平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(950)大回り乗車&新幹線の旅。

♪♪ 足元の石くれを よけるのが精いっぱい
道を選ぶ余裕もなく 自分を選ぶ余裕もなく ♪♪
(「重き荷を負いて」中島みゆきさん作詞作曲)
と歌ってみたが、前進どころか身動きできないことに対して、日々の生活に追われてという理由を挙げるばかりで、頑張ってもいない凡には、みゆきさんの曲の歌詞を凡自身に当てはめるなど、もってのほかな訳でありまして。
とはいうものの、余裕がなく、少しばかり疲れているのは、間違いなく事実な訳でありまして、何も出来ない割には、ジタバタともがいているのであります。
なんて、どうにも暗い書き出しになってしまいましたが、まずは、取り敢えずは、兎に角、生きてはおるのでありまして。
そんなら、多少の息抜きでもしましょうかと、JRの大回り乗車をしたのであります。
とはいうものの、もうだいぶ、日にちが経ってしまったのですが、今回は、大回り乗車での、やってみたかったことをやったので、ここに記録のために、書いたのでございます。
10月14日(月曜日・祝)。
最終的には、梅田のユザワヤに行こうと思っていたので、JR京橋駅で、大阪駅までの160円のきっぷを購入。
のんびりと回るつもりだったので、11過ぎだった。
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大回り乗車とは、東京や大阪、その他の都市部で出来るJRの乗り方の特例だ。
簡単に言うと、A駅からB駅に行くのに、最短コースでなくてもオッケーということだ。
詰まりは、色んな駅を回って、目的の駅で出ればいい。
ただ、条件があって、同じ路線、同じ駅は、通過できない。
一筆書きみたいに乗るイメージです。
osaka-kinkou2.png(図は、ネットより拝借。ここのページは、なかなか面白くて、参考になります)
ということで、まずは京橋駅で入鋏。
ここから学研都市線(片町線)に乗る。
で、木津駅に移動。
木津駅から、加茂駅まで移動。
ここまで来ると、何となく旅行をしている気分になってくる。
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さて、ここから柘植まで乗るのだけれど、亀山行きの列車が、車両故障で、柘植行きに変更になっていた。
ただ、凡は柘植まで行くので、ここは問題ない。
んでもって、その影響で、この列車は、伊賀上野で、一旦、乗客は降りて、給油をしなければいけないという。
問題ないどころか、凡には、有り難いオマケだ。
しばらく乗って、伊賀上野駅に着くと、ホームに出る。
ビジネスマンもいるにはいるが、ほとんどが、急がない乗客だ。
たぶん、旅行かなにかだろう。
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小学2、3年ぐらいの男の子がカメラを持って給油の写真を撮ろうとホームの端っこで待っている。
そこへ、若いママが、しばらくしてやってきた。
子供が、鉄道好きなのかな、それに付き合って来たという感じだ。
気が付いたら、ずっと凡と同じルートを乗車している。
子供が、駅員に話しかけられて、草津まで行くとか、そんなことを言っていたので、草津のおじいちゃん、おばあちゃんに会いに行くのに、わざわざ大回りで行くのかもしれない。
将来、なかなかの鉄ちゃんになるかもしれないね。
列車への給油は、給油車からホースをひっぱって、1両ずつ、と言っても全部で2両編成なんだけれど、行われて、凡も初めて見る風景に、やや嬉しくなったのであります。
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IMG_0186.JPG(やっぱり写真を撮りたくなりますよね。)
んでもって、再度、列車に乗り込み、柘植まで移動した。
んでもって、草津まで移動。
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さて、ここからまずは、行ってみようと思う駅があった。
米原駅だ。
最近の駅には、ホームの立ち食いそばや、駅弁の売店などが無い。
でも、米原駅には、立ち食いそばも駅弁売りもあるので、ここで遅めの昼食にしようと思うのであります。
ということで、草津から米原駅まで移動した。
駅弁にするか、立ち食いそばにするか、いっそのこと両方か。
悩みながら北陸線の立ち食いそばのお店に行くと、果たして、15時で閉店していた。
平日は19時までやっているそうだが、今日は、月曜日だけれど、祝日だ。
こういう事は、仕方がない。
凡には、よくあることだ。
以前、忘年会か何かの宴会で、全員に当たると言うくじ引きに外れたことがある。
幹事が、凡の引いた番号だけ商品を用意するのを忘れていたようだ。
こんなことがあるのが凡なんだ。
それにくらべりゃ、まだましだ。
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となると、選択肢は、駅弁だけだ。
新幹線の改札近くにある駅弁の小さな売り場で幕の内を購入。
今年、青春18きっぷで米原に来た時も、たしか同じ幕の内を買ったような。
別の駅弁にするべきだったか。
でも、幕の内は、好きなんだな。
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北陸線のホームに戻って、ベンチで食べた。
IMG_0195.JPG(大回りでも、風景は楽しむことが出来る。米原駅の眺め。)
さて、ここで今日1番やってみたかったことについてだ。
さっきも書いたけれども、大回り乗車は、ある特定区間なら、移動するのに最短の距離でなくて良いというルールだ。
ある特定区間と言うのは、大阪で言うと、東は近江塩津、柘植、など滋賀県、三重県まであるし、南は和歌山、西は播州赤穂、加古川線の谷川と、大阪は範囲が広い。
んでもって、凡の様に160円きっぷを買って乗り込んだら、やっぱり普通電車鹿乗れないと思ってしまうのが普通だろう。
凡がよく行く青春18きっぷの場合も、JRならどこまでも乗れるけれども、普通電車(新快速はオッケー)しか乗れない。
新幹線や、特急などには乗れないのだ。
そのイメージがあるから、特急は乗れないと勝手に思ってしまってる。
でも、これが違うんです。
とはいうものの、これは近畿限定なのですが。
米原と新大阪の間、そして、相生と西明石の間は、新幹線と在来線が並行して走っているので、同じ路線と解釈するのです。
なので、この区間のみ、特急料金を支払うと、新幹線に乗ることが出来るのです。
これ以外の路線でも、特急料金を支払ったら、新幹線以外の有料特急に乗れるのだ。
例えば、サンダーバード、はるか、くろしお、などなど。
これは、一回やってみたいじゃないですか。
なので、今いる米原から新大阪まで、新幹線で。
、、、、とは、いかないのでありまして、そこが大回りのルールなんですよね。
さっき、凡は、柘植から、この米原までやってきた。
このまま、新幹線で、新大阪まで乗ったら、北陸線の草津から、米原まで、2度乗ってしまうことになる。
これは、ダメなんですね。
なので、新幹線に乗ろうと思ったら、今から、北陸線で近江塩津まで移動して、今度は湖西線で京都まで移動して、詰まり、琵琶湖をぐるりと1周してから、京都から新大阪まで新幹線に乗らなきゃいけないのです。
まあ、これがルールであり、大回りをする人の楽しみでもあるのであります。
ということで、北陸線で近江塩津に移動。
んでもって、湖西線で京都まで移動した。
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そして、小走りに新幹線のきっぷの自動販売機で、特急券を購入した。
さて、改札だ。
ここで、止められるかなと思ったが、「大回り乗車です。」と160円のきっぷと、特急券を見せたら、すんなり通してくれた。
結構、やっている人多いのかな。
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ホームに出ると、すぐに新幹線が到着。
自由席に乗り込むと、席が空いていたので、座った。
どうにも優雅な気分だ。
京橋から大阪に出るのに、凡は今、京都から新大阪に向けて新幹線に乗っている。
ここで、車内販売が回ってくれば、アイスクリームでも食べたいところだが、回ってこないし、時間もない。
15分ほど乗ったら、新大阪に着いた。
なんだ、15分かと思われる方もいるかもしれない。
しかし、この15分。
ずっと、普通電車に揺られてきての新幹線だ。
15分が、至福の時間に変化するのである。
それにさ、15分あれば、結構なことが出来ることに気づかなきゃいけない。
例えば、この15分で、女性を落とすゲームを楽しんでもいい。
思いっきり大胆にね。
自由席だから、まず若くて可愛い女の子を見つけるよ。
んでもって、横に座るね。
もし、ガラガラの車内であっても気にしちゃいけない。
ここからが勝負だ。
すぐに話しかけては引かれてしまう。
だから、独り言のように呟くよ。
「僕は、中島みゆきさんが好きなんだなあ。」
これがキーワードだ。
中島みゆきさんを好きな人に悪い人はいない。
だから、凡は悪い人じゃないってことを、ごく自然に女の子の脳にインプットする訳だ。
「あ、この人、良い人なんだ。」ってね。
安心させる訳だ。
そこで、みゆきさんの歌でも歌うと、尚、効果的だろう。
♪♪ 木曜の夜11時半、まだ早すぎる何もないとあきらめるには~ ♪♪
みゆきさんの「木曜の夜」あたりが良いだろう。
あの歌は、可愛いからね。
ここからが重要だ。
これは、所謂、女性を落とす時の秘伝でもある訳で、人に教えたくないんだけれど、今日は大サービスしよう。
人の心を操るには、その人の互換を刺激すればいい。
いいかい。
メモした?
詰まり、聴覚、視覚、触覚、嗅覚、味覚だ。
聴覚は、さっきの歌で、既に刺激をした。
なので次は、視覚だ。
女の子は、隣に座ってるわけだから、まだ凡の顔を見ていない。
彼女にしたって、凡は、どんな顔をしている人なのか、気になってくるだろう。
そこで、彼女に凡の顔を見せるのだ。
ただ、急にのぞき込んだりしたら、びっくりしちゃう。
なので、ここは、ゆっくり、ゆっくり見せるのだ。
そうだな、10秒に5センチぐらいのスピードで、彼女の目の前に凡の顔を持って行く。
最終的には、彼女の目の前に、凡の顔が、にゅっと現れる感じだ。
ただ、自然さを出すために、あくまでも、窓の外を見る態でやらなきゃいけない。
ここは、難しいから前もって練習しておいても損はないだろう。
さて、次は嗅覚だ。
両手を脇に挟んで、約1分こするよ。
出来れば、夏ならTシャツの下に手を入れてやった方が効果的だろう。
これは何かというと、脇から出る匂いを手に付けるためだ。
そう、フェロモンだ。
それを手に付けたら、彼女に嗅がすために、手のひらを扇子に見立てて、手で扇ぐ
「ああ、暑いなあ。」とかなんとか言ってね。
この段階まで来ると、もう彼女も、ウットリとしてきているだろう。
あとは、触角だけれど、これはハードルが高い。
勝手に触ったら痴漢になってしまう。
なので、15分の時間では、諦めざるを得ないだろう。
仕方がない。
味覚もハードルが高いが、旅のおとも都こんぶの酢こんぶでも持ってたら、そっと渡すのも1つのテクニックだ。
酢こんぶからイメージできるのは、旅が好きということだろう。
詰まりは、自由が好き。
女性に関しても、縛られたくない。
頭の良い女の子なら、この酢こんぶからイメージを膨らませて、もしも別れる時になっても、あと腐れなく分かれることが出来るということを察してくれるかもしれない。
そうこうしている間に、15分ぐらい経つだろう。
最後に、凡の携帯番号を書いたメモを、新大阪駅に着いたときに女の子に渡そう。
そして言うんだ。
「今度、デートしたい。」
言った後に、手話で「with」とやって、「君と。」と言いながら、女の子を指さす。
中島みゆきさんの曲「with」の感動を利用するんだ。
もしも、彼女が、みゆきさんのファンなら、この手話の意味を理解してくれるはずだ。
もし、知らなければ、そこは諦めるしかない。
一種の賭けであるが、時には必要なことだ。
新大阪のホームに下りたら、あとは、彼女からの電話を待つだけだ。
五感を刺激したことで、彼女を落とせる確率は、間違いなく上がっている。
期待して待ってよいだろう。
或いは、頭の悪い女性で、凡のメッセージを理解できない人がいて、警察に連絡する人もいるかもしれない。
しかし、そこは仕方がない。
時には、危険を冒してでも、やらなきゃいけないことがある。
危険を承知したうえでの恋愛ゲームほど、面白いものは無いのだ。
しかしね。
凡のような、ハンサムボーイなら、そんなことをしなくても女性は落とせるのである。
隣の席に座ったなら、一言「いいよ。」と答えるだけで良い。
普通の女性なら、この凡を見たら、瞬間的に「ああ、この人と、お付合いしたい。」と思うものだ。
その思いに、凡は答えてあげるだけなのだ。
「ああ、良いよ。」とね。
こんなことを書きながら、何故か凡の頬を涙が流れる。
口はへの字に曲がっているじゃないか。
あまりに現実と違う展開に、叫びそうになってしまった。
「誰かー。このモテない凡に、『いいよ。』と言ってくれる、可愛い女の子は、いませんかーーーーーーー。」
「いませんかーーーーーー。」
「いませんかーーーー、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。」
、、、、、もう、いいや。
仕方ないもんね
んでもって、大回り乗車の話を続けなきゃ。
そして、新大阪から大阪まで移動して、改札を出た。
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今回は、のんびりするのが目的だったもので、時刻表は見ずに、行き当たりばったりで移動してきた。
んでもって、最後は、梅田のユザワヤに行く予定だったので、やや後半は、急ぎ足になってしまった。
ここが、やや残念なところだ。
普通に大回りする場合は、最近は、ホームの売店や立ち食いそばが少なくなってきているので、お腹が減った時に、やや寂しい気持ちになる。
でも、今回の様に、新幹線を利用すると、新幹線の改札の中には、食べ物屋さんも、お土産屋さんも、沢山ある。
これって、楽しいじゃない。
新幹線の改札の中で、日常生活から離れた、優雅なランチが楽しめるのだ。
夕方なら、ビールなんてのも、楽しいに違いない。
次回は、そんなこともしてみたいなと思うのであります。
ということで、大阪駅で降りて、ユザワヤに直行。
パワーグッズを製作するための素材を買って、お姉さんのススメで会員にもなったのでありました。
女の子にモテるためには、パワーグッズが必須らしいよ。

コメント

  1. yukemuri より:

    大回り乗車の旅、なかなか良いですね~
    一筆書きが条件なんですね
    ちょっと疑問なんですが、一筆書きとそうでない乗車はどうやって見分けるんでしょうか?
    電車に関する事は全く分からないのですが、関東で言うと川崎から横浜へ行くのに、一旦東京駅に行き山手線でぐるっと周ってから新宿湘南ラインで横浜へ行くイメージでしょうか?
    それから全員当たるくじ引きで外れたとは、むしろ1等を当てる以上に凄いような気がしますよ
    それで、何かもらえたんでしょうか?

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    コメントを頂いていて、お返事が、大変遅くなり、ごめんなさい。
    東京の路線は、あまり詳しくは無いのですが、たぶん、そんなイメージだと思います。
    同じ駅、同じ線路を、通らなければオッケーです。しかも、東京は、その区間が他の都市よりも広いので、
    ただ、電車に乗るだけで、それを楽しむことが出来るなら、かなり色んなパターンが組めるのじゃないかな。
    今、路線図を見たら、川崎から山手線をグルッと回って、川越、八王子、茅ケ崎と回って、横浜に行くことも出来るようですよ。
    1度、東京で大回りをしてみたいものです。
    でも、実際に東京へ行ったら、観光しちゃうでしょうけれどね。
    んでもって、景品は貰えず、手ぶらで帰りましたよ。
    まあ、取引先の宴会だったので、そこは大人しく、笑い話にしました。

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