平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(828)青春18きっぷで初めての小浜線。(1)

8月24日(木曜日)。
先日、青春18きっぷを使って、高知へ1泊2日で旅行に行ってきた。
そしてまた、日帰りで桃太郎神社へ行って、帰りに名古屋で味噌カツを食べて来た。
これで合計3回分の青春18きっぷを使った。
青春18きっぷは5回綴りなので、あと残り、2回分ある。
ということで、今回もまた、日帰りでどこかへ行こうと思う。
とはいうものの、今回もまた、何処へ行こうというアテもない。
時刻表を見てどうしようかと思った時に、小浜線に乗ろうと思った。
そういえば、今までに小浜線には乗ったことがない。
ちょうど大阪から山陰や北陸へ移動しようとしても、どちらに行くとしても使わない路線だからだ。
ということで、小浜線に決定。
んでもって、当日。
朝早くから出かけようと思ったけれど、アラームを無意識の内に消していて、2度寝してしまった。
「早く行かなくちゃ。」と焦っていると、「ゆっくり出かけたらいいやん。」とミニボンが言った。
そうなんだよね。
アテのない旅なのだから、急ぐ必要はない。
いつも、何か焦っている凡。
んでもって、7時30分頃、家を出る。
京橋駅で、青春18きっぷにスタンプを押してもらう。
そして、大阪駅に向かうのだけれど、始めは大阪から敦賀へ出てから小浜線に入ろうと思っていたのですが、どうもこの時間は北陸本線の接続が悪い。
なので、綾部から右回りに小浜線に入ることにした。
大阪駅から京都駅に移動。
0番線ホームから、同じホームにある33番線に歩いていると、みんなが33番線ホームに走っていく。
最後の夏休みに山陰にでも遊びに行くのかな、カジュアルな格好の若者も多い。
電車に乗り込むと、満員だったけれども、1つ目の駅の丹波口で結構降りた。
通勤や通学の人だったんだね。
8時58分、京都駅発。
9時42分、園部駅着。
9時49分、園部駅発。
10時50分、綾部駅着。
少しお腹が減ったので、おにぎりを買って食べる。
11時18分、綾部駅発。
11時48分、東舞鶴駅着。
ここから小浜線に入るのだけれど、次の電車まで1時間50分ぐらいある。
なので、ここで昼食か、観光でもしよう。

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(東舞鶴駅)
東舞鶴には、明治から大正にかけて、兵器庫や造船所など、赤レンガの建物が作られて、今は、それらを舞鶴赤レンガパークとして、舞鶴の観光名所にしようとされているようです。
お洒落なスポットなので、赤レンガパークにでも行って、お洒落なカフェで、ランチでも食べようかと思って、でも、他に何かオススメがあるかなと、駅の観光案内所のお姉さんに、今から行ける舞鶴の観光名所を聞いたみたら「舞鶴引揚記念館」は、どうだという。
終戦後、シベリアや中国に残された人は660万人いたそうです。
その人たちを日本に帰す引揚船の港も全国に作られたのですが、この舞鶴の引揚港は、昭和33年まで受け入れた最後の港だそうです。
お洒落な赤レンガ倉庫で、お洒落なランチを考えていたのですが、お姉さんのオススメなら、それに従って引揚記念館に行ってみることにしよう。
引揚記念館までのバスの便数は少ないけれど、平日のこの時間なら、ちょうどタイミングが良くて、12時10分にバスがあるという。
そして、引揚記念館からは、13時48分にバスがあって、それなら東舞鶴駅発の、14時34分発の電車にも乗ることが出来る。
バスは15分程度だろうか、知らない街をバスで走るのも楽しい。
引揚記念館は、資料も適当な量で、説明も解りやすく、勉強になりました。
660万人という数字にもビックリしたし、昭和33年まで引揚船が、この舞鶴に就航していたということも、引き上げの困難さを知ることが出来た。
やっぱり赤レンガ倉庫にしなくて、お姉さんのオススメの引揚記念館にして良かった。

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(記念館外観)

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(玄関部分は工事中だった)

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(シベリアでの食事風景を再現)
記念館には、小さなカフェのようのものがあって、ちょうどお昼だし、バスの時間までまだあるので、何か食べることにしよう。
普通なら、自衛隊のある舞鶴なので、海軍カレーとなるところなのですが、昨夜に偶然にもカレーを食べたので、そんな気分じゃなかった。
なので、引揚うどんというものを注文した。
ただのうどんじゃなくて、引揚うどんというのが、やっぱり引揚記念館で食べるのには、ぴったりの選択だろう。
しかし、引揚うどんというものは、どんなうどんなのだろう。
シベリアなどで強制労働させられた人も多いから、それを連想させるものだろうか。
或いは、抑留先で素人が作った太くて短い麺のうどんだろうか。

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やや期待を持って待っていると、運ばれてきたうどんは、ただのうどんだった。
しかも、冷凍のうどんに、昆布がちょこっと乗っていて、お揚げさんも薄いのが半分だ。
これなら、ただのうどんとメニューに書くべきじゃないかな。
せっかく引揚うどんと書くなら、ダジャレでも良いから、引揚をイメージさせるものにして欲しかったな。
と思って食べていたが、ひょっとして、抑留から引揚船に乗って帰って来た人が、日本に帰って来たと、しみじみと実感したのが、こんなただのうどんだったのかもしれないと思い直した。
食べるものも無く、ギリギリの生活をして、やっとの思いで生きて日本に帰ってこられた人にとって、ただのうどんは、どんな料理よりも贅沢な美味しい料理だったに違いない。
そう思うと、目の前のただのうどんも、なんとも美味しいうどんに感じた。
うどんを頂いても、まだ時間があるので、記念館から海を見に出たが、あまりの暑さに、また記念館に引き返して入口で涼んでバスを待つ。

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(記念館からは海が綺麗だ)
東舞鶴駅まで戻ってきたら、いよいよ小浜線である。
14時35分、東舞鶴駅発。
さて、この小浜線では、どこかで途中下車をしようと考えていた。
東舞鶴駅の観光案内所のお姉さんに聞いてみたら、県が違うので資料が少なくて、というか特徴のある駅もないようで、ここの駅で降りたら良いという駅はないようだった。
小浜線の沿線には、三方五湖など有名なスポットもあるけれど、短時間の途中下車では、ちょっと時間的に無理だ。
駅前辺りを1時間ぐらい散策というぐらいしか時間がない。
なので、小浜線の名前にもなっている小浜駅で降りてみることにした。
15時19分、小浜駅着。

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(小浜線車窓)

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コメント

  1. ゆけむり より:

    勉強不足なので、シベリアや中国に残された人は660万人もいたなんて知りませんでした
    当時はかなり苦労された方々がいたんでしょうね・・・
    東舞鶴に赤レンガ倉庫なんてのがあるんですね
    横浜だけじゃないようですね
    引き揚げ記念館は興味深いですね
    チャンスがあったら見学してみたいです
    引き揚げうどんは微妙ですね
    もうひとひねり欲しいですよね
    車窓からの風景も良い感じですね
    しかも実に良い天気、こちらは8月はほぼ全滅って言うぐらい雨が多く、ほとんど晴れはありませんでしたよ・・・

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    私も、660万人なんて数は知りませんでした。また、今後、忘れてしまうだろうと思います。でも、漠然とでも、沢山の人が残されていたということは覚えていると思います。それだけでも、良かったかなと。
    赤レンガ倉庫は、結局行かなかったので、どんなところが気になりますが、また次回の楽しみに置いておこうと思ってます。
    引揚うどんは、ネーミングがねえ。
    こちらは、雨も降りますが、全体的に天気が良くて、暑いです。
    関東の雨は、そういえばテレビでやってましたね。
    雨の降る街も情緒があるとは思いますが、やっぱり晴れて欲しいですよね。

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