平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(918)夜会リトル・トーキョー 。恋しくて、恋しくて。(1)

2月5日(火曜日)。
中島みゆきさんの夜会「リトル・トーキョー」の2回目の東京のレポートであります。
1回目は、つい先日、30日、31日と、可愛いみゆきさんを見て来たばかりだ。
今回は、スカイマークというLCCで行く。
スカイマークは、東京の羽田空港に着くので、そこが魅力だ。
ただ、関西からでは、神戸空港からしか出航していない。
ということで、門真市を8時前に出発。
京阪電車、JR、モノレールのポートアイランド線と乗り継いで、神戸空港に到着。
神戸空港は、何しろ、小さい。
なので、まだ時間があるから、空港内をブラブラなんてことも、すぐに見て回れて、まだ時間が余る。
モーニング替わりに、朝うどんを食べた。

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2月5日、スカイマーク106便。
神戸空港 11時10分発。
羽田空港 12時20分着。7090円だった。
B737-800の、3-3のシートの通路側。
ほぼ満席だけれど、凡の隣だけ空席だった。

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(LCCなのに、こんなの貰えてうれしい。)
羽田空港に着いたら、モノレール、地下鉄と乗り継いで、赤坂駅に移動。
今日は、赤坂のホテルに泊まる予定だ。
何と言っても劇場に近いから、楽だし、夜会の興奮そのままホテルに戻ることが出来る。
まだ時間は早いけれども、荷物だけ預かってもらおうと、ホテルまで歩く道に、ACTシアターの楽屋口がある。
見ると、もう1人の女性が入り待ちをしていた。
「早いですね。」と声を掛けると、突然だったからか、少し驚かれる。
んでもって、通り過ぎて、ホテルに到着。
フロントに着くと、13時30分ごろだったけれど、もう部屋を用意してくれるという。
これは有り難い。
すぐにチェックインして、部屋で荷物を解く。
今日のホテルは、
ザ・ビー赤坂さんだ。
2泊3日で、税込み 22050円。
ちょっと高めかと思ったが、とにかく、便利だし、楽だし、3回行くうちの1回は赤坂に泊まろうと思っていたので、まあ、仕方がない。

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ザ・ビー赤坂は、口コミにもあったので、解っていたが、かなりコンパクトだ。
とはいうものの、機能的に作られているので、不自由はない。
バスタブは無く、シャワーブースのみだけれど、洗面の周りがタイルだったりと、クロワッサンとか、そういう雑誌を読んでいそうな女性が好きそうなデザインで、若い人向きのホテルだ。
さて、時間的に、まだ早いので、遅めのお昼ご飯に行くことにした。
赤坂をブラブラ歩いているとトルコ料理屋さんがあったので、入ってみる。
ここは、素直にランチセットを注文。
牛肉とチキンのケバブにパンのついたセットで、サラダとスープと、食後に小さな紅茶も付いて、900円は、なかなか手ごろにエキゾチックな料理を味わえて、味も良かった。

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さて、今日もまた、みゆきさんの夜会を見るんだなと思ったら、そこに、みゆきさんの幻影が見える。
透き通るような白い肌に、上半身はブラだけだ。
腰から下は、シースルーのスカート。
おへそなんて、丸出しだ。
「ん?ベリーダンス?」
凡を見つめながら、腰をクネクネ。
♪♪リル・トーキョー、リル・トーキョー♪♪
夜会のリトル・トーキョーも、トルコの弦楽器か何かで、雰囲気が違う。
腰をクネクネしながら、凡に近寄ってくる。
イヤラシイ匂いが、みゆきさんが、身体をクネクネさせるたびに、凡の鼻孔に流れてくる。
そんなみゆきさんを、鼻血を流しながら、微動だにせずに見入る凡。
どうやら、頭がイカレテしまいそうであるから、店を出よう。
店を出たら、入り待ちに向かう。
そして待っていると、15時28分頃、みゆきさんの乗った車が到着した。
楽屋口に入るみゆきさんの後姿を見ると、ズボンをはいているけれど、脚が細い。
みゆきさんは、全体を見ると、もう完璧だ。
そのバランスは、いかにも美しい。
しかし、それだけではない。
みゆきさんの美しさは、たとえ、その1部分を切り取っても、またその切り取られた部分も美しいのだ。
後姿の脚もまた、それだけを見ても、やはり美しい。
脚だけじゃない、髪も、首筋も、細く白い指の先の爪の1ミリだって、そこを切り取っても、それ自体が、美しさを持っている。
こんな女性は、なかなか、いるものじゃない。
おそらく、細胞を切り取ったって、それを顕微鏡で見たならば、学者はそこに、美しさを発見するだろう。
或いは、細胞から、たんぱく質を抜き取っても、またそのたんぱく質の構成に、美しさを見つけることが出来るに違いない。
さらに、みゆきさんを原子まで分解しても、その原子核は、凡の電子核とは、違った輝きを発している筈である。
そして、科学者は、そのみゆきさんの原子核の美しさに、こころを奪われることだろう。
みゆきさんの入り待ちが終わったら、何か、今日の1大イベントが終わったような気になった。
一緒に入り待ちをした可愛い女の子と、シアターの入口ぐらいまで話をしながら歩く。
少しドキドキした。
赤坂を、少し歩き回って、ホテルに戻る。
昨日の二日酔いを、まだ引きずっているのか、少し疲れているのでベッドに横になる。
「はっ!時間だあー。」
気が付くと、もう17時を過ぎているではないか。
アブナイ、アブナイ。
眠ってしまうところだった。
今回の、夜会を見るにあたっては、秘策を用意している。
今まで、みゆきさんを見ても、なんだか次の日になったら、一所懸命に見ていたのにもかかわらず、少しずつ記憶がボンヤリと薄れてくることがあった。
これが、どうにも寂しいのだ。
とはいうものの、凡の脳みそが薄いものだから、どうしようもない。
なら、頼るのは薬しかないのである。
ということで、物忘れ改善薬「ワスノン」を買って来た。
それと、先日、東京へ来て浅草に泊った時に、ホテルの近くで買った八ツ目鰻のキモの油を持って来ている。
目を良くして、しっかりと、みゆきさんを見て、そんでもって、物忘れを直して、次の日も覚えているようにということだ。
計画では、完璧だ。
それを、説明に書いてある容量より少し多めに飲んで、ホテルを出る。

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たた、今日もまた出待ちをする予定なので、少しだけ食べて行こう。
と、時間が無いのに、何か食べようとする食い意地のはった凡ではあります。
ということで、今日は、ちょっと贅沢に、赤坂にある室町砂場赤坂店に行く。
お店に入ると、先客が1人だけだ。
まだ、早い時間なのだろう。
ここでちょっと熱燗などをやりたいところだけれど、これからみゆきさんを見なきゃいけないので、当然そばだけだ。
花巻そば。
夜会を見る前に、食べ過ぎないかなと心配したけれども、そばの量は、かなり少なめだったので、ちょうど良かった。

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ACTシアターに行くと、もう既に入場の列が出来ていたので並ぶ。
そして、入場したら、すぐに1階に行って、夜会カクテルの「杏奴」を注文。
写メを撮ったら、一気に飲み干した。
凡は、こういう場合、雰囲気を楽しみながら、ゆっくりカクテルを頂くなんて芸当は出来ないのだ。
どうも、気が焦ってしまって、落ち着かないのです。
さて、いよいよ、夜会「リトル・トーキョー」の始まりだ。
今日の席は、U列。
劇場では、後ろだけれども、1階だから、一体感はある。
今回のリトル・トーキョーでは、みゆきさんは、ドレスを着ている。
しかも、中世の貴婦人が着るようなゴシック調のデザインで、熟成されたワインを思わせるような赤い色のだ。
これが実に似合っているのである。
みゆきさんの肌の白さが、この赤い色によって、一段と美しく見えるのであります。
ドレスは、胸のところが開いているので、胸から首筋、襟足までが見えている。
美しい。
そして、歌う時は、その美しい首に、いく筋ものスジが浮かび上がる。
それだけ、力を込めて歌っているのだろう。
あの、みゆきさんの首のスジは、最高に美しく愛おしい。
そもそも、みゆきさんの首は、白くて長くて、美しいのである。
聞くところによると、みゆきさんの首の骨の頸椎は1個多いらしい。
神様も、なかなか気の利いたことをやってくれるものである。
その1個によって、美しいみゆきさんの首が、もう例えようのない美しさに、さらに輝きを添える。
それも、l個だ。
その1個が重要なんだ。
これが、神様が、ちょっと奮発してくれて、3個とか、5個とか増やしてたら、どうなるの。
ろくろ首だよ。
ステージの端から観客の様子をみようと、にゅうっと、カーテンから顔をのぞかせるみゆきさん。
首が長いから、身体は見えなくて、頭だけ出てるんだけれど、客席から見たら、カーテンから首が、にゅっと出てる。
怖いよ。
怖いよ、みゆきさん。
神様が、酔っぱらって、頸椎を奮発しなくて良かったと、つくづく思う次第であります。
んでもって、その美しい首だ。
ただでさえ美しい首に、いくつものスジが浮き出ている。
美しい。
あんな美しいスジを持つ女性はいないだろう。
あのスジに触れてみたい。
そして出来ることなら、みゆきさんを、凡が膝枕をさせてあげたい。
そして、静かに、凡は、横になっているみゆきさんの首のスジをさわる。
♪♪ ポン、ポロポロ、ポーン ♪♪
凡は、目を閉じて、みゆきさんの首のスジを弾く。
琴だ。
みゆきさんの首筋は、美しい琴のようである。
とはいうものの、いくら、みゆきさんの首のスジが琴のようだと言っても、さすがに、それを弾いても、音なんて出る理屈は無い。
でも、そこは、優しいみゆきさんだ。
凡が、みゆきさんを琴だと思っていることに気がついいて、凡の為に、琴の音を口ずさんでくれるだろう。
凡が、みゆきさんの首のスジを弾く。
すると、みゆきさんが、凡に膝枕した状態で、♪♪ ポン、ポロポロ、ポン ♪♪と口ずさんでくれるのだ。
凡は気を良くして、♪♪ ポン、ポロポロ、ポーン ♪♪
みゆきさんは、それに合わせて、 ♪♪ ポン、ポロポロ、ポン ♪♪
夜風の寒い2月の赤坂に、美しい琴の音が響き、星空がキラキラと輝いていました。
って、みゆきさんが琴の音を口ずさむ訳はないか。
しかし、それほどに、みゆきさんの首は美しいということだ。
あの首という身体の部位は、ある役割を与えられている部位である。
普段は気が付かないが、ドレスを着ると、その意味が解るのだ。
赤いドレスを着たみゆきさんは、胸元も少し開いているので、胸元から首筋、そして襟足や顔までが見えている。
そこに、見えないけれども、境界線が引かれているのだ。
先日、唇の話を書いたときも、唇には境界線があるというようなことを書いたかもしれない。
唇というのは、見えても良い部分と、見てはいけない内臓の部分の境界であると。
でも、首は、少しニュアンスが違う。
首の上も、首の下も、同じ体の表面であるから、どちらも見えても良い部位だ。
唇の内側のように、見てはいけない内臓という特徴は無い。
首の上も、首の下も、両方見ても良い場所だ。
しかし、境界線がある。
それは、「見せてはイケナイゾーン」と「大いに見せるべきゾーン」の境界線だ。
内臓の「見てはいけない」と、首の下の「見せてはいけない」の違いだ。
つまり、首から下の、胸やお腹なんて、それは見せてはイケナイ部分だろう。
隠しておくべきゾーン。
恥じらいの部分でもあるし、秘密にしておく部分でもある。
男性は、その隠しておくべきゾーンを見るために、日々、苦心をしている訳である。
それに対して、首から上は、大いに見せる部分である。
今回のステージでも、何かを表現しようとしたら、まず顔で表情を作る。
それで、見るものを魅了させるのである。
みゆきさんは、その見せる部分でもって、人をウットリとさせているのであります。
今回の夜会「リトル・トーキョー」でも、大いに見せて、そして人をウットリとさせた。
そして、見せてはイケナイゾーンの胸から下は、ドレスでしっかりと隠していたものね。
或いは、あの首の境界線は、スピリチュアルな部分の境界線でもあるのかもしれない。
肉体的には、見せてはイケナイ部分と、大いに見せる部分という境界なのだけれど、スピリチュアルなら、聖と邪、それとも、善と悪の境界線なのかもしれない。
どちらが聖で、どちらが邪かというと、凡的には、首から上が邪で、首から下が聖のような気がする。
首から上の頭は、色んなことを考える脳が中心になっている。
あれは、人間が生きていくうえで、どう上手く生きるかということを考えている器官じゃないだろうか。
上手く生きるためには、相手よりも自分を中心に考えなくちゃいけないし、場合によっては騙す必要もある。
騙すのは、人を騙すこともあるけれども、日常では、いつも自分を騙している。
そんなことをする脳が聖であるとは思えない。
それに対して、首から下の器官は、何も考えていない。
ただ、生きるために生きている。
誰をも傷つけることもない。
そして、愛する人を見た時に熱くなる心臓を持っている。
凡からしたら、こっちが聖であるように見える。

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(どこかのウエブから無断借用)
そんなことを考えていたら、ステージの上のみゆきさんの首に目がいった。
チョーカーをしている。
美しい。
チョーカーは、美しい首にこそ付けられるべきなんだ。
みゆきさんのような、細く長く白い首にね。
これが、短い首にでも付けたなら、ここが首ですという目印にしかならない。
それにしても、みゆきさんのチョーカーには、ドキリとしたね。
美しいのは、もう間違いがないけれど、それよりも、その表現する意味にドキリとした。
あのチョーカーを見て、ペットが付ける首輪をイメージする人は多いのではないかな。
詰まり、鎖。
それは、すなわち、束縛を意味するものだろう。
ということは、みゆきさんは、今、誰かに束縛されたいと願っているのか。
それが、無意識のうちに、ステージ衣装に出てしまったか。
みゆきさんを束縛するなんてことは、これは夢だろう。
いや、夢であっても、束縛はしたくない。
だって、束縛なんてしてしまったら、それはみゆきさんではなくなるからだ。
とはいうものの、みゆきさんが、束縛を望んでいるなら、それは束縛しなきゃいけないのかもしれない。
凡は、焦ってしまった。
そんなチョーカーだけれども、この衣装に付けているということは、或いは、凡の理屈で言うと、肉体的には見せてはイケナイ部分と、大いに見せる部分が、出会わないようにチョーカーで押さえているのかもしれない。
ストッパーというか壁。
みゆきさんが、本当に見せたいと思っている、世間的には見せてはイケナイ部分、詰まりは、人間のこころの奥底の矛盾のようなものを、本当はステージで、大いに見せたいのだけれど、首の上の部分に上って行かないように、チョーカーで押さえている。
この内容を見せるには、まだ時期が早いと。
そんな風にも見えてしまう。
もしも、あのみゆきさんのチョーカーをステージで外すことがあったら、そのチョーカーが止めていた、見せてはイケナイ部分と、大いに見せる部分との出会いがあるだろう。
具体的に行ったなら、首の下の見せてはイケナイ部分は、首の下だから、その代表はオッパイだろう。
そして、首の上の大いに見せる部分は、これは顔や頭か。
詰まりは、その2つが出会ったなら、みゆきさんが、おでこにオッパイを乗っけるということになる。
怖いよ。
怖いよ。
みゆきさん、オッパイをおでこに乗せるなんて、どうかしてるよ。
もう、止めてください!
なんて、とりとめもない妄想を、ぐだぐだを繰り返してしまう。
そんな夜会も、無事終了。
出待ち会場へ向かう。
と、ここで少し長くなってしまったので、次に続くとさせていただきます。
長々とした駄文にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

 中島みゆきさんの「リトル・トーキョー」を見に行く前に

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