平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(963)「結果オーライ」ラストツアー・金沢編。(6)

1月20日(月曜日)。
中島みゆきさんのラストツアー「結果オーライ」を見ている。
金沢の本多の森ホールのJ列という良席に座っていた。
もう、この時点で、メロメロになっている凡なのではありますが、さらに、凡をドキリとさせる出来事があった。
ということで、今回も曲名などのネタバレ的な事がありますので、スクロールお願いいたします。













第二幕の「あたいの夏休み」が始まった。
凡は、この歌が発表されたときは、まだみゆきさんを知らなかったから、今、コンサートで、新鮮な気持ちで聴き入っていた。
もちろん、双眼鏡で、みゆきさんをジッと見ている。
すると、間奏の時だったかな、みゆきさんが、ステージの後ろに下がって背中を見せた。
そこにスタッフが待ち構えていて、みゆきさんの着物の上着を剥いだのだ。
剥がれるままに、着物を脱いだみゆきさん。
その瞬間だ。
後ろ向きになったみゆきさんのタンクトップが見えたのだ。
いや、正確には、タンクトップも見えたが、その肩から腕にかけてが、突然に見えたのだ。
しかも、タンクトップだから、普通のノースリーブよりも、もっと広く背中の後ろ側が、見えたのである。
もう、凡は、そこいらじゅうを走り回りたい気分で、双眼鏡を通して、みゆきさんの肩の後ろから腕にかけてを、これまたジッと見てしまったのだ。
一体に、女性が服を脱ぐという行為ぐらい、ドキドキするものは無いかもしれない。
たとえ、上着を脱いで、その下が長袖のブラウスであっても、これはドキドキする。
飲み会とか、何かの集まりがあって、横に座った女性が、「暑いーっ。」なんて、上着を脱いだりしたら、もう話の途中の声が、裏声になってしまう。
服を脱ぐという行為と、その瞬間の上着とブラウスの間に隠れていた、彼女の湿気を帯びた空気が、こちらに広がる瞬間は、あれは、かなりの確率でやられてしまう。
それがましてや、タンクトップのように肌が見えたりしてご覧なさい。
もう、心臓は、早鐘マックスである。
しかも、それが、みゆきさんだ。
これがまた、不思議なもので、タンクトップでいた女性が、上着を着る行為の、その前の、タンクトップの時のドキドキと、上着を着ていて、それを脱いでタンクトップになったときのドキドキでは、おそらく1万倍ぐらいのドキドキの差があるんじゃないだろうか。
そんなドキドキマックスを経て、みゆきさんは、次の衣装を着た。
しかし、上着を被って着るのじゃなくて、後か、或いは、前からパチンと取り付けた感じだ。
振り返ったみゆきさんは、ゴスロリ調というか、何度か見る衣装に似ていて、黒のパンツに白いブラウス。
そのブラウスの首の周りと、手首のところが、薄い生地に膨らみを持たせたフワフワになっている。
そして、黒地にシルバーの柄のベストを重ね着している。
うん、これは似合ってるね。
というか、何となく、見慣れた感じ。
しかも、やっぱりシースルーだ。
腕の部分が、シースルーになっているのだ。
ありがとう、みゆきさんのシースルー。
しかし、シースルーというのは、ただ凡が好きなだけじゃなくて、みんな男性なら好きなんじゃないだろうか。
素肌を直に見るのも色っぽいけれど、シースルーになると、さらに美しさに、婀娜(あだ)なエッセンスが加わる。
ひょっとしたら、以前にも書いたかもしれないが、みゆきさんの全身に、白い薄い布を掛けたら、どうなんだろうなと思う。
みゆきさんを裸にして、いや、全裸だと刺激が強すぎるから、まあビキニぐらいでね、そんでもって、頭のてっぺんから、足のつま先まで、すっぽり白いシースルーの布を掛けるんだ。
顔も、身体も、腕も、脚も、白いベールに包まれる。
そのシースルーの下に、みゆきさんの、本当の肌があるんだ。
みゆきさんが、さらに、美しく、そして、あだにみえるだろうな。
なんて、妄想をしているが、そんなことをしている場合ではないことは、さっきから注意しているが、どうも変な凡なのである。
そんな「あたいの夏休み」も終わって、次はパンフレットでは、「旅人のうた」なんだけれど、トイレ休憩などの時間調整で、カットされた。
んでもって、パンフレットには、ペラリとした1枚の曲名の訂正表が入っている。
そして、「麦の唄」。
NHKの紅白での衣装の早変わりなどのトークもあって、楽しかった。
それから、「永遠の嘘をついてくれ」。
良い曲だよね。
まあ、吉田拓郎さんに書いた曲だから、少しばかりの嫉妬は覚えるが、でも、その分、力を入れて書いた曲なんだろうなと思う。
早口の歌詞を、最後まで歌い切った時は、思わず心の中で、拍手したよ。
「みゆきさん、歌えたねーっ。」ってさ。
こんな曲、コンサートで聴けるなんて思ってなかったから、すごく嬉しかった。
それから「慕情」。
これは、この前の夜会工場vol2で、出だしだけ、ちょろっと歌っただけだからね。
聴きたいなというフラストレーションがたまったままだった。
なので、聴けて良かった。
次は、「誕生」。
もう、ダメだ。
こんな曲聴かされた日にゃ、凡はもう、顔もぐにゃぐにゃの鼻水ぐじゅぐじゅだよ。
特に、2番の歌詞は、もうシンミリ、そしてドーンときちゃうよ。
あの2番は、ダメだ。
ダメだけど、聴きたい。
誕生を、目の前で聴けて、このコンサートに来てよかったと、何度も、何度も、思ったのであります。
一旦、これで結果オーライのコンサートが終わった。
幕が下りて、アンコールの拍手が続く。
んでもって、幕が上がって、アンコールの始まりだ。
1曲目は、「人生の素人」。
これも「やすらぎ」の挿入歌で、凡の好きな曲だ。
思えば凡も、生まれてこの方、イキイキと人生を歩んできた訳じゃない。
迷いに迷って、凡自身の思う方向とは別の選択をしたことも何度もある。
凡のやりたかったことを、凡の意気地なしのせいで、凡の優柔不断のせいで、諦めて来た。さあ、今から変わろうと思ってもなを、同じような繰り返しだ。
この人生、凡にとっても、この初めての人生は、どうにもこうにも、不器用にしか生きられなかった。
過去形で書いている時点で、もう後向きな凡だ。
♪♪ くよくよなんてしなさんな 昨日は昨日 ♪♪というみゆきさんの言葉が、それでも勇気づけてくれる。
♪♪ いつかなんて云わないで 今すぐ見せて ♪♪
うん、そうだ。
今すぐ、変わるべきだ。
そう思ったら、急に、岡本太郎さんの「自分の中に毒を持て」の文章を思いだした。
「“いずれ”なんていうヤツに、本当の将来なんてありっこないし」という言葉だ。
「今までの自分なんか、蹴トバシてやる。そのつもりで、ちょうどいい。」
そうだ。
再出発だ。
そう思った。
少しは、凡自身に抵抗して生きてみようと思う。
そして、凡が、次の世に旅立つ日。
凡は、この初めての人生を、どう振り返るんだろう。
♪♪ 思いでは要りますか 思い出は要りませんか ♪♪
こんなダメダメな人生でも、旅立つとなると、なんとも名残惜しい気がするだろうな。
ここで、凡の死生観で言うと、思い出は要らない。
すべては、なるようにしかならないし、仕方がないことなのだ。
でも、そうは言うものの、思い出は、なんとも愛おしいものだ。
もし、凡が次の人生に出直す時は、どんな思い出を抱いて出直したいだろうか。
みゆきさんだろうか。
それは、きっとどうにも美しい思い出だろうな。
でも、1つだけを選ぶとしたら、ここは、みゆきさんには申し訳ないが、ミニボンとの思い出を抱いて死にたい。
みゆきさんは、特別な人だ。
好きで好きで堪らない。
でも、ミニボンは、それとは違う次元で愛おしいのである。
別に、これはオノロケではなく、そんなものではなく、愛おしいのである。
苦労や心配をかけた年月が、さらに愛おしさを倍加させる。
とはいうものの、いつだったか、昔の事だけど、そんな話が出た時に、ミニボンは、「生まれ変わったら、絶対に、凡とは結婚しない。」と、そう断言したのであります。
まあ、よっぽどミニボンの初めてのこの人生での凡との生活は、懲りたんでしょうね。
それが正解だと、凡も思います。
もっと、稼ぎもあって、優しくて、ミニボンを幸せにしてくれる男性と出会って欲しいかな。
おっと、まだ凡は生きているぞ。
生まれ変わりの事なんか、考えている時じゃない。
今は、みゆきさんのコンサートに集中だ。
そうだ、人生の素人の時は、革ジャンを着て登場した。
カッコイイね。
こういう格好も、似合ってるよね。
んでもって、その革ジャンを脱いだら、さっきの黒地にシルバーのベストが、黒地にゴールドの柄に変わっていた。
ただ、そう見えたのだけれど、或いは、ライトの加減で、シルバーとゴールドに見えただけなのかもしれない。
そんでもって、「土用波」。
ギターを持って歌う。
これまた、カッコイイぞ。
(追記2月10日)
この時点で、「土用波」でギターを持ったと書いたのですが、ツイッターをされている人の指摘で、「はじめまして」のときじゃないかと教えて貰ったのですが、その時は、記憶も曖昧で、思いだせなかったんですね。んでもって、今、2日目のブログを書こうとして、凡のメモを見たら、「はじめまして」の時に、「ギター」という走り書きがありました。
間違った情報を書いてしまい、ゴメンナサイ、ペコリ。
ということで、ここからまた、土用波でギターを持ったという、間違ってはいますが、この時の設定でブログを再開したいと思います。

♪♪ ボインは~赤ちゃんが吸うためにあるんやで~、おとうちゃんのもんとちがうのんやで~ ♪♪
月亭可朝さんもギターで歌ってな。
うん、♪♪ ボインは~ ♪♪
いやいや、今、月亭可朝さんのギターと比べ物にならないぐらい素敵なギターをみゆきさんが弾いているじゃないか。
そんな、アホな歌と映像を思いだしてどうする。
どうかしているよ凡。
何故か、ボインを歌いたい凡がいた。
どうしたのか。
んでもって、最後の最後が、「はじめまして」だ。
今までは、何とも思わない曲だったけれど、どうにも好きな曲になってしまったよ。
色んな意味に解釈できるけれど、でも、やっぱりそれをするのは、止めておこう。
♪♪ はじめまして明日 ♪♪
何か、響く言葉だなあと思う。
んでもって、♪♪ あんたと一度 つきあわせてよ ♪♪
のところを、勝手に、♪♪ 凡ちゃんと一度 つきあわせてよ ♪♪と、脳内で変換して聴いていたのであります。
本当に、そんなこと、みゆきさんに言われたら、もう死んじゃうね。
そして、今度は、ホントに幕が下りた。
終わった。
これで、コンサートが終わった。
みゆきさんを見た興奮と、終わってしまった寂しさを胸に、凡は、出待ち場所へと歩いて行った。
出待ち場所には、既に人が集まっていた。
凡は、見えそうな場所を確保したつもりが、まだ出てこないだろうと、のんびりツイッターを見ている間に、「きゃー。」という静かな歓声が上がったと思ったら、バンが出て行った後だった。
みゆきさんを見損ねたのである。
残念。
でもまあ、明日もあるしねと、坂道を下って片町辺りまで下りて来て、そのまま一旦、近江市場の近くにあるホテルに戻った。
さて、1人ビールでも飲みながら、何か食べよう。
またもや、香林坊辺りまで歩いてもどる。
んでもって、菊一さんという金沢おでんのお店を覗いた。
ここは、以前行ったことがあって、静かに飲めるお店だ。
と思って、戸を開けると、満席でガヤガヤと賑わっていた。
お姉さんが、満席だし、もうすぐ閉店という。
仕方がない、どこか他にないかと、周辺を歩き回る。
細い路地まで歩き回って、ひょっとしたら小一時間歩いたかもしれない。
金沢迷子になってしまった。
でも、飲み屋街の路地まで散策したので、まあ楽しかったか。
仕方なく、1軒の手羽先のお店に入る。
「鳥珍や」さん。
手羽先と言うと名古屋をイメージするが、その手羽先にも勝るとも劣らない濃いめの味の美味しい手羽先だ。
グランプリでも金賞をとっているという。
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まあ、これは美味しかったです。
もう閉店前で、お客も少なく、急ぎ目に食べ飲みしてお店を出る。
んでまた、歩いてホテルまで戻る。
締めにラーメンでも食べたかったが、ホテル近くは開いてなかったので、コンビニでおにぎりを買って帰った。
シャワーをしてベッドに横になったが、頭の良くなるサプリや、カフェインのせいか、或いは、興奮しているせいか、その晩は、一睡も出来なかったのであります。

コメント

  1. yukemuri より:

    新金沢名物の手羽先ですか?
    なんとなく名古屋っぽいけど美味しければどこのでも良いですよね(笑)
    大根おろしが乗った焼き鳥も美味しそうですね
    サッパリしてるから何本も食べられたんじゃないでしょうか?
    ホテル近くにラーメン屋はありませんでしたか
    それは残念でしたね・・・
    せっかくだから、コンビニおにぎりじゃなく、地元のラーメンが食べたいですもんね

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    手羽先は、名古屋の風来坊とも違うし、世界の山ちゃんの味とも違って、甘辛の濃いめの味付けがしてあります。私は、濃い味が好きなので、美味しかったですよ。名古屋のお店も含めたコンテストで、賞もとってると店長さんらしき人が言ってました。
    私が入った時は、もう閉店前で、人が少なかったので、気持ちゆっくりできましたが、これが混んでいると、狭いかもしれません。
    ラーメンは、香林坊や片町のあたりに美味しそうなラーメン屋があったのですが、満席で、そのまま歩いていたらホテルまで行っちゃいました。
    ホテルの周りは、ラーメン屋は、あったのですが、ちょうど、帰って来た時に、閉店で、食べれなかったんです。

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