7月29日。
門司港から、唐戸のターミナルまで、戻って来た。
カモンワーフや唐戸市場の方へ行ってみるけれども、移動中の凡の興味をひくものはなかったので、下関までバスで戻ることにした。
さて、これからだけれども、凡はどこで貰ったのか判然としないけれども、あるパンフレットを持っていた。
博多に移動する電車の時間も気になるけれど、出来ればパンフレットに書いてある場所に行ってみたい。
銭湯だ。
下関で泊まったら、下関の銭湯に行ってみてはどうですかというキャンペーンをやっているのです。。
面白いことを考えましたよね。
(こんなパンフレットを発見)
(中は銭湯のマップと説明)
温泉なら、外湯巡りとか、そういうのも考えられるけれど、銭湯は、地元の普段の場所だからね。
そんなキャンペーンは、聞いたことが無い。
でも、銭湯も疲れを癒す絶好の場所だし、地元の雰囲気にも浸れる。
折角だから、素敵なキャンペーンに乗っかって、下関を楽しみたい。
さて、どこの銭湯にするかと検討をして、駅から近くて、開湯100年のノスタルジックな銭湯というコピーのあった「えびす湯」さんに決めた。
地図を頼りに行くと、果たして路地に暖簾が掛かっていた。
入口を入ると番台に誰もいない。
「すいません」と声を掛けると、相当な年配のお嬢さんが、番台の中で、ちっちゃくなって座っていた。
入浴料430円、貸しタオルと小さな石鹸で50円。
えびす湯さんは、小ぢんまりとした銭湯である。
どこを見ても、年期を感じる造りだ。
女湯からも誰かいそうな気配を感じるけれども、間違っても、サラサラロングヘア―の女の子ではない。
(写真を撮らせてというと、番台のお姉さんが、ちょっと緊張されたような感じだったのが、また可愛いね)
男湯に入ると、80歳を超えた男性と、背中に刺青を入れた70歳ぐらいの人が入っていた。
湯船は、真ん中にあって、半分は泡が出るようになっている。
奥には、柚子の湯だろうか、があるのだけれど、お湯は半分も入っていなかった。
入口付近には、水風呂なのだろうかが、あったのだけれども、小さいので刺青の人が入ったら、もう一杯だ。
洗い場は、狭くて凡が洗っていると、80歳を越えた男性が、お湯を飛ばしてくる。
まあ、これも地元の銭湯のオマケみたいなものだ。
もっと、ゆっくりと湯に浸かっていたかったのですが、時間がないので、そうそうに湯を出る。
気持ちが良かったのですが、出た後に、汗でびっしょりと濡れた服を着るのは、どうにも気持ちが悪いものであった。
さて、駅に戻って、ホテルで預けたキャリーケースを受け取って、JRに移動。
下関から博多までは、1470円なので、青春18きっぷは使わず、切符を買った。
15時54分、下関発。小倉行き。
小倉で乗り換えて、博多まで出る。
一旦、改札を出て、博多駅の案内所で、明日のビートルの国際ターミナル行きのバスの乗り場を確認する。
そして、駅の本屋で釜山のガイドブックを買った。
今年になって、釜山には1回行ったのですが、もうしばらくは行かないだろうと、ボロボロになっていたので捨ててしまったのです。
博多駅から南福岡まで移動。230円。
今日の、ホテルは、南福岡にある。
博多のホテルをさがしたのだけれど、どこも価格が高かった。
(南福岡駅)
南福岡の駅から歩いて、すぐのところにホテルはある。
「南福岡グリーンホテル」さん。
(ホテルの入口)
朝食付き1泊、税込み5700円。
チャックインをして、部屋に入ると、瞬間思った。
「クサイ」
下水なのか、茹で玉子のような匂いが充満している。
部屋は、禁煙で、空気清浄機が動いている。
でも、クサイのであります。
部屋に備え付けの説明には、壁紙からマイナスイオンが発生しているという。
なので、「今、あなたは、『森林浴中』!」なんてコピーも書かれている。
森林浴とは、茹で玉子の匂いだったのか。
ふと見ると、リセッシュがあったので、ジュータンや壁に、思いっきりスプレーしたら、外出して帰って来た時は、匂いが消えていた。
ありがとう!リセッシュ。
さて、部屋についてでありますが、広さはビジネスホテルとしては、必要十分。
備え付けのデスクに、透明のビニールが敷いてあって、その下にJRの時刻表が挟んであったり、近くのお店のファイルが置いてあったりと、お客さんに便利なようにとは、いろいろ考えているようである。
さて、部屋にもバスが付いているが、フロントで希望すると、近くの系列の旅館の温泉に入ることが出来る。
部屋のタオルを持って、行ってみることにした。
温泉の旅館には、地図のコピーをくれるので、それを見ていったら、2、3分だろうか。
(温泉の旅館の入口)
旅館は、小ぢんまりとしていて、入口を入ると男性のスタッフがいた。
温泉は1階にあって、入ると凡1人だ。
脱衣所は、カゴに服を入れるようになっている。
凡1人なので、カゴでもいいのだけれど、財布を持っていたので、ロッカーに入れる。
100円必要だった。
(脱衣所)
温泉も、旅館に合わせて、小ぢんまりしている。
洗い場は、6か所あった。
湯に浸かると、肌がツルツルになる感じのお湯の質だ。
お湯が、ずっと流れているけれども、湯船の縁から全くあふれでないので、循環させているのだろうか。
とはいうものの、何といっても、部屋のバスではなく、広い湯船に、凡1人入って、しかも温泉だ。
贅沢なことである。
一旦、タオルを持って部屋に戻って、夕食に出かける。
このあたりは、少し前までは、風俗店などがあるところだったらしいけれど、今は普通の住宅街のようである。
駅前にある、ラーメンと簡単な居酒屋を両方やっている「のどか」さんに入る。
カウンターがあって、その後ろは簡単な座敷になっている。
小さなお店だ。
取り敢えず、ビールと焼き鳥などを注文。
もずくを注文したら、これが美味しかった。
それにしても、後ろの座敷の客がヤカマシイ。
社会人1年生という感じだろうか。
既に、酔いが回って、声がデカいし、特に笑い声が半端じゃない。
よくあんな笑い方が出来るものだ。
とはいうものの、あれだけ酔っぱらっていたら、何を言っても無駄である。
カウンターの凡の横を見ると、昔はヤンチャをしたんだろうなという風体の70歳ぐらいの男性が、キープした焼酎を飲んでいる。
素肌にジャンバーを着て、ケータイには真珠のチェーンを付けている。
後ろであんなに騒いでいるのに、構うことなく座っていた。
オッチャンも、かなり回っているようだ。
ふとキープの焼酎のネームを見ると、「ボン」とカタカナで書いてあった。
偶然入った店のカウンターの隣の客が、ボン。
何かの縁なのか。
いや、オッチャンとの縁はいらないのであります。
最後にラーメンと焼きめしの小のセットを注文。
麺は、「やわやわ」でとお願いをした。
お店のメニューにあるラーメンの麵の湯がきかたの説明に、硬い順番に、「粉落とし、ハリガネ、バリカタ、カタ麺、普通麺、やわ麺」とあるのですが、それよりも柔らかい「やわやわ」。
(メニューのラーメンの麵の説明)
このお店は、女性3人でやっているのですが、そのころから、他の店を終わった男性が応援に来た、というかこの人が店長なのか。
ちょうど、凡が「やわやわ」を注文したときなので、1番若いだろうと思われる女の子に、「やわやわ」のゆで時間などを説明している。
そんなに珍しいいものなのか。
もう1人の女の子は、凡のチャーハンを調理中。
意外と、この味付けは美味かった。
そんな、やわやわ麺とチャーハンを食べて、店を出た。
合計、3770円。
ホテルに戻って、コインランドリーで洗濯。
それにしても、部屋が暑い。
クーラーが効かないのである。
20度ぐらいに設定しても暑い。
またもや、下関のホテルの再現か。
エアコンの表示を見ると、「運転切換管理中」と表示されている。
個々には、調整できないようにしているのかもしれない。
そんでもって、夜中になったら寒くなったり、また暑くなったり。
兎に角、不安定である。
明日は、いよいよ釜山だ。
もう寝ることにしよう。
◆「悩み多きブッダたち」
なんだこれはという小説ですが、
◆「アルカディアのレフュジー」
中島みゆきさんの「一会」を見に行く前に
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コメント
なるほど、ホテルに荷物を預けていたから下関に戻ったんですね
おっ、かなり昔ながらの銭湯ですね
一時期東京の色々な銭湯に入っていた時期がありましたが、近代化したものが多かったですね
こういう情緒がある銭湯は旅の気分を一層盛り上げますね!
しかし、しかしながらチェックインしたホテルが臭いとはテンション下がりますね・・・
ホテル自体かなり古かったんでしょうね
駅前の居酒屋さんに入りましたか
しかし飲み方を知らない若者が居たようでね
たまに大声でまわりの迷惑を考えないのがいますが、これは本当に迷惑ですよね・・・
ありがとう、ゆけむりさん。
中々、雰囲気のある銭湯でしたよ。
番台のかなりの年配のお姉さんも、雰囲気です。
小さいですが、雰囲気はグッドです。
でも、こんな企画を考えるところも、面白いですよね。
何も、有名な観光スポットじゃなくても、企画次第で、普通の何もない銭湯が、観光スポットみたいな施設に変身してしまう。
それが、素晴らしいなと思いました。
ホテルの匂いは、かなり強かったです。
しかも、空気清浄機とかマイナスイオンの壁とか、書いてあるから、余計に、面白いというか、どうなってんだろうと言う感じでした。
でも、最近のビジネスホテルには、リセッシュが置いてあるところがありますから、それで救われました。
今までは、リセッシュを信じていなかったのですが、やっぱり効くんだなと再認識です。
居酒屋は、まあこれも福岡の人の大声なんだなと思うと、まあ旅情の1つかもと思うようにしました。
というより、明日は釜山という高揚感で、気にならなかったのかもしれません。