平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(787)うさぎさんの島・春休み編(2)

※もし、ウサギさんの島に行かれる方は、2月に行ったときのブログも参考になさってくださいね。⇒⇒⇒
https://tairabonzou.jp/201702_article_3_html
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3月30日(木曜日)。
ウサギさんの島・大久野島の旅の話でございます。
大久野島にフェリーが着いて、ウサギさんの島に上陸。
フェリー乗り場から休暇村までは無料の送迎バスがあるのだけれど、もうドアからあふれんばかりの満員だ。
なので、とりあえず歩いて休暇村に向かう。
とはいうものの、歩いても15分ぐらいだ。

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(やっぱり可愛いよ。)
取り敢えず、休暇村に向かったのは、キャリーケースをコインロッカーに預けるためだ。
ただし、コインロッカーがあるのは、休暇村ではない。
島内に1か所だけコインロッカーがある。
なのだけれど、これだけの人が島に上陸しているので、果たして空きがあるのだろうか。
ロッカーは、調べたところによると、ネイチャーセンターという施設にあるらしい。
でも、ネットの地図には、そのネイチャーセンターなるものが見当たらない。
ただ、フェリー乗り場から休暇村に向かう途中に、ビジターセンターというのがある。
たぶん、ここのことだろうとキャリーケースを引きずりながら訪ねて行った。
なかなか立派なビジターセンターに入って探すも、コインロッカーはない。
事務室にいた職員さんにコインロッカーを聞いたら、休暇村の向かいにある建物だと教えてくれた。(向かいの海の傍にあります。)
行くと、「大久野島文化サロン」と看板が掛けられた、ガランとした建物が、休暇村のすぐ近くにある。
建物自体は、カギがかかっていて誰も使用していない状態だったけれど、コインロッカーの部分だけはガラスドアが開いていて、使用できるようになっていた。
中ぐらいのキャリーケースも入る大きめのロッカーもあって、無事荷物を預けることが出来た。
凡が行ったときは、ほとんどロッカーは使われてなく、空いていた。

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(写真の左の建物がコインロッカーのあるネイチャーセンター。写真の右側に休暇村がある。)

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(休暇村の前の芝生。ウサギさんがいない。2月の時は、わんさかいたのに。)
さて、キャリーケースから出したウサギさんのご飯を大きなトートバッグに移して、出発である。
「ウサギさん、お待たせ~。」
喜び勇んで飛び出したけれども、ウサギさんは寄ってこない。
2月に来た時は、休暇村の前の芝生には、ウサギさんが、わんさかいて、人を見ると、ぴょんぴょん走って寄って来て、ウサギさんまみれになったのに、今の芝生には、ウサギさんはポツリポツリとしかいないじゃない。
しかも、今いるウサギさんは、もう既に、午前中にいたお客さんに美味しいご飯をたらふく貰って、もうお腹いっぱいという感じで、長く伸びきった状態で寝そべっている。
あれれれれ。
何か変だぞ。

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(こんな感じに木陰の穴で、長ーく伸びきって寝そべっている。)

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でも、今日の目的は、山にいるウサギさんだと気を取り直して休暇村の横のテニスコートから山に登る細い道を上がっていく。
どうして山のウサギさんが目的かと言うと、2月に行った時に、休暇村周辺のウサギさんは、みんなにご飯をいっぱい貰って楽しそうだったのだけれど、山を登って行ったら、やっぱり休暇村の周辺よりも人が来ないのか、みんなお腹を空かしている感じで、もう必死にぴょんぴょん山道を、凡を目指して走ってくるんですよね。
その必死さというか、けな気さに、もうやられてしまったんです。
なので、今回は、山のウサギさんを中心に回ろうという計画な訳であります。
30日は、とくに暖かくて、山道を登っていくと汗が流れてくる。
でも、登れども、登れども、ウサギさんは出てこない。
山のウサギさんは、普段は山の中に隠れているのですが、人の気配を感じると、ご飯を貰えると思って道に出てくるんです。
それが、今日に限って出てこない。
ミニボンと、おかしいなと話ながら登っていく。

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(これは展望台に行く途中で撮影)

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(鉄塔は、大きいのと小さいのがあったけれど、これはどっちだったか不明。展望台までの途中で撮影。)
とうとう、展望台まで登り切ってしまった。
この大久野島は、ウサギさんの島として有名ですが、大久野島を含む周りの瀬戸内海の島々が、これが本当に美しい。
穏やかな海に、小さな島が幾重にも重なって、どこまでも続いている。
瀬戸内海は、地平線が見えないのです。
この景色をみるだけでも、この島に来る価値は十分にある。
島のてっぺんには高圧線の鉄塔が立っていて、電線が、島から島へと遠く長く引かれているのを見ると、なんていうんだろう、こころ沸き立つものがある。
一体、どこまで電線を引っ張っているのだろう。
鉄塔の想像以上の大きさと、電線の遠く遥かに引っ張られているのをみると、理屈無く、その迫力に感動をした。
展望台の周りには、数羽のウサギさんがいたが、既に若い女の子にご飯を貰っている。
仕方なく、山道を下っていく。
たまに、ウサギさんが山から出てくるが、2月のことを思うと、寂しい限りである。
山を下まで降りたら、電力会社の廃ビルがあって、そこにはまだウサギさんがいた。
やっぱりお腹いっぱいなのか、必死で寄ってくる感じじゃないので、無理やりにキャベツなどをウサギさんの口元にもっていく。
そうすると、一応は喜んで食べてくれるのだ。
もう、何とかお願いして、ウサギさんに食べてもらっているという感じだ。
もしウサギさんが頭の良い動物だったなら、絶対にお腹いっぱいで食べないだろうけれど、そこは幸いにして、ウサギさんは、そこまで頭がよろしくない。
なので、口元までキャベツやニンジンをもっていくと、まあ、何となく美味しそうには食べてくれるのである。
ただ、それでもスゴク嬉しい。

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(島の風景はとにかく、美しい)
それにしても、2月に行った時に、朝の散歩会に参加されていたオッチャンの話は本当だったね。
夏休みとかは、人がいっぱいで、お昼を過ぎたら、もうお腹いっぱいでウサギさんもダラーんとしてご飯を食べないっていう話。
しかも、人が多いだけじゃなくて、みんなご飯をやりたいから、大量の野菜とかペレットを持ってきてるんです。
なので、道を歩いていても、余った野菜なんかが、道端に沢山残っている。
だから、もう人から貰う必要もないんですよね。

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(これは山の中の道の写真ですが、前に来た人が大量にご飯をやって、それが道端に余ってバラまかれている。これじゃ、もうお腹いっぱいだよね。なので、凡が行っても、なかなか寄ってこない。でも、ウサギさんがお腹ペコペコよりは、まあ良いかと諦める。)
そんな状態なので、急遽予定を変更することにした。
今日、島に来た時は、17時ぐらいまでウサギさんと遊んで、それから竹原のホテルへ移動する予定だった。
でも、この状態だと、もうウサギさんもご飯を食べてくれない。
なので、今からすぐに竹原へ移動して、出来れば竹原を少しでも散策。
そんでもって、明日は、午前中は竹原を観光して、午後からまたウサギさんに会いに島へ来る予定だったのを、明日は朝イチから大久野島へ向かうという計画に変更をした。
朝イチだったら、まだウサギさんもご飯を喜んで食べてくれるに違いない。
でなきゃ、大量に持って来たキャベツやニンジンやペレットなどのご飯が残ってしまう。
ということで、キャリーケースをロッカーまで取りに戻って、それからフェリー乗り場に向かった。
14時56分、大久野島発。フェリー。
15時10分、忠海着。
忠海から、JR呉線で竹原駅に移動。
今日のホテルは、駅前にある「グリーンスカイホテル竹原」だ。
17時チェックインのプランだったけれど、フロントに言ったら、もう掃除も終わってるのでと言ってくれて、すぐにチェックインしてくれた。

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(ホテル外観)
このグリーンスカイホテル竹原は、竹原駅前の寂れた雰囲気とは似合わない綺麗なホテルだった。
部屋に入ると、2人で泊るのに丁度良いスペースで、新しいホテルだから、設備も綺麗だ。
広いとは言えないけれど、バスも湯船に浸かっても大丈夫なぐらいの大きさだ。
新しいって良いですね。

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さて、フロントで竹原を観光したいと言ったら、竹原街並み保存地区というエリアがオススメとのこと。
ただ、17時ぐらいでお店も閉まるというので、部屋に荷物を置いたら、すぐにホテルを出た。
あと、1時間ぐらいか。
とはいうものの、ホテルから町並み保存地区へも10分ぐらいで行くことが出来るので、少し観光気分を味わうには、それでも十分楽しめるかと思いながら地図を頼りに向かったのであります。

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(ホテルの窓からの風景)

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コメント

  1. ゆけむり より:

    う~ん、うさぎ人気も過ぎると、もうお腹いっぱいで寄ってきませんでしたか
    それは悲しいですね
    せっかく餌を持って行ったのに、何しに行ったんだか分からないですよね
    それでもわずかながら食べてくれたようですが、食べ過ぎで病気にならないんでしょうかね???
    ホテルも新しくて明るい部屋で、2人ならば狭さを感じないなら十分ですね
    狭いと快適性がかなり低くなりますからね・・・

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    この島にウサギさん目当てで行くなら、タイミングを考えないといけないという教訓を得ました。
    そんでもって、ウサギさんは、食べすぎに関しては、どうなんだろう。でも、島に700羽いるので、肥満症になるとか、そこまで食べすぎにはならないと思うのですが、真実は解りません。
    ただ、持って行くものは、予め調べてから行かないと、ウサギが食べても良いものと、ダメなものがあるので。それと、野菜を上げている分には良いのですが、最近は、パレットの人も多いので、水も必要になってくるらしいです。そんなことを考える必要は、人間にあるでしょうね。
    ホテルは、地方のビジネスホテルだと考えると、なかなか良かったです。

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