3月8日に、名古屋まで青春18きっぷの肩慣らしをした凡は、11日(日曜日)12日(月曜日)と、連休だったので、またもや青春18きっぷを使って、今度は1泊2日でどこかへ行こうかということなのでありまして、行き先を悩んだ挙句に、JRではかなり遠回りになる徳島へまず行ってみようと思う。
何故かというと、昨年にミニボンが、桑田佳祐さんのツアーで徳島に行った時に、「みまから」なる唐辛子の調味料のようなものを買ってきて、それがスコブル気に入ったのでありまして、兎に角、みまからを買いたいということなのであります。
それと、凡は書道については、まったく知識がないのでありますが、徳島には徳島県立文学書道館という施設があり、以前に訪れた時に、徳島出身の小坂奇石さんという書道家を知って、いたく感激した思い出があり、また訪れてみたいと思ったからでもあります。
凡は、書に関しての審美眼というものを持ち合わせてはいない。
たまに博物館などで、所謂、名筆と呼ばれる書を拝見することがあるけれども、その良さが解らないのであります。
昨年だったか、空海の書を展覧会で見る機会があったけれども、あの字の良さが凡には解らない。
空海と言ったら、三筆の1人だ。
誰もが認める書なのである。
その字の良さが解らない。
そんな凡が、小坂奇石さんの書を見て、何とも心惹かれるものがあったのでありまして、その書を、もう1度見てみたいのです。
ただ、こんな凡に褒められたなら、小坂奇石さんにとっては迷惑な話なのかもしれません。
そんなことで、とりあえず、徳島へ行こうという訳なのであります。
訳なのでありますが、青春18きっぷを使って徳島へ行こうということになると、大阪から岡山へ行って、そこで瀬戸内海を渡って四国に入り、そこから徳島へ向かわなくちゃいけない。
計算はしていないが、それだけで1日を費やしてしまう。
凡の休みは1泊だから、どうしたものかと考えて、徳島まではJRを使わずに行こうと決めた。
そんでもって、徳島から高松へ行って、そこから岡山へと瀬戸内海を渡って、帰ってこようと思う。
ということで、当日の朝。
3月11日(日曜日)。
朝の06時29分門真市駅発の京阪電車に乗り込む。
淀屋橋駅で御堂筋線に乗り換えて、難波駅まで移動。
そこから、07時10分発の南海電車の和歌山港行きの特急サザンに乗った。
和歌山港行きの車内は、通勤客と反対方向でもあるので、比較的空いている。
ロングシートに座って流れる車窓を見ていると、海岸に沿って工場が続いて、その工場があるあたりから、モウモウと煙が空に向かって湧き上がっている。
昼間に見ても、こんなに煙が出ているとは思わなかった。
まだみんなが活動していない時間に合わせて煙を出しているのだろうか。
とはいうものの、この煙の下では、何かは知らないけれど、せっせと何かを作っているのであって、たぶんその何かは、とてつもなく大きな物だったり、凡の生活の基盤になるようなものだったりするのかもしれなくて、どうにも頭が下がる思いなのだけれども、あの煙の量はスゴイなと感心した。
たぶん、今の時代なら、あの煙も人体に害のないものだろうからね。
(ほんとうは、この写真の10倍ぐらいの煙なのだけれど、流れる車窓からでは、これしか撮れなかった)
そうしている間に、和歌山港駅に到着。
この電車には、南海フェリーの4便が接続している。
桟橋を歩いて行って、そのままフェリーに乗船。
08時30分に和歌山港を出発して、徳島港には10時35分に着く。
(南海電車の和歌山港駅)
船内は、日曜日とあって満席まではいかないけれど、団体客もあって賑やかである。
前方にはカーペットの席というかスペースがあって、いつもなら、そこでゴロンと寝っ転がったりすることが多いのですが、今回は椅子席に座る。
たまたま、1つ空席をあけて、その隣が女の人だ。
あくまで、たまたまであるけれどね。
キャリーケースを持っているところをみると、旅行なのだろうか。
とはいうものの、徳島に独り旅なんて考える女の子はいないだろう。
或いは、徳島に実家があって帰るところなのかもしれない。
なんてことは凡とは関係ないので、女の子のことは無視を決めこむ。
たまに、チラリと見たりはしたけれどね。
あくまでも、たまにであって、あくまでも、チラリであります。
(椅子席あたり)
(売店と、奥がカーペットスペース)
さて、これから朝食といきましょう。
船内には、小さな売店があって、弁当を売っている。
3種類売っていたけれど、その中の「南海弁当」というのをチョイス。
何と言っても南海フェリーだものね。
おかずの種類も多めで、美味しかったです。
650円。
(南海のイメージ?)
2時間ほどの船旅を楽しんだら、徳島港に到着。
ここでも、到着したら、ちょうど良い時間に路線バスが待っていた。
とりあえず、徳島駅まで移動。
さて、徳島駅前にある観光案内所で、徳島ラーメンのパンフレットをもらって、文学書道館の行き方を確認する。
まずは、徳島ラーメンだ。
ただ、徳島ラーメンと言っても、3種類ぐらいに分類されるらしい。
でも、1番有名と言ったら、茶系の濃い目のスープに、甘く煮た肉が乗っているものだろうう。
ということで、いくつも店舗がある中で、「東大」さんというお店に決める。
(玉子は無料)
店内に入ると、麺をゆでる熱気で熱い。
クーラーはあるのだけれど、凡が行った時は、まだクーラーの時期じゃない。
ノーマルな徳島ラーメンとライスのチケットを買う。
さて、サーブされた徳島ラーメンは、かなり濃い目の醤油味のとんこつスープである。
かなり濃いけれども、口当たりは、まろやかさもある。
肉は、徳島ラーメンの重要なトッピングだけれども、思ったより少なかった。
始めは、そのまま、そして半分ぐらい食べたら、生玉子を割って食べる。
このお店は、玉子は無料なので、ライスは、玉子かけご飯にして食べた。
ずっと昔に、徳島ラーメンは食べたことがあって、そこまでの印象はなかったのですが、今回食べて見て、この味もありだなと思った。
折角だから、ハシゴをしようかと思ったが、店を出た瞬間、お腹にドンときたので、2軒目は諦めた。
さて、お目当ての文学書道館へ行ってみよう。
東大さんから、ブラブラ歩いていると、意外にも飲み屋やスナックのようなお店もあって、今まで抱いていたイメージよりも、楽しい街だなと気が付いた。
昼間だから、今は、人はいないけれどね。
夜になったら、楽しそうな雰囲気はある。
昔来た時、夜に食事に行こうとしたのだけれど、お店が見つけられずに、それ以来、徳島は何も無いというイメージだったのだ。
ただ、商店街などは、日曜日のせいか、今回もガラガラだったけれど。
さて、徳島県立文学書道館に行くと、果たして、凡の運の悪さを、またもや確認することとなった。
常設展には、小坂奇石さんの書があるだろうと思っていたら、あったのは確か1点だけ。
その他は、常設展のスペースも、深山龍洞さんという書家の仮名文字の特別展だった。
素晴らしい書だとは思うのだけれど、まったく読めない。
書とは、字を書くものだ。
その字が読めないというのは、それは書というもの以前に字として成立しているのだろうか。
とはいうものの、その字が読めないのは、ただ凡の無知ゆえのことかもしれないのですが。
ただ、たぶん、凡の周りにいる人も、これは読めないだろうなと思う。
ただ、形が美しい読めない字は、書として成立するのだろうか。
そんなことを考えながら、見て回る。
ただ、1階でやっていた深山龍洞さんのビデオは、なかなか参考になった。
書を書いているところの映像が、こんな書き方をするのだと、見て解るからだ。
思ったよりスピードも遅くて、筆を斜めに持っている。
それと、解説によると、1つの作品を仕上げるのに、何度も構図を考えて、何度も下書きをしていたということが興味深かった。
紙に向かって、すっと書いたのかなと思っていたが、違った。
そんでもって、小坂奇石さんの書は無かったけれども、常設コーナーには、小坂奇石さんの書斎を再現したコーナーがあって、そこにはビデオもあって、それを見て、やっぱり来て良かったと思った。
小坂奇石さんの書き方は、スピードも速くて、リズミカルで、見ていて面白い。
筆は真っすぐに持って、凡の子供の頃にならった基本通りである。
(書斎の再現コーナー)
奇石さんの話がビデオで流れていて、その内容もまた、納得の内容だ。
書としての最低の条件は、線がいきいきとしていることだという。
そして、不均整の均整ということを言っておられた。
均整はとれていないけれども、全体を見ると均整がとれているというのが、作品に変化があって良いという。
そこが凡の好きなところなのかもしれない。
奇石さんの字も、読めない字が沢山ある。
でも、何となく読めそうでもあって、そして形が美しいので、その字に惹かれるのかもしれない。
書は1点しかなかったので、以前の展示会の図録のようなものを3冊ほど買った。
そんでもって、文学書道館という名前の通り、徳島に関係のある作家の紹介などもあって、それも興味深かった。
瀬戸内寂聴さんについては、別に1部屋を設けてコーナーにしてあった。
ファンの方だったら、嬉しいだろうなと思う。
ということで、お目当ての場所にも行ったので、目的の1つを達成したのであります。
さて、まだ少しだけ時間があるので、どうしようかと思って、商店街辺りをブラブラ歩いて見る。
これといって、何もなかった。
なので、徳島駅から高松へ移動しようかなと歩いていたら、駅前にポケットティッシュを配っている男性がいた。
ティッシュを見ると、UFO科学展と大きく書かれていて、地球人は科学的に創造されたとも書いてある。
これは何なのと尋ねると、そごうの中のイベントスペースでやっているから見て欲しいという。
凡は、不思議大好きなムー民である。
こういうの大好きだ。
ただ、少し怪しい感じもする。
でも、その感じも大好きだ。
しかし、高松へ移動する電車の時間もあと30分ぐらいと迫っている。
駅までの歩く時間と、駅で「みまから」を買う時間も考えると、あと15分ぐらいだろうか。
凡は、急いで、そごうのビルのエスカレーターを上がって会場に走っていった。
(配っていたティッシュ)
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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント
おっ、今度は徳島ですね
やはり徳島ラーメンを食べられたんですね
かなり濃いスープのようですね
一度も食べた事がありませんが、これはこれで美味しそうですね
やはりライスと共にってのが定番なのでしょうかね?
ところで「みまから」ってどんなのか気になります
最後はUFO科学展ですか?
これも気になりますね~
自分もこの手の話は好きなので、ちょっと聞いてみたいですよ!
ありがとう、ゆけむりさん。
徳島ラーメンは、ライスと一緒に食べるのが定番らしいです。
それで、私の食べたのは、かなり濃いめでした。
それと、徳島ラーメンも、茶系とか黄系とか、いろいろあるようです。
他のも食べてみようかと思ったのですが、この食べたラーメンの濃さのお陰で、なかなかお腹がいっぱいのままでして、諦めました。
みまからは、美馬市という地方の唐辛子の調味料で、辛いです。
なので、ご飯に乗っけると、いくらでもご飯がすすみます。
今回の旅は、これを買いに行ったともいえるぐらいなんですよね。
今のところ、ハマってる調味料です。
そんでもって、UFO展は、時間が無かったので、ビデオを見ることが出来なかったのですが、何となく見てみたい気がします。