平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(939)青春18きっぷ2019夏!鳥取旅(3)。

7月21日(日曜日)。
青春18きっぷで鳥取に来ている。
街の中にある温泉の出る銭湯で、さっぱりとした。
後は、乾いた喉にビールを流し込みたいと考えているのである。
取り敢えず、お店を探しながら、駅の方向に向かって歩き始める。
鳥取に来た時に、観光案内所で聞いた夕食のお店がある。
店の前まで来ると、入口にメニューが張り出されていて、刺身や、煮つけが付いた定食風のコース料理がある。
確か記憶で、3500円ぐらいだっただろうか。
これにビールを足すと、6000円ぐらいの会計になるのだろうか。
店構えを見ると、丁寧な料理を提供するお店に違いないと、凡ですら感じるのである。
しかし、ここで、こんなことを思ってしまう。
3500円か、ちょっと高いか。
この考え方は、こういう場合、大いなる間違いである。
たとえ、安いお店に入ったところで、ビールが入ると、調子に乗って何品も頼んでしまうのが凡だ。
500円の料理を2、3品頼んだら、それで1500円ぐらいになる。
これだけで、雰囲気の良いお店のコース料理の半分ぐらいいってしまう。
それに加えて、まず旅行に来たんだからと、最初に刺身なんか頼むだろう。
安い刺身でも、780円とかするはずだ。
そうすると、予想していた金額の、急に残りの金額が少なくなる。
んでもって、折角だからと、名物の1つも注文するだろう。
鳥取の名物は、何かは思いつかないが、名物なんだから、600円ぐらいはするに違いない。
そこで、結構金額がいってるなと気が付いて、慌ててポテサラや漬物みたいなものを頼んだとしても、もう遅いのである。
そんでもって、そろそろ切り上げるかというタイミングで、もし、みゆきさんに似た可愛い女の子に、「お兄さん、お替わりどうですか。」なんてニコッとしながら言われた日にゃ、あーた、たとえ30分後には、女の子と別れて、もう2度と会うことも無いだろうなんて思ってはいても、何となく嫌われたくなくなって、というか、鼻の下を伸ばしながら、「じゃ、もう1杯。」なんて、生ビールを追加してしまうことになる訳で。
そんなことをしていたら、何のことは無い、当初高いと思っていた6000円と、さして変わらない金額になってしまっているのである。
それなら、始めっから、料理も、店の雰囲気も良い、始めの店にするべきだったなんてことになる訳だ。
と、そんなことを考えたが、時間を見ると、開店までに30分以上ある。
しかしながら、ビールは、早く飲みたい。
少しだけ、他のお店も見て見ようと歩き出した。
駅前まで戻って、グルッと1周してみた。
さっきの雰囲気の良いお店に戻ろうかと悩んだ挙句に、「早く、冷たいビールを流しこみたい。」という気持ちに逆らえずに、駅前のお店に入る。
入口に、猛者海老や白イカなどの鳥取の名物のポスターが貼られていたからだ。
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入口近くのカウンターに座ると、まずお姉さんが、冷たいオシボリを持って来てくれた。
温泉に入って、焼けたアスファルトを歩いてきた凡が、生き返った。
クーラーの効いた空間で、若いお姉さんの持って来てくれた生ビールを、一気に流し込む。
最高の瞬間だ。
さて、アテである。
隠岐の岩牡蠣があったので、浮かれ気分の凡は、注文をしてしまった。
これだけで、1290円だった。
1個でだ。
何のことは無い、もう雰囲気の良いお店のコースの3分の1の金額を使ってしまったではないか。
岩牡蠣は、やや小ぶりで、塩味が強かった。
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他に、鳥取の名物と言われるものもメニューにはあったが、入口のポスターにあった猛者海老や白イカなどのメニューは無い。
そういえば、あれはお店のポスターじゃなくて、鳥取市内の飲食店用のどこのお店にも貼ってあるポスターだったんだなと気が付いた。
後から入って来た年配の男性が、セールのハイボールを飲みながら、名物の鳥か何かを食べている。
食べながら何やら紙を見ている。
駅で貰った観光地図だ。
彼もまた、青春18きっぷの旅をしているのだろうか。
お腹に溜まるボリュームのあるものを食べて、そして出て行った。
ああいう風に居酒屋を利用出来たら、また行動範囲が広がるんだろうなと思った。
さて、そろそろ店を出よう。
何しろ、雰囲気の良いお店の金額よりも高くは払いたくない。
で、いくら払ったかは、失念してしまったが、たぶん5000円ぐらいだったと思う。
ちょっと安い店にしては高くついたかと思うが、まあ、あの冷たいオシボリと冷たい生ビールは、最高だったので、まあ仕方がないだろう。
んでもって、居酒屋でセーブした分、まだ余力があるので、駅の下にあった砂丘そばさんで、鳥取名物と書かれた砂丘そばと、いなりずしを食べる。
何しろ、これからも、乗りに乗りまくりますからね。
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鳥取発、因美線智頭行き。
智頭着。
ここで、時間が無いので、第3セクターの料金を支払って、智頭急行に乗る。
計画を立てて行けば、JRだけで帰れたのかもしれないが、ここは諦めた。
智頭発、上郡行き。
上郡着。
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凡は、この夜の上郡駅が好きだ。
長いプラットホームで、まだ高架化されていないから、どうにも郷愁を感じるのだ。
昔は、加古川駅も同じような雰囲気があったけれども、今は高架化されて、興醒めのする駅になってしまった。
上郡発。山陽本線、姫路行き。
姫路着。
姫路発。神戸線、新快速、米原行き。
大阪着。
(帰路の、乗車の時刻は、書いたメモを紛失したのか、不明の為、書くことが出来なくて残念)
んでもって、環状線で、京橋に移動して、京阪電車で門真市駅へ。
自宅に、ちょうど12時ごろ帰ってきたのでありました。
京橋⇒福知山 118.4キロメートル
       1940円
福知山⇒城崎温泉 69.5キロメートル
       1140円
城崎温泉⇒鳥取 72.3キロメートル
       1320円
鳥取⇒智頭 31.9キロメートル
       580円
(智頭⇒上郡は、第3セクターのため、計算に入れず)
上郡⇒京橋 126.9キロメートル
       2270円
合計 419.0キロメートル
   7250円

コメント

  1. yukemuri より:

    凡蔵さん、たしかにすぐに冷たい生ビールを飲みたい気持ちは嫌ってほど分かりますよ
    風呂上がりにビールってのは、もはや一連の行為と言うか、当たり前の行動ですもんね!
    観光用のポスターに釣られて入った居酒屋さんで、いきなり岩牡蠣ですか?
    殻はかなり大きいのに、身は殻ほどではありませんね
    魚の干物は何でしょうか?
    ハタハタですか?
    他に食べ物画像が出てないので何とも言えませんが、3500円のコース料理がどんなだったか非常に気になりますね

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    私が入ったのは、結局は、チェーン店でした。チェーン店が悪いという訳ではありませんが、ある意味、無難であり、でも、大満足ということもない、そんな感じです。
    んでもって、気になったけれども、入らなかった3500円のお店は、今、ネットで店名を調べてみたら、「たくみ割烹」さんというお店でした。しゃぶしゃぶ屋発祥のお店らしいですが、夜の定食というのをやっていて、そのなかの「たくみ御膳」というのが、それで、値段は、3300円でした。煮つけもあり、肉料理もあって、この値段だったら、やっぱりこっちにしたらよかったかなと、改めて、思いましたよ。

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