平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(805)上海で中華料理の夕食を食べない旅(2)。

6月10日(土曜日)。
いつものことながら、出発の日は、焦ってしまうので早めに家を出る。
10発のラピートの高級なシートが海外旅行の気分を上げてくれる。
13時30分発の便だけれど、10時40分頃には、関西空港に着いてしまった。
さて、中国国際航空のチェックインカウンターに行ってみる。
チェックインの開始が2時間前と決まっている航空会社もあるけれども、中国国際航空はチェックインを受け付けているようなので、列に並ぶ。
ネットでチケットを予約したときに、復路はシートを指定できたのですが、往路は時間の関係か理由はハッキリしないが、指定できなかったので、早めにチェックインした方が安心だ。
無事、通路側を指定することができた。

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飛行機の出発時間の掲示板を見ると、凡の乗る13時30分の飛行機は、時間が変更になっていて、13時20分になっていた。
こんなこともあるのかと思った。
遅れることは分かるけれども、早くなることもあるんだと。
それじゃ、いつでも早めに来るのが正解なのだと、今日焦って早く来たことの理由が今出来たのであります。
さて、まだまだ時間がある。
朝食でも頂こうと、関空を歩いて回るが、どこも高めの値段設定だ。
まあ仕方がない。
カレー蕎麦も、美味しそうだなと思って、あるお店に入って注文。
なかなかボリュームもあって、これじゃ機内食までお腹が減るものだろうかと、もう少し量の少ないものを頼めば良かったか。

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上海に着いたら両替をするつもりだったけれど、少しばかりの人民元を持っていた方が、安心が出来るだろう。
ということで、5000円だけ両替することにした。
銀行の両替所もあるけれども、関西国際空港直営の両替所にした。
銀行の両替所ですると伝票を書かなくちゃいけないみたいで面倒くさいし、直営店の方が空いている。
多少、レートが高いようだけれど、凡のように少額しかしないなら、ほとんど違わない。
ということで、5000円を差し出すと、細かいお札の割合を尋ねて来た。
それは細かいお札が多い方が役に立つ。
そう答えたときに気が付いたが、笑顔の可愛い女の子だ。
この両替所にして良かったと思った。
女の子が両替したお札を数える指先を見ていた。
細くて小さな指だった。
凡に、枚数を確認するために数えるそのスピードが半端なく早い。
「イチニイサンシゴロク、、、。」
これじゃ、早すぎて数の確認なんてできやしない。
でも、可愛いから確認なんて、どうだっていい。
この場面で金額を間違えるなんてことは、皆無だろう。
両替をして、カウンターを離れたけれども、また戻ってきて、さらに2万円追加の両替をした。
もう1度、女の子の笑顔を見たかったからだ。
またしても、「イチニイサンシゴロク、、、。」お札を確認するのが早くて嬉しくなった。
でも、この両替と、さっきのカレー蕎麦のボリュームは、後々良かったということになるのでありますが、今はまだ、それを知らないのであります。
さて、まだ時間も早いけれども、出国審査を通過しよう。
海外旅行の雰囲気は、出国した免税店をブラブラすることで更にアップする。
出国して掲示板を見ると、出発の時間が、13時30分に戻っていた。
出発ゲートに行くと、既に乗客が待っていて、90パーセント以上は中国人だ。
やっぱりチャイナエア。
13時30分発のCA922便のボーディングタイムは、13時00分だ。
まだかまだかと待っていると、13時00分になった。
でも、まだ搭乗のアナウンスはない。
乗客も、搭乗のために並んでいるけれども、一向に進む気配がない。
すると、13時15分ぐらいになって、まだ搭乗できないということになって、乗客はまた待合の椅子に戻る。
そして、搭乗時間の表示が、14時45分に変わった。
1時間45分の遅れか、、、、時間がありあまっちゃうな。
仕方がないので、マッサージ機を2台ほど試してみる。
んで、売店をウロウロしてみる。
でも、時間があるので14時40分頃に地上スタッフに聞いてみたら、まだ管制塔の、飛んで良いという許可が出てないという。
そうですかと引き返したが、どうもおかしい。

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ツイッターをやっている人の情報では、上海は大雨だという。
そういえば、以前に北京へ行った時に、北京の空港が黄砂かなにかで視界不良で飛行機が飛ばなかったことがあった。
今回は、大雨で上海の管制塔の許可が出ないのかと思って、これも聞いてみたら、関空の管制塔だという。
それは、どうもおかしい。
かなり待っていると、機内整備のために時間が遅れているというアナウンスがあった。
飛行機は、既に前から、ここに停まっている。
なので、機内整備にそんな時間が掛かるはずはない。
これは、どうもおかしいではないか。
それよりもなによりも、状況についてのアナウンスが一切ないのである。
これが可笑しいのである。
それでも、情報を聞いてみると、どうも機体の不具合が見つかったようだ。
それならそうと、始めから言えば良いものを、言わないから余計に気になるのである。
15時頃になったら、飛行機から、パイロットやCAさんが降りて来て、入口に集まっている。
どうも、これはまだまだ時間が掛かりそうだ。
そして、15時15分頃に、やっと飛行機の故障だと張り紙が出された。
それも中国語のみだ。
出発時間は、未定とある。
それにしても、飛ぶのだろうか。
大丈夫なのか。
このころになると、乗客も疲れてしまって、みんな無口になって、ただ椅子に座っている。
15時20分頃になって、乗客にジュースとお菓子が配られた。
これなら、おにぎりやサンドイッチの方が良いのになと思った。
朝ごはんに、カレー蕎麦を頂いて、機内食があるのに、食べすぎたかなと思ったけれど、なんのことはない、まだまだ搭乗すら出来ていないのである。

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そして、また、ただただ、じっと待つ。
するとあることに気が付いた。
16時35分頃だった。
搭乗ブリッジの奥にある凡の乗る予定の飛行機から、スーツケースを下ろし始めたではないか。
1個1個降ろしては、車に積んでいる。
ということは、飛ばないということではないのか。
いくら遅れても飛ぶのなら待つけれども、飛ばないというのは、これはイケマセン。

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(スーツケースをおろしだした)

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(車輪の下で座り込んで話をしている)
しばらく観察していて、どうもおかしいので、またスタッフに聞きに行った。
16時55分頃だった。
一応、制服を見て、1番偉いだろうと思われる人に聞く。
果たして、飛ぶのか飛ばないのか。
もし、飛ばないのなら、今日予約しているホテルはどうなるのか、そして、飛行機の不具合なら、今日この便の後に、もう1便あるけれども、そっちへの変更は出来ないのか、そして、もし飛ばないのなら、帰路の便を1日遅らせて14日に変更できないかということを尋ねた。
そして、今荷物を降ろしているけれども、あれはどういうことなのか、という事を冷静に確認した。
普通なら、文句の1つも言いたいところだけれども、今回上海へは、どうしてもこれをしたいということもなく、上海に行くことを決めたので、特に急いで行かなきゃいけないということもない。
なので、これだけ遅れても冷静なのである。
すると、スタッフの答えは、予約しているホテルに就いては、どうしようもないとのこと。
そして、後の便には、後の便の乗客がいるので変更は出来ない。
そして、帰路の便を遅らせるのは、上海に着いてからでは、どうしようもないので、ちょっと待ってということだった。
そんでもって、荷物を降ろしているのは、ビジネスクラスのお客様の分で、ビジネスクラスのお客様は、優先的に他の便に振り分けたりするので、貧乏人のエコノミーの人は、黙って待つしか仕方がないということだった。
まあ、貧乏人の件の文言は言わなかったけれども、そういうことだ。
そして、帰路の便については、名前を一応聞かせてくれというので告げる。
そんでもって、さらに待っていると、アナウンスが流れて、凡の名前と、あと10名ぐらいの名前が呼ばれた。
搭乗口まで行ってみると、この後、18時頃に飛ぶ予定の飛行機があるから、そっちに振り分けてくれるという。
やったー。
こんなことがあるのか。
普段は、恐ろしく運の悪い凡である。
こんなラッキーが起こったことはない。

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振り分けて貰ったのは、中国東方航空のMU748便だった。
違う航空会社に振り分けられることもあるんですね。
それなら、中国国際航空と中国東方航空の両方に乗れるので、これは嬉しいではないか。
両方の機内食を頂けるのだ。
急に嬉しくなった。
便を振り返られたと解るのは、凡以外にも、アメリカかどこかから来られた女の人と、上海の男性2組と、日本人の老夫婦、日本人の若い女性ぐらいだっただろうか。
呼び出された人数はもっと多かったから、また他の便だったのだろうか。
ふと、今まで座っていた椅子を見ると、呼び出されなかった人たちが沢山、何も知らずに座っている。
可哀想だった。
彼らは、いつまで待つのだろうか。
そして、飛ぶことが出来るのだろうか。
新しい航空会社の搭乗口は、今までの搭乗口の横にある。

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(新しい便に振り替えて貰った人もいるのに、何も知らないで待っている前の便の乗客。可哀想だ。)
新しい空港会社のチケットが届いたのは、だいぶ時間が経ってからだ。
ただ、新しい中国東方航空の掲示板を見ると、凡の振り分けてもらったMU748便も、もともとは16時55分の便だったようなのだが、時刻変更で18時30分発に変更になっている。
大丈夫なのか。
新しい便も遅れているじゃないか。
すると、どうだ。
18時10分ぐらいになって、元の凡が乗る予定だった中国国際航空の便のアナウンスが聞こえた。
不具合が直って、20時に出発するという。
そんでもって、10分後、新しく振り分けてもらった中国東方航空の便のアナウンスがあった。
上海の天気が雨のため、出発が遅れるという。
大丈夫なのか。
時間は未定だという。
19時ごろになって、今度は、新しい空港会社からジュースとお菓子が配られた。
ジュースを飲みながら見渡すと、これが可愛い女性が多い。
或いは、上海は、可愛い女の子が多いのか。

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(同じようなジュースとケーキ。どこも同じ内容なのかな。)
そして、それからややあって、前の便は、19時20分には、搭乗が開始されて、20時には全員乗り込んだ。
これなら、始めから、便など変更してもらわずに待っていた方が良かったじゃないか。
今から、また元の便に変更できないのかを尋ねたが、それは無理だった。
まあ、仕方がない。
他の振り分けて貰った上海の人とも、片言の言葉で、これはおかしいと話をする。
とはいうものの、仕方がない。
日本人の老夫婦が、猛然とクレームをつけていたが、そんなことをしたって仕方がないじゃないか。
その時は、スタッフも、最善の方法だと思って、優先して気を回してくれたんだからさ。
それが結果的に、逆に遅くなってしまったのは、これは仕方がない。
かなりの時間、搭乗口で文句を言っていた。
それにしても、今度もまた、問題は、飛ぶのか飛ばないのかだ。
新しい航空会社のスタッフに聞いてみると、上海の空港で、まだ飛ばさないでと言われているそうで、許可が出れば、すぐに飛ばしますとのことだった。
でも、このままだと今日のホテルがキャンセルされないだろうか。
こんな時に、楽天トラベルの予約は安心だ。
当日にホテルでトラブルになった時の連絡先が用意されているのだ。
早速、電話をして、このままだと今日中に着かないかもしれないと相談をした。
すると、中国なら、時間を過ぎたらキャンセルするホテルもあるとのことだったので、楽天の人に、ホテルに24時を過ぎてもキャンセルしないように連絡してもらうことにした。
中国語や英語で、そんな電話をするのは凡には出来ないものね。
そんでもって、待つこと待つこと。
20時55分の搭乗開始という張り紙が出た。
直前だった。
ブリッジで、アメリカから来た女の人と、長かったねと話をした。
その子も、便を変更してもらった人だ。
ただ、乗り込んでもまだ動かない。
21時40分頃、ゲートを離れて、22時ごろに飛び立った。
実に、8時間30分遅れだった。

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(乗り込めて、ホッとする。)

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    う~ん、なんだかんだ言って、結局8時間30分遅れですか?
    これは痛いですね
    それにしても良かれと思って変更した便が更に遅れ、結果的に元の便の方が早かった・・・
    ガッカリしますね
    待ちくたびれるし、着いてからの時間は減る一方だしね(ToT)/~~~
    待っている時の飲み物などのサービス、どうせだったら空港で使えるミールクーポンにしてほしいですよね

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    私の中でも、中止を除いて、1番遅れたかな。でも、それより、ただただ、飛んでくれと祈るだけでした。遅れても、着くのと着かないのでは、まったく違いますからね。
    着いてからの時間は、もう途中で諦めました。どうせ、今から着いても夜だしなと思って。
    そんでもって、待っている時のサービスは、甘くないものもあれば良かったと思います。ジュースも甘くて、ケーキも甘くて。
    でも、まあ良い思いでになりましたよ。

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