平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(829)青春18きっぷで初めての小浜線。(2)

8月24日(木曜日)、小浜線の旅の続きであります。
青春18きっぷを使っての旅は、小浜駅に15時19分に到着。
この駅で降りてみようと思う。

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(小浜駅)

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(地方の商店街らしく人が少ない)
観光案内所のお姉さんにオススメを聞いてみたら、歩いて行けるところなら、伝統的建造物群保存地区というのがあって、そこに古い町並みが残ってるので、行ってみたらという。
その他のオススメなら、若狭フィッシャーマンズワーフや、御食国若狭おばま食文化館も良いという。
取り敢えずは、古い町並みを見てみようと思う。
駅から延びる商店街の1本を行くと、「まちの駅」があって、ちょっと食事でもしようかと思ったら、時間が終わっていた。
この辺りは、古い町並み風に新しく改装されたお店などが続く。

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(まちの駅)
このまま古い町並みに向かっても良いのだけれど、地図に載っていたマーメイドテラス人魚の像という場所に寄り道をしてみよう。
人魚の像の横は、人魚の浜海水浴場がある。
お盆が過ぎても、まだまだ猛暑が続く。
そんでもって、まだ今は、夏休みである。
暑いから海水浴でも行こうかと考えても不思議じゃない。
この海水浴なるもの、もしカップルで行くなら、当然シーズン真っ盛りの7月から8月の初旬にかけていくだろう。
ビーチパラソルの下でサンオイルを塗り合いっこしたりしてね。
でも、彼氏のいない女の子は、そんなイチャイチャの風景は見たくないものだ。
とはいうものの、折角の夏だから泳ぎに行きたいと考えても不思議じゃない。
ということは、シーズンの終わりかけの今頃に行ってみようと考えても、これまた不思議じゃない。
勿論、そんな海水浴は、彼氏のいない同士のグループで行くだろう。
お盆過ぎの海水浴場に彼氏のいない女の子ばっかり。
男の子がいないから、自然体ではしゃぐことが出来る。
海は、お盆を過ぎて、やや荒れている。
波が高いんだね。
「きゃー。今度の波、高いよー。」
「きゃぴきゃぴ、楽しいー。」なんてさ。
波が高いから、当然、ハプニングも起って不思議じゃない。
「きゃー。今の波で、ブラ取れちゃったー。」
「うっそー。でも、誰も男の子いないから、へっちゃらだねー。あたしも、ブラ取っちゃおー。」
詰まりは、ポロリということだ。
そんなハプニングが起こっても、これまた不思議じゃない。
それを見ていた、他の女の子も。
「わたしも、ブラ取っちゃう。」
「わたしも、取っちゃう。」
てなことになっても、これは不思議じゃないだろう。
お盆過ぎの、小浜の人魚の浜海水浴場で、ポロリの女の子が何人も波打ち際できゃぴきゃぴはしゃいでいる。
そんな光景を想像しても、これは、まったくもって不思議じゃないだろう。
てな不思議じゃない期待をしたかどうかは、置いておいて、兎に角、人魚の像まで行ってみると、人魚の浜海水浴場には、誰もいなくて、ただ海の家のお兄さんらしき人が1人、ポツリと波打ち際に立っていた。
不思議じゃない筈なんだがなあと、ガックリと肩を落として、古い町並みを見に向かった。

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(誰もいない海水浴場)

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古い町並みの保存地区は、京都や大阪から来た凡には、それほど感激はなかったが、少しずつ整備も進んでいるようだった。
ただ、整備をして綺麗になったら、それで保存地区らしくなったという事なんだろうけれど、凡には、今この周辺に展開されている整備のされていない状態の方が、本当の古い町並みのような気がして、このまま放っておいた方が良いのではとも思った。

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(古い町並みの周辺)
さて、地図を見ると近くに八百比丘尼が入場したという洞窟があるというので行ってみる。
八百比丘尼の伝説は各地にあって、また諸説あるようですが、人魚の肉を食べたら、その効能で若いまま800歳まで生きたということと、神仏の教えを広めるために全国を行脚したという部分は共通している。
そして、その行脚の最後に故郷小浜に戻ってきて入定した場所が、この小浜の空印寺の境内にある。
ただ、凡が行った時は柵がしてあって、入ることはできなかった。
しかし、800歳まで若いままで生きていたのに、突然、死ぬなんて、どういう理由なんだろうと思う。
八百比丘尼は人魚の肉を食べたら800歳まで生きたし、浦島太郎は竜宮城で年を取らなかったし、若いままでいる方法は、海に関係しているのかもしれないですね。

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(八百比丘尼が入定した洞窟)
しかし、それにしても暑い。
小浜駅に着いた時の予定では、17時29分の電車に乗ろうと思ってたのですが、あまりに暑いし、ひょっとしたら今からなら、16時21分の電車に間に合うかもしれないと思ったので、小浜駅に引き返すことにした。
したのではありますが、やっぱり間に合わないことが解ったので、あと1時間ぐらい時間が余った。
今から食文化館も興味があるけれど、暑さでやられている今は、もう諦めよう。
小浜駅までの商店街に、レコード屋があった。
コロムビアレコードという看板も懐かしい。
そんなレコード屋のショウウインドウにみゆきさんのポスターが貼られていた。
今までの凡なら、みゆきさんのCDが発表されたら、すぐにアマゾンで予約をしていた。
でも、今回は、予約していない。
小浜の商店街のレトロなレコード屋で、みゆきさんのCDを買うのも一興だと思って、ドアを開けて入る。
かなり年配のお姉さんが出て来たので、みゆきさんのCDをくださいというと、置いていないという。
寂しい思いで胸がいっぱいになった。
それは、みゆきさんのCDが無かったからじゃない。
時代が変わったという気持ちからだ。
今は、CDもみんなネットで買う。
だから、こんな田舎と言っちゃ失礼だけれど、小浜のレコード屋には、誰も買いに来ないのだろう。
買いに来ないものを仕入れる訳にもいかないだろうから、年配のお姉さんも、今ある在庫を、細々と売っていくしかない。
どうにも、寂しかったね。

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(レコード屋さん)

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(みゆきさんのポスター見ただけで、うれしくなっちゃう。)
それにしても暑い。
なので、どこかで休憩をしたい。
駅前にあった喫茶店に入る。
しかし、暑い。
喫茶店に入ったけれども冷房が効いていないんだ。
店内には、客は凡1人。
他はと見ると、エアコンの業者が1人いた。
どうも、エアコンの調子が良くないようだ。
調子の悪いエアコンの喫茶店で、それほど冷たくもないアイスコーヒーを飲む。
それも驚くほど少量。
すぐに飲み干して、駅の待合に行ったら、エアコンが効いていて、始めからここにきたら良かったと思った。
そのまま待合で座って時間を待つ。
17時29分、小浜駅発。
18時30分、敦賀駅着。

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(敦賀駅)
敦賀駅周辺で1時間半ぐらいの時間を夕食に使おう。
駅周辺を歩いて見るが、それほど店の数は多くない。
夜でも定食をやっているお店があった。
時間もないので定食でも良いかと入ったら、1品もやっていたので、オススメを聞いたら、鯛かカツオだという。
なので、カツオを注文。
その他に、鯖のへしこと、1口カツを頼んだ。
カツオは、先日高知へ行ってから、特によく食べている。
今回も、それを思い出して注文した。
ただ、出て来たカツオは、やや水っぽい。
或いは、解凍したものだろうか。
高知の美味しい生のカツオの美味しさを知っただけに、普通のカツオじゃ満足できないようになってしまった。
美味しいものを知ってしまうというのは、何とも損なことか。
折角の料理を、イマイチだなんて思ってしまうのは、不幸なことに違いない。
ただ、一緒に頼んだ鯖のへしこは美味かった。
へしことは、鯖を塩漬けにしたものを、さらにぬか漬けにしたものだ。
塩加減も濃いめで、旨味も凝縮されていて、ご飯があったら何杯でも食べれそうである。
へしこには、糠が付いているのですが、このお店の物はメチャ付いている。
この糠は食べたら良いのか、どうなのか、聞きたかったが、忙しそうなので、聞かずに食べた。

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(鯖のへしこ)
さて、ここで何かご飯ものを食べてシメようかと思った。
電車の時間もあるし。
メニューをみたら、へしこ茶漬けなるものもある。
食べたことないし、美味そうだ。
でも、折角の敦賀なので、少ない時間だけれどラーメンでも食べてみたい気になった。
それに、目の前の御主人が、常に何かを口に入れてクチャクチャ食べている。
味見なのか、お腹が空いているのか。
それが気になるので、店を出る。
なので、店を出て、急いでラーメン屋に向かう。
店に入ると、やや年配のお姉さんが、気のなさそうに前の客のラーメンをサーブしていた。
シマッタ、と思ったが、何しろ電車までの時間が気になるので、そのままカウンターに座る。
店内を見回すと、どうも札幌ラーメンのどこかの店の姉妹店のようである。
なので、味噌ラーメンを頼んでみる。
凡にサーブされたラーメンは、思っていたよりも薄味で、おこがましくも評価をするなら、普通のラーメンだ。
食べた後に、札幌に本店があるのと聞いたら、笑顔でそうだと教えてくれた。
その笑顔で出迎えてくれたなら、シマッタなんて思わなかったんだけれどとアドバイスしたい気もしたが、やめた。

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(敦賀で札幌ラーメン)
さて、それからは帰路をひたすら電車に乗るのでありまして、敦賀から、新快速に乗って、大阪まで戻って、環状線で京橋へ移動。
京阪電車で門真市まで戻ってきたのであります。
家に帰ると、ミニボンがお土産はと聞いたので、無いと答えると、「えーっ。」と返った来た。
小浜線に、何かお土産らしいものあったかな。
無かったんだよね。

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コメント

  1. ゆけむり より:

    古い街並みも良いですが、若狭フィッシャーマンズワーフや、御食国若狭おばま食文化館も気になりますね
    ポロリと言うアクシデント
    これは男の永遠の憧れですね(笑)
    しかも複数だなんて、まさに夢のようですね
    夢でも良いから是非見てみたいもんです
    猛暑の中エアコンの壊れた喫茶店は最悪ですね
    しかもそれほど冷えていない少量のアイスコーヒーとは、もはや悪夢のようですね
    へしこは一度も食べた事ありません
    やはり日本酒に合うような味付けなんでしょうかね?
    何かをくちゃくちゃ食べ続ける店主、これも嫌ですね
    店をすぐ出たくなる気持ち良く分かりますよ
    最後の味噌ラーメン、これまた微妙ですね
    味噌が薄いってのはガッカリですよね(T_T)

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    小浜観光は、御食国おばま食文化館の方へいけば、もっと楽しい体験が出来たかもしれません。パンフレットとかを見たら、楽しそうでしたよ。
    んでもって、海水浴場のポロリは、残念でした。というか、妄想におわってしまいましたね。
    へしこは、これは美味しかったので、また食べたいんです。今度は、白ご飯と一緒に食べてみたいです。ご飯の進む味でしたよ。百貨店とかだったら、売ってるかなと思って、こんど探してみようかなと思っているところです。
    今回は、何となく、飲食関係が、悪くはないけれど、何かなあと言う感じでした。
    青春18きっぷは、まだ1枚あるので、今度も日帰りで、どこかへ行こうと思っています。

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