平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(880)青春18きっぷ4枚目の福井旅。(2)

身体のダルさと軽い頭痛、それに鼻の奥と喉のはれに、止まらない咳という風邪のような症状に悩まされて、自宅に帰ったら食事をして寝るということを繰り返していましたので、青春18きっぷの福井の旅のレポートが途中で、ほったらかしになっていました。
ということで、ここに再開でゴザイマス。

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2月22日(木曜日)。
ヨーロッパ軒でランチをした凡は、少しばかり福井市内を観光です。
まずは、福井市橘曙覧記念文学館へ行ってみようと思う。
小雨が降る中、ぶらぶら歩く。
愛宕坂という足羽山に続く石段の登り口に、橘曙覧記念文学館はある。
まだ、新しい感じの建物だ。

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まずもって、この記念文学館に来ようと思った理由は特にない。
でも、この橘曙覧という名前が気になった。
どう読んでよいのか。
たぶん人名であろうことは解るのだけれど。
そこで調べて見ると「たちばなあけみ」と読むそうだ。
幕末の福井に生まれた歌人で、「独楽吟」という生活の中の素朴な楽しみを読んだ歌で知られています。
というか、凡は知らなかったんですけれどね。
特に有名な歌は、
「たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の咲ける見る時」
という歌で、1994年に天皇陛下が訪米の時に、クリントン大統領の歓迎スピーチの中で引用されたそうです。
それで、「たのしみは」で始まって、「時」で終わる歌をいろいろ詠んでおられて、それを常設展では、紹介されていた。
そんでもって、その形式で読む歌のコンテストとかもやっているようだ。
「楽しみは 散歩の途中で 偶然に みゆきの文字を 見つけ出す時」とかね。
そんな歌のコンテストだ。
面白いですね、これだったら、老若男女誰でも参加できるしね。

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んでもって、特別展は、本当に小さなスペースで「作家と猫」というテーマでやられていた。
何しろスペースが狭いので、そんなに広げられないというのもあるだろうけれど、やや内容的にも薄い感じがしたが、作家と猫の写真とか、面白いものもあった。
入場料100円だものね。
んでもって、次に、この橘曙覧記念文学館の向かいにある「福井市愛宕坂茶道美術館」へ行ってみる。
凡の行った時は、「Love志野」ということで、志野の茶盌などを展示していて、展示品の数は、ここもやっぱりスペースの関係で、それほど多くはないけれど、説明のパンフレットも解りやすく、良かったと思う。
入館してすぐに、お抹茶のセットをロビーで頂いた。
200円。
無作法にて一服。
お菓子は、甘泉堂さんの愛宕の桜とのこと。

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橘曙覧記念文学館も、愛宕坂茶道美術館も、小さな資料館ながらも、それぞれ独自にテーマを設けて、展開されているのは、なかなか良いですね。
こんな小さな美術館というか、資料館が、街中にあふれている街って、それだけで、その街が好きになる。
ただ、施設の維持費が大変だろうけれどね。
それを税金などで補助することになるのだろうけれど、それを理解できることが、その土地に住んでいる人の文化レベルの高さにつながるのかもしれない。
とはいうものの、福祉など、急を要する経費が多すぎるものね、そっちが優先であることは間違いがない。

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足羽川の桜はまだ咲いていなかった。

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こんな映画館も少なくなってきましたね。
さて、そろそろ駅に向かって帰ろうか。
駅まで歩いて行って、駅前で店を探す。
少しだけでも夜の福井を感じて見たかったからだ。
でも、時間を考えると駅前だ。
そこで、新しいビルの角にあるお店に入ってみることにした。
味処「おたん」さん。
おでんを食べさせる居酒屋というところだろうか。
引き戸を開けて入って見ると、テーブル席とカウンターがあって、カウンターには、数名の男性客が座っている。
ひと目見て、既に、ほとんどの人が立派に出来上がってらっしゃる。
これだけ酔っぱらえるということは良い店なのだろうけれど、いちげんの客が入ってどうなのかということとは少し違う。
瞬間迷ったが、酔っぱらいから遠いカウンターに座った。

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まずは、オススメのおでんと、ここはやっぱり福井なので、鯖のへしこ。
おでんは、車麩がうまい。
隣に座っているかなり年配の男性は、店内のテレビの相撲中継を見ながら、ぶつぶつ独り言を言っている。
途中、店主に、何かを話しかけるが、滑舌が悪いのと、酔っぱらっているのとで、何を言っているのか解らない。
座って落ち着いてみれば、アテも美味しいし、スタッフのお姉さんも下町風で、良い店なのかもしれない。
ただ、帰りの電車の時間があるので、この辺で切り上げることにした。
ビールを2杯頂いて、2450円ぐらいだったか。
さて、折角の福井だから、もう1軒は無理かと思う。
ただ、あと10分しかない。
駅の建物の中にある8番ラーメンに入るか迷うが、時間が足りないだろう。
改札近くには、立ち食いそばがあって、出汁の良い匂いを振りまいている。
「入るか。」と思ったが、10分の自信がなかったので諦めた。
何しろ、地方で1本乗り遅れると1時間は待たなきゃいけなくなる。
とはいうものの、予定のない旅なのであるから、1時間ぐらいどうということはないのだけれど、そこで躊躇してしまうのが年を取った証拠である。
悲しい。
んでもって、ホームに上がったら、電車が5分遅れだという。
それなら、そばを食べても間に合ったなと思う。
さて、いよいよ帰路だ。
17時46分、福井駅発。
18時36分、敦賀駅着。
18時49分、敦賀駅発。
21時12分、大阪駅着。
22時ごろ、自宅へたどり着いたのであります。
残るきっぷは、1回分だ。
今回の旅程。
京橋駅 ⇒ 福井駅 (湖西線経由) 195.1営業キロ 3350円。
福井駅 ⇒ 京橋駅 (米原経由) 195.1営業キロ 3350円。
合計。
390.2キロ 6700円。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    体調は良くなりましたか?
    福井に行かれた時は桜はまだだったんですね
    今桜を見に富山に来ていますが無残にも散った後でした(T_T)
    福井の街もゆっくり見て歩くのも良さそうですね
    おでんとへしこで一杯、良い感じです
    ラーメンは厳しいけど、そばは10分あればいけたのではありませんか?
    自分も凡蔵さんに触発されて、青春18きっぷで旅しようと思ったのですが、販売時期とか色々あるんですね
    チャンスがあったら挑戦したいです
    あっ、たくさんのコメントありがとうございます
    帰ってから返信しますので宜しくお願いします

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    そうですよね、10分あれば、食べれたかなあ。
    立ち食いそばだしね。
    普通なら、そこまで迷わないんですが、何しろ、店の前に漂ってくる出汁の匂いが強かったんですよね。
    匂いには、やられますよね。

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