7月21日(日曜日)。
青春18きっぷで、山陰本線に乗っている。
福知山駅に着いたので、次の列車まで改札の外へ出た。
どこかのお店で、何かを食べよう。
と、ここでもまた、何かを食べようとする凡がいる。
とはいうものの、お店も見つけることが出来ずに、時間を潰してしまう。
(福知山駅周辺。こんな道が好きだ。)
歩いていると、薬屋があった。
どこか田舎を感じるお店だ。
肝臓を元気にするなんてポスターが貼ってあったので、中に入ってみる。
肝臓の薬は、液体だったので、重いので諦める。
すると年配の女性のご主人が、「さっき、写真撮ってたけど、なんで。」と聞いてきた。
見られていたんだね。
「いや、雰囲気のあるお店だなと思って。」と、適当なことを返した。
んでもって、折角だから、何かを買おうと思って店内を見渡す。
ピンときたものは無かったが、二日酔いの薬があったので、それを購入。
それと、見たことのないパッケージの目薬があったので、それも購入。
駅に戻るも、ミスドしかなかったので、コンビニで、小さな弁当を買った。
それにしても、食い意地が張っている凡である。
10時12分、山陰本線、城崎温泉行き。
11時33分、城崎温泉着。
20分ちょっと次の列車まで時間があるので、駅前を歩いてみる。
何か食べるものを買おうかと思ったが、時間が無い。
駅前に、温泉を飲むことのできるところがあったので、置いてあった湯飲みで2杯ほど飲んだ。
まあ、これも飲食だと言えなくもない。
(城崎温泉駅前。)
駅前の商店街を、浴衣の西洋人が歩いている。
昨年だったか、一昨年だったか、城崎温泉にミニボンと来た時は、アジアの人が多かった。
みんな楽しそうに、浴衣で街を歩いていたのを覚えている。
しかし、今日は、西洋人ばかり見かける。
フランスだか、イタリアだか、どこかしらないヨーロッパの若い女性が、浴衣を着ているのは良い。
着慣れていない浴衣が、崩れていても平気である。
当の本人は、きっと異国情緒を楽しんでいるのだろう。
話しかけてみたい気がしたが、みんなカップルだった。
いくら、可愛い西洋人でも、カップルでは、興味半減である。
しかし、みゆきさんの浴衣姿って、どうなんだろう。
そりゃ、可愛いに決まっているだろう。
紺色がベースの、ちょっと濃い目の色が似合うんじゃないかな。
襟は抜きすぎないで、少女のように着つけて欲しいな。
下駄をカランコロン鳴らしながら、近くの夜店に行くよ。
髪はアップだろうな。
隣にいる凡は、横からみゆきさんのおくれ毛に見とれちゃっても仕方がないというものだ。
髪を直す細い腕に、細いバンドの腕時計が似合いそうだ。
その細い手首に、見とれちゃっても仕方がないというものであろう。
「ねえ、射的しようよ。」なんて、凡の手を引っぱっていく。
鉄砲にコルクの弾を詰めるのは、凡の役だ。
みゆきさんは、鉄砲を片手で、標的のオマケに向けるね。
細い腕が、にゅっと出て、その腕が裸電球の光に、妙に白く浮き上がる。
ドキリとするだろう。
前のめりに鉄砲を構えると、片足が自然と後ろに蹴りあがるように宙に浮く。
その宙に浮いた片足のくるぶしの辺りが、どうにも愛おしい。
もう、実際に、目の前に浴衣姿のみゆきさんがいたなら、気がおかしくなっちゃうだろうね。
DVDになっている夜会の「海嘯」でも、浴衣姿が登場するけれど、あれは寝間着だものね。
普通のもっと鮮やかな色の浴衣を着たら、さらに可愛いに違いないものね。
とはいうものの、寝間着姿のみゆきさんも、これまた、とびっきりの可愛さなんだよね。
温泉旅館に泊まると、浴衣が用意されてるけれど、みゆきさんは、ああいうの着るのかな。
それとも、持って行ったTシャツとか着るのかな。
どっちも可愛いだろうけれど、浴衣だったら、凡も、愛しさで、おかしくなってしまうかもね。
(みゆきさんのDVDより無断拝借)
11時56分、城崎温泉発。鳥取行き。
ここからは、ひたすら列車に揺られる。
(車内の扇風機が懐かしい)
学生時代に見た風景を、駅に着くたびに探す。
そして、こんなだっけかなと、見た光景でもあるようだし、変わってしまったようでもある。
(山陰本線から見える海。)
時に、海が見えたりすると、テンションも上がる。
駅のホームや、線路の枕木に、草が生えているのを見ると、何故か嬉しい。
こういう風景が好きなんだ。
エアコンの効いた車内から、ヒリヒリと焼けそうなホームを感じていた。
途中下車してみたい衝動に駆られるが、今日中に帰らなきゃいけないので、それは諦めた。
13時54分、鳥取駅着。
駅に着いて、驚いた。
田舎の、何もない駅だと記憶していたが、ショッピングエリアもあるオシャレな駅に変貌していた。
鳥取では、これは行ってみようという目的地が1つだけあった。
「すなば珈琲」さん。
テレビでも紹介されている有名なお店だ。
つい最近まで、日本で唯一スターバックスが無い県だったけれども、その時の鳥取県の宣伝で、スタバはないけれど、「すなば」はあるというようなイメージで宣伝されていたと思う。
駅前にあるので、まずは、行ってみる。
女性客がほとんどだ。
赤いアロハシャツのお姉さんが注文を取りに来た。
ランチを食べようと、「お日さまランチ」という日替わり定食のようなものを頼んだら、2時までだと言うので、仕方なくステーキランチ1296円をオーダー。
150gだったかな、まあランチには丁度良いのかもしれないが、凡には、もう少しボリュームが欲しいところか。
セットのコーヒーは、砂糖とミルクを入れての感想だが、どうも薄い。
ただ、量はたっぷりとあった。
来る前は、もっと重厚な店構えを想像していたが、明るくて軽めのお店のようだ。
ちょっと、頼んだものが出てくるのが遅い気もする。
凡の場合は、急がないので良いのだけれど。
隣に座った親子が、ケーキセットを頼んだようだが、コーヒーはすぐに来たものの、なかなかケーキが来ない。
やがて、コーヒーも飲んでしまって空になっても、まだケーキが来ないので、店員さんに声を掛けたら、「オーダーの順番通りに作ってます。」と言われていた。
それなら、コーヒーもその時に一緒に持ってくるとかしたらよいのにと、親子が可哀想になった。
その後、すぐに運ばれたケーキを、コーヒーなしで食べて、親子は出て行った。
さて、このまま赤いアロハシャツのお姉さんを、ジロジロとイヤラシイ視線で眺めていて
も良いのだけれど、折角だから、温泉にでも行ってみようと思う。
温泉と言っても、街中にある銭湯だ。
いくつかある銭湯でも、温泉が出る銭湯がある。
その中の1つ、日乃丸温泉さんへ行く。
中に入ると、昔ながらの銭湯という感じで、番台には年配の女性が座っている。
チケットを買うシステムが、昔とは違うか。
湯船は1つで、真ん中で浅い部分と、やや深めの部分に分かれている。
なるほど、そういえば、肌がツルツルとする気がする。
温泉の銭湯とは、これは贅沢なものである。
湯船の横に窓が切ってあって、ほんの少しだけれど、露天的な開放感も感じようと思えば感じられる。
小さな銭湯だけれど、常に入れ替わり6、7人が、そこにいたので、流行っているのだろう。
常連のお客が、床のことで他の常連と話をしている。
ちょっと前に出て行った若いグループの事らしい。
床に砂が落ちているという。
海水浴や、砂丘に行った観光客が、そのまま銭湯を利用するので、足に着いた砂が、床に落ちているらしい。
そういえば、凡も服を着るときに砂を感じた。
観光客には、その日1日の事だけれども、毎日利用している人には、折角、湯に入って身体も洗ったのに、出るときにこの砂じゃ、これは、嫌だろうなと同情した。
外に出ると、やっぱり暑い。
それに、今、温泉に入って、喉が渇いている。
ビールが飲みたいと思った。
コメント
城崎温泉は風情がありますね
いつか行ってみたいです
すなば珈琲でステーキランチですか?
お得なランチが2時までとの事ですが、このステーキランチも見た感じ悪くは無いように見えますけどね
でもコーヒーは薄かったようで、その点は残念でしたね
それとお隣のケーキセットの親子ですが、コーヒーを飲み終えてもケーキが出てこないってのは店の怠慢じゃないでしょうか?
当然セットなんだし、コーヒーと一緒にケーキを食べるのは当たり前ですからね
自分はこのような店はちょっと苦手ですね・・・
ありがとう、ゆけむりさん。
すなば珈琲は、ステーキも美味しかったです。コーヒーは、賛否両論あるかもです。
私は、濃いコーヒーが好きなんです。割と大阪のコーヒーは、濃いです。
特に、丸福珈琲店のように煮出したようなのが好き。
でも、最近のコーヒーは、少し薄いお店が多い気がします。
それと、隣の親子は、これはねえ。
コーヒーお替り自由のお店だったら良いですが、かなり時間がズレてましたからね。
やっぱりケーキセットは同時にサーブが基本ですよね。
しかも、料理ならまだ解りますが、ケーキですもんね。