平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(926)リトル・トーキョーで、みゆきさんと謎のM。(5)

2月21日(金曜日)。
中島みゆきさんの夜会「リトル・トーキョー」が始まろうとしている。
今日のこのステージが、凡にとっては、最後のみゆきさんだ。
今日の席は、1階のE列、ステージに向かって、左側だ。
A列からC列までは、オーケストラピットの設営のために、撤去されているから、実質は、前から2列目となる。
もう、目の前にみゆきさんという感じだろうか。
会場の照明が落ちて、やがて幕が上がる。
ステージの左側に、物語の机があって、みゆきさんが、机にうつ伏せになって寝ている。
もう、目の前に、ほんの、数メートル向こうに、みゆきさんがいることだけで、もう何も要らない。
今の何をも手放したくない。
出来ることなら、この瞬間が、永遠であって欲しい。
ただ、そう感じながら、ステージのみゆきさんにウットリしていた。
夜会の内容については、いままで書いてきたように、ただただ、みゆきさんが、可愛いということだ。
それしかない。
しかも、今回は、歌の曲調も楽しくって、今まで5回見ただけでも、全部は無理だけれど、歌詞や旋律が頭に残っていて、なので、ステージを見るのも、昔から知っている曲を聴いているようで、更に、楽しいのだ。
しかし、ここで凡は、奇妙な現象に襲われる。
猛烈な睡魔がきたのである。
みゆきさんがステージに立っているのに、目を開けていられないぐらい、眠いのだ。
その現象は、幕が開いたら、すぐに起きたのであります。
以前も、同じようなことがあって、それ以来、みゆきさんに会う時は、カフェインのドリンクや、ビタミン剤、そんなものを、大量に飲みまくっていたのだ。
ただ、そんなカフェインも、その症状の時は、効果は、あまりない。
でも、今回の夜会「リトル・トーキョー」では、そんな症状は出なかったので、油断していたのだ。
今日、前から2列目になって、緊張がピークに達したのか、そのせいで、脳細胞がSOSを発したのかもしれない。
これ以上、みゆきさんを見るのは、危険だと。
しかし、その水利は案外間違ってはいないようで、匠さんが歌う時は、パッと目が覚める。
んでもって、また、みゆきさんにスポットが当たると、急にマブタが下がる。
それでも、必死で目を開けていた。
だって、前から2列目だし、これが最後の夜会だ。
昨夜もカメラが入っていたが、今日もまた、カメラが設置されている。
ただ、同じカメラが設置されている状態でも、ステージのみゆきさんの表情は、まったく違うように見えたのです。
昨夜は、間違えないように、丁寧に歌っている印象だった。
なので、表情が硬い気もした。
でも、今日は、演技もややオーバーに、楽しそうな雰囲気を、元気いっぱいにやっているように感じたのです。
なので、流れとしては、今日の方が、楽しい感じに見えた。
或いは、2つの違った表現の仕方のステージをカメラに収めて、後で、編集しやすいようにしているのかもしれない。
例えば、今日のステージをメインに、歌詞を間違ったりしたところを、昨夜のステージの映像でカバーするとかね。
或いは、ただ単に、昨夜は硬かったから、今日は失敗しても良いから、楽しい雰囲気を重視しようということなのかもしれない。
緊張していないせいか、昨夜のステージで気になった、みゆきさんの雌雄眼は、ほとんど気にならなかった。
或いは、2階と1階の、見る角度のせいなのかもしれないけれど。
どちらにしても、どっちのみゆきさんも、可愛い訳であって、ただ、目の前に、みゆきさんがいれば、それでいい。
そして、どんな内容でも、DVDにしてくれて、何回もみゆきさんを見られるようにしてくれれば、それでいい。
そんな、睡魔と戦いつつ、みゆきさんにウットリとしていた1幕も終わった。
凡は、トイレに行って、すぐにACTシアターの飲み物のカウンターに行った。
そして、シャンパンを注文。
そして、それを一気に胃に流し込む。
睡魔対策だ。
緊張で、その影響で、脳がSOSを発しているなら、その緊張を取ってやらないと、第2幕も、また睡魔に襲われてしまう。
緊張を取るには、アルコールが1番手っ取り早いだろう。

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ということで、第2幕が始まった。
そのアルコールの効果は、多少あったようで、睡魔は軽減していた。
兎に角ね、1階の前から2列目というのは、これはもう、最高の場所だ。
双眼鏡を使わずに、もう凡自身の目だけで、みゆきさんを見ることが出来るんだもの。
それに、今回に気が付いたのは、他の演者さんが、舞台の端っこなどで演技するときに、声は聞こえないけれど、喋るふりのシーンをする時だ。
あれは、遠くから見ていると、演技で、口パクで喋っているフリをしていると思っていた。
でも、近くで見ると、あれは、やっぱり実際に話をしているようなのだ。
勿論、客席には、ほとんど聞こえないけれど、地下にいると、喋っている小さな声が聞こえて来た。
なるほどなと思った。
だから、自然な演技に見えたんだね。
さすがプロなんだなと思った。
今回、1階で見て気が付いたのは、みゆきさんのウエストだ。
舞台上で、みゆきさんが後ろを向いたときに、ドキリとした。
みゆきさんの衣装は、ゴシック調の深紅のドレスだ。
後ろを振り向くと、ウエストが細い。
その細いウエストを、さらに、背中を走る紐が、これまた、あーた、セクシーなのである。
あのウエストを絞るという見せ方は、男性が存在することで生まれたファッションだ。
世の中、女性ばかりなら、ウエストを絞る必要はないだろう。
舞台の衣装とは言え、みゆきさんがウエストを絞ったら、男性を意識している故だと思ってしまう。
絞る→紐→縛る。
チョーカーの美しさを書いた何回か前のブログでも、チョーカーは束縛を意味している書いたけれども、みゆきさんのドレスのウエストの絞りもまた、束縛を意味しているのだろうか。
束縛は、ある意味、美しさの表現の1つなのかもしれない。
ただ、舞台の衣装とはいえ、みゆきさんが、無意識のうちに束縛されたいと思っているなら、凡もそれに協力するべきなのか。
そんな、みゆきさんには、こう言ってあげるだろう。
「みゆきさん、あなたは、もう、他の男性を一切見てはダメだ。いいかい。みゆきさん、あなのたね、生まれて来た理由を教えてあげるよ。みゆきさんはね、この凡に、尽くして、尽くして、そして、また尽くして、そして死んでゆく。それがあなたの、この世に生まれ出でた理由なんだよ。」ってね。
、、、、と、またもや、アホな妄想が出て来てしまった。
「いいかい、みゆきさん。あなたは、凡の為に生きなさい!」
、、、、まだ続くんかーい。
「コーン!」
みゆきさんが、思いっきり凡のスネの痛いところを蹴った。
痛みに、のたうち回る凡。
その凡を、一瞥だにせずに、去ってゆくみゆきさん。
みゆきさんのヒールの音だけが、静寂の中に響いていた。
やっぱり、妄想でも、最後は、こんな結末になっちゃうのね。
そうだ、これは書いておかなくちゃいけない。
昨日の夜会「リトル・トーキョー」で、第2幕の終わりの方で、みゆきさんがイヤリングを落とした。
その時は、ああ、落としたんだと思った。
でも、今日のステージで、同じ場面になった時に、ビックリしたね。
今度は、みゆきさんが、ワザと同じところで、イヤリングを落としたんだ。
それも、自然にね。
凡は、今日は、前から2番目の席だったので、目の前で、そのイヤリングが落ちて行くのを見ていたよ。
その時に、ああ、みゆきさんは、プロなんだなと悟ったよ。
プロとして仕事をしているんだと。
みゆきさん自身が楽しんでやっている、その前に、仕事としてやっているんだと。
んでもって、ステージが終わって、挨拶も終わって、舞台からハケル時に、そのイヤリングを拾って、ステージから消えた。
その時の、みゆきさんの表情が可愛かったね。
「こっそり拾おうっと。」みたいな感じで、少し笑ったような表情になっていたのが、もう、たまらなく、可愛かったんだ。
これは、20日、21日の両方行ったからこそ、イヤリングを落として、次の日に拾ったということも、そして、拾う時のみゆきさんの表情も分かったんだね。
ちょっと、得をした気分だった。
さて、今回は、凡にとっては、最後の最後。
みゆきさんが、このステージで美しさを発揮できたのも、他の演者のみなさんや、すたっふのみなさんのお陰であります。
共演者の渡辺真知子さんは、はじめキャストが発表になった時に、どうなるかと心配したけれども、それが、どう。
今回の、夜会には、絶対に必要不可欠な存在だった。
真知子さん自身のシーンも、それはそれは、存在感のあるシーンだったし、またストーリーの中に、融け込んで、本当にみゆきさんの姉妹のように見えたし、歌も素晴らしかった。
出待ちでの優しく元気のある笑顔。
忘れられないね。
学生時代にカセットテープで聞いていたけれども、あらためて、素敵な女性だなと思いました。
泉谷しげるさんは、声だけの出演だったけれども、あの悪役の声は、泉谷しげるさんしか出せない味だった。
そして、石田匠さんは、もう安定の域に達しているような気がしました。
夜会には、無くてはならない存在のような。
特に、今回は、歌の場面が多かったですね。
んでもって、植野葉子さん。
石田匠さんと一緒に歌って踊る時の葉子さんは、すごく可愛かったです。
それに、あの農園のラフな衣装も、似合ってたな。
それに、新橋の芸者の時の、和服姿は、色っぽかった。
そして、香坂千晶さん。
ひょっとしたら、この劇の中では、1番難しい役だったのではないだろうか。
小雪という犬の役は、セリフも人間のようには喋れないし、演技だって、これは、そうとう苦心したんじゃないだろうか。
でも、ちゃんと、重要な役を演じきったと思う。
宮下文一さん。
歌は間違いなく上手いんだけれど、演技のセリフになると、何故か聞いていて楽しい気持ちにさせてくれる。
夜会に限らず、みゆきさんのステージには、もう欠かせない存在ですよね。
それから、それから、オーケストラピットで演奏されていたミュージシャンのみなさま。
名前を挙げて個々に言えないけれど、すごく楽しませてくれました。
ありがとうと、お礼を言いたいです。
そうだ、2階から双眼鏡で見た時に、チラリと見えた牛山玲名さんの二の腕が、妙に色っぽかったのを覚えている。
ありがとう、玲名さんの、二の腕。
そして、その他の、スタッフのみなさんの演技も、自然で素晴らしかったです。
んでもって、特にお礼を言いたいのは、ラッキィ池田さんだ。
ラッキィさんのダンスのお陰で、みゆきさんが、今まで以上に輝くことが出来たと、これは本当に思います。
出来れば、コンサートでも、ラッキィさんに振り付けを担当して欲しいなと思う。
まだまだ、みゆきさんの魅力を引き出して欲しいな。
ありがとう。
んで、最後の最後に、泉沢紀子さんだ。
毎回のことだけれど、今回も、みゆきさんを素敵に化粧して下さって、ありがとう。
とても、美しかったです。
今回もまた、お礼を言いたいです。
ありがとう。
ということで、凡の中島みゆきさんの夜会「リトル・トーキョー」は、これで終わってしまった。
さて、最後の最後に、出待ちに行く。
今となっては、この時のみゆきさんの表情までは、凡の記憶には残ってはいない。
とはいうものの、出待ちの車から見えるみゆきさんの色の白いこと。
本当に、美雪という名前のように美しいんだな。
ということで、凡のリトル・トーキョーは、終わってしまった。
そのまま、ホテルのある大井町に移動する。
荷物を預けて、遅い夕食に出かけた。
昨夜に行って楽しかったイタリアンバルに入る。
昨日とは打って変わって、誰もいない。
しかも、誰も相手にしてくれないし、注文も取りに来てくれない。
なので、昨日気になったハマグリの料理を頼んで、少し飲んで店を出る。

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そして、シメにラーメン屋。
エリア51というラーメンを注文。
これは、名前を見たら、ムー民なら絶対に注文してしまうだろう。
味付けは、塩味の効いた濃いめだ。

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食べていると、隣に20代のカップルが来て座った。
男の子がラーメン並を1杯注文したら、女の子がラーメンの中盛にライスを注文した。
すごいね。
デートで、躊躇なく、彼氏よりも大盛りを注文。
見ていると、男の子は、そのまま食べたけれども、女の子はニンニクをラーメンに投入。
或いは、ただの友達かと思ったが、雰囲気は恋人同士だ。
何か、良いカップルだなと、応援したくなったね。
特に、女の子は、いいなあ。
んでもって、ホテルに帰って、食いすぎたなと、腹をさすって寝たのであります。

 中島みゆきさんの「リトル・トーキョー」を見に行く前に

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