平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(801)メデタクもない誕生日の日帰り長浜の旅(1)

5月16日(火曜日)。
(少し前の話ですが、やることが遅い凡は、今頃アップであります。)
そういえば、凡の誕生日である。
まあ、それはいい。
誕生日なんてものを祝う習慣は、凡とミニボンにはない。
ただ、その日は、ちょっとばかり家を出ないといけない事情があった。
実は、凡の家は、今リフォームというものをやっているのである。
前から、床のカーペットがボロボロになっていた。
いつも歩くところだけがすり減って、地のコンクリートが見えているところもあるし、昔に飼っていたハムスターの開けた穴が、そこいらじゅうにある。
もう、これが限界だとなって、床をフローリングにするのと、壁紙を替えるのと、そしてついでにキッチンも新しいのに変えることにしたのだ。
結構お金もかかる、大工事だ。
そんでもって、その工事が15日の月曜日から始まっている。
別に家にいても良いのだけれど、出来るなら家を出た方が、職人さんも仕事がし易いというものである。
ということで、凡の誕生日の日帰りプチ長浜の旅となったのであります。
まずは、京橋駅のみどりの窓口で、関西春の1デイパスという先日敦賀まで行った時に使った切符を、今回も買う。
京橋と長浜の往復に使用するだけでもお得だからだ。
ということで、これを利用して、大阪駅から新快速で長浜駅まで移動。
ちょうど大阪駅で来たのが長浜行きだったので良かった。
長浜駅に着くと、まずは駅の観光案内所で、長浜のオススメの周りかたと、オススメのランチの店を聞く。
長浜には、ツイッターでも呟かれていたのですが、ホワイト餃子という関東では有名な餃子を食べさせるお店がある。
昨年、東京の巣鴨のお店で食べたら、特徴のある餃子で、美味しかった。
油で揚げるように焼く餃子は形もふっくらと丸く、見ただけでも食欲をそそるものがある。
なので、それも良いなあと凡は漠然と思っていたのですが、案内所のお姉さんが、焼鯖そうめんが長浜の名物だと教えてくれたので、お昼はそれを頂くことにした。
お店も沢山あるようだが、駅のすぐ裏にあって、案内所のお姉さんもたまに食べに行くという「善光」さんに決める。
それから、観光案内所で、これまたオススメの「長浜浪漫パスポート」というものも購入。
このパスポートで、長浜の観光名所の5か所に入場が出来、またお店の特典なども受けられるそうだ。

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(どこか2か所でも観光するならパスポートは買った方がお得だと思う)
さて、ちょうどお昼なので、善光さんへ行こう。
料理は、麺類を中心にいろいろ種類も豊富だ。
凡は、もちろん焼鯖そうめん。
折角だから、小鉢の付いている定食にした。
ミニボンは、ざるそばのセットで、ざるそばに焼鯖の寿司や小鉢が付いている。

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(凡の頼んだ焼鯖そうめんの定食)

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お店は、年配の女性が2人でやっているようだ。
運ばれてきた定食は、想像以上にボリュームもある。
メインの焼鯖そうめん、焼き鯖の寿司、ニシンの甘露煮、冷奴、カボチャの炊いたん、名物の赤こんにゃく、そして、これはセッティングを間違えたのか茄子のでんがくが2鉢あった。しかも、1個入りと2個入りで、どちらが正解なのか。そんでもって、ニンジンの葉の和え物。
このニンジンの葉の和え物が、何の葉っぱなのか分からなくて、会計の時に聞いたら、ニンジンの若い葉っぱだという。
味付けが良かったので、これもまた美味しかった。
これで税込み、1500円なら、値打ちの定食だと思う。
そんでもって、肝心の焼鯖そうめんは、温かい素麺に鯖の味がしみ込んでいて、気に入った。
これは美味しいと思ったが、案内所のお姉さんによると、家庭でやると生臭く仕上がってしまうという。
やっぱりお店で食べるのがオススメらしい。
お昼を頂いたら、もらった地図を頼りに歩く。
大手門通りや、ゆう壱番街、北国街道、博物館通り、ながはま御坊表参道あたりが、お店も集中しているメインの場所らしい。
ただ、凡の行った火曜日は定休のお店が多い。
そこはちょっと残念。
さて、まずは、「安藤家」を見学。
買った長浜浪漫パスポートで入場が出来るのだけど、さらに100円追加して、小蘭亭も見学することにした。
安藤家というのは、室町時代からの旧家で、昔から長浜の発展に力を尽くされてきたそうで、見学できる今の建物は、明治38年に建てられたものだそうです。
その建物の中でも、小蘭亭は、北大路魯山人が、そのしつらえを自ら考えて作ったという離れで、凡が行った時は、普段は蔵にしまわれている襖が公開されていた。

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(安藤家外観)

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(魯山人の篆刻看板)
ちょうど、この家を管理している住人なのか、事務の人なのか、男性の方が通りかかって、折角だからと、小蘭亭のデザインの解説をしてくださった。
天井のまっさらな杉板に、絵を描いて当時の奥さんに叱られた話や、小蘭亭の入口の扉に彫られた漢詩や、襖のデザインなど、細かなところに凝りまくっているので、そんな説明を楽しくお聞きする。
凡の魯山人のイメージとは、ちょっと違うデザインだなと思うところもあるが、面白がってデザインしたんだなと言う感じが、これまた面白い。
小蘭亭に関しては、写真不可だったので、ブログにアップできなくて残念。
魯山人は、30歳ごろ、ここ長浜に逗留して篆刻などをやっていたそうです。
母屋の方に置かれていた魯山人の篆刻の看板は、これは見事だった。

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(小蘭亭の外観)

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(小蘭亭は写真は撮れないが、こんな感じ。)

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(小蘭亭の入口のふすまは、丸くくりぬいて障子にしてある)
さて、焼き鯖そうめんを頂いて、安藤家で魯山人のデザインした離れを拝見したら、もう長浜を満喫した気分になってくる。
後は、ぶらぶらと商店街を大通寺(あせび寺)の方に向かって歩く。
途中には、定休日の店が多いとはいうものの、洒落た雑貨などのお店が沢山あって、ミニボンは、そっちの方が楽しいようである。
それに、そんな雑貨は、デザインも良いものが多くて、しかも、買えなくはない価格帯なので、見て回るのは楽しいのである。
大通寺についたら、本堂でお参りをする。
ここは、真宗大谷派の長浜別院だ。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏とね。

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(大通寺の本堂)

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(大通寺の参道)
そして、長浜浪漫パスポートを見せると、横にある広間や庭を見て回ることが出来る。
沢山ある部屋には、円山応挙や狩野派の絵師の重要文化財が、そのまま襖として使用されている。
それらを見て回るが、寺の本堂は特にそうだったのであるが、畳が、かなり擦り切れて傷んでいたり、庭に雑草が生えていたりしていて、どうもお寺の財政状況を心配してしまう。
最近は、どこのお寺も檀家さんが減って、続けていくのも大変なんだろうなと、しみじみとしてしまった。
ただ、庭に雑草が生えているのは、これに関しては、凡は正解だと思う。
人間が選んで植えた木や花は価値のあるもので、自然に種が飛んできて、それで生えてきたのが雑草と言うイラナイ草だというのは、あまりにもエゴな話だと思う。
これは、以前のブログに書いたことがあるけれども、凡が出勤途中で見た近所のオバサンが、電柱の下に生えた雑草に水をやっていたのを思い出す。
オバサンにとっては、電柱の下の人から雑草と呼ばれている草も、可愛い草なんだよね。
決して雑草なんて名前で呼ばれるイラナイ草じゃない。
こんないい加減な凡でさえ、排水溝の横に咲いている名前も知らない草が、可愛い花を咲かせているのにウットリとなることもあるし、ちょうど今頃の新緑の季節に、道端に勢いよく伸びて来た草の瑞々しさに力づけられることもある。
凡には、雑草と呼ばれる草の方が、よっぽどか美しく見えるんだけれどなあ。
そういう訳だから、お寺の庭に雑草が生えていたって、それはそれで面白いと思う。
どうせなら、雑草が生い茂ったお寺というのがあっても良いかもしれないね。
さて、大通寺を見学したら、ぶらぶら商店街を歩いて、また来た駅の方に向かって歩こう。
まだパスポートの見学できる回数が3回分残っている。
どこか良いところがあれば入ってみようと思う。

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(街を歩いていると、こんな気になる建物を発見。詳しく調べず先に進む)

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(安藤家にあった魯山人の皿のデザインの掛け軸)

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    まずはお誕生日おめでとうございました
    ケガが完治されていなようですが、まずは大病せずに節目の日を迎えられたのは良い事ではないでしょうか?
    自分も毎年誕生日が来るたびに、大きな病気をせずに1年来れたと思いますよ
    日帰りで長浜に行かれたんですね
    焼き鯖そうめんセットはかなりお得ですね
    焼き鯖寿司までついているし、お酒が飲みたくなっちゃいそうですね(笑)
    焼き鯖そうめんは食べた事ありませんが、温かいそうめんに焼き鯖の味が染み込んでいるんですね
    これは美味しそうです、一度食べてみたいなぁ~

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    誕生日は、別にメデタイということもないですが、今まだ、こうやって生きていることに関しては、有り難いし、この生を楽しまなきゃと思います。
    私も、焼き鯖そうめんは、初めて頂きました。温かいそうめんに出汁が染みているので、美味しかったです。これなら、焼き鯛そうめんとか、そんな他の魚でも美味しいかもしれないなとお思いました。
    そんでもって、今回、私の行ったお店は、なかなかお得感のある定食でしたよ。観光案内所のお姉さんも行くというのが決め手になりました。観光客相手じゃないお店ということ、焼鯖専門じゃないので、ミニボンも食べるものがあるということで、でも、それが正解でした。

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