平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

散散歩歩。(932)青春18きっぷ。松山から広島の旅。(5)

3月28日(木曜日)。
四国の松山から、スーパージェットで広島へ来た。
路面電車で、大道まで移動する。
思ったより時間が掛かって、15時頃だ。

画像

帰りの予定の時間は、16時過ぎを考えている。
あと1時間ぐらいか。
ということは、観光は、もう諦めよう。
たとえ、興味のある施設があったとしても、1時間じゃ足りない。
なら、何か広島的なものを食べてから帰ろうと思う。
広島を出たら、途中下車の時間もない予定を組んでいるから、今食べておくべきですね。
その時に、考えたのが、喫茶店、むさし、お好み焼きだ。
広島の人がするように、普通の喫茶店で、普通のメニューを食べるのも楽しいかもしれない。
それか、むさしさんという、おにぎりや麺類を食べさせるお店も、これは広島にしかないので行きたい。
何度か、駅弁として買って食べたことがあるし、お店でも食べたことがある。
そんでもって、もう1つは、お好み焼きだ。
広島焼きともいう。
迷って、三越の近くにあるお好み焼き屋さんに入る。

画像

店には、テーブル席で昼間から飲んでいる4人組がいるだけで、カウンターは凡だけだ。
メニューを貰うと、観光客相手のお店なのかと疑った。
普通なら、ぶた玉とか、いか玉とか、そんなメニューもあるはずだ。
やきそばもあるだろう。
でも、渡されたメニューには、スペシャルだとか、そんな特別なものしか載っていないのだ。
でも、そこは凡も観光の浮かれ気分なので、スペシャルを注文。
んでもって、昼間であるけれども、生ビールの大をお願いした。
作り方を見ていると、まずは鉄板に薄い生地をクレープのようにのばした。
これは、広島の特徴的な焼き方だし、凡の親は、大阪だけれども、この焼き方が好きで、いつもこんな焼き方で焼いていた。
そして、その上にキャベツを乗っける。
ここまでも、問題ない。
しかし、そのキャベツを乗せて、しばらく焼くのだけれど、お好み焼きと違って、乗っけてるだけだから、キャベツがまとまらないのだ。
しかも、コテで、何度もそれを移動させたり、いじくりまくるので、キャベツの山が、こっちに崩れ、あっちに崩れして、もうキャベツがグチャグチャ。
見ている凡は、「キャベツ炒めかい!」とツッコミを入れそうになった。
広島焼きでも、他のお店なら、クレープ状の生地の上に乗っけられたキャベツに、生地を溶いたものを、少量だけ回しかける。
そうすることによって、キャベツがまとまって、引っくり返した時も、お好み焼きとしての形を残すことができるのだ。
いわゆるモダン焼きを頼んだので、そばを乗っけるのだけれど、そこは、わざわざ麺を湯がいて鉄板で焼いて乗せるとか、まあ、それほど意味のないこだわりはあるようだ。
でも、そばを乗っけて、お好み焼きを裏返したら、始めに焼いたクレープ状の生地が、キャベツの上に乗っかる形になるんだけれど、そのクレープが薄すぎて、んでもって、乗っけてるだけなので、ピロンと、あっちにめくれ、ペロンと、こっちに飛んで行ってと、落ち着かない。
その度に、お兄さんは、クレープを乗っけ直す。
ピロン、ペロンと、忙しいクレープを、凡は、静かに見つめる。
「クレープさん、あなたの存在価値は、いったい何ですか。」
見つめているうちに、そのクレープが、凡自身のような気がしてきて、もどかしくなってくる。
それでもまだ、クレープを見つめ続けていると、瞑想をしている時のような、変性意識の状態になっていく。
凡は、クレープなり!
クレープと、凡との距離の、その間の空間が消えて、凡がクレープそのものになったときに、「熱つつつつーっ。」という凡の身体が鉄板で焼かれている感覚と、凡は、誰の役にも、何の役にも立っていないという絶望感が襲ってきた。
悲しい。
ふと、我に返ると、目の前にお好み焼きがサーブされた。
「仕方がないよ。」
そう、クレープに呟いた。
さて、広島焼きは、くずれるキャベツが、食べにくかったけれども、そこは、おたふくソースを掛けるものね、ソース味は大好きだから、バラバラと食べにくかったけれども、美味しかったです。
後から来た年配の女性は、メニューを見ることなく、お持ち帰りのイカ玉を注文する。
そんな普通のメニューもあるのである。
それなのに、凡に差しだしたメニューは、特別バージョンだけなのは、と少し疑問が湧きあがるが、まあ観光客なのであるから、観光客らしく、食べるのが正解なのかもしれない。
さて、広島で、広島名物を頂いたので、これから駅に向かおう。
路面電車で、広島駅に移動。
広島駅、16時23分発。糸崎行き。山陽本線 普通。
糸崎駅、17時42分着。
糸崎駅、17麩45分発。岡山行き。山陽本線。普通。ほぼ全員、岡山行きに乗り換えた。
岡山駅、19時16分着。
岡山駅、19時17分発。姫路行き。山陽本線。普通。
姫路駅、20時40分着。
姫路駅では、途中下車するか、少し迷ったが、そのまま乗り換える。
姫路駅、20時41分発。神戸線、野洲行き。新快速。
大阪駅、21時43分着。
んでもって、環状線、京阪電車と乗り継いで、23時前に、自宅まで戻ってきました。
ということで、今回の旅は、道後温泉に入って、みゆきさんが乗ったかもしれない松山から広島へのスーパージェットに乗った旅でありました。
青春18きっぷ使用結果。
3月27日。
京橋→大阪→岡山→観音寺→松山
390.9営業キロ。
6740円。
3月28日。
広島→岡山→姫路→大阪→京橋
337.8営業距離
5620円。
合計 12360円。
今回は、金券ショップで定価以上の金額で購入したけれども、元は取れたのかもしれない。

 中島みゆきさんの「リトル・トーキョー」を見に行く前に

画像

=========================================
平 凡蔵。へのファンレターや
       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
=========================================

コメント

  1. yukemuri より:

    お久しぶりです
    長い休みから復帰し、皆さんのブログを見る余裕が出てきました
    しかしながら凡蔵さんの更新が途絶えているのでちょっと心配になりました
    お忙しいのでしょうか?
    もしや体調がすぐれないのでしょうか?
    それとも元気に旅を楽しまれているのでしょうか?
    青春18気風を使って松山から広島の旅に行かれたんですね
    お好み焼きの件が大阪人の凡蔵さんらしさが見え隠れして、なんとコメントしていいかちょっと戸惑っちゃいました(笑)
    また楽しいブログがアップされる事をお持ちしています
    では(^.^)/~~~

  2. 平 凡蔵 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    お久しぶりです。
    ゆけむりさんも、ブログを再開されたとのことで、また読ませて頂きますね。
    旅の記事は、私も行った気になって、読んでいて楽しいです。
    私も、更新していないなと思いつつも、気が付けば3か月近くも、書いてなかったですね。
    時間に余裕が無かったというか、もちろん休みはあるのですが、用事があったりと、気持ち的にも余裕が無かったですね。
    ゆけむりさんも、再開されたとこのとで、それに乗っかって、私も、再開と行きたいと思います。
    のんびりとしたスタートになるかもしれませんが。
    青春18きっぷについては、そういえば、広島に行きました。
    時間が経つのは早くって、また、青春18きっぷの時期になってきましたので、またまたそのネタでも書こうかな。
    これからも、よろしくお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました