平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(686)青春18きっぷで、釜山の旅。(4)

7月28日の夜。
21時39分、下関駅着。
ホテルは、下関の横にある「スマイルホテル下関」である。
食事なし1泊、税込み3800円。

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(翌朝撮影)

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フロントに行くと、女性のスタッフがいて、笑顔も可愛く、対応もしっかりしている。
チェックインをしているときに、ふとスタッフの持っている紙を見たら、「G-up」と赤いボールペンでメモが書いてある。
これって、グレードアップということじゃないだろうか。
手続きをしている間も、自然と笑みがこぼれる。
でも、グレードアップしてますとは、言わなかった。
部屋に入ると、ツインのシングルユースだった。
これは、広いから快適だ。
それに、普通のビジネスホテルだったら、恩着せがましく「グレードアップしておきました。」とか言われて、いざ部屋に入ったら、「あれ、どこがグレードアップしたのだろう。」と、グレードアップしなかった時を、マイナス想像してしまうことも多い。
でも、ここは言わなかったので、その分、部屋に入ったときに嬉しいよね。

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さて、スマイルホテル下関さんだけれど、ここは全国で展開されているチェーン店のようです。
部屋に入った印象としては、ベッドの白いシーツが良い感じだ。
アメニティも、ビジネスホテル的なものは、揃っている。
全体的に、好印象だ。
だったのだけれど、ふと洗面所のプラスチックのコップを見たら、うつ伏せにした白いコップの底に、前泊者の物だと思われる髪の毛が付いていた。
どうして、こんなものを見つけてしまうんだろうね。
ある意味、不幸だ。
掃除は、ちゃんとされていると思うのだけれど、その忘れた部分に、すぐに気が付いてしまう。
見なきゃ、気持ちよくすごせたのだけれど。
とはいうものの、フロントの女性も感じが良くて、値段も凡の泊まった時は、安い。
なので、良いホテルだと言えるではある。
でも、選りによって、目立つところに、あるんだものなあ。
気を取り直して、夕食を食べに行こう。
ホテルのフロントの女性に、食べるところを聞いたら、ホテル周辺の飲食店のコピーをくれて、ここがオススメと教えてくれた。
なのだけれど、よくコピーを見たら、あと30分もしないで閉店時間だ。
こんなお茶目な天然も、可愛い女性なら、また楽しい。
駅前には、豊前田商店街とグリーンモールという商店街があって、二股に分かれている。
まずは、豊前田商店街の方に行って、2か所ぐらい候補を決める。
地方の夜という雰囲気で、旅情を掻き立てる寂れ感がある。

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(夜の豊前田商店街。時間少し遅かったかな。)
続いて、グリーンモールの方に行ってみても、時間的にやっているお店が少ない。
そこから、枝分かれしたような道に入ったら、「豊丸水産」というお店があった。
ここは、まだ遅くまでやっているようである。

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ただ、この何とか水産というお店を、最近よく見かけるのでありますが、いつも、これはチェーン店なのかと疑ってしまう。
水産という名前のついた、普通の居酒屋チェーン店じゃないかと。
本当に、魚などが新鮮な水産物会社なのだろうかと。
でも、見ると、空いているようだし、時間も遅いので、ここに決めた。
まずは、オススメの「今朝どれヤリイカの姿造り」を注文。
お姉さんが、これは活けじゃないけれど、新鮮だと言った。
790円(税抜き)

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それから、車エビのおどり食い(1匹590円は、なかなかするね。)、舌ヒラメ、ジャガイモとイカのガーリックなどを食べる。
このジャガイモとガーリックは、ビールに合うね。

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瓶ビールも、「山口づくり」と雰囲気だ。
最近人気の獺祭(ダッサイ)というお酒も山口の酒だと言うので頼む。
最後に、海鮮丼で終わる。
合計6328円。思ったより使ってしまった。
さて、ホテルに戻って、明日の予定を考えよう。
ホテルに24時に戻る。
翌29日は、博多への移動日である。
30日に、釜山行きのビートルに乗るからだ。
なので、29日は、下関を観光して、夕方に博多に移動しよう。
そう決めて、下関のフロントの近くに置いてあった下関のパンフレットを見ながら、寝ることにした。
暑い。
寝ようと思うのだけれど、暑いのだ。
部屋の空調を20度とかに設定しても、暑い。
というか、冷えない。
エアコンが故障しているのだろうか。
ふと、ベッド横の台を見ると、うちわがあった。
暑いときは、これを使えということか。
よく見ると、うちわに文字が書いてある。
「28℃、皆様にはご不便をおかけしますが、省エネにご協力をお願いいたします。」
やられた。
何も、ホテルの空調で省エネをしなくても、いいんじゃないの。

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(うちわの文章を見て、びっくり)
仕方なく、暑いまま寝た。
翌29日。
朝食は頼んでないので、荷物をフロントに預けて、チェックアウトした。
駅前の商店街の喫茶店でモーニングでもと思ったが、喫茶店がない。
駅前のグリーンモールは、釜山が近いこともあるのか、韓国系のお店が多い。
なかなか雰囲気が良い。
喫茶店がなかったので、駅の商業施設に入っているパン屋さんのイートインで、パンのセットを食べる。
オマケでバナナを貰った。
何か、得したような気がした。390円。

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さて、観光だけれど、巌流島に行こうと思う。
まずは、駅前からバスで、唐戸という場所まで移動する。
唐戸ターミナルから、巌流島への船が出ている
「関門海峡・巌流島、トライアングル1日フリーパス」という切符を購入。900円。
唐戸1号桟橋から、巌流島へ行って、そこから門司港桟橋を回ってから、唐戸まで戻ってこようという計画なのであります。

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きっぷを買ったら、すぐに出発の時間だった。11時14分。
船に乗り込むと、若い女性の船長さんだ。
これが結構飛ばすんだよね。

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10分ほどで巌流島に着いた。
巌流島は、こんなところにあったのか、というのが初めての感想だ。
すぐ目の前に下関が見える。

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宮本武蔵も、舟をこいで行ったんだもの、そんな遠くはないよね。
島は、綺麗に整備もされていて、ずっと歩いて奥まで行くと、宮本武蔵と佐々木小次郎の銅像があった。
人工の砂浜に朽ちた舟が置いてある。

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島が小さいので、関門海峡がすぐそこにあって、そこを大きな船が通っていく。
その風景が、何とも島でしか味わえない臨場感があった。

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巌流島といえば、宮本武蔵と佐々木小次郎なのだけれど、凡の年代になると、しかも男性なら、ある出来事を思い出す。
アントニオ猪木とマサ斎藤だ。
ここで試合が行われたんですよね。
しかも、パンフレットや、島の石碑にも、そのことがちゃんと書いてある。
これは、嬉しいなあ。
巌流島は、それほど広くないので、ゆっくりと歩いても、30分ぐらいで見て回れる。
12時09分発の門司港行きの船に乗った。
乗り込んだのは、凡以外に、オッチャン1人である。
観光客は、平日のせいか少ない。
10分ほどで、門司港に到着。
最近は、門司港レトロということで、若い人の観光スポットというかデートスポットにもなっている。

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(昔の水飲み場)
門司港駅は、丁度改装工事をしていた。
レトロな外観は残すとは思うのだけれど、出来るだけ長く、昔のままにしておいてほしいと思う。
やっぱり、改装したものと、昔のままのものと、違うんだよね。

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(オシャレな街にしようと頑張っている)
門司では、いま焼きカレーというものが流行っている。
耐熱の皿に、ご飯にカレーを掛けてオーブンで焼いたものだけれども、玉子が中に入っているのが特徴だそうです。

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(ドルチェさん)

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(焼きカレーは、熱々なのがいい)

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(焼きカレーマップ)
駅にあった焼きカレーMAPを参考に、「手作りケーキとカレーの店・ドルチェ」さんに入る。
焼きカレーを注文。850円。
味としては、想像通りの味で、カレーなんだから、間違いがない。
何より、熱々なので、それがいいですね。
お店を出て、商店街の方に行ってみる。
地方の商店街の雰囲気を楽しんでいると、商店街の横道に「梅月」さんという甘味のお店を発見。
凡の見たところ、これは昔からある、地元のお店だ。
イイ感じの雰囲気が、外観から漂ってくる。
暑いし、何か冷たくて甘いものを食べよう。

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(外観もグッド)

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(焼きそばも、食べればよかった)

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(美味しいよ。)
中に入ると、想像通り良い。
カウンターに座ると、もう時分時が過ぎたので、テーブル席を勧められる。
かき氷のスペシャルを注文。
抹茶ミルクの中にソフトクリームが隠されていて、小豆がたっぷりと添えられている。
甘味のお店で、かき氷を食べることが少なくなったので、何とも贅沢な時間である。
素直に、美味しい。
お店は、人気店なのか、次々にお客さんが入ってくる。
しかも、年配の人が多い。
80歳ぐらいのご夫婦が仲良く入ってきたのは、微笑ましかった。
かき氷を食べていると、カウンターの中から、香ばしいソースの焼ける匂いがしてくる。
見ていると、店に入った7割ぐらいの人が、オムそばを注文している。
甘味よりも焼きそば系が人気なのだろうか。
それにしても、いい香りだ。
追加で、オムそばを食べようかと思ったが、恥ずかしくて、出来なかった。
とはいうものの、かき氷でひんやりと、汗が引いたのであります。
帰りに、また寄って、オムそばを食べようかな、なんて、未練たらしく思いながら店を出た。
オムそばが、430円というのも、良いよね。

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(商店街も雰囲気ある)
その後、駅の近くにあった、「九州鉄道記念館」に入ってみる。300円。
中央ゲートを入ると、歴代の客車が展示されていて、客車の中に入ることが出来る。
6、7台あったかな。
中に入っては、写真を撮ったりと、これは楽しい。
どうも、昔の客車の方が、デザインが良いと思うのは、年をとったせいなのだろうか。

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屋外展示を見たら、本館に入る。
ここも、興味深い展示がされている。
ただ、日本人よりも、外国人、中国、韓国の人が、かなり多かったのが、何よりも印象的だった。
特急「つばめ」の歴代の説明が、詳しくて、凡には面白かった。
なかなか楽しい記念館に、これは偶然だけれども入ったことが、良かった。
さて、また門司港から、唐戸へ船で戻ることにしよう。

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平 凡蔵。へのファンレターや
       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    いよいよ下関ですね
    今朝どれヤリイカの姿造り790円は嬉しいですね~
    これは絶対美味しかったと思います
    一番搾り山口づくりを飲みながらジャガイモとイカのガーリック炒めなんて、旅のテンションが上がりますね
    獺祭も飲まれたんですね
    どうですか、美味しかったですか?
    ホテルの温度設定が28℃ですか?
    それは暑いですよね
    各自の部屋は個別に設定できるようじゃなくっちゃ困ります
    これはちょっといただけないなぁ・・・
    巌流島も行かれたんですね
    自分はもう一度唐戸市場のリベンジをと思っています
    門司の焼きカレーも実の美味しそうですよね
    おや?
    門司からまた唐戸へ戻っちゃうんですね
    門司港駅からてっきり博多へ向かうのだと思っていました・・・

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    朝どれのヤリイカは、美味しかったです。
    活けじゃないけど、美味しいって説明してくれるのは、やっぱりイカに自信があるんでしょうね。
    店内は、旅行や出張で来ている人も、多そうでした。
    4人掛けのテーブルを1人で使えたので、ゆっくりとしました。
    でも、各テーブルは、少し区切られた感じになっているんっですね。
    旅行に行ったときは、仕切りは無い方が、他のテーブルの人や、他の人の料理なんかが見られて、楽しいですけれどね。
    獺祭は、最近大阪の居酒屋でも、店頭のメニューというか看板に書かれていることもあって、どんなお酒かなと思っていたんです。
    山口県のお酒とは知りませんでした。
    味については、美味しかったですよ。
    というか、私は、吟醸酒より、普通のお酒の方が好きなんです。
    なので、この獺祭は、吟醸酒だったので、美味しいですが、普通のお酒でも良いかなと言う感じです。
    まあ、飲む前に、それは想像できたのですが、やっぱり山口県の地元のお酒ということで、初めての獺祭でした。

  3. 凡蔵。 より:

    ホテルのエアコンは、これはないですよね。
    個別の温度設定の装置が壁にあるんですけれど、表示は、温度が下がっても、実際の温度は、下がらない。
    寒すぎるのもダメなんですが、暑いのも、折角ホテルに泊まってるので、これは嫌ですよな。
    巌流島は、そんなこと考えてもいなかったのですが、これはこれで楽しかったです。
    門司の焼きカレーは、最近の流行のようです。
    以前、ケンミンショウだったかな、紹介されていました。
    そんな流行りにのって、マップとか作るのは、これはいいですね。
    これが定着して、大阪のたこ焼きのように、門司の焼きカレーみたいなね。
    唐戸市場は、ゆけむりさんが行かれたら、きっと楽しい場所なんだろうなと思います。
    リベンジのレポートも、期待しています。
    門司から唐戸へ戻ったのは、下関のホテルに、荷物のキャリーケースを預かってもらってたんです。
    なので、その荷物を取りにホテルに戻らなきゃいけなかったので。
    でも、そのお陰で、下関で銭湯に入ることを思いつきました。

  4. ゆけむり より:

    一昨年の秋だったかな?
    1人で福岡へ行った時、ビートルが欠航で釜山に行かれなかったので、門司に行きました
    その時渡し船で唐戸市場の方へ行き、お寿司やふぐ刺しなんかが市場内の各お店で安価で食べられるので楽しみにしていきました
    でも金土日の開催だったの市場内は閑散としていました
    いつかリベンジしようと企んでいます!
    行った方のブログを見ていると凄く楽しそうだし美味しそうなので、絶対行きたいんですよね~

  5. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    東京から、福岡まで移動して、ビートルで釜山というのも、なかなかハードルが高いですよね。
    日数的にも、1日は余分に使ってしまう。
    休みを1日多めにというか、往復だったら2日多めに取らなきゃいけないし。
    飛行機で行って、2日多めに釜山に滞在するという選択もあるし。
    でも、またビートルも、いつか乗られる気がしますよ。
    唐戸とか、港の市場で、新鮮な魚を食べられるのは、きっと、ゆけむりさんなら、突撃していますよね。
    あの辺りは、魚も美味しいと言うか、地元の自慢のようですね。

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