平 凡蔵。の 創作劇場

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どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(886)法隆寺夢殿の救世観音像にアーメン。

昨日、5月13日の日曜日は、母の日だった。
いつもの年なら、特別な日廃止論者の凡は、母の日なんて即刻廃止!なんてブログで書いていたと思うのですが、ツイッターを始めてから、母の日にプレゼントをもらったなんて、嬉しいツイートを見かけるものだから、凡もまた嬉しくなって、そんな水を差すようなブログは、今回はお休み。
もし、お時間がありましたら、昔のブログを読んでくださいね。
⇒⇒⇒https://tairabonzou.jp/200912_article_3_html
そのブログに、白いカーネーションなんて書いていたのですが、若い子にそれを話したら、「白いカーネーションって何?」ときたので、もうそんな風習は無くなってしまったのかもしれません。
んでもって、昨日は、お休みだったので、法隆寺へ出かけてきました。
夢殿の救世観音像の特別開扉が18日までやっているからです。
これは春と秋の年2回開催されるようなのですが、まだ見たことがないので、見てみたいのであります。
とはいうものの、何か仏さまに対する敬虔な気持ちで出かけるというものではありません。
凡にとっては、仏像は単なるオブジェ。
見物気分という訳です。
とはいうものの、そこはムー民である凡。
その救世観音像のストーリーを思うと、1度は見ておかないと気が済みません。
この救世観音像は、飛鳥時代に、聖徳太子を供養するために作られたといわれていて、何故か、その後、1600年ごろなのだろうか、その仏像を白い布でグルグル巻きにして、そんでもって、扉も閉めてしまったのです。
そして、もしその扉を開けたら、エライコトになると言われていました。
それを、明治時代に、アーネスト・フェノロサというアメリカ人と、岡倉天心が、明治政府の許可を得て、日本美術の保存を目的に、扉を開けて、グルグル巻きの白い布を取ったのです。
その時は、法隆寺の僧侶は、怖くて逃げだしたなんて話も残っています。
何故、仏像を、そこまで隠す必要があったのか。
そんな事を、夢殿の前で考えて見るのも楽しいだろう。
そう思って、法隆寺へ出かけたのであります。
家を出ると、強めの雨が降っています。
とはいうものの、公開は18日までだから、今日しかない。
JRの法隆寺駅から歩いて20分ぐらいだろうか、雨の降る中、斑鳩の風景を見ながら歩く。
雨だって、ひんやりとして気持ち良いと考えれば楽しい。
ただ、ズボンの裾やクツの中がグショグショになるのは、ややテンションが下がるけれども。
まずは、お昼なので、法隆寺の目の前にある喫茶店のようなお店で、名物と書かれた「柿うどん」と「柿の葉寿司」を頂く。
何と言っても、柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺だものね。
柿うどんの味は、名物だから、こんなものかと思うけれども、普通のうどん。

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んでもって、さて、法隆寺へ。
と、中学生ぐらいの修学旅行生が、次から次へとやってくる。
押し合いへし合いという訳ではないですが、数珠繋ぎという感じで、途切れることがない。
まあ、それも一興かと、一緒に歩いて行く。
目の前の中学生の女性グループ。
白いブラウスに、濃紺のスカート。
その中の1人が、後ろを振り返った。
どことなく、みゆきさんの若いころを思わせる顔立ちをしている。
凡も若いころにタイムスリップして、その子とデート気分を味わいたいと思ったが、気持ちは夢殿に向かっていた。
まずは、金堂や五重塔のある西伽藍へ向かう。
受付に行くと、入場料が1500円だった。
なかなか、取りますね。

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修学旅行生は、何処に行っても、ざわざわと凡の周りを取り囲む。
それよりも、うるさかったのが、バスガイドさんだ。
大勢を相手に喋るものだから、大声で説明をする、その声が周りに響き渡る。
とはいうものの、これもまた、有名観光地へ来た気分になれるものではありまして、こんな中で、こんな修学旅行生まみれを楽しむのも、旅のオマケであるのかもしれない。
そこから、大宝蔵院を見る。
ここは、仏像などの展示をしている資料館のようなところで、中でも、百済観音像は、上から下へ流れる線が美しく、見ごたえがあった。

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そして、少し歩いて、いよいよ夢殿だ。
凡が着いた瞬間は、修学旅行生は別の一角で説明を聞いていたので、夢殿の開扉されたところは、数人しかいない。
そっと、中を覗くと、金色もまだ新しい仏像が見える。
なるほど、これが救世観音像かと思う。
すると、隣にいた老夫婦の御主人が、これはフェノロサが、あーたらこーたら、と蘊蓄を喋りだした。
その声がまた、凡の真横なので、どうも耳障りなのである。
なので、どうにか、その人たちが立ち去るのを待って、また仏像を拝見する。
すると、今度は、修学旅行生がゾロゾロと通り過ぎて行く。
中には、仏像などには一瞥もくれず、友達とのおしゃべりに夢中な子もいて、そんな修学旅行なら、いっそUSJにでも行ったらどうなのかと思う。
それでも、その修学旅行生をやり過ごして、さて見ようかと思うと、今度は、中年の女性の2人組が来て、またもや、凡の真横で、フェノロサが、あーたらこーたら、と喋りだしたのであります。
どうも、ここへ来る人は、フェノロサについて、あーたら言いたい人ばかりのようである。
まあ、それもやり過ごして、折角だからとアイフォンで写真を撮った。
おそらくは、写真は不可だろうけれど、凡が見渡したところでは、カメラにバッテンの看板はない。
なので、パチリとやったら、その瞬間、背中に激痛が走った。
しかも、これが30分ぐらい続いたのです。
無断で写真を撮ったせいだろうか。
だから、救世観音さまのバチが当たったのだろうか。
それなら、かなりのパワーがある仏像だと言えなくもない。
単なるオブジェだと言ってた凡ですが、すぐにお賽銭をあげて、お願いを申し上げた。
宝くじが当たりますように、、、、むにゃむにゃ。
ただ、今回もまた、みゆきさんとの縁をお願いするのを忘れてしまったのは不覚なり。
それにしても、ずっと白い布で巻かれていたので、まだ金箔も剥げていなくて、当時のままで輝いている。
どうして、この仏像を隠さなければならなかったのだろう。
と思って、改めて見ると、金色に光るシルエットが目に入った。
これは、感覚的なものだから、絶対とは言えないけれども、実物を目の前に見て、そういう風に見えたのだから、すべからく否定されるべきものでもないと思うのであります。
何を見たかというと、仏像の腰から下の衣のヒダというのだろうか、衣に模様が入っているように見えるのだ。
それを見つけた時に、ハッとした。
十字架だ!
そう思ったし、先入観のない凡には、そう見えた。
衣がクロスの形にドレープが浮かび上がっている。
(写真をアップしておきますが、これが十字架に見えるかどうかは、みなさんの判断にお任せしますね。)

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(ここにクロスが見える)

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(別の画像のアップ)
そうだ、聖徳太子は、キリストだったのか。
そういえば、厩戸皇子(うまやどのおうじ)と呼ばれていたけれども、キリストもまた、馬小屋で生まれた。
とはいうものの、聖徳太子とキリストでは、生きていた年代が600年ほど違う。
聖徳太子は、仏教を日本に広めようとした人である。
でも、最後は、キリスト教を広めようとしたのではないか。
そういえば、聖徳太子の側近の秦河勝(はたのかわかつ)は、渡来人であり、また秦氏ということで、景教(キリスト教)と関係があっても不思議じゃない。
ここで、竹内睦泰さんは、キリストは、猿田彦だと言っていた事を思い出すが、そっちの方が話としては、面白味がある。
そういえば、一昨年、八戸からキリストの墓へお参りに行ったのを思い出した。
(その時のブログも、お暇でしたら覗いてみてくださいね。
⇒⇒⇒https://tairabonzou.jp/201609_article_15_html)

んでもって、救世観音像だ。
凡は、そんな仮説を考えたのでありますが、何しろ知識不足で、それ以上の想像はできなかったので、お賽銭を上げて手を合わせて、「アーメン」と言ってみたのであります。
さて、これで、もう今日の目的は達成した。

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とはいうものの、折角の斑鳩でありますから、法隆寺から歩いて、藤ノ木古墳へ歩いて、そこから斑鳩文化財センターを見学して、そこから龍田神社まで歩いたのであります。
もう、靴はグショグショで、でも、これが古代でも同じ雨が降っていたのかと思うと、ロマンあふれる雨に感じるのでありました。

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(帰りにスタミナラーメンを頂く。前に食べた時は、もっと美味しいと思ったのだけれど。白ご飯が、びっくりするぐらい乾燥していた。)

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コメント

  1. ゆけむり より:

    入場料は1500円ですか?
    かなり強気の設定ですね
    金色の救世観音像の衣、確かに言われれば十字架に見えますね
    最後のスタミナラーメンですが、これは奈良で有名なスタミナラーメンなのでしょうか?
    たしかニンニクが効いていると聞きましたが、これは一度食べてみたいです
    ところで背中の痛みは取れたのでしょうか?

  2. omachi より:

    お腹がくちくなったら、眠り薬にどうぞ。
    歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)
    読み通すには一頑張りが必要かも。
    読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
    ネット小説も面白いです。

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