平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

散散歩歩。(876)青春18きっぷ・2枚目と3枚目。(3)高松あたり。

3月12日(月曜日)。
昨日は、フェリーで徳島に渡り、青春18きっぷで高松にやってきた。
さて、今日の予定は、漠然と考えていた尾道だけれども、午前中は高松を観光しようと思う。
まずは、朝の6時前に起きて、4階にある大浴場へ行く。
1階にもあるけれど、凡の行った日は4階が男性の日だった。
開始の6時に行ったら、もう既に1人入っていた。
湯船は、それほど大きくはないが、洗い場はそこそこある。
ただ、凡が行った時は、多くて3人だったけれど、これが7、8人になると、少し窮屈だろう。
1人用の露天風呂が1つだけあったので入ってみるが、狭い露天風呂に手足を縮めて入ってると、少し可笑しかった。
さて、風呂に入ったら、朝食だ。
6時45分からスタートなので、その時間に行くと、もう数人が料理のカウンターに並んでいる。
会場は、ゆったりとしていて、落ち着ける雰囲気だ。
スタッフのお姉さんも挨拶をしっかりしていて、気持ちが良い。
ビジネスホテルなのに、オムレツは都度、作ってくれるサービスもやっている。
これが宿泊料金にセットで入っているなら、お値打ちの価格だ。
別に、朝食だけ頼むと、税込み630円らしい。
さすが高松とあって、うどんもあったが、お腹いっぱいで食べることが出来なかった。
兎に角、朝食付きで1泊、税込み、4730円なら大満足である。

画像

さて、チェックアウトして、高松駅まで行って荷物を預ける。
んでもって、琴電で、一の宮駅まで移動。
琴電は、上下の揺れが激しく、小さな筐体をガタガタ言わせながら走るのが爽快だ。

画像

今日の午前中の観光は、田村神社にした。
讃岐の一の宮である。
駅から歩いて行くと、大きな鳥居があるので入って行くと、さすが讃岐の一の宮とあって、立派な神社だ。
中に入ると、本殿の大きな鳥居があって、その横にまた同じぐらい大きな鳥居がある。
これがまた、面白い。

画像
画像

本殿には、猿田彦大神、他5柱をお祀りしている。
猿田彦は、キリストだと、竹内睦泰さんが、おっしゃっていたけれど、この田村神社も、或いは、キリストに関係があるのだろうかなんて、そんなことを考えてロマンにふける。
そういえば、剣山もピラミッドだとか、アークが埋められているとか、ミイラが出て来たとか。
四国にも不思議なスポットが沢山あるのかもしれない。

画像

さて、田村神社の横にある大きな鳥居は、宇都伎社のものだ。
田村神社の末社である。
ここもお参りをして振り返ると、大きな龍の像がある。
社務所で小判を買って奉納すると龍神様のご加護があるようなので、凡もさっそく龍の像に小判を供えようとしたら、空に龍のような雲があるではありませんが、これは吉兆でなくて何なのでしょうか。
間違いなく凡のお願いを叶えてくださるという龍神様からのメッセージであるに違いない。
なので、龍神様には、兎に角、金運をお願いした。
そして、金運であっても、努力してお金を得るというのは考えにくい。
しかも、時間が掛かっては無意味だ。
なので、考えられるのは、これしかない。
「どうぞ、どうぞ、ロト6が当たりますように。そんでもって、宝くじが当たりますように。宝くじ以外でも、お金が入りますように。兎に角、お金をお願いします。むにゃむにゃむにゃ。お金を~。」
やや欲にまみれたお願いではあるけれども、龍神様なら俗世間のお願いをしても怒られないに違いない。
その他にも、干支の像や、龍の像、干支の像に、子宝犬の像、愚痴聞き童の像、勝牛の像、ヤタガラスの像に、筆の像のようなもの、それに、それに、境内には、すごい数の像が設置されていて、ある意味、すごく楽しめる空間になっている。

画像

「一の宮のあわしまさん」と呼ばれる境内の神社には、小さな鳥居があって、参拝者は、ほふく前進でくぐってお参りをするようで、やってみようと思ったが、あの小さな鳥居は腹がつかえて通れそうにない。
しかも、そんな思いをして参拝するのが、男性の大切な部分だ。
何が悲しくて、男性のシンボルにお参りをしなきゃいけないのかと、参拝はやめた。
もっと厳かな雰囲気の神社かと思ったら、何やら、ゴチャゴチャ感満載の神社で、これは来た甲斐があったというものではある。

画像

さて、そのまま四国八十八か所の八十三番目の札所の一宮寺に行ってみる。
思ったより、ひっそりとしたお寺には、20歳代の若い男性も八十八か所めぐりをしているようで、同行二人の白いハッピなのかな、名前は知らないけれど、白い衣装で、お参りをしていた。
どういう理由で八十八か所めぐりをしているのかと尋ねてみたい気がしたが、聞けなかった。
だって、四国のお寺を歩いて八十八か所も回るんだよ。
なにか理由があるだろう。
何か悩みがあるのだろうか。
でも、お寺を回ることで解決するものだろうか。
まあ、考える時間を持つことは、出来はする。
或いは、空海が好きだということは、これは凡的には頷ける理由だ。
宗教が好きな、というか不思議大好きな人は、1度は空海に興味を持っても不思議じゃない。
凡も、空海の求聞持法には、若いころには大いに興味を持った。
何しろ、頭が良くなる修法で、空海もこれをやって頭を良くしてから、色んな経典を覚えたらしい。
でも、それなら、ダイレクトに、求聞持法が成就した室戸岬に行くだろう。
或いは、空海が好きなら高野山とかね。
それか、ハイキング的な、レジャー感覚のお寺まわり。
これが1番、理由としては納得のいくものだろうか。
歩いて回るのだから、健康的だし、すべてを回り切ったら、何かをやったって思えるものね。
それに、四国全体を回るのだから、各地の美味しいものも食べられる。
或いは、出会いもあるかもだ。
最近は、お寺を回るのが趣味の、「お寺女子」なるものが、凡の知らないところに存在しているのかもしれない。
回ったお寺でインスタアップとか、「キャピ―、キャピ―、この仏像、チョー、ウケるー。」なんてね。
そんなお寺回りなら、凡も参加したいものだ。
とはいうものの、今のところは、かなり年配の女子にしか会わないので、ややお寺女子のナンパ目的は、効率が悪いに違いない。
しかし、もし同行二人のハッピを着たのが若い女の子がいたら、それは萌えに違いない。
凡が萌えというのも、これは趣味じゃないかもしれないけれど、この場合は、萌え至上主義者の気持ちも解らなくもない。
凡の萌えの女子は、キャピキャピじゃない。
もっと、優しい女の子が萌えである。
年はやっぱり20代だ。
同行二人と書かれた、あの白い衣装には、少し長めの髪が似合う。
セミロングというのかな、肩甲骨の辺りまで伸びた髪を、あえて結んだりはしない。
四国の田んぼを通り抜けた柔らかい風が女の子の髪をゆらすんだね。
いや、左右で結ぶのも可愛いか。
服装は、萌えであるから、白いブラウスかな。
襟は、やっぱり丸くて、縁に刺繍があっても可愛いだろう。
それに合わせる下は、もちろん、膝上10センチぐらいのスカートだ。
この場合、パンタロンでもいけないし、スカートであっても、ロングじゃダメだ。
といって、超ミニでも雰囲気じゃない。
もちろん、超ミニは好きだけれどもさ。
ここは、膝上10センチが萌えなのである。
スカートの柄は、タータンチェックが萌えだろう。
そして、白かピンク系のスニーカー。
本堂の仏像に向かって、合掌するね。
その合掌の時間が長いんだ。
1分、2分、まだ終わらない。
何かを真剣にお願いしているんだね。
そのお願いは、家族の病気だとかだったら、少し重すぎる。
でも、彼氏募集!とか、そんな軽いものじゃない。
そうだな、「弟の高校受験がうまくいきますように。」とかね。
家族を大切に思うお願いなんだ。
凡が、仏様だったら、もうすぐにでも叶えてあげたいようなやつだ。
ここでは、ついでに読経もしてしまおうか。
「観自在菩薩~、」
なんて、恥ずかしいから、ちっちゃな声で唱えるね。
まだ寒さの残る堂内で、唱えていると、足から冷えて来て、読経が終わるころには、合掌した指先も冷たくなっている。
あーん。
凡がいたなら、そっとその指を握り締めて温めてあげるよ。
そして、痴漢で捕まって、警察に連れていかれるよ。
いや、警察は嫌だから、手は握り締めない。
だから、女の子は、自分で指先に「はーっ。」って息を吹きかける。
その瞬間、線香の陰気くさい匂いが、爽やかなジャスミンの香に変わる。
お願いをし終わって、次のお寺に向かおうと、ふと石畳の参道の横を見ると、知らない花が咲いている。
「こんにちは、、、知らない花さん。」
なんてね、優しい声を掛けるのだけれど、知らない花を、知らない花さんと呼んだことが自分でも可笑しくなって、クスリと笑う。
肩をすくめて、クシャリとさせた笑顔に、あどけなさが残っている。
そんでもって、この辺で、凡を登場させる必要がある。
女の子に向かって、声を掛けるね。
「可愛い、知らない花だね。」なんてね。
さっき、女の子が言ったセリフを後ろで、こっそり聞いていたんだ。
それをここで、大胆に使う凡のテクニックだ。
「ほんと、可愛い知らない花ですね。」と女の子が答えたなら、もうオッケーだ。
高松の田んぼの横の道を、凡と萌えの手を繋いで歩く後姿も簡単に想像できるだろう。
なんて、萌えの妄想をしていると、萌えの女の子との結婚や、いや、凡にはミニボンがいるので、萌えの女の子との不倫ということになるのだけれど、それを経て、萌えの女の子との壮絶な別れ、なんてことも妄想してしまいそうなので、一旦置いておきまして、一宮寺の巡礼の若い男性の話であります。
それにしても、かの若い男性が、もし悩みを抱えて回っているのなら、どうか救われて欲しいとは思うのありました。
とはいうものの、そこにいる仏像は、あなたのことを救ってはくれないよと、これは教えてあげたいものである。
目の前にある仏像は、単なるオブジェにすぎないからだ。
と、またもや凡の偏屈な持論が出てきそうなので、その話は一旦置いておきまして。
さて、高松の観光も無事終えたので、琴電は瓦町で降りて、ぶらぶら最後の高松の商店街を楽しみながら、高松駅まで戻る。
そんでもって、昨日の夜に、ツイッターをやってられる方から貰った美味しいすし屋に行ってみようと思う。
昨夜は、ラストオーダーの時間があったので行かなかったお店だ。

画像
画像

駅の構内にある立ち食いのお寿司屋さん。
「七幸」さん。
時間がまだ11時過ぎということで、まだ誰も入っていない。
壁に貼ってあるメニューの内から、取り敢えず、マグロの漬けや鯛などを注文して、ビール。
それから、何を食べようかなと思うが、意外とネタの数が少ない。
どうしたものかと悩む。
見るとセット物がメインのようだ。
後で入って来た2人組のサラリーマンが、にぎりとうどんのセットを注文した。
握るのを見ていると、普通のどこにでもあるネタである。
付いているうどんも、セットのうどんですという顔のうどんだ。
折角の高松だから、これは違うなと思う。
なので、凡は上にぎりを注文した。
こちらは、ネタも違うものを使って握っている。
ウニなどもあって、マグロも美味しかった。
うどん付きのセットが930円で、上にぎりが1000円なら、間違いなく上にぎりが正解だ。

画像

さて、寿司のお昼ご飯も頂いたので、そろそろ高松を出よう。
今日、初めてのスタンプを押してもらってホームに入る。
見ると、改札の中にうどん屋がある。
高松に来て、まだうどんを食べていない。
これまた、せっかくだ。
折角だから、うどんを食べよう。
駅の立ち食いうどんだけれど、そこは仕方がない。
ということで頂いたうどんは、まあ普通のうどん。
麺は熱いが、汁は熱々じゃない、そんな不思議なうどんだ。。
とはいうものの、高松でうどんを食ったには違いない。
でも、味はさておき、うどん県なのに、駅の立ち食いうどんに、「かけ」がないのが、これは頂けないものである。
四国でも「かけ」と呼んで良いのかな、大阪では、「素うどん」だけれど。
(券売機で見たところ、かけうどんは、無かったと思いますが、もし間違いであったなら、ごめんなさい。)

画像

んでもって、12時40分発の、岡山行きのマリンライナーに乗り込む。

画像

(琴電の一の宮駅。何とものどかな風景)

画像

=========================================
平 凡蔵。へのファンレターや
       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
=========================================

コメント

  1. ゆけむり より:

    風呂の開場に合わせて行ったのに、すでに誰かが入っていた
    たまにあるシチュエーションですね
    でもこれ、ムッとしますよね
    朝食会場も同じ、時間が決まっているんだからその通りにすべきだといつも思います
    朝からガッツリいきましたね~
    カレーも良いし、オムレツを作ってくれるのも素晴らしいですね!
    話は飛んで小判を備えたとありますが、これはお供え用に神社で販売しているのでしょうか???
    歩いて八十八か所を巡るのはそれなりに何か人生の悩みがありそうですね
    理由が気になりますが、なかなか聞けませんよね
    お寺女子ならぬ、御朱印集めの女子が増えているそうですよね
    そんな娘とお近づきになり、2~3か所一緒に周れたら楽しいでしょうね
    あ~、想像しただけで四国に行きたくなってきましたよ(笑)
    立ち食いのお寿司、これはお得で美味しそうですね
    ビールと一緒に写っている鯛と、後白いのは何ですかね?
    特に鯛のにぎりが美味しそうですね!

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    そうなですよ。このホテルは、値段の割には、なかなか良かったです。
    なので、朝食も、抑え気味にしようかなと思っていたのですが、いざレストランに行ってみると、お姉さんが、オムレツどうですかとか、声を掛けてくれるし、ついつい取り過ぎて、食べ過ぎてしまいました。
    んでもって、小判は、神社で売っているんです。
    3種類あって、私は真ん中のにしました。
    確か、1000円だったかな。
    アルミ製で金メッキ。
    なので、持った感じ金属感もあって、効き目がありそうでした。
    御朱印女子。
    いいですねえ。
    八十八カ所巡りなら、回る順番は2種類だから、1度会って別れても、また、次のお寺で再会ってこともあるし、それ良いですねえ。
    フシダラな願望を抱いてお寺を回る中年男子。
    お寺回りだから、周りから善人あつかい。
    これグッドですね。
    でも、歩いて回るの疲れるか。
    立ち食いのお寿司は、何だったかな。
    すぐ忘れてしまいます。
    何かの貝だったような。
    電車の待ち時間に、ちょっとセットを食べるというのには、最適かもです。
    じっくり食べるには、ゆけむりさんのように、じっくり色んなネタを食べるというお店ではないかもです。

タイトルとURLをコピーしました