平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(746)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(255)

夜会vol.19「橋の下のアルカディア」の上演の内容につきましては、第1回目の感想を書いていますので、もしお時間がありましたら、是非、覗いてみてくださいね。⇒⇒⇒
https://tairabonzou.jp/201611_article_16_html
11月22日(火曜日)。
翌日の朝、凡は、朝の6時過に起きた。
アイフォンのアラームを掛けていたのだけれど、それを止めたら、何か揺れている。
凡が揺れているのかなと思ったら、壁に掛けてあるハンガーも、カタカタと揺れていたので、地震だと分かった。
テレビを付けると、津波警報の呼びかけが、ずっと続いている。
どうなるものかと、しばらく見ていた。
どうも大丈夫そうなので、ほっとした。
凡の泊まっている東京は大丈夫だけれど、福島の方は、今また津波が来たら大変だもの。
凡が、6時にアラームを掛けていたのは、何故かと言うと、ホテルの朝食バイキングを食べるためだ。
このところ、ホテルは、朝食無しのプランで泊まることが多い。
ビジネスホテルと言っても、最近は1000円以上の朝食が多いからだ。
それなら、ホテルの近くのマクドとか、そんなところで食べた方が、格段に安い。
それに、朝食でもバイキングなら、食べすぎて動けなくなってしまうからだ。
とはいうものの、青森の「青森グリーンパークホテル」さんと、最近流行りの「無料朝食付き」のホテルは別である。
青森グリーンホテルさんの朝食は600円で、美味しいし。
最近流行りの無料朝食付きのホテルは、付いてるんだから、仕方がない。
ということで、ホテル法華クラブ浅草さんも、朝食は無しのプランで申し込んでいた。
でも、何となくエレベーターに貼ってあった朝食の写真を見て、美味しそうだなと思ってしまったのだ。
なので、凡は、朝の6時すぐに起きたという訳なのであります。
シャワーをして着替えて、1階の朝食会場へ向かう。
たしか、1200円ちょっとだった。
メニューは、取り立てて高級という訳ではないが、すき焼きいり玉子焼きや、もんじゃ風コロッケ、マグロのカレーなど、ちょっと変わったメニューもあって、楽しめたかな。
温泉旅館のバイキングほどは食べなかったが、それでもお腹いっぱいになってしまった。

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なので、部屋に戻って、チェックアウトの10時前ぐらいまで、ベッドに寝転がっていた。
やっぱり、朝食は、軽く食べる方が、1日を有意義に過ごすことが出来るみたいだ。
さて、東京駅まで移動して、キャリーケースをロッカーに預ける。
ここからが、問題だ。
どこへ行こうか、迷うというか、考えつかない。
東京駅の観光案内所を探そうかと思うが、見つからない。
東京駅を、あっちへ行き、こっちへ行き。
そうだ、先日、横浜のかつ半さんに行ったけれど、定休日だったことを思い出して、行ってみようかと考えたが、さっきお腹いっぱいに食べたので、あまり気乗りはしない。
迷った挙句に、昨日やった夜会のある赤坂まで行ってみようと思った。
昼間の会場を見て、シンミリとみゆきさんの笑顔を思い出そうかなという思いつき。
赤坂に行ったら、あることをしてみようと思った。
「入り待ち」。
今まで、入り待ちは、1度もしたことがない。
とはいうものの、今日は、行く当てもなく、なので時間もある。
とはいうものの、いつ、何時ごろなのか見当もつかない。
アイフォンで、調べるも、大阪の時は、1時30分ごろだったとかいう記事があったぐらいだ。
そんな早いのかな。
ちょっと出入り口に見に行ったら、誰もいない。
まだ、早いよね。

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そう思って、取り敢えず、それほどお腹も空いてないのだけれど、赤坂で行ってみたいと思っていたお店に行ってみる。
赤坂見附まで歩く。
お目当てのお店は、「陳麻婆豆腐」さん。
このお店は、本格的な麻婆豆腐を食べさせるお店だ。
何故、このお店に行ってみたいかというと、凡は、麻婆豆腐が好きなのであります。
そんでもって、このお店へも、何度か行って食べたことがあるのです。
とはいうものの、赤坂じゃありません。
大阪の千里中央にあったお店です。
千里中央に「あった」と過去形なのは、今は、無くなってしまった訳でありまして、東京にあるなら、東京へ行ったときに、また、昔食べた味を食べてみたくなったという訳であります。
この大阪の千里中央には、2002年に、ビルの1フロアに、かなり大規模な中華街が出来たのです。
しかも、結構、有名なお店も入っていて、本格的な中華料理を食べさせるお店が集まるビルのフロアだったんです。
その中に、陳麻婆豆腐さんも入っていました。
凡は、その時に、何度か行ったのでありますが、いろいろな理由で、わずか5年で、そのビルのフロアの中華街は、解散してしまったのです。
これ、悲しかったです。
凡は、中華料理が大好きなので。
そんなことで、赤坂見附にある陳麻婆豆腐さんに行くと、店の前で、サラリーマンが、順番待ちをしていた。
さすが、東京。
待つのは、止めよう。
とはいうものの、行く当てもないのでありますが、とりあえず、また赤坂まで歩いて、ACTシアターの出入り口を覗くが、誰もいない。
なので、そういえば、赤坂に、そば屋の「室町 砂場」さんがあったなと思い出し、記憶で探す。
ただ、記憶だけで歩き回ったら、結局、見つけられなくて、赤坂の駅まで戻って来た。
また、シアターの出入り口を見たが、やっぱり誰もいない。
なので、今からだと陳麻婆豆腐さんも、空いているかもしれないと思って、また、赤坂見附まで歩いて、お店に入ったら、果たして、席があったので食べることにした。
陳麻婆豆腐のランチ。
大阪のお店には、お昼に担々麺などもやっていたと思ったので、聞いたみたら、それはランチタイムにはやっていなかった。
久しぶりに食べる陳麻婆豆腐は、やっぱり濃厚で美味しかった。
山椒をたっぷりと振りかけて、一気に食べたら、頭から汗が流れた。
美味しかったです。

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さて、またACTシアターの出入り口まで、戻ろう。
どうせ、今日は行く当てもない。
なので、入り待ちを、やってみよう。
と、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、行動が、ヘロヘロやね。
出入り口に着いたら、13時45分ぐらいだったかな。
誰もいない。
でも、その出入口に近い道路のところで待つ。
出待ちと同じ場所だ。
みゆきさんを待つ。
誰もいないけれど、待つ。
でも、何時ぐらいに入るのだろうか。
夜会の開演時間は、20時だ。
今は、14時前。
ということは、まだ開演までに、6時間ある。
そんな早くにくるだろうか。
リハーサルとかやるのだろうか。
化粧も時間が掛かるのかな。
などと、分からないことばかりだ。
それにさ、誰もいないもの。
ひょっとして、もう既に、シアターの中に入っちゃったのかな。
そう思って待っていると、14時20分ごろ、ギターの古川望さんが、車で入ってきた。
ほっと安心する。
そういえば、駐車場に、まだ車が止まっていない。
今、入って来た古川望さんの車が最初だ。
ということは、みゆきさんは、まだの可能性が高いな。
そう思って待っていると、少しずつ、夜会のメンバーと思われる人が、出入り口に入って行く。
それでも、周りには、誰もいないので、大丈夫かなと思う。
1時間ちょっと待ったら、20代ぐらいのカップルが出入り口に近づいてくる。
「入り待ちですか。」と凡が声を掛けたら、そうだという。
それで、何時ごろか知っているかと尋ねたら、ネットの情報では、16時ぐらいだという。
これで、待つ目安が出来た。
とはいうものの、今日の帰路の飛行機の時間を考えると、待つ時間の限界は、16時30分ぐらいかな。
とはいうものの、カップルが来てくれたお陰で、同志が出来た。
などと、喜んではいられない、どちらかといと、みゆきさんを愛するライバルなのである。
とはいうものの、カップルで来ているので、少しは安心だ。
男性1人で来ている人よりはね。
カップルは、新潟から来たという。
なかなか好青年な感じで、女性の方も可愛い。
さすが、みゆきさんのファンである。
少しすると、20代の前半かな、若い女の子がやってきて、凡の隣に立った。
寒さ対策なのか厚めのボアのようなジャケットを着ている。
女の子が1人、入り待ちとは、なかなか、コア。
見るとはなしに、彼女のスマホを見たら、二つ折りのカバーを掛けていて、そのフタにみゆきさんの写真を貼っていた。
そのみゆきさんの写真が可愛い。
なかなか、いい写真をチョイスしたなと思った。
それにしても、いつも思うのは、男性がみゆきさんを好きだというのは、解る。
みゆきさんのどこに惹かれるか、それは、その人、それぞれのポイントがあるだろう。
歌詞だったり、メロディーだったり、或いは、見た目だったり、それらの、どんなポイントにおいても、女性であるからというポイントを外すことはできないと思う。
誰でも、どこか、みゆきさんの女性としての魅力に惹かれている。
仮に、みゆきさんの歌が、男性が作詞作曲したもので、男性が歌ったなら、おそらく誰も追っかけはしないだろう。
でも、女性の場合は、凡は、未だその理由を解しかねている。
或いは、そういう趣味?
まあ、凡は、そんな趣味を否定はしないので、それはそれで良いのだけれどね。
でも、今、凡の隣に立っている女の子も、みゆきさんの写真をスマホに貼っている。
どういう心境なのだろうか。
みゆきさんの歌の詞に共感をする、生き方に憧れる、メロディーが好きだ、なんて理由なのだろうか。
でも、そんな理由で、写真を貼ったり、入り待ちをしたり、或いは、他の女性のファンにもいるように何度もコンサートに行ったりとか、そこまでするだろうかと思う。
男性は、男性の歌手が好きだと言って、スマホのケースに写真を貼ったりはしないだろう。
ちょっと、気持ち悪いものね。
ただ、凡が、スマホのケースに男性の写真を貼ることを、仮に想像したら、ガンジーとか岡本太郎さんだろうか。
そんな人だ。
詰まりは、尊敬する人。
そして、凡が、何か落ち込んだり、くじけそうになったときに、その写真を見て、凡自身を鼓舞する。
そんな理由しか考えられない。
ということは、凡の隣の女の子も、みゆきさんを尊敬するという理由で、スマホのケースに写真を貼っているのだろうか。
それなら、何となく理解できるのではある。
それにしても、それが正解なら、若い女性から尊敬される、みゆきさんって、カッコイイよね。
女性のファンの方がいらっしゃったら、是非とも理由を聞いてみたいところであります。
少しずつ入り待ちの人がやってきて、最後には9人ぐらいになったか。
いつもの出待ちとは反対方向から、タクシーがやってきて、出入り口に止まった。
みゆきさんだ。
帰るときは、後部座席に1人のことが多いけれど、今日の入り待ちでは、みゆきさんの他にも、2人だったか3人だったかが、乗っていた。
誰か女性が、「みゆきさん。」と声を掛けたら、こっちを見て手を振った。
素敵だ。
そして、出入り口に入って行った。
時計を見ると、15時54分ごろだった。
さて、心残りではあるけれども、帰ることにしよう。
東京駅へ戻って、キャリーケースを出して、JRのリムジンバスの列に並ぶ。
確か、17時のバスだったかな。
1時間ちょっと掛かって成田空港のビーチのターミナルに着いたら、ピーチのチェックインの最終まで10分もない。
急いで、1階まで下りて行って、チェックインンをした。
関空行きの飛行機は、30分ちかく遅れて大阪に到着。
それにしても、今回の夜会も、素敵だった。
席もF列の前の方だったしね。
今日も、東京では、みゆきさんが夜会をやっているんだなと思うと、心残りではありますが、また来週行くので、贅沢は言わないでおかなくちゃね。。

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