平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(920)夜会リトル・トーキョー 。恋しくて、恋しくて。(3)

2月6日(水曜日)。
今日は、凡の3回目の中島みゆきさんの夜会「リトル・トーキョー」の日である。
今回の夜会の曲は、乗りやすくて、なので、終わった後も、自然と口ずさむぐらいに、凡の脳みそに焼き付いている。
開演前から、そんなみゆきさんの曲が、何となく頭の中を流れていた。
さあ、そんなことより、今日が、凡にとって1番に緊張のする日なのであります。
何故かというと、今日の席は、2階のA列。
ステージに向かって、右側である。
今回の夜会の6回の内、今日のこの公演のみが、ミニボンの名前で当選したチケットだ。
その他は、1回は、ツイッターで紹介していただいた人に譲ってもらった。
んでもって、後の4枚は、ネットのチケットサイトで購入した。
その凡が、ミニボンの名前だけれど、申し込んで得た1枚が今日のチケットなのです。
そして、それが2階のA列なのであります。
何という試練なのでありましょうか。
チケットが届いて席を見た時に、まず考えたのは、誰かに席を変わってもらうことだ。
2階でも、凡の席はA席なのだから、1番前だ。
それより後ろの席の人なら、変わって貰える可能性もある。
とはいうものの、折角の最前列。
2階では、みゆきさんに1番近いことは、これは間違いがない。
なので、とりあえずは、会場へ行ってトライしてみることにする。
言い忘れたが、凡は極度の高所恐怖症なのであります。
どの劇場でも、そうだけれど、あの2階、もしくは3階の、最前列の目の前にある柵は、低過ぎやしないかい。
そこで立つと、柵は腰よりも低いじゃないか。
あれは、ちょっと、つまずいたりしてさ、体重が柵の外に出も移動したら、易々と1階に転落してしまう柵の高さじゃないか。
いいですか、足の先から、柵が身体に当たる支点よりも、柵の上の部分の方が長くて重いんですよ。
想像したら、ツルン、グリ、コロンとなるのは、小学生だって考えうる理屈だ。
劇場を設計した人の感性を疑わざるを得ない。
劇場は、まずは、安心して劇なり、音楽を楽しむところなのである。
それを、転落してしまうかもしれないという恐怖に怯えながら見なきゃいけないなんて、ナンセンスだとは思わないのかね。
もちろん、柵が座高より高ければ、ステージが見えないだろう。
でも、柵の外側に、安全対策として、柵の下1メートルぐらいのところに、バルコニーのような出っ張りを作るとかね、そういうことをして欲しいわけ。
或いは、更に安全対策として、2階の最前列は、命綱を着けて座るようにするとかね。
命綱も、腰に付けるタイプじゃなくて、股を通して胸にクロスするタイプで、柵につなぐロープが2本であれば、更に安心だ。
ただ、それでも不安は残るだろう。
なので、2階の最前列の、その下の1階部分は、客席は作らないことだ。
万が一、落ちてしまった時に、大丈夫なように、スタントマンが使うような、ウレタンのマットを敷き詰める。
それぐらいして、はじめて安全というのである。
これなら、いくら高所恐怖症であっても、安心して、みゆきさんの夜会「リトル・トーキョー」を楽しむことが出来るということになるのである。
劇場関係者は、この点を十分に考えて欲しいのです。
ただ、問題は今日だ。
安全対策は、今からでは間に合わないから、どうにかしてA列に座らなきゃいけない。
なので、凡は、入場したら、まずトイレに行って、すぐに凡の席に向かう。
2階の通路から、A席に向かって階段を降りるのだけれど、まずは、2階の入口のやや高い手すりのあるところで、気持ちを慣らす。
んでもって、いよいよ、A席に移動だ。
這う這うの体で、席に座った。
これで、もう動かなくて済む。
すぐに席に座ったのは、後から行くと、座っている人の前を、通って席に座らなきゃいけなくなるからだ。
それでなくても、危険な最前列だ、座っている人の足にでもひっかかったら、一巻の終わりである。
さて、座ってはみたものの、足の裏がスース―して、凡の足じゃないようだ。
少し勇気を出して、柵から下を見てみたが、手にはジットリと汗をかいている。
そんな状態で、開演まで30分以上座っていた。
兎に角、動いては危険なのであります。
そして、開演のブザーが鳴る。
会場が暗くなって、幕が上がると、やや落ち着いてきた。
ステージには、大好きなみゆきさんがいる。
だから、他の事は見ることもない。
それに、暗いから1階の席も見えない。
今日の夜会で気が付いたことは、可愛いということだ。
と、いつも同じことを書いてしまう。
ただ、これは真実なので、書かなきゃいけないことであります。
ステージで、ドレスの裾を両手で持って走る姿は、実に可愛い。
それと、舞台上の小さなリトル・トーキョーに上る時に、ガニ股で、よっこらしょって言う感じで上る姿とか、どうにも愛おしいのです。
素敵なみゆきさんが、あえて、ちょっと子供っぽい仕草で動く。
子どもから、少女へ変わる辺りの雰囲気だろうか。
そんな仕草をしても、みゆきさんは、似合っちゃうんだよな。
これは、或いは、ドラマの出演オファーがきて、その役が小学生だったとしても、みゆきさんなら、可愛く演技するかもしれないね。
うん、見たいな。

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(夜会 邯鄲から無断借用)

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(邯鄲の印象は、綿の国星のチビ猫のイメージだった。画像はネットから拝借)

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(今回のリトル・トーキョーは、ピノコのイメージかとも思った。画像はネットから拝借)
夜会の邯鄲だったかな、あの白いブラウスに赤いチェックのスカートの映像を見た時に、子供っぽい演技をするシーンがあって、あれは、漫画の綿の国星を意識しているのかなと思ったことがある。
今回の、リトル・トーキョーでも、そんな雰囲気が感じられたけれど、でも、もっと子供っぽい。
そこでイメージが被ったのが、ブラックジャックのピノコだ。
ピノコの子供っぽい動きや雰囲気が、あのリトル・トーキョーのステージに上るときの、よっこらしょに、見えた気がした。
とはいうものの、ピノコの生い立ちまで考えると、ちょっと怖い気もするけれどね。
でも、みゆきさんのよっこらしょは、ちょっと違うか。
綿の国星のチビ猫でもない。
ブラックジャックのピノコでもない。
あれは、みゆきさんのオリジナルの子供っぽい演技なんだろうな。
すごいね、みゆきさん。
アッチョンブリケー。
会場が暗くて、双眼鏡で、みゆきさんを追っかけ、のお陰で、2階の最前列からだけれど、何とか、みゆきさんにウットリとすることができた。
ということで、素敵なステージも終わって、今日もまた、出待ち場所に向かう。
回を重ねるごとに、出待ちの人数も増えているようだ。
そして、出口から出て来たみゆきさん。
車から、ほんの少しだけ見えるみゆきさんは、それはそれは、白くて美しい。
そして、少し微笑んでいた。
これほどまでに、ステージの上と、ステージを降りた時の、差のある人がいるだろうか。
ステージの上のみゆきさんは、それはそれは、キラキラと、スターであることを観客に見せつける。
でも、ステージが終わって帰る時に、車の窓から見える、ほんの一瞬のみゆきさんは、それはそれは、優しくて、柔らかくって、少し、はかなげな様子もあり、どうにも男心を捉えて離さない、こんな凡でも、守ってあげたいと思わせる何かがある。
ステージのみゆきさんは、これはもう素敵なことは、間違いない。
でも、あの出待ちの時のみゆきさんを見たら、もう、みゆきさんから離れられなくなる。
やるね。
みゆきさん、なかなか、やるね。
しかも、出待ちには、若い男の子も沢山いる。
そんな、若い男の子のこころも捉えちゃってるんだものね。
やるよね。
みゆきさん、やってくれるよね。
と、やられた凡が言っております。
渡辺真知子さんは、ステージの上でも真知子さんだし、出待ちの場所でも真知子さんだ。
それは、それで、素敵だなと思う。
今回、渡辺真知子さんが出演してくれて、良かったと思う。
さて、みゆきさんも帰ってしまったので、何か食べに行こう。
ホテルに荷物を置いて、夜の赤坂の街にでる。
とはいうものの、お店を見つけられずにいた。
すると、唐揚げやのようなのだけれど、ちょっとお洒落なお店があった。
ガラス張りの正面から中を見ると、女の子が2人、赤ワインを飲んでいる。
これが東京なのか。
唐揚げなのに、赤ワイン。
しかも、若い女の子。
東京観察のために、入ってみる。

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カウンターに座って、様子を見ていると、常連の客が多いようだ。
いつも来ているだろう若い子が、スタッフとワイワイ話をしている。
まあ、これもまた良いか。
若いころなら、こんな感じが楽しいのだろうことは解る。
ただ、一見の凡には、居所がない。
とはいうものの、折角だからと名物のチキンをオーブンで焼いたのを頼む。
これは骨を持って、かぶりついて食べるのが雰囲気なのだろうけれど、スタッフさんが、切りましょうかというので、切り分けてもらう。
なかなか、美味しかったです。
このお店は、聞くとチェーン店らしい。
他にも数点頼んで、居場所が無いと言いながら、結局は、ハイボールや、いろいろ飲んで店を出る。
ガブリチキンさん、ごちそうさま。
そのまま、ホテルに戻る。

 中島みゆきさんの「リトル・トーキョー」を見に行く前に

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