平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(921)夜会リトル・トーキョー 。恋しくて、恋しくて。(4)

2月7日(木曜日)。
一昨日、昨夜と、中島みゆきさんの夜会「リトル・トーキョー」を見て、今日は大阪へ帰る日であります。
今回は、みゆきさんを見ることだけ考えて来たので、もうすぐに大阪へ帰っても良いということではありますが、帰路の飛行機の時間には、まだ時間があるので、どこかへ行こうと、朝から考えていた。
とはいうものの、ここだという場所は思いつかない。
でも、次回の夜会の時には、夜行列車で東京へ入るつもりをしている。
ということで、百閒さんの好きな列車つながりで、凡の好きな内田百閒さんに関係するところへ行ってみようと思う。
少しネットで調べたら、麹町の鰻屋「秋本」さんが見つかった。
百閒さんは、ここの鰻を気に入って、1ヶ月ずっと毎日、取り寄せて食べたという。
ここで1ヶ月と書いたのは、27日とか28日とか、或いは29日とか、いろいろ説があるからです。
凡も鰻は好きだけれど、毎日は、飽きてしまわないのだろうか。
でも、そこが百閒先生である。
ホテルを10時過ぎにチェックアウトして、まずは、東京ステーションのコインロッカーに荷物を預ける。
んでもって、秋本さんへ向かう。
秋本さんは、11時30分からの営業だ。
凡が到着した時は、まだ11時20分ぐらいだった。
既に、入口では、サラリーマン風の男性が、接待するのに出迎えに立っている。
凡は、中に声を掛けると、注文を取るのは30分だけれど、良かったら中で待っていてくださいといってくれた。

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店内は、思ったより小さく、テーブル席は6卓あるだけだ。
他に、奥の座敷と2階もあるようだ。
小さな庭もあり、江戸っ子の小粋さを感じる内装も、気持ちが上がる。
まずは、ビールを注文。
メニューを検討。

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さて、百閒さんは、どんな鰻を注文したのだろうか。
たぶん、鰻の蒲焼だけだったのかもしれない。
それで一盞やって、あとは自宅で炊いたご飯という流れだろうか。
或いは、鰻は丼だという感じか。
悩みつつ、店員に聞くのも少し恥ずかしかったので、丼に決める。
3つのランクがあったが、聞くと鰻の量の違いだというので、1番高い3800円のを注文。
秋本さんには、共水うなぎという高級ブランドのうなぎもあるが、それは無理だ。
なので、普通の上が丁度良い。
その前に、何か1品でビールと行きたかったので、うまきと、肝吸いを追加した。
周りを見ると、重役っぽい人ばかりで、なるほど、こういう人が来るのかと妙に納得した。
接待でも使う人が多いようだ。
重役っぽい人は、なべて、うな重を注文している。
ここのうな重は、ご飯と鰻が別に塗りの容器に入っている。
別に、タレの小瓶がテーブルに置いてあって、好みでタレを掛けることが出来るのがグッドだ。

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さて、しばらく待って運ばれた、うまきは、東京風の甘い味付けの玉子が楽しい。
ただ、甘さと言ってもしつこくなく、日本酒にもあうだろう。
んでもって、うな丼だ。
やや甘い味付けのタレで、東京風の蒸した鰻は、柔らかくて、とにかく、美味しい。
うな重なら、ゆっくりと楽しみながら食べるのが雰囲気だけれど、凡が頼んだのは、うな丼だ。
丼なら、勢いよく炊き込むべきなのか。
と悩む間に、食べきってしまう。
昼食なんてものは、さっと食って、さっと出て行くのが、江戸っ子だい。
と、ウエイトレスさんにウインクをして出て行く。
ただ、恥ずかしいので、横を向いてのウインクだ。
ナンセンスな行動。
うな丼 3800円。
肝吸い 300円。
瓶ビール 780円。
うまき 950円なり。
百閒さんの時のうな丼の相場は、どのくらいだったのかな。
これ毎日だったら、高くつくよね。
そこは、やっぱり百閒さんの錬金術だったのかもしれない。
鰻を食べるために借金。
生活費にあてる借金じゃないから、貸してくれという百閒さんの理屈が聞こえてきそうだ。
とはいうものの、このうな丼の3800円。
最近は、どこのお店でも鰻の値段が高くなっている。
吉野家とか、すき家の鰻は別にして、そこらへんにある鰻屋さんのショウウインドウを覗いても、このぐらいの値段は付けている店ばかりだ。
或いは、上なら4000円以上するお店もある。
それから考えると、秋本さんの上のうな丼が、3800円というのは納得できる値段だ。
国産だしね。
大阪では、ちょっと躊躇するだろうけれど。
東京で浮かれているから、そう思うのかもしれない。
さて、鰻を食べたら、もう1軒のお店に行ってみる。
四谷にある佃煮のお店 有明家さんだ。
百閒さんは、ここの佃煮を、阿房列車に乗り込む前に、買って行ってたそうだ。
列車のコンパートメントで、この佃煮と、ポットに入れて持って行った熱燗で、一盞を始める百閒さんを想像したら、これは凡も食べてみたい気になるのは、やむを得ない。

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店に入ると、まず思ったのが、黒いということだ。
関西にも佃煮屋があるけれども、佃煮の色が、ここまで黒くない。
これが東京だ。
ショウケイスを見ると、たらこの佃煮や、変わった佃煮もあって、どれにしようかと迷う。
ご主人に、内田百閒さんは、どんな佃煮を買ったのかと尋ねてみると、先代の御主人は、会ったことがあるので知ってるかもしれないが、今の御主人は知らないそうだ。
なので、珍しいたらこの佃煮と、山フキの佃煮と、しじみの佃煮を100gずつ購入。
500円×3袋。
自宅に帰ってから頂いたけれども、ご飯にも合って、美味しかったです。
お酒のお友には、ちょっとお酒が進み過ぎてしまいそうだ。

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さて、予定していた百閒先生の縁のお店巡りも済んだので、どうしようかと思う。
そこで、思いついたのが、フリーメイソンのロッジだ。
東京タワーの近くにあると聞いていたので、行ってみることにする。
フリーメイソンのロッジに着くと、まずは、メイソンのマークが見える。
関係者以外は立ち入り禁止なので、入ることは出来なかったが、テンションが上がった。
中へは入れないので、メイソンは、これで終わった。
ただ、東京タワー周辺は、密かなパワースポットでもあるそうなので、これでパワーをチャージできているのかもしれない。

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この時、メイソンのグッズを売っているお店があると知ったのですが、時間が間に合わないので、それは諦める。
次回に行ってみようか。
さて、東京タワーから、バスで東京ステーションまで戻る。
荷物を取り出して、羽田に向かう。
羽田空港でも、最後の食事をして帰ろう。
ぶらぶら歩いていると、カレーうどんのお店があった。
初めて見るお店で、洒落た内装だ。
2種類の味を楽しめるセットを注文。
サーブされたカレーうどんの汁を1口飲んでみると、ヌルイ。
麺は熱いのだけれど、汁がヌルイのは、どうもガッカリ感があった。
税込み 1400円。

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さて、いよいよ帰路の飛行機だ。
スカイマーク113便。
羽田空港 17時40分発。
神戸空港 19時00分着。8690円。
神戸空港から、JR、京阪電車と乗り継いで、自宅に帰着。
今回の移動手段のスカイマークは、神戸空港発だけれども、関空、成田のピーチなどよりは、空港までの移動が楽に感じた。
ピーチの運賃が高くなってきているので、今後もスカイマークという手もあるなと思った。
んでもって、中島みゆきさんの夜会「リトル・トーキョー」は、今回もまた、素敵で、素敵で、特に、今回は、後を引く感じで、またすぐ見たいと思うような内容なのであります。
少し日にちを置いて、また20日、21日と、見に行く予定ではあります。

 中島みゆきさんの「リトル・トーキョー」を見に行く前に

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