平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(788)うさぎさんの島・春休み編(3)

3月30日(木曜日)。
ウサギさんの島・大久野島に遊びに行った時の話でございます。
喜び勇んでウサギさんに会いに行ったのですが、春休みの午後ということもあって、ウサギさんはもう、お腹いっぱい。
なので、予定を変更して、竹原のホテルに早めにチェックインしました。
んでもって、竹原街並み保存地区を観光という次第であります。
竹原道の駅を目標に歩いて行くと、すぐに街並み保存地区の端っこに、たどり着いた。
エリア全体が古い建物ばかりという訳ではないが、どことなく懐かしい、映画に出てきそうな夕陽の似合う瀬戸内の街という雰囲気が、歩いていて楽しい。

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(散策するのにちょうど良い)
エリアに入ると、竹鶴酒造さんがあった。
NHKの朝ドラ「マッサン」の実家の酒屋さんだ。
ただ、中を見学することは出来ない。
でも、マッサンのワンシーンを思い出して、或いは、ここでも撮影があったのじゃないだろうかとか、そんなことを思った。
まさか、みゆきさんも、歌のイメージを膨らませるために、この竹原に取材に来てたなんてことはないよね。
でも、みゆきさんが主題歌を書いてくれたお陰で、凡も朝ドラマッサンを見るようになって、今日、その舞台の1か所である竹原に来て感慨に耽る。
これも縁なんだね。

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(マッサンの舞台の竹鶴酒造さん)
もう少し歩くと、竹原市歴史民俗資料館というのがあって、中を見学させていただく。
有料なのだけれど、ほとんど見るものはないと言っては、申し訳ないか。
それよりも、無料の展示スペースのマッサンのウイスキーの第1号や、マッサンが奥さんに宛てたメッセージなどが、面白かった。
この建物の敷地内に、マッサンとリタさんの銅像がある。
ここに来る前に買った竹鶴酒造さんの酒粕を使ったアイスを食べる。

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(資料館の展示物)

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(マッサンとリタさん)

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(酒粕アイス)
歩いている間に気が付いたけれど、17時に閉店するお店が多いと聞いたのですが、もう17時前にすでに大半のお店が閉まっている。
でも、ぶらぶら歩くだけでも雰囲気があっていい。

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(古い街並みに、点った電球と思ったら、裸電球じゃなくて、最新式の電球)
抱え地蔵さんや、胡堂などを回る。
西方寺の普明閣は、京都の清水寺を模して造られたそうですが、それにしては規模が小さい。
とはいうものの、ここからの竹原の眺めは最高だ。
入口に、17時以降の入山はご遠慮くださいとあったのですが、数分過ぎているだけなので、ちょっと普明閣まで登らせてもらう。
すると、地元の40歳ぐらいの男性2人が座って話し込んでいた。

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(西方寺の石段)

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(普明閣)

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(普明閣からの竹原の街並み)
エリアをぐるっと一周して、道の駅まで戻って来た。
確か、道の駅は18時までだったかな、時間が少しだけあったので、覗いてみる。
レモンうどんというのがあったので購入。
それと、地元では有名なのだろうか、バタークリームを挟んだコッペパンがあったので、これも買った。

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(有名なパン屋さんなのかなあ。)
1時間ちょっとだけれど、竹原の有名なスポットも歩いたし、そろそろ早いけれど、夕食にしようと思う。
ホテルで貰った駅前の地図を見ながらお店を探す。
駅前の商店街にいくつかお店があって、そこもホテルのスタッフに聞いたお店なのだけれど、入口から中が見えなかったり、定食がメインで長居の出来ないようなお店だったり、人の気配のしないようなお店だったりと、どこも決め手に欠けて決めかねる。
それにしても、この竹原の駅前の商店街も、なかなか良いですね。
地方の都市にある、寂れた感じが半端ない。
人通りがほとんどないのである。
でも、凡はそういう雰囲気が大好きなんですよね。
凡1人だったら、この寂れた商店街をもう少し散策するのだけれど、今日はミニボンいるし、もう足の付け根が痛いというので、どこかすぐにでもお店を決めなきゃいけない。

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(竹原駅前の商店街。寂れた雰囲気が旅情を感じさせる)
商店街から少し離れるのだけれど、ホテルから歩いて10分もないところにお好み焼きやさんがあるという。
ここは、ホテルのスタッフさんもおすすめのようだったので、そこに決めた。
お好み焼き屋さん「御幸」。
名前が良いよね。
みゆきさん。
竹原市は広島県だ。
広島というと、広島風お好み焼き。
ということで、この地方の名物だと結び付けられなくもない。
いいじゃない。

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(お好み焼き屋さん。御幸さん。)
店に入ると、まだ時間が早いせいか、先客は若い女性の4人組のみ。
既にアルコールも進んで、楽しそうにお喋りに夢中のようだ。
上がりの座敷のテーブル席が4卓あって、そこの端っこに座る。
凡は体がビックリするほど硬いので、座敷は苦手だが、仕方がない。
反対側にも席はあるようだけれど、凡の座ったところからは見えなかった。
ミニボンは、イカ玉。(720円)
凡は、「純米吟醸竹原焼」たけはら焼きスペシャル(1200円)、というものを注文。
何と言っても、この竹原はお酒が有名だ。
お好み焼きの生地に吟醸酒の酒粕を混ぜてあるそうだ。
モダン焼きのように麺を入れるのだけれど、このたけはら焼きには、うどんがオススメだという。
そして、チーズのトッピングが合うというので、お姉さんのオススメ通りに注文した。
そんでもって、更にビールのアテにもなる「豆腐ちゃんぷる」(500円)と「地物牡蠣鉄板焼き」(1300円)を注文した。
それと、もちろんビール。
さて、最初に運ばれてきたのは、豆腐ちゃんぷるだ。
豆腐チャンプルというと、沖縄料理を思い浮かべるけれど、沖縄の豆腐は、ややしっかりとした硬さがある。
それはそれで、凡は大好きだ。
でも、このお店のものは豆腐と玉子と豚肉だけをシンプルに、ふんわりと炒めたもので、豆腐も柔らかいまま炒めてあって、何故これに気が付かなかったかというぐらい美味しい。
他の店でも出したらきっと流行るのに。
ミニボンも、このお店で1番気に入ったと言ってた。

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(豆腐ちゃんぷる)
それから運ばれてきたのが、牡蠣の鉄板焼きだ。
これがまた、牡蠣が大きいこと大きいこと。
さすが、牡蠣の広島である。
牡蠣は焼くと普通は縮むけれど、焼いてこれだけ大きいのは、珍しい。
味付けもシンプルで、量も多いし、大正解である。
凡は、これが1番気に入った。

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(牡蠣の鉄板焼き)
さて、最後はお好み焼きだ。
ミニボンのイカ玉は、これはどこにでもある。
ただ、広島風なので、軽いからいくらでも食べられそうである。
んでもって、凡のたけはら焼きだ。
一口食べてみて、なるほど。
酒粕の香が面白い。
これもまた、美味しいし、竹原に来たという気持ちもあって、注文して良かった。

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(左が名物たけはら焼き)
全部を頂いて、この店にして良かったとお店のみんなに声を掛けて、大満足で会計をする。
凡が出るころは、満席近い状態で、地元でも人気のお店のようだ。
やっぱり、「みゆき」さんという名前も良いものね。
コンビニで水を買って、ぶらぶら歩いてホテルに戻る。
ああ、旅に来て良かったと思う瞬間である。
ポツリときた雨がビールを頂いた後の頬には気持ちが良いが、明日の大久野島はどうなるのだろう。
ホテルのレストランは、どこなのかなと行ってみたら、結構流行っているようで、賑やかな声が聞こえて来た。
ひょっとしたら、この竹原で1番流行ってるのは、このレストランなのかな、なんてね。
メニューの写真を見たら、なかなか美味しそうな感じではある。
でも、もうお腹いっぱい。
部屋に戻ったら、シャワーを浴びて、持参した凡オリジナルTシャツ「みゆきさんの白目」を着る。
ただ、特に意味はないのではありますが、着心地は良いのでありますから。

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(凡オリジナルのみゆきさんの白目Tシャツ)
なかなか快適なホテルの部屋のベッドに横になる。
ちょうど、フィギアの男子ショートプログラムのテレビ放映がある日だったのだけれど、疲れていたので、見るのは止めて部屋の電気を消した。
とはいうものの、凡は普段でも寝つきが悪いので、旅先では更に寝付けない。
とはいうもののである。
とはいうものの、寝付けないまま、広島の竹原のホテルの部屋のベッドに寝ころんでいるということ自体が、凡には楽しい時間なのではあります。
さて、明日は朝から大久野島であります。
「うさぎちゃーん。待っててね~。」

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(ホテルの窓からの夜の風景)

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コメント

  1. ゆけむり より:

    竹原の事は全く知りませんでしたが、若干寂しい街になってしまったんでしょうか
    牡蠣の鉄板焼きはビールにバッチリでしょうね
    まして地元の牡蠣なら尚更ですよね
    竹原スペシャルですか?
    酒粕が入っているんですね
    やっぱり大人の味になるんでしょうかね?

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    昔に比べると、寂しくなったようですね。でも、旅をする人にとっては、それも旅情として感じられて良いのですが。
    夕食は、お好み焼きでしたが、大阪では食べられないお好み焼きだったので良かったです。
    酒粕の香が結構しましたよ。しょっちゅう食べるなら、普通の方が良いかもしれませんけどね。

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