平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(692)青春18きっぷで、釜山の旅。(10)

8月2日。
起きてから、荷物を整理して、朝食は食べずに、7時過ぎに、チェックアウト。
荷物を、フロントで預かってもらう。
さて、地下鉄で西面に向かう。
目的は、ロッテホテルの裏にある、「済州屋」さんだ。
前回に行ったときは、うにスープを食べた。
なので、こんどは、アワビ粥を食べようと思う。
とはいうものの、凡は、それほどアワビというものを珍重しない。
生の場合は、磯の香りがして、コリコリとした食感も解る。
でも、他にも、もっと美味しいものもあるのになあと思ってしまう。
火を通したら、たちまち食感が茹でたモンゴイカのようになってしまう。
乾燥させたアワビを戻して煮込む中華料理は、あれは美味いだろうなと想像する。
でも、高級なので、まだ食べたことが無い。
誰か、食べさせてくれないものだろうか。
でも、釜山といえば、日本では、アワビ粥が有名だからね。
1度は食べてみようと思うのである。

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このお店は、朝早くからやっているので便利だ。
まずは、アワビ粥の小を注文。10000ウォン。
加えて、アワビラーメンも頼む。9000ウォンだったかな。
こうなったら、お腹いっぱい食べるべし。

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(インスタント麺とアワビの取り合わせが気に入った)
運ばれてきたアワビ粥は、全体的に緑色を呈している。
これは、アワビの内臓をミキサーにかけて、お粥に混ぜているそうです。
食べた感想はと言うと、内臓とゴマ油がミックスされて、まったりとしたコクがある。
味付けは、薄めだ。
凡としては、もう少し濃い方が好みだ。
醤油でもかけ回したい。
一体に於いて、この店は、味付けが、前回のウニスープの時も思ったのだけれど、薄い。
後で、気が付いたのですが、テーブルに小さな容器が置いてあって、蓋を開けると塩が入っていた。
これで調節するのだろうか。
それから、肝心のアワビは、3切れ入っていた。
そして、アワビラーメン。
アワビという高級素材が、辛のインスタントラーメンのトッピングとして調理されるのが、小気味いい。
「アワビよ、どうだ」。ってな感じだ。
運ばれてきたときは、ラーメンしか見えない。
中をほじくると、アワビとワタリガニが4分の1身ぐらい、シャコのような見たことが無いエビ、ムール貝が3個入っていた。
ワタリガニは、出汁が出た後というかんじで、身はほとんど食べる余地がない。
しかし、アワビに関しては、だいぶんと小さいが丸々1個入っている。
肝もついているので、考えようによっては、アワビ粥よりも値打ちがあるかもしれない。
味付けに関しては、辛インスタントラーメンなので、間違いがなく、プラスで潮の香が良かった。

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(お店の横には、アワビの水槽があるが、アワビは、全体的に小ぶりだ)
アワビ粥とアワビラーメンの両方を食べたので、お腹いっぱいになってしまった。
計画では、まだ食べ歩きをするつもりだったが、もう食べれない。
諦めて、ホテルに戻り、荷物を受け取って、国際ターミナルに向かう。
時間があるので、釜山駅から歩いてターミナルに移動した。
ここが釜山に船で来ることの余禄である。

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(釜山駅からビートルのターミナルが見えている)
ただ、ターミナルについても、何もすることはない。
ビートルのチェックインまでは、時間がかなりある。
食堂もあるのだけれど、食べる気がしない。
ただ、座って時間を待った。

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(可愛い形のアイスがあったので食べる)
チェックインをして、出国審査をして、待合に移動。
免税店があるけれども、欲しいものは無い。
くるみ饅頭を売っていた。
賞味期限が短いので、迷ったが、お土産に買った。
ビートルに乗り込む。
座席は、往路と同じ25Cである。
この便もまた、空席の方が多い。
凡の座った中央部の後ろの席に、足を上げて座っている少年がいる。
見たところ、イタイ男の子である。
出港して、映画が始まると、その映画を見て、喜んでいた。
ストーリーが上手くいったときは、「良かった。」とか叫んでいる。
イタイ少年ではあるが、性格は悪くないのかもしれない。
しばらく走って、窓際の方に席を移動してみた。
中央部は、ほとんど感じなかったが、窓際は、ややエンジンの振動がある。
窓から海を見ていると、海上にカモメの群れが魚を狙って集まっている。
木やプラスチックの漂流物が見える。
魚が、飛び跳ねた。
普段なら、絶対に思いやることのない、遠い海の上で、いろんな生き物が、日々の生活というか、生きているのだなあと、改めて感じるのでありました。
そんなことを思っていたら、急にみゆきさんの「波の上」が頭の中で、回り始めた。
♪ 昨日の酒を、今日の酒で、流してみても~、砂漠の雨のように、おまえに乾いてる~ ♪
この曲、好きなんだ。
なのだけれど、この曲が、2日間、ずっと頭から消えなかった。
船内では、往路と同じサンドイッチと缶コーヒーを食べ飲む。
普通の缶コーヒーだけれども、船内で飲むと2倍ぐらいの味になる。

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(海って、ちょっと怖いよね)
12時10分、釜山発。
15時15分、博多着。
ターミナルで、wifiを返却して、残ったウォンを日本円に換えた。
また、日本に戻ってきたという感慨もあるような、ないような。
それだけ、釜山は、近いのである。
バスで博多駅まで移動。
今日のホテルは、駅前の「博多第一ホテル」である。
1泊、シングル、税込み4800円。
博多にしては、安いホテルである。

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16時過ぎ、チェックイン。
フロントの男性スタッフの印象は良い。
部屋に入ると、古さは感じるけれども、普通のビジネスホテルと言う感じで、悪くはない。
バス、トイレも、こんなものである。
ウォシュレットは無く、トイレットペーパーが、バラの花の柄だったのが、可笑しかった。

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(ビデオの機械が昭和チック)
冷蔵庫は、デスクの上に置かれている。
また、テレビは液晶だけれども、有料のビデオの装置が、昔からの100円を入れる機械だった。
これは貴重だから、ずっと残して欲しいものである。
値段を考えると、これはなかなかグッドである。
と、ここまでは良かった。
これは時間的には、後になるのだけれど。
ホテルに帰って、いざ寝ようと、上のシーツをめくると、下のシーツに30センチぐらいの丸いシミがついている。
よく見ると、シミは、その下のマットについているようだ。
でも、そのシミが、かなり色が濃く、シーツを通り越して、シーツのシミのように見えるのである。
しかも、運悪く、シミの部分のシーツが裂けて破れている。
凡は、少しぐらい古いホテルでも、気にならない。
でも、シミのついたシーツは、嫌だ。
清掃するスタッフも、マットを洗うとか、或いは、裏返すとか、何とか気が付かないものだろうか。
あまりにも濃すぎるシミだから、見落としではない筈なのだ。
しかも、何のシミなのか、乾燥しているのか、気になって、その部分に体を乗せられない。
この時点で、チェックインの時は、また泊まろうと思っていたけれども、次回は無いかもしれない。
さて、外出をしよう。
博多を楽しまなきゃね。
まずは、博多駅から、天神まで移動する。
以前も来たことがあるけれども、また新しく変わった感じに思える。
そういえば、お腹が空いている。
とはいうものの、時間はまだ早い。
なのだけれど、このままお腹が空いた状態で、ウロウロしたら、今度、夕食のお店を探すときに失敗をしてしまう可能性もある。
なので、少し食べて、冷静になろう。
ソラリアの地下を、回ってみる。
「牛心」という牛肉専門店と書かれたカウンターのお店に入ってみることにした。
まずは、ビール。
そして、牛鍋セットを注文。
何か、表から見た感じが良さそうに見えたのだ。

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(写真写りは良いが、肉もイマイチなのと、具のボリュームがない)
運ばれてきた料理を見て、シマッタと思った。
専門のはずの牛肉も、キシキシした感じで、量も多くなく、その他の具材も少ない。これなら、吉野家の牛鍋定食の方が、よっぽど美味しい。
或いは、他のハンバーグなどの洋食メニューの方が良かったか。
接客も、外国人なのかな、注文取るのも、料理を持ってくるのも、無表情である。
これでお腹がいっぱいになったら、不本意である。
なので、すぐに店を出た。
こんな時は、すぐに挽回をする方が良い。
時間が経って、お腹が膨れてきてもダメだもの。
このお店の裏側にあるお店に入る。
チキンカツカレーを注文したら、チキン南蛮カレーはあるが、チキンカツカレーは無いと言う。
そして、チキンカツ定食はあるという。
どうも、ややこしい。
なので、普通のカツカレーを注文。
そして、ビール。
そして、ハイボール。
カツカレーは、カレーのルーは業務用かな。
ソースが無いので、お姉さんに言ってもらう。
カツカレーのカツに掛けたいからだ。
隣の女の子は、豚キムチの定食のようなものを食べている。
結構なボリュームだ。
それをアッサリ食べてしまった。
こんな女の子は、好きだなあ。
さて、カツカレーで、リベンジできたのか、現状維持なのか、どうなのか。
余裕がなかったのか、このお店「おみき茶屋」さんの写真を撮るのを忘れた。

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(撮ったのは、飲みかけのビールの写真だけ)
今まで、大阪から釜山、そして博多と来て、思ったこと。
それは、博多は美人が多いということだ。
その比率で言うと、半端ない。
すれ違う人が、ほぼ全員美人なのである。
こんな県は珍しい。
それは、九州の可愛い子が、みんな博多を目指して上京するからだという説があるが、正解だろう。
とはいうものの、美人ばかりのハーレムの中に、モテない凡がいるのは、これは残酷すぎる。
明日は、博多観光も良いかと思っていたが、早々に博多を去ることにしよう。
帰りに、博多駅の「シロヤ」というパンの売店で、フワとろオムレットとこだわりバタークリームパンを買って、ホテルに戻る。

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このオムレットは、小ぶりだけれど5個入って200円は、かなり安い。
それに、美味しいのである。
大阪にあったら、週1は、買ってしまうだろう。
バタークリームパンの方は、バターといいながらも、ファットスプレッドが、ほとんどだという食感が、少し残念だ。
凡は、バタークリームが好きなんですよね。
ケーキも、バタークリームのケーキがあったら、買ってしまう。
ホテルに帰って、オムレットを食べて、明日の予定を考えて寝る。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    済州家のアワビ粥ですか?
    これもチェックしていたお店で、緑色っぽい粥は絶対美味しいだろうと狙っていました
    画像を見るとやはり美味しそうですね
    卓上の塩を使わなかったようですが、ソルロンタンなども自分で塩を入れ調整する方式が多いですよ
    内容の濃かった釜山を後にし、ビートルで博多へ戻る時はちょっと寂しい気分になられたようですね
    博多のホテルですが、なんだか変なシミがあったようですね
    こう言うのって嫌ですよね
    自分も以前ホテルの畳に血痕らしき跡があり、部屋をチェンジしてもらった事があります
    清掃係がちゃんとチェックしなくちゃね!
    博多の夜にイマイチな牛鍋が出てきちゃったんですね
    でもすぐに店を後にする辺りは流石ですね
    次の店もチキンカツカレーは無いがチキンカツ定食はあるなど、なんだか変ですね
    博多の美人率のたかさですが、これは納得です
    その上博多弁で話しかけられると、福岡に引っ越しても良いかなって思っちゃいますよね(笑)
    もう1日博多で時間があるんですね
    どんな最終日になったか楽しみです!

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    済州屋さんは、前回も行ったのですが、朝早くからやっているのがいいですね。
    アワビ粥の塩は、気が付きませんでした。
    でも、アワビのバター焼きというメニューがあって、それは美味しそうだなと思いまいしたね、想像ですが。。
    また、次回は、それを注文しようかな。
    でも、確か4000円か5000円してたかな、ちょっと無理かな。
    それから、博多のホテルは、シミを発見するまでは、気に入ってたんです。
    とにかく、博多の他のホテルに比べると、格段に安いので。
    でも、やっぱり、あんな大きなシミがあると、やっぱりダメですね。
    折角、良いホテルを見つけたと喜んでいただけに、残念です。
    チキンカツカレーは、そうなんですよ。
    チキン南蛮カレーも、チキンカツ定食も、両方あって、チキンカツカレーが無いんですよ。
    というか、チキン南蛮カレーよりもチキンカツカレーの方が、注文多いと思うんですけれどね。
    でも、博多は違うのかな。
    そう思うと、あの場では、チキン南蛮カレーを注文するべきだったのでしょうか。
    博多の美人率は、やっぱりそうですよね。
    私の、勝手な思い込みじゃないですよね。
    ほぼ全員可愛かったです。
    そんな美人の多い場所でモテないのは辛いので、翌朝は、早々に広島に向けて出発しました。
    でも、広島も美人が多かったなあ。
    ほぼ全員可愛かったような。

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