平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(911)みゆきさんに似ている人のいる街へ(4)

1月6日(日曜日)。
広島で迎えた青春18きっぷの2日目の朝。
今回は、セールで宿泊したのですが、税込み3900円で、朝食も付いている。
6時30分過ぎにレストランに行くと、結構な混雑ぶりである。
後で、解ったが、何かスポーツ関係の学生の大会があるようだ。
朝食はバイキングで、ただ、料理の内容を見ると、ほぼ出来合いのものを温めただけというような内容だったので、軽めに頂く。
とはいうものの、何しろ3900円なので、それでも大満足である。

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部屋に戻って、今日の予定を考える。
昨日の予定では、広島の市内をブラブラ歩いて、時間があれば喫茶店にでも入って、地元民よろしくお茶でもしようかなんて考えていた。
でも、ふと、ここまで来たら岩国まで行ってみようかと思いついた。
駅前のラーメンも食べたいし、今まで岩国に行っても、駅前だけで、有名な観光地の錦帯橋には行ったことがない。
そうだ、錦帯橋へ行ってみようと思う。
ただ、ここまで決めるのに部屋でグズグズしていると、もうチェックアウトの時間である。
急いで、チェックアウトして、広島駅まで路面電車で移動する。

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んでもって、広島駅で今日の青春18きっぷに入鋏してもらう。
10時15分の電車で、岩国へ向かった。
乗り込むと、満員状態。
ただ、宮島口で、観光客がドッと降りたので、楽になって、ホッとする。。
岩国駅は、前回に行った時には工事中だった。
それも、ほぼ完成して、まだ新しい駅舎は、それでも、都会の複合施設のように店舗が沢山入っている訳でもなく、地方の駅という感じは、以前のままだ。
さて、バスで錦帯橋まで移動する。
思ったより距離はあったような気がした。
バス停を降りると、もうすぐに、錦帯橋が見えた。
写真などで見るのと同じだ。

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橋の入口に料金所があって、そこで入場料というか、渡り賃を払う。
橋を渡るだけでお金が要るのだ。
橋を渡っていると、向こうから、ひょこひょこと、へっぴり腰で歩いて来る年配の男性がいる。
それを見て、ハッとした。
そういえば、橋の上は、結構な高さがある。
改めて見ると、凡も怖いじゃないか。
急に凡の歩みも、ひょこひょこと、へっぴり腰になった。
そして、橋を渡ると、もうすることは無い。
渡ったところに公園があって、その向こう側の山にはお城もある。
とはいうものの、凡は、錦帯橋が目的だったので、もうこれで目的は達成したと、引き返すことにした。
ただ、折角だから、橋を渡ったところにあるソフトクリーム屋で、アイスを食べて戻ろう。
見ると、TVなんかでも、紹介されたことがあるようで、その時の写真が貼ってある。
20代のお姉さんに、「どれが人気かな。」と言ってはみたが、無反応だ。
なので、また「どれがオススメですか。」と言い直したけれど、返事がない。
注文するのを止めようかと思ったけれど、折角だからと、珍しいお茶漬けソフトクリームを頼む。

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お茶漬けソフトクリームは、アイスの上にお茶漬けの素が振りかけてある。
食べて見ると、ほとんど普通のアイスクリームだけど、少しだけ塩味のお茶漬けの素のようなものが練り込んであった。
まあ、こんなものか。
そんでもって、ちょっと先を見ると、同じようなソフトクリームを売るお店があって、その前で、若い女の子が、パネルを持って、しきりに呼び込みをしていた。
シマッタと思った。
こんなに熱心に呼び込みをしているなら、こっちで注文してあげれば良かった。
このお店は、道で呼び込みをしている女の子以外にも、店頭の女の子も呼び込みをしている。
若い女の子が熱心に仕事をしているのは、可愛いじゃない。
或いは、鼻の下が伸びていたのかもしれない。
佐々木屋小次郎商店というお店なので、これから行かれる方は、是非食べてあげて欲しいと思う。

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とはいうものの、もうソフトクリームは、要らないし、どうしようかと思ったら、牡蠣クリームコロッケというのを売っていたので、それを注文。
ただ牡蠣の風味がするだけかと思ったら、牡蠣が小ぶりだけれども1個まるまる入っていた。
揚げたてで、なかなかうまい。
それを食べて、ちょっと先の公園を覗いてみたら、また引き返して錦帯橋を渡って戻ろう。
と、その店の前を歩いて戻ってきたら、さっきの呼び込みの女の子が、凡の顔を覚えていたようで、凡に向かって、「ありがとうございました。」とペコリとやった。
思わず、引き返して、何かお土産でも買いたくなっちゃったよ。
或いは、ねぎらいの言葉でもかけてあげれば良かったな。
さて、錦帯橋を渡って戻ったら、またバスで岩国駅までもどる。
駅前の予定していたラーメン屋で、ラーメンと稲荷ずしを頂く。
やや甘めの味付けの背油の浮いたラーメンは、麺などは熱々なのだけれど、スープを飲んだら、そこまで熱々じゃない。
或いは、気温の関係で、表面だけ冷めてしまったか。
ただ、また食べに来たくなる味というか、お店なのではあります。

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凡が帰る時に食器を下げに来たお姉さんが、凡がスープを飲み干していたのを見て、「綺麗に食べられましたね。」と言った。
スープ美味しかったです。
岩国駅、13時10分発。
広島駅、14時02分着。
広島駅、14時20分発。
三原駅、15時40分着。
三原駅、15時42分発。
んでもって、どこに着いたか。

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倉敷駅である。
昨夜、ツイッターをしている方から、倉敷の居酒屋で、中島みゆきさんに似ているママがいることを教えてもらった。
何となく、その流れで、お店に行ってみるのも面白いかと思ったのだ。
この辺り、少しばかりツイッターに飲まれているのだろうか。
ただ、お店は、昨夜確認したところでは、定休日なのであります。
でも、次回行くときの場所の確認をしておいても良いだろう。
16時58分、倉敷駅着。
コインロッカーに荷物を預けて歩き出す。
昨夜、みゆきさん似のママさんに聞いたホテルを目印に、アイフォンの地図アプリで歩いてゆく。
思ったより遠い。
30分弱ほど歩いただろうか。
果たして、お店はあった。

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道路に面した小さなお店だ。
2階は、或いは、ママさんの住居だろうか。
そう思うと、ドキドキするね。
そこに、みゆきさんに似た人がいる。
本物じゃないけれどね。
いや、こんなことまでやるのは、ストーカー的であるのだろうか。
正しく、そうだろう。
まあ、そういう気質も持ち合わせているには、いるだろうけれど、今度行くときの、あくまでも参考だ。
さて、そろそろ帰ろうかと思た時に、お店の電灯が点いた。
はっと思って、中を覗いてみると、誰かが柱の陰で、動いている。
動きからすると、洗いものでもしているのかもしれない。
それなら、折角来たのだから、挨拶だけでもしてゆこうと、ガラスの引き戸を叩いてみる。
でも、気が付かない。
よく見てみると、髪はショートカットのようだ。
でも、顔は見えない。
ツイッターで貰った写真は、髪は肩まで伸びている。
いるかどうかは知らないが、或いは、娘さんか、息子さんか。
ただ、そう考えると、ガラス戸を叩く勢いが弱くなる。
果たして、気が付いて何と言うか。
「あのう、中島みゆきさんに似ているお母さんはいますか。」なんて聞いたらビックリするに違いない。
それでも、3、4回、間をおいて叩いてみただろうか。
結局、凡には気が付かずに、奥に入って行ってしまって、電灯が消えた。
残念だったけれど、ちょっとホッとしたような。
もう、遅めの時間だけれど、倉敷まで来たのだから、昔の街並みが残っている美観地区にでも行ってみようかと、歩いて行ったら、もう閉店のお店ばかりで、すっかり日も暮れていた。
勿論、観光客も歩いてはいない。

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そろそろ、帰るべきか。
ただ、これから電車を乗り継いで大阪に帰ると、もうかなり遅い時間だ。
出来れば、何か食べて帰ろう。
とはいうものの、時間が無い。
なので、駅の1階にあったラーメンと焼き鳥のお店に入る。
源喜さん。

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カウンターに座ると、その端っこに壮年の男性が1人いた。
まずは、生ビールと、焼き鳥をいくつか、それと豚巻き野菜串というのを頼む。
この野菜串は、なかなか美味しかったです。
ただ、長居もできないので、美味しく頂いて店を出る。
18時43分、倉敷駅発、サンライナー。
18時55分、岡山駅着。
19時17分、岡山駅発。
20時40分、姫路駅着。
ここで、急いで、まねきの駅そばを食べる。
これは、どうしてもやっちゃうのね。
素通りできない。

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んでもって、
20時54分、姫路駅発。新快速米原行き。
21時58分、大阪駅着。
さらに、環状線と、京阪電車を乗り継いで、自宅へ帰った来たのであります。
今回の、広島方面への旅は、仙酔島という知らないところにも行くことができたし、広島で美味しいものも頂いた。
そんでもって、みゆきさんに似ているというママさんのことで、ちょっぴりドキドキも味わせていただいた。
ただ、みゆきさんに似た人に会えなかったというのは、やっぱりあの仙酔島の願いが叶う橋を、また引き返したためなのだろうか。
でも、似た人だからね、みゆきさん本人との縁は関係ないか。
凡は、あくまでも、みゆきさん本人との縁を、お願いしたのであります。
とはいうものの、引き返したからね。
無かったことになってはいないだろうかね。
というようなことがありましたが、
やっぱり、行って良かったなと思った次第でゴザイマス。

 中島みゆきさんの「リトル・トーキョー」を見に行く前に

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    朝食までついてるとは、実に嬉しい価格設定ですね
    ビジネスホテルはこうでなくっちゃね!
    錦帯橋のアイス屋の女店員は愛想が無いですね
    と言うよりも、感じが悪すぎですね
    よっぽど嫌な事があったんでしょうね・・・
    美観地区は行った事無いので、いつか行きたいと思っています
    あっ、錦帯橋も行った事無いし、呉も無いんです
    まだまだ行きたい所がいっぱいあるんですが、気に入った所に何度も行きたくなるのでなかなか行かれそうにありません・・・

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    ビジネスホテルですもんね、安くなくちゃですよね。この値段設定に朝食付きは、拍手もんです。
    行きたいところはあるけれども、優先順位がありますもんね。ゆけむりさんの場合、海外もあるしね。
    同じところに何度も行きたくなるというのは、私は、海外では、そんな気持ちになることがあります。1回目は緊張しているし、必死になってるでしょ。でも、2回目は、リラックスして、ゆっくり楽しめる。気に入ったお店にもまた行ってみたいとか。今は、香港へ行って、コーヒーを飲みたい気分が続いてるんです。香港のコーヒーは美味しいんですよね。

  3. ゆけむり より:

    香港でコーヒーですか?
    なんかサラッと海外旅行を楽しむみたいで、そんな過ごし方も憧れますよ
    自分はベトナムコーヒーのアイスとバインミーなんかをのんびり食べれたら良いなぁなんて思いますね
    いずれにしろ、どかかへ出かけるのって楽しいですよね!

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    ベトナムのコーヒーも1度は現地で飲んでみたいです。
    バインミーも日本では食べたことがありますが、そこはやっぱり現地で食べるのとは違いますよね。短い時間でも、行くのと、行かないのでは、全く違いますよね。

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