平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(951)あわら温泉の頃加減な旅。(1)

どうにも進まない日々に悶えながらも、休みが取れたら、温泉にでも行ってみようかと考えてしまう、そんな愚で凡な僕がいる。
1回だけなら、問題から目を逸らしても、まあ良いかという逃避行的思考回路だ。
その1回が、何度も続く。
仕方がない凡であります。
んな訳で、11月の6日と7日が連休となったので、温泉に行ってきた次第であります。
またもや、記録のためにブログにアップしなきゃね。
そこで、何処に行くかと迷うことになるのだけれど、凡の場合、車は運転しないので、送迎バス付きということになって、そんでもって、ミニボンは、極端な偏食ということもあって、結局は、大江戸温泉物語とか、湯快リゾートということに落ち着いてしまう。
今回も、前々日に、電話をしたら、部屋も開いていると言う事なので、湯快リゾートの「あわら温泉 青雲閣」さんに決めた。
兎に角、安いし、大阪からの往復のバスがある。
あわら温泉は、福井県にある温泉で、まわりは田畑に囲まれている。
明治時代に開湯した、まだ新しい温泉地だ。
何でも、美人女将が多いという。
1泊2日、2食付きで、税込み8800円×2人。
往復バス、税込み3850円×2人。
凡には、頃加減な値段である。
ということで。
11月6日(水曜日)。
往路のバスの待ち合わせは、新大阪駅だ。
8時30分、出発。
バスの定員の丁度半分ぐらいの参加者だろうか。
1列ずつ間に空席が出来るように組んでくれているので、前後の席を気にしなくて良い分楽ちんだ。
周りを見渡すと、凡より高齢の御夫婦ばかりだ。
湯快リゾートのテレビCMでは、若い女の子が、♪♪ 温泉、温泉、あーたら、こーたら ♪♪と歌いながら、楽しそうに、はしゃいでいるんだけれどなあ。
しかしまあ、これぐらいが、頃加減ではあるか。
バスは、快適に走り、途中、賤ケ岳のサービスエリアで、トイレ休憩となる。
凡は、普段車に乗らないので、サービスエリアに行くのは、こういうバスの旅の時ぐらいだ。
なので、トイレ休憩の15分が楽しい。
売店で、サラダパンがあったので、購入。
サラダパンは、たくあんをマヨネーズで和えたものをコッペパンに挟んである。
たくあんの歯ごたえとマヨネーズが意外とマッチして楽しいパンだった。
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んでもって、更にバスは走って、13時頃に、永平寺の門前のレストランに到着。
みんな車内で予約をした湯快リゾート用の昼食を食べに「ほっきょ荘」へ入って行った。
実は、バスの車内で、昼食の写真と予約表が回って来たのだけれど、ミニボンが、キノコが食べれないので、予約は見送ったのだ。
永平寺、秋、となると、料理の中にキノコが使われている可能性は高いだろう。
それに、写真に写っている甘海老の刺身も食べれない、鯖寿司も食べれない、あれも食べれない、これも嫌いだとなると、定食は無理だ。
まあ、門前なら、他にもレストランはあるだろうと思ってね。
でも、何となく、他のレストランも、同じような観光客向けのところばかりのようだったので、みんなに続いて、ほっきょ荘へ入った。
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IMG_0281.JPG(ほっきょ荘から永平寺までの道)
2階のレストランには、既に食事を終えた食器そのままのテーブルが5、6卓、これからやって来る団体の食事をセッティングしたテーブルが5、6卓。
湯快リゾートのテーブルもあった。
凡とミニボンは、メニューを貰って、悩んだ挙句に、福井なのでソースカツ丼のセットを注文。
店内は、75歳ぐらいのお姉さん2人が、バタバタしながら対応をしているが、どうみたって、2人じゃ足りない様子だ。
この様子だと、なかなか出てこないなと、半分諦めて待っていた。
というか、この人手の足りない状況で、しかも年配のお姉さんが、一所懸命やっている状況では、急かすのも申し訳ない。
1階は、土産物を売るスタッフが沢山いるのに、少し2階に回してあげても良いんじゃないかな。
と思っていると、あとから来た年配の御夫婦と、娘らしき人の3人組の座っているテーブルから、年配のおばあさんの「まだなの。」という甲高い声が聞こえた。
そんなことを言ったら、お店のお姉さんが可哀想だよと思ってテーブルを見たら、50過ぎの娘が、外で買った持ち込みの団子をむしゃむしゃと食べている。
後に運ばれた料理を見ると、このレストランでは、何も注文していないようだ。
別に咎めるほどのことじゃないけれど、何か、飲み物でも1つ、或いは、ゴマ豆腐の小鉢1つでも注文してあげたくならないのかな。
と、そんな店内の様子を見ていたら、凡のソースカツ丼のセットが運ばれてきた。
樹脂の容器に入ったカツ丼は、ごく普通のソースカツ丼だ。
味に関して言うなら、大阪とか、たぶん東京とかで食べる方が、同じ値段でも美味しいものが提供されるかもしれない。
だから、イマイチだと判断を下すのは、人生の余禄を知らない素人だ。
観光旅行に行ったらね、その観光旅行的な部分を、大いに楽しむべきである。
団体旅行でしか行かないだろうレストランで、観光地の雰囲気たっぷりのソースカツ丼を頂くのは、普段では体験できないものだからだ。
冷めていれば、いたで、それは観光旅行の雰囲気だけれど、今回は、単品で注文したので、出来たてで温かい。
それに、目の前では、忙しそうに、まあ、やや段取りは悪いけれども、一所懸命動いているお姉さんがいる。
これで満足しないのは、罰当たりというものだ。
美味しかったです。
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食事を終えて、永平寺の入口まで歩いてみたが、中に入って見学するほどの時間は無い。
なので、バスに戻った。
IMG_0287.JPG(永平寺入口)
それから1時間ほどバスを走らせて、ホテルに到着。
ここで奇跡が起こった。
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バスの中で、部屋のキーを受け取るのだが、部屋番号を見た瞬間、みゆきさんとの縁を感じたよ。
部屋番号「223」。
何とも、愛おしい数字じゃないか。
これから始まるみゆきさんのコンサートツアー「結果オーライ」の前に、みゆきさんの数字の部屋。
何かあるね。
所謂、シンクロニシティだ。
223のキーから連想されるのは、223→みゆきさん。キー→合鍵→同棲。
詰まりは、みゆきさんと、同棲して、イチャイチャ。
或いは、223の部屋から連想されるのは、223→みゆきさん。部屋→同棲。
詰まりは、みゆきさんと、同棲して、イチャイチャ。
うん、ここでも繋がってしまった。
ひょっとしたら、223→みゆきさん。温泉→露天風呂。
詰まりは、露天風呂で、みゆきさんと、イチャイチャ。
どうしても、イチャイチャしてしまう。
しかし、温泉のある福井県の観光名所は、東尋坊だ。
ここからシンクロすると、こうなるのかもしれない。
223→みゆきさん。
東尋坊→自殺の名所。
2つ合わせてシンクロすると→東尋坊でみゆきさんと心中。
みゆきさんと心中できるなら、それは本望であるけれども、この現世で、まだイチャイチャもしていないのに、心中するなんて、これはどうにも心残りだ。
それに、死んでしまったら、当然、肉体は無くなってしまう。
肉体が消えて、魂だけになってしまったみゆきさんを、凡は愛することができるのだろうか。
凡は、何が好きだって、みゆきさんの顔、特に、あの目尻の思いっきり下がった笑顔が好きだ。
それに、スタイルや、声や、そんなのが好きなんだ。
死んでしまったら、そんな好きなところが全部なくなっちゃうんだよね。
とはいうものの、肉体の無い魂だけでも、みゆきさんの魂は、優しくて、凛々しくて、お茶目で、きっと肉体の無い凡をトロかしてしまうような魂なんだろうな。
あの大好きな笑顔にしたって、たとえ肉体が無くなってしまっても、みんなを、うっとりとさせる笑顔のみゆきさんなんだろうなあ。
日本の神様には、同じ神様でも、いくつかの側面を持っている。
荒魂、和魂、幸魂、奇魂、と呼ばれるものだ。
その側面によって、同じ神様なのに、性格やご利益などが、全く違うものになったりする。
もし、みゆきさんが死んで、魂になったら、きっと神様みたいな魂になるんだろうなと思う。
そんな、みゆきさんの魂は、きっと、笑顔魂というものになるんじゃないだろうか。
誰のこころも、トロかしてしまう神様。
そうだ、場所は、東京のACTシアターの近くに作ればよいだろう。
「みゆき神社」。
参拝をする人は、本殿の前で手を合わせるね。
そしたら、急に、今までの、仕事や家庭のストレスや、人間関係のトラブル、過去のトラウマが、消えてはしまわないかもしれないが、すっと半分ぐらいになっちゃう。
みゆきさんの笑顔を前にしたときのようにね。
参拝を終えて帰る人の顔は、きっと目尻が下がって、ウットリとした表情になっている筈だ。
きっと、みゆきさんの魂は、そんな魂になっているんじゃないだろうか。
あ、お賽銭は、かなり高額を入れなきゃダメだよ。
何しろ、みゆきさんは、コンサートでも、他のアーチストよりも、1割方値段が高い。
まあ、ストレスを抱えている人は、夜会の入場料ぐらいは、賽銭箱に入れなきゃね。
とはいうものの、みゆきさんとの心中というシンクロニシティは、起こらないことを、切に願う。
聞くところによると、東尋坊での自殺の成功率は、70パーセントだという。
ということは、みゆきさんと凡が、崖から飛び込んでも、どちらか1人が助かるという確率は、意外と高い。
まあ、みゆきさんが生き残ったら、これは、全く問題ない。
みんなに愛されているみゆきさんだ。
こらからも、幸せに暮らしていくだろう。
でも、凡が生き残ったらどうだ。
まずは、全身を骨折しているだろうから、「イテテテテーーッ。助けて、助けて、痛いよー、痛いよー。」と、頭から血を流し、歯は折れて無くなってしまい、手も足も、あっちゃこっちゃ向いてエライことになって、しかも、飛び降りる時の恐怖で、糞も垂れ流し、そんな状態で、救急車で病院に運ばれるだろう。
みゆきさんは、先に死んでしまってるから、凡は、救急車の窓から、みゆきさんに手を合わせるしかない。
「ごめんね、生き残っちゃった。」
これが、みゆきさんとの最後の別れだ。
そして、あることに気が付く。
みゆきさんと心中したけれども、まだ、1度も、イチャイチャしていない。
みゆきさんと、イチャイチャもしないのに、みゆきさんと、生き別れ。
そんな不条理があって良いものか。
願わくば、始めの、みゆきさんと同棲してイチャイチャにシンクロすることを願うしかない。
神様、お願いしますね。
ということで、223の鍵を貰って、2階の部屋に行ったのであります。
(ホテル外観)
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コメント

  1. yukemuri より:

    おっ、温泉に行かれたんですね
    その前に永平寺に行かれたようで、門前町でソースかつ丼のランチを食べたんですね
    添えてある蕎麦は越前そばかな?
    美味しいですよね~
    大根おろしの辛味が何とも言えない美味しさなんですよね
    実は永平寺は我が家の宗派の総本山でして、鶴見の総持寺も同じく総本山なのですが、やはり永平寺の方がありがたいんですよね
    と言っても信仰心はあまりなく、一度見てみたかった程度で行っただけでしたがなかなか良かったです
    あわら温泉と言う事は、東尋坊とかの方でしょうか?
    なんだか美味しい海鮮料理が食べられそうですね
    どんな温泉かレポート楽しみにしていますね!

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    このあたりでは、そばを辛み大根で食べることもあるようですが、この時は、普通のそばでした。
    というか、普通の観光地のそばでした。
    でも、それがまた、雰囲気なんですよね。
    永平寺は、今回は、入らなかったのですが、以前、参拝したことがあって、なかなか立派なお寺で、感心した記憶があります。
    あわら温泉は、東尋坊にも近く、海鮮料理と思われるかもしれませんが、何しろ、チェーン店ですので、料理の方は、海鮮は、ほとんどありませんでした。
    でも、ゆっくりと食事も楽しむことが出来たので良かったです。

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