ゴロゴロと、惰眠を貪るのは得意なのだけれど、旅先では、夜中に目が覚めて、寝るとも起きているとも、決めかねて布団の上で時間を持て余すことがある。
片山津温泉の湯快リゾートのNewMARUYAさんでも、そうだ。
仕方なく、横になっているが、少し寝たり、また起きたり。
それでも、5時になったので、朝風呂へ行くことにした。
後で、説明を読むと、このホテルでは、夜中の2時から温泉に入れたそうです。
温泉に行くと、1人だけだったか、既に湯につかっている人がいた。
その後も、1人来ては、さっきの1人が去ってゆきというような感じで、空いていた。
これなら、もう1時間早く来たら、独占で来たなと思ったが、そこまで欲張らなくてもよいか。
ゆっくりと浸かって、汗を拭きながら、牛乳を飲んだ。
部屋に戻って、出発の支度をしたり、外の景色を見たり。
朝も自衛隊の戦闘機が飛んでいたので、何とか写真を撮りたかったが、雨が強く降っている。
ただ、肉眼では、機影が雲にかすんで、急上昇するのが見えた。
さて、朝食でも行こうかと思う。
7時丁度に、会場に行くと、すでに何組か食事を始めていた。
ただ、朝なので、昨夜よりも、人が少ない。
料理は、観光旅館の朝のバイキングという感じで、これは、ある程度は、内容どこも同じ。
ただ、シャケやサバを、固形燃料で、テーブルで焼いて食べるのは、良かった。
普通のホテルなら、既に焼いてあるところだけれど、ここは、その場で焼くので、魚の油が香ばしくて、ご飯が進む。
これだけのことで、いつもは「小さくて硬いな」、と思いながら食べていた魚が、「美味しい」と思えるように変化するんだね。
さて、出発である。
8時過ぎにチェックアウトをして、8時35分の兼六園行きのバスを待つ。
昨日、浮御堂から屋形船に乗った名古屋からの女性グループも、同じプランのようである。
兼六園行きのバスは、マイクロバスで、思ったより小さかった。
往復2500円。
ただ、途中、運転手さんが、運転しながらマイクで簡単なガイドをしてくれたのが、良かった。
途中、小松基地の扉の開いた格納庫に、戦闘機が2機、停まっているのを見る。
あれは、スクランブル用に、実弾を積んで待機している機だと教えてくれた。
1時間30分ぐらい走って、まずは金沢市内にある「箔座」という、金箔屋さんに寄る。
ここは、お店だけれど、観光バスや観光タクシーの人が、コースで寄るお店のようで、まず奥にある金の茶室の前で、流暢なしゃべりのお兄さんの話を聞いて、ショッピングをする。
それほど、高くない商品もあって、欲しいものもあったが、荷物なので止めた。
ただ、ミニボンは、金箔の飴や、小物を買っていた。
それから、バスに乗って、すぐに兼六園に着く。
ここで2時間の自由行動。
兼六園には、いくつか入口があるが、バスが付いたのは、裏手の入口で、兼六園のスタッフだろうか、お姉さんが待っていて、入園の案内をしてくれる。
バスの全員が兼六園に入って行った。
ただ、凡は兼六園には行くつもりはなく、その横にある「金城霊澤」というパワースポットへ行くことを考えていた。
でも、行き方が判然としないので、兼六園のチケット売り場のお姉さんに、兼六園には入らないけれどもと断って金城霊澤への行き方を尋ねたら、親切に地図をくれて、行き方を教えてくれた。
兼六園の外側を時計回りに、グルッと回ると、金澤神社があった。
金城霊澤は、この横にある。
まずは、神社の手水舎で、手と口を清めるのだけれど、これが金城霊澤と同じ水だそうだ。
マグカップが置いてあったので、飲んでみると、美味しい。
さて、お参りをして、お守りなどを見てみると、金城霊澤の芋ほり藤五郎のお守りを売っていた。
普段は、お守りなんて要らないと言っている凡なのでありますが、以前、超ムーの世界と言うテレビ番組で紹介されていたような気がするので、1個買った。
それで、ふと手水舎の横を見ると、この水を入れて持って帰るペットボトルを売っていた。
パワーを貰うために、買って水を詰めた。
この水は、驚くほど冷たくて、本当に美味しい水だった。
(木札もセットになっているところが、嬉しい)
そして、神社の横を下りて行くと、すぐに金城霊澤がある。
写真を撮ろうと思うのだけれど、光が反射して、水の綺麗な表情を撮ることができなくて、角度を変えては撮るのだけれど、やっぱり上手くは撮れなかった。
でも、パワーは貰えたんじゃないだろうか。
(この金城霊澤の金と澤をとって、金沢(金沢市)と名付けたといわれている)
さて、そのまま市内の方に歩いて行く。
香林坊の手前に、薬屋があった。
「中屋彦十郎」とある。
ビルの1階にある薬屋は、由緒のありそうな雰囲気がある。
そして、「混元丹」という幟が立っている。
名前が気になるねと、ミニボンと中に入る。
中には、白衣のお兄さんがいた。
「ちょっと見せてください。」と入ったが、あまり反応がない。
それでも、混元丹の丸薬を見ていると、練った方が地元では人気だという。
お店の品揃えは、魅力的なものが多い。
「黒焼き」というものがあったので、「この黒焼きって、何ですか。」と聞いたら、「黒焼きです。」という。
これで良いのだろうか。
何々を黒く焼いたものですとか、何に効く薬ですとか、そんな説明を期待したのだけれど。黒焼きってことは、袋の名前を読めば解る。
どうも、この兄ちゃんは、売る気ゼロのようであります。
もう買うのを止めて、店を出ようかなと思ったら、ミニボンが折角だからと、混元丹の練ったものを買った。4000円。
店を出てから、説明を読んだら、混元というのは、プラセンタのことだそうです。
また、丹とは赤いと言う意味だそうです。
帰ってから中身を見たら、どす赤い、ドロっとした飴状のもので、舐めたら甘くて、仁丹のような後味がした。
店を出るときに、写真を撮って良いかと聞いたら、首を傾げて、しばらくあって、「ぼんやりとなら。」と言った。
どうなんだろう。
ただ、魅力的な薬を沢山置いていた。
さて、香林坊も歩いて見たが、お昼時分には何もないので、引き返す。
ミニボンは、お腹が空いてないと言っていたが、最後の金沢の記念に、カレー屋に入る。
ターバンカレーさん。
凡は、カツカレーの小、ミニボンは、普通のカレーの小。
朝のバイキングでお腹が空いてないので、小があって良かった。
ドロっとした粘度の高いルーは、金沢風なのだろう。
始めは、ハントンライスを食べようと思っていたのですが、時間がなく金沢カレーにしたが、とにかく名物を食べたので、金沢市内まで来た甲斐があった。
ただ、カウンターの中には、女性のスタッフが3人いたのですが、1人は普通に静かにされていたのですが、1人の年配のお姉さんが、これがかなりの声量で、世間話をもう1人の人としているのである。
お店に有名人の誰が来たとか、私は好きじゃないとか、もこみちさん、とかやったらサイン貰ったのにとか、兎に角、凡がいる間、かなりの声量で、ずっと喋りっぱなしなんです。
食べながら、なんで年配のお姉さんの好みまで聞かされないとアカンのやろうと思いながらカレーを食べる。
その声が店中に響き渡っていた。
それを聞いているもう1人の中年の女性は、相槌をうちながら聞いているのだけれど、聞き飽きたのか、終いには、お客に背を向けて、調理をする台にお尻を乗せて聞き出す始末。
本人は、自分のお尻は綺麗だと思っているのかもしれないけれどね。
こりゃダメだと、食べたらすぐに店を出る。
チェーン店のようなので、他のお店は、多分ちゃんとしておられると思うけれど、ほんの1人、2人のせいで、チェーン店全体のイメージが悪くなってしまうのは、飲食店にとっては、辛いマイナスなのになあと、凡は観光客なので、あまり関係ないけれども、思うのでありました。
さて、カレーを頂いたら、集合場所に戻ろう。
まだ30分ぐらいあると思っていたが、意外と歩くのに時間がかかるかもしれない。
待ち合わせ場所に行くと、他の乗客は全員、戻ってきていて待っていた。
さすが、凡も含めてだけれど、年配の人は、時間に正確だ。
というか、兼六園で2時間持たなかったんだろうね。
バスに乗り込んで、また来た道を戻る。
ただ、往路はNewMARUYAから来たのだけれど、復路はNewMARUYAまでは、行かない。あわずグランドホテルまでだ。
ただ、あわずグランドホテルで降りると、そこから復路の新大阪までの送迎バスが発車するということで、あわずグランドホテルから乗れば良いということだった。
NewMARUYAとあわずグランドホテルの送迎バスは、同じバスだからだ。
また、1時間30分ぐらいかけて、あわずグランドホテルまで帰って来た。
ロビーに入ると、チェックインカウンターにいた女の子が、可愛いのである。
まあ、それはいい。
しかも、送迎バスのことを聞いても、答えてくれる笑顔が可愛い。
いや、それもいいか。
帰路の送迎バスの時間は、14時45分なので、まだ1時間30分ぐらいある。
その間、ロビーのソファに座って待つことにした。
外は暑いしね。
すると、今日の新大阪からの送迎バスが、駐車場に停まった。
カウンターの可愛い女の子が、帰路も凡とミニボンの2人だけなので、車内準備が終わったら、まだ時間があるけれども、すぐにでも出発しますかと聞きに来たので、それは嬉しいと、お願いをした。
バスに乗り込むときに、2人だけなので、普通なら、あわずグランドホテルからNewMARUYAを経由して大阪に向かうんだけれど、そして、その時に、昨日行った「月うさぎの里」に立ち寄るのだけれど、ルート的に真っすぐ大阪に向かいましょうかと、運転手さんが聞いてくれた。
今日も、ウサギさんに餌をあげるぞと楽しみにしていたのではあるけれども、寄るとルート的に遠くなるようだし、寄らない方が早く帰れるので、真っすぐ帰ることにした。
乗車して、バスを走らせ、多賀のサービスエリアで休憩をして、そのまま新大阪まで戻って来た。
運転手さんに聞いたら、こんなことは、やっぱり珍しいとのこと。
ただ、ごくたまに無人で走らせることもあるという、片道しか送迎がなくても、バスは往復しないと、1台で往復を回してるからね。
それにしても、今回は、バスが2人で、兎に角それが楽だった。
ホテルも、空いていたので、これも楽だった。
ということで、やっぱり楽が1番だもんね。
と、満足の温泉旅なのでありました。
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平 凡蔵。へのファンレターや
お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント
黒焼きってなんですかの質問に対し、黒焼きです
これは無いですよね、感じ悪る~~~
こんな店で絶対買わないぞと思ったら、混元丹なる4000円もするのを買っちゃったんですか?
う~、凡蔵さんは人が良いなぁ・・・
そうそう、宿の朝食、魚を目の前で焼きながら食べられるのは良いですね
普通は焼いたのが大皿に乗ってるだけですからね
金城霊澤は気にはなっていましたが、一度も行っていません
前は通ったのですが、近くに車は止められませんしね・・・
兼六園付近はあまり駐車場が無いのが難点ですよ
ターバンカレーも美味しそうですね
独特の粘度がありましたか?
それにしてもここの店員はいただけませんね
そもそもお客さんが居るのに、大声でおしゃべるするのはいかがなものなんでしょうかね?
誰も注意する人はいないのでしょうか?
帰りのバスも貸切でしたか?
これまたラッキーでしたね!
ありがとう、ゆけむりさん。
そうですよね。
敢えて親切に接客しなくても、商品が売れているんでしょうね。
混元丹は、私は、やめとこうと思ったら、奥さんが、記念にと買っていました。
朝食の小さい魚は、たったこれだけで、美味しくなるんですよね。
別に炭とか、そんなものじゃなくて、安い固形燃料なんですけどね。
金城霊鐸は、忘れていたんですが、どこへ行こうかスマホで探している時に、見つけて、これだということで行ったんです。
パワーについては、どうかわかりませんが、この横にある金澤神社の金城霊澤と同じ源泉の水は、美味しかったですよ。
ペットボトルに詰めて、持って帰ったのですが、もう1本買えば良かった。
でも、車じゃないから重いから無理か。
ターバンカレーは、大声もそうなんですが、私には、調理台にお尻を乗せることが、どうも、気になりました。
カウンターを挟んで、目の前なもので、食べている目の前に、女性の背中というか、お尻があって、ステンレスの台に半分腰かけている。
たぶん、他の店では、そんなことは無いと思うんですけどね。
それから、今回の旅行の1番良かった点は、何といっても、バスの貸し切りです。
本当に、楽でした。