平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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散散歩歩。(868)。アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(319)みゆきさんへプレゼント。

中島みゆきさんの夜会工場vol.2の東京公演のブログの途中でありますが、今日は、これをアップしておかなきゃ。
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昨日、今日、明日。
どの日も、毎日毎日、ただ通り過ぎていく日でしかない。
ただ、その日が、その日にあるだけだ。
でも、好きな人が出来た時に、その何も感じない毎日の中に、1日だけ特別な日が出来る。
昨日と同じ1日なのに、明日と、たぶん同じ1日になるだろうけれど、その日は特別になる。
好きな人の誕生日だ。
みゆきさんを好きになった時、凡にとって2月23日は、特別な日となった。
その日は、朝から何となく、見るものが総て美しく、こころも軽やかだ。
いつもの電車に乗り込んでも、普段なら無表情で座っている前のシートの乗客にも、挨拶をしたくなる。
駅でドアが開くたびに、冷たい空気が入ってきて凡の頬を撫でていっても、いつもより良い匂いがするようだ。
少し強くなり始めた太陽の日差しが、凡の肩を温めてくれる。
気が付いたら、凡も自然に笑顔になっていたるんだ。
今日、生きていて、同じ時空にみゆきさんと一緒にいるということを噛みしめて、大きく息を吸って目をつぶった。
車内のみんなの喋る声が、軽やかにハモっているみたいだな。
でも、2月23日が誕生日の、大好きなみゆきさんは、凡にとって、あまりにも遠い存在だ。
「ここに、凡という人間がいまーす。そんでもって、みゆきさーん、あなたが大好きでーす。」ということを叫びたい。
でも、叶わない。
それなら、その思いを形にして届けたらどうかと思った。
みゆきさんに誕生日プレゼントを送るのだ。
この場合、贈るではなく、送る、いや、送りつけるということであります。
そうやって、みゆきさんに誕生日プレゼントを送ったのは、2014年だった。
その時は、まだ、ミニボンが知り合いにプレゼントしようと買ったけれども、結局、渡さなかったプレゼントをもらって、それを送った。
宝石の石鹸だ。
でも、以来、だんだん、送るものを凝りだして、クリスマスや、凡の誕生日に逆プレゼントとか、2015年には、オリジナルで作ったTシャツなども送った。
ややイタイものも多くなってきた。
送ったものが、果たして、みゆきさんまで届いているかは、はなはだ疑問だ。
でも、送らなきゃ、届くものも届かない。
或いは、ゴミ箱にポイなのかもしれないけれど、それでもいいじゃないか。
と思っていたけれども、2年ほど、虚しくなって送るのを止めていた。
でも、ツイッターをやり始めて、そのプレゼントを褒めてくれる人がいた。
お世辞かもしれないけれど、うれしかった。
なので、また送ろうと思い立ったのであります。
さて、それじゃ、何を送ろうかということになりますわな。
もう、考えも思いつかない。
でも、凡が欲しいものを送ればどうだろうか。
最近、加齢のせいか、乾燥のせいか、身体がかゆい。
そんでもって、背中がかゆい時もあって、背中に手が回らないのである。
これは、間違いなく加齢のせいだけれどね。
そんな時に、孫の手があったらなあと思う。
しかも、竹のやつだ。
今まで、凡用に、伸び縮みのするステンレスの孫の手や、プラスチックのものを買ったことがあるけれど、どうも掻き心地が良くない。
あれは、竹か木で出来ているものに限る。
なので、プレゼントは、竹の孫の手にしようと思った。
反対側にボールの付いたやつなら、肩を叩くことも出来る。
夜会工場で疲れているみゆきさんには、これは有り難がられるかもしれない。
ミニボンに、孫の手にするといったら、「女心が解っていない。」とバカにするように言う。
、、、女ごころって。
「女心って何?」って聞いても、何も答えてくれない。
別に、本当の彼女に贈る訳じゃない。
遠い、遠い、みゆきさんに送るんだ。
なので、「わー、素敵。」なんて、ことを望んじゃいない。
それに、みゆきさんの女心って何なのだろう。
もう、みゆきさんだったら、何もかも手に入れている筈だ。
みゆきさんのこころに響くものなんて、凡の存在を認識すらしていないみゆきさんにとって、たとえそれが、そうであっても、ハナから受け止めてくれないだろう。
凡は、「こんなものを送ってきて、バカだな。」と、そして、少しだけ「クスリ」と笑ってもらえれば、それでいいんだ。
女心って、女心って、、、凡は、何度も考えてみたが、解る筈もないので、やっぱり、竹の孫の手にすることにした。
竹で出来た孫の手は、百均で売っている。
あんな、チープなものが良いだろう。
凡には、安物が似合う。
でも、名入れもしたいなと思って、ネットを検索したら、1本3000円で名入れの出来る竹製の孫の手があることを知った。
とはいうものの、見た目は、どう見たって、百均のものと同じである。
でも、やっぱり名入れに拘りたい。
ということで、記念に凡の1本も加えて、合計2本頼んだ。
届いた、名入れ孫の手でも良いのだけれど、そこはみゆきさんに送るものだ。
少しばかり豪華にしよう。
凡のイメージでは、竹の孫の手に、スワロフスキーで、みゆきさんの「M」をいれる。
これから女性を口説きたいと思っている若者よ、これは、凡のブログを読んでいただいている若者に、少しだけプレゼントのおすそ分けをしよう。
つまりは、凡のテクニックを、これは無償で伝授しようという訳だ。
これは、かなり有効なテクニックだから、きっと、これからの若者にも役に立つだろう。
むふふ、これで凡も、悩める若者の、愛のキューピッドという訳だ。
女性を口説くなら、まずももって、「キラキラ」だ。
女性は、すべからくキラキラが好きだ。
まず、このキラキラを送っておけば、間違いがない。
若者よ、決してキラキラを忘れるべからずじゃ、解ったか?
んでもって、これは秘中の秘を教えよう。
女性は、キラキラが好きだと言ったが、それでも落ちない女性がいる。
女性という生き物は、ほぼ間違いなく現実的で、打算的な生き物だ。
なので、ほぼ、キラキラで片が付く。
とはいうものの、ここに落とし穴があるのだ。
愛に飢えている女性だ。
これは、キラキラでは落ちない。
いつも、温かく抱きしめられることを夢見ているからだ。
そんな女性には、もちろん、温かく抱きしめてあげるのが、これが1番だけども、少し間違えば、痴漢行為になってしまう。
危ない、危ない。
これは、イケマセン。
なので、これに代わる温かさが必要だ。
子猫や子犬も、これはかなり強力な武器となる。
とはいうものの、凡の場合の様に、郵便で送るというのであれば、それは無理だ。
なので、それをイメージさせるものを送ればいい。
キーワードは、「モフモフ」である。
良いか若者よ、ちゃんとメモをしておきなさいよ。
「キラキラで落ちない女性は、モフモフで落とせ。」
これである。
こんな情報は、いくら大金をはたいても教えて貰えるものではないぞ。
こころして実践するのじゃぞ。
と、急に、仙人のような口調になってしまったが、これは間違いがないだろう。
という訳で、凡もまた、この孫の手に、キラキラとモフモフを取り入れることにした。
それらを、これまた百均に探しにいったが、思うようなものがない。
仕方ないので、やや不満だけれど、イメージを少し落として作製することにした。
スワロフスキーは、透明のダイアモンドに見えるものにしたかったが、ピンク色のやや濁っているもので代用。
モフモフは、ミニボンが、桑田佳祐さんのコンサート「がらくた」に行くのに、カチューシャに取り付けた、ヒヨコの小さな丸いぬいぐるみのようなもので代用。
そんでもって、それを付けるのに、百均で200円のグルーガンも購入。
それらを使って完成させたけれども、やや思ったより、汚いというか、完成度が低い。
でも、仕方がないか。

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(全体像)

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(名入れ部分)

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(キラキラのMの文字と、モフモフのヒヨコ)

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(裏側にも、宝石っぽいの)
んでもって、ただ、みゆきさんに孫の手を送り付けたって、「何のこっちゃ」となることは、いくら凡だって想像ができるわけで、その対策をしなきゃいけない。
まずもって、竹の孫の手を、みゆきさんに送るストーリーが必要だ。
そこで、こんな理由を考えた。
みゆきさんは、夜会工場も終わって、やっぱり疲れているだろう。
なので、そんな疲れているみゆきさんに「肩たたき券」を送ろうと思う。
いつでも、疲れているみゆきさんの肩をもみもみしますよということだ。
ただ、凡は大阪、みゆきさんは、東京なので、距離が遠い。
すぐには馳せ参じられないので、間に合わせで、この孫の手を使ってねというストーリーだ。
孫の手の反対側には、ゴルフボールのようなものが付いている。
これで、肩をトントンしてねという訳だ。
これなら、誰が聞いたって、自然な流れとなるだろう。
ただ、「肩たたき券」1枚あっても、取って付けたようだから、「お手伝い券」と、これはかなりの冒険だけれど、「おっぱいモミモミ券」を付けた。
さて、この最後のおっぱい券は、どうだろう。
ひょっとすると、みゆきさんに届くまでにゴミ箱にポイかもしれない。
それに、万が一、みゆきさんにまで届いたって、「気持ち悪い」ととられるか、「面白い」ととられるか、考えなければいけないところであって、どちらかというと、「面白い」ととられることは、極めて少ないかもしれない。
そうなれば、元も子もない話だ。
みゆきさんに気に入られようと思ってしていることが、かえって、みゆきさんに「気持ち悪い」と思われてしまう。
最悪だ。
とはいうものの、凡にとっては、「これが凡なんだ。」という思いがある。
これで、みゆきさんがクスリとでも、一瞬でも笑ってくれれば、それでいい。
危険だけれど、それに懸けよう。
そう決心して、3枚の券を作成して見ていたら、ミニボンが、「うわー、気持ち悪いー。」と叫んだ。
「そんなの、セクハラや。みゆきさん、気持ち悪いって思うわ。」と言う。
そして、さんざん、凡のプレゼントの事を、気持ち悪いとケナシタ。
、、、それは、そうかもしれないけれど、これが凡なんだと、つぶやいた。

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(問題の、肩たたき券とおっぱい券)
そんでもって、これだけじゃ、みゆきさんまで届かない可能性が大なので、ここでまた一計。
スタッフさんに、オベンチャラ作戦である。
なみふくのスタッフさんも、夜会工場の整理とかで、いろいろ忙しいだろう。
そこで、段ボールに、「レーマン」さんの「フォンダンビスキュイ」を同梱して、そこにスタッフさんにメッセージを書いた。
このフォンダンビスキュイは、食感も面白くて、美味しいんだよね。

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(スタッフさんへのプレゼント)
さて、それらを段ボールに詰めて、手紙も添えて、完成させた。
コンビニから宅急便で送る時に恥ずかしかったけれど、これで間違いなく、なみふくの事務所までは、届くだろう。
あとは、どうなるかは、凡には解らないけれど。

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(全体の完成図)
コンビニの若い女性のスタッフが、「この住所は、隠れて見えませんからね。」と笑顔で凡に、誰にも贈り先が、みゆきさんのファンクラブだってこと知られませんから、安心してねという感じで言った。
やっぱり、凡は、恥ずかしいことをしているのだろうか。
いよいよ、明日は、凡にとって、特別な1日である。
ただ、何故か、みゆきさんの誕生日は、忘れないのだけれど、ミニボンの誕生日や、結婚記念日は、たまに忘れそうになるんだよね。
特別な日じゃないのかな。
ただ、特別じゃない1日もまた、素敵な1日ではあるのかもしれないけれどね。
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(付録です)
凡のみゆきさんへのプレゼントの軌跡

2014年、初めてのプレゼント。
ミニボンから貰った、宝石の石鹸を送る。まだまだ、可愛い贈り物。
https://tairabonzou.jp/201402_article_8_html
2014年のクリスマス。
名入れの鉛筆。素材は良かったけれども、名入れは、やり過ぎか。
ちょっとイタイですね。
https://tairabonzou.jp/201412/_article_8_html
2015年の誕生日。
みゆきさんの白目は美しいということをプリントしたオリジナルTしゃつ。
https://tairabonzou.jp/201502_article_6_html

2015年、凡の誕生日にみゆきさんにプレゼントを送るという意味不明なプレゼント。
https://tairabonzou.jp/201505_article_1_html

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