散散歩歩。(890)青春18きっぷ・2枚目3枚目・新宮の旅(4)

8月11日(日曜日)。
青春18きっぷの新宮の旅の2日目。
朝、5時に目が覚めて、ホテルの部屋で、今日の予定を考えている。
すると、隣の部屋からクシャミが聞こえて来た。
それが、普通にしたクシャミなのに、同じ部屋にいるぐらいの臨場感をもって聞こえて来たのだ。
快適なホテルだけれど、意外と防音はされていないのだろうか。
昨夜に、これだけ音が漏れるということを知らないで良かったと思った。
もし、これだけ音が漏れると解っていたら、ゆっくりと過ごすことは出来なかっただろう。
さて、今日の予定は、午前中は、新宮を観光。
そして、午後から帰路につくのだけれど、青春18きっぷの1枚目で、関西本線と学研都市線に乗っているので、その経路で帰るのは、何となく勿体ない。
なので、紀勢本線で多気まで行き、そこから有料にはなるけれども伊勢鉄道線を経由して、そして関西本線で、名古屋へ出て、東海道本線で帰ろうと考える。
何故なら、名古屋でビールを1杯なんて考えたからだ。
そう考えると、紀勢本線は、話が早い。
というか、本数が少ないので、選択肢がないのだ。
選べるのは2本のみ。
予定としては、10時52分発の電車に乗って、名古屋に16時03分に着く。
その後の電車になると、13時26分発で、名古屋到着が19時30分になる。
これじゃ、名古屋の1杯はなくなるので、何かあって遅れた時の案として取っておこう。
シャワーをして、7時を待って、朝食会場へ行く。
バイキング形式で、内容は至って普通のビジネスホテルの朝食バイキングだ。
それでも、食い意地の張っている凡は、一通り食べた後に、更にカレーと茶粥を頂いた。
結局、美味しかったのは、茶粥とシラスと大根おろしだった。
食べ終わってから、これだけ食べれば良かったと思った。

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08時頃、チェックアウト。
駅で荷物を預ける。
さて、時間があるので、また徐福公園を訪ねる。
ここでも、レンタサイクルがあるようだ。
観光案内所のレンタサイクルは、09時からの貸し出しだ。
この徐福公園のは、08時30分から貸し出してくれると書かれている。
こっちにするかと迷う。
ただ、昨日見たら、観光案内所のは、自転車が綺麗だ。
しかしながら、朝の観光の30分は、大きい。
迷いながら、観光案内所に行ったら、外国人が半分閉まっているカウンターのシャッターから、スタッフに自転車を借りる話をしている。
んでもって、どうやら30分前だけれども貸してくれるようだ。
なので、凡もお願いして貸してもらった。
しかし、後から考えたら、自転車を借りずに、そして、朝食を食べずに、朝の07時頃から回ったら、もっと時間を有効に使えたのかもしれない。
ただ、歩いて、歩きまわることになるのだけれどね。
でも、凡は、歩くのは嫌いじゃない。
とはいうものの、実際に自転車を借りて走り出すと、かなり快適に移動ができる。
まずは、阿須賀神社へ向かう。
世界遺産の1部でもあり、また古くから熊野三山をまつって、熊野信仰の重要な神社だそうです。
参拝した後に、境内にあった歴史民俗資料館に入ってみることにした。
受付で入館料210円を払うと、受付のオジサンが、どこから来たかと凡に尋ねた。
大阪から来たと答えると、それなら、これは絶対に言っておかなきゃいけないことがあると、
「新宮市お菓子名店めぐり」というチラシを取り出して凡に見せた。
そのチラシには、昨日行った福田屋さんをはじめ、14のお店の地図と紹介写真が載っている。
そして、その中の「香梅堂」さんというお店の鈴焼は、絶対に買っておいた方が良いというのだ。
「参考までに」とオジサンは何度も付け加えるのだけれど、その熱弁ぶりが半端じゃない。
「あなたは男性だから思わないだろうけれど、もしこれを買わないで大阪に帰って、女の子に新宮へ行ってきたと言ったら、どうして香梅堂さんの鈴焼を買ってこなかったのと、ひどく叱られる人が多いから、こうやって、後悔しないように、これは参考までなんだけれど、言っておかなきゃいけないと思って、言ってるんです。」という。
そんな話を何度も聞かされる。
お菓子のお店は、そのマップに14店舗掲載されているのだけれど、そのお店をピンポイントで、とくとくと勧める。
買わないと、大阪へ帰って女の子に責められという説明も何だか可笑しい。
歴史民俗資料館に来て、そんなお菓子の話を聞くとは思わなかったので、それにオジサンの熱弁ぶりがすごいので、笑ってしまいそうになった。
きっと、この香梅堂さんの親戚なんだろうなと、これは誰でもそう推測するだろう。
そんでもって、資料館の展示は、御正体という懸仏(かけぼとけ)が200ほど、この地から出土したということで、その展示が興味深かった。

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(阿須賀神社入口)

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(阿須賀神社)

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(資料館)
さて、阿須賀神社を出たら、次は熊野速玉大社へ行く予定だったけれど、その前に、件の香梅堂さんに行ってみよう。
そんでもって、店の人に、歴史民俗資料館のオジサンは親戚なのかを確かめよう。
そう考えたら、可笑しくて仕方なくなって、笑い顔で自転車をこいでいた。
商店街を抜けて、香梅堂さんに着いたら、店は、人で溢れていた。
小さなお店の中に入り切らないほどの人が店内で順番を待っているのだ。
しかも、ちょうどお盆前で、お供えや、帰省土産を、大量に買っている。
オジサンが親戚かなんて聞く暇はない。
店員さんも、フル稼働で接客しているので、これは本当にオススメのお菓子屋さんなのだろう。
箱入りが人気のようだけれど、凡は小さな袋入りを買った。
これはミニボンへのお土産にしよう。
それにしても、このお店は、本当に有名店なのかもしれないね。
とはいうものの、買わずに帰っても、女の子に叱られはしないだろうけれど。

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(鈴焼)
さて、熊野速玉大社に行く前に、ここまで来たら、これまた歴史民俗資料館のオジサンおすすめのかき氷屋さんに寄ろう。
ここは、ネットでも有名なお店なので、凡も行ってみたいなと思っていたのだ。

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(わかりやすく描かれた地図)

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(レンタサイクル。快適に走る)
ここもまた、地図を見て行くと、すぐにたどり着くことが出来た。
店の前に自転車を停めて、店頭の氷の写真を見ようとしたら、ボール紙に書かれた貼り紙がしてあった。
「本日、かき氷 御膳十一時より させていただきます。」
時計を見たら9時半だ。
またも、やってしまった。
凡は、何か目的を持って訪ねて行くと、定休日だということが多い、
今回は、やってはいるが、11時だという。
それなら、帰りの電車に間に合わない。
中で作業をしていた小太りの年配のお姉さんに聞いたら。
無言で、腕を交差させてバッテンを作って見せた。
「11時から?」と聞いたら、「10時。」と返って来た。
おや、これはまたボール紙の文面と違うではないか。
11時なのか、10時なのか。
店の前で、どうしたものかと思っていたら、中からまた、年配のお姉さんが出て来た。
今度のお姉さんの方は、見た目というか、店の中での動きが、お店の責任者なのかもしれないと思って、再度尋ねた。
「今日は、11時ですか?」
すると、10時だという。
ここに11時と書いてあると言うと、それを見て、どうもボール紙の裏には、10時と書いたようなのだけれど、それをまた、反対向けて貼ったものだから、11時になっているようなのだ。
そこで、凡はダメもとで聞いたみる。
「今じゃ、だめ?」
すると、そのお姉さんは、作ってくれるという。

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メニューはいろいろあって迷ったが、お店の人気商品的な見た目のものを注文。
ジャバラⅯ金時 700円。
ジャバラという言葉は、初めてだったので、年配のお姉さんに聞いてみたら、「邪気払い」だと答えた。
なるほど、それなら、邪気満タンの凡が食べるに相応しいじゃないか。
運ばれてきたかき氷は、見た目、関西で言うみぞれだ。
それに練乳が掛かっていて、これがⅯということなんだなと理解。
んでもって、金時は自家製だそうだ。
ちょうど凡が注文したころに、やってきた若いお姉さんの従業員が教えてくれた。
食べ進むと、白い蜜の味に、かすかに爽やかな酸味を感じる。
それを若いお姉さんに言うと、これは、ジャバラという柑橘系の果物の酸味だという。
そのジャバラに蜜を加えて酸っぱさを少なくして調整したのが、凡の食べているジャバラだそうだ。
これも、さっきの年配のお姉さんの手作りらしい。
ただ甘いだけの白蜜も大好きだけれども、このジャバラも、爽やかで、これを大阪でやってくれる店ができないものかと思った。
それほど、この味が好きになった。

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さて、そろそろ、熊野速玉大社に向かおう。
お店を出て、自転車に乗ろうとしたら、ポツリポツリと雨が降り出した。
熊野速玉大社の入口は、三角形になったところに鳥居が見えた。
想像したよりも入口が小さい。
昔の天皇が、何度も、熊野御幸として、この地を訪れたことから、凡はもっと、大きな神社かと想像していたので、少しばかり、この入口にはびっくりした。
ただ、中を進んで本殿まで来た時は、周りの山々の中に映える昔と変わらない朱色と、厳かな空気感に、こころが落ち着く。
先ほどから振り始めた小雨が、なお一層、瑞々しい光景を演出していた。

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この熊野速玉大社への御幸は、白河天皇の時などは、出発の前から身を清めて、更に、総勢814人も従えて、参拝にきたというぐらいに、霊的なリアリティのある場所だったようで、その時代の、この神社の存在は、どれほどだったのだろうと想像すると、何か歴史をもっと勉強したいと思う。
さて、時計を見ると時間がない。
神宝館などもあったけれども、そこはパス。
もう1か所、行ってみようかなというところがある。
神倉神社というところだ。
ここは、断崖絶壁に建てられた神社で、大きな磐座がご神体という原初的な形態を残した神社で、さらに熊野速玉大社の前の場所だというのだ。
自転車を走らせて、その山の麓まで来たけれども、登るのは諦めた。
諦めたのは、時間がないというのが最大の理由だが、ネットで調べると、断崖絶壁の横の急な階段を登らなきゃいけないとのことで、高所恐怖症の人には無理だっていう書き込みを見たからだ。
凡は、極端な高所恐怖症だ。
絶対に無理だから、ここは止めよう。
なので、神社の見える遠くから手を合わせた。

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(山の中にポツンと見えるのが神社)
さて、もう時間がない。
薬屋なども回ってみたいところだが、駅に向かおう。
有名な神社のある場所には、きっと昔から続く秘薬も存在するに違いないと思ったけれど、今回は、不老不死の薬も手に入れたことだし、これで良しとするか。
駅に戻ると、10時35分頃だ。
自転車を返して、駅弁などを探したけれども、見つけることが出来なくて、駅前の「徐福寿司」さんに入る。
本来なら座って食べるカウンターに、弁当用の寿司が並べてある。
どれも小ぶりで選びやすい。
カウンターの端に、中年男性が座って食事をしていたが、みんなが弁当選びをしている横で、あれは落ち着かないだろうな。
んでもって、サンマの押しずしを買う。
さらに、駅の売店に、「UFOパイ」なるものがあったので、それも購入。

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さて、改札で青春18きっぷに、3日目のスタンプを押してもらう。
そんでもって、10時52分発のJR紀勢本線 多気行に乗り込んだ。

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平 凡蔵。へのファンレターや
       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    隣の部屋の音が聞こえるのは嫌ですよね
    あと、トイレの水を流す音がかなりする時がありますが、あれも嫌だなぁ・・・
    朝食は茶がゆとしらすおろしが一番美味しかったんですね
    他のは普通と言う事なんでしょうが、でもついつい食べちゃうんですよね
    自分もいつもそんな感じです
    思い切ってパスする勇気も必要かなって時々思いますよ
    香梅堂さんの鈴焼猛プッシュですね(笑)
    相当有名で美味しいのでしょうかね?
    おっ、買われたんですね
    ガラス越しにお客さんがけっこう入っているのが見えるから、本当に人気店のようですね
    ところで美味しかったですか?
    カキ氷屋さんは早めに作ってくれて良かったですね
    でもネーミングが微妙ですね
    ジャバラって初めての人は分かりませんよね(笑)
    こうして凡蔵さんの旅行記を拝見していると、日本にはまだまだ自分の知らない土地や食べ物がいっぱいあるんだとしみじみ思いますよ

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    私は、夜中にトイレに行くことも多いので、音が漏れるのは、気になります。
    なので、朝になって気が付いたので救われましたよ。
    んでもって、バイキングは、ついつい食べ過ぎてしまうのがイケマセンね。なので、普通の和朝食とか洋朝食の決まった料理が出てくるのは、あれは、食べ過ぎるということがないので、後の行動がスムーズに行きますよね。食べすぎると、動きたくなくなりますもん。
    んでもって、あの猛プッシュは、何だったんだろう。
    あれだけ熱心に勧められると、やっぱり親戚かなと思いますよね。というか、親戚というだけでは、あんなに熱心に語らないと思うんです。
    或いは、初恋の女性が、そのお店の店主だとか、そんな感じなのかな。今でも密かに思いを寄せていてなんてね。
    鈴焼は、美味しかったですよ。でも、大阪や京都でも、食べることの出来そうな感じに思えました。なので、買わなくても女の子に責められなかったかな。
    最近は、旅行も遠出はしていないので、そろそろ遠出をしたいのですが、休みが取れそうにないです。
    んでもって、来年は、またみゆきさんのコンサートのようなものに東京へ行くつもりなので、ますます、他の旅行は遠のいちゃってます。
    取り敢えずは、また日帰りで気持ちを紛らわせる予定であります。

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