平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(675)片山津温泉・楽ちんの旅。(1)

ミニボンに2日間の連休があった。
家でいても、そのまま何もしないで終わってしまいそうなので、温泉にでも行くことにした。
その連休の2日前、どこへ行くか考える。
そこで、開いたのが、湯快リゾートのホームページだ。
湯快リゾートは、今までに何度か利用したことがあるのだけれど、低予算で、結構楽しめるのである。
予約センターに電話をしたら、片山津温泉のNewMARUYAさんが部屋も取れて、往復の送迎バスも確保できるという。
なので、すぐに決定。
さて、7月12日の当日である。
送迎バスは、新大阪駅の駐車場から9時に出発する。
少し早く着いて、乗り場まで行くと、バスはもう来ていて、運転手が、今日は凡とミニボンの2人だけだと言う。
ビックリした。
大型の観光バスに、凡とミニボンの2人だけ。
低予算の旅行が、急に贅沢なバス旅となったのであります。
それにしても、楽だ。
バスだから、席をゆったりと使うにしても、2席しか使えないけれど、贅沢をしている気持ちになるし、前の席の人が背もたれを倒したりするなどのストレスが全くない。
2人だから、出発の9時を待たずに、すぐに発車した。
途中、多賀のサービスエリアで15分ほどのトイレ休憩。
そして、また走り出す。
出発するときに、大阪は雨だったが、今日はバス移動なので、それも関係ない。
快適そのものだ。
そして、12時ぐらいだろうか、お昼の食事時間を兼ねて、「月うさぎの里」という道の駅のような、お土産屋さんのような、食事処のようなところへ立ち寄る。
所謂、ツアーに付いてくる立ち寄り場所である。
とはいうものの、凡はこの月うさぎの里を楽しみにしていた。
何故かというと、施設の中央部には、庭があって、ウサギさんがいるのである。

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(このバスに2人だった。)
さて、月うさぎの里に着いて、庭に出る。
すると、すぐにウサギさんがいるのである。
餌をやりたいというハヤル気持ちを押さえながら、先に奥の方にあった、うどん屋さんへ入る。
ゴマを練りこんだ金ゴマうどんの鍋が名物らしいのですが、凡とミニボンは、近隣の福井県の名物ソースかつ丼のセットを注文。
カツも薄めで、味はしっかり濃いので、凡好みだ。
これは、美味しく頂いて、急いで庭に戻る。

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そして、餌を購入。
もうね、可愛いんだもんね。
餌が入っているカップを持ってウサギさんの近くに行ったら、寄ってくるんだもんね。
もうね、カップを持って、あっちへ行ったり、こっちへ来たり、楽しかったね。
そんでもって、また餌を追加。

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餌の持っている手を高く上に上げると、ウサギさんが凡の手のひらに両手を乗っけてくれることを発見。
ウサギさんの手のひらの重みを感じながらやる餌の時間は至福である。

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(穴を掘るのが好きみたい)

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そんな至福の時も、1時間の休憩が終わってバスに乗り込む。
今日これから向かう片山津温泉のNewMARUYAさんは、ここから時間的にすぐの距離にある。
途中、MARUYA別館というのも通るのだけれど、こっちの方は、予約が一杯だった。
内容に違いがあるのかなと、気になる。

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(ホテル外観)
さて、凡のお世話になるNewMARUYAさんに到着。
ホテルは、3つの部分からなり、凡は天王閣という建物の部屋を指定される。
3階にあがると、急に雰囲気が昭和になる。
そして、部屋のドアを開けると、これまた黒い石をはめ込んだ上がり框。
部屋に入ると、正面と側面に障子があって、開けるとソファとテーブルが置かれている。
古い。
部屋全体が、古い。

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(窓から浮御堂が見える。)

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(部屋の風呂)
特に、風呂場は、昭和丸出しのタイル張りの浴槽だ。
側面の障子を開けたソファの窓の下も、ガラスのブロックがはめられていて、これも懐かしい雰囲気だ。
とはいうものの、掃除などはちゃんとされているようである。
畳も新しくはないが、ほこりなどはなかった。
さて、まだ2時過ぎなので、ホテルの周辺を散歩でもすることにした。
フロントで、散歩するコースなどを聞いたら、地図をくれてルートを教えてくれる。
この時点で、明日の金沢の兼六園の半日の観光バスを予約した。

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(総湯の入口)

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(総湯の内側)
さて、地図を見ながら歩いて行くと、ホテルの周りに、その見どころの半分ぐらいが集まっている。
ボールペンで書かれたルートを歩いていたら、「加賀片山津温泉総湯」という建物があった。
温泉は、ホテルで入るつもりだったが、見た目がモダンな気になる建物である。
それに、この後に考えていた屋形船の乗船時間にも、まだ時間がある。
なので、入ってみることにした。

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(総湯の凡が入った方。HPより拝借)

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(総湯の洗い場。木桶などは、実際はもう少し古い。HPより)

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(総湯のミニボンが入った方。HPより)
浴室に入ると、「あっ。」と息をのんだ。
こんなモダンな温泉を見たことがない。
扉を開けた瞬間、目の前に柴山潟の穏やかな水面が広がる。
大きく開かれたガラス張りの壁面が印象的だ。
浴槽は、そのガラスの壁に沿うように、カギ型に切られていて、その手前に掛け湯のキューブがある。
そして、壁面はコンクリートの打ちっぱなし。
洗面の椅子と桶は、木製だ。
これは気持ちが良い。
お風呂は、ホテルがあるからと思っていたが、それとは別に、時間を取ってでも、この総湯に入る価値は、大いにある。
これは、後で知ったことだが、男湯と女湯は、毎日入れ替わっていて、この日の男湯は柴山潟に面していたが、女湯の方は、木々のみどりが爽やかな風景が広がっているそうだ。
湯につかっているのは、地元の人が多かった。
というか、まだ時間も早く、空いていて、5、6人だったかな。
まだ、散歩もあるので、ただ湯につかっただけなのですが、なんともリフレッシュできた時間でありました。
後から調べたら、この建物は、東京国立博物館法隆寺宝物館や、ニューヨーク近代美術館を手掛けられた谷口吉生さんという有名な建築家の設計とのことです。
さすがに、素晴らしと思った。
総湯から歩いてすぐのところに、浮御堂がある。
潟の守り神の竜神と弁財天をお祀りしているそうです。

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(浮御堂)

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(屋形船)
さて、浮御堂のねきから、昼の屋形船が出ていて、柴山潟を30分ぐらいで、1周してくれる。
15時の便に乗り込む。800円。
乗船者は、凡とミニボンと、それと名古屋から来られた同じ湯快リゾートに停まっているご婦人の6人ぐらいのグループだった。
柴山潟の周遊は、これはここでしか見られないという珍しい風景ではなく、ただのんびりとした温泉地の舟遊びという感じで、それでも、今にも雨が降りそうな空模様のせいなのか、涼しい風を受けながら水面を走るのは気持ちが良かったのであります。
船を降りると、まさに雨が降り出したので、ホテルへ戻る。
さて、夕食までの時間に、今度はホテルの温泉に入ろう。
温泉は、凡の泊まっている天王閣とは別の建物にある。
そこまで行くと、急に内装の造作が、新しく綺麗になる。
温泉の入口で脱いだ後のスリッパを見ると、凡の昭和丸出しの古いスリッパの他に、ちょっとモダンで新しいスリッパがあった。
湯快リゾートは、税抜き7500円で2食付きなのが売りなのですが、それ以外にも、ちょっとエエシの部屋があるようである。
ホテルの温泉は、広く浅めの内風呂と、天井と壁のある半露天風の風呂の2種類があった。
16時過ぎで早めの時間だったので、入っている人も少なかった。
この浴室からも柴山潟が全面ガラスで見えるようになっているが、見え方は、総湯の方が雰囲気あった。

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(ホテルの温泉の浴室)
温泉を出て、コーヒー牛乳を飲む。
部屋に戻ると、すでにミニボンが部屋へ帰っていた。
夕食までの時間を、ゆっくりとしていると、何か「ゴー」というような、轟音が遠くで聞こえる。
自衛隊の戦闘機だった。
窓を開けると、三角形の飛行機が急な角度で飛び立つのが見える。
ホテルから見ると、柴山潟の向こう側に小松空港がある。
自衛隊の飛行場だが、民間機も共同で利用している。
その戦闘機が、何度も飛び立っては、着地を繰り返していた。
写真を撮りたくて、カメラを構えて待つのだけれど、あいにくの雨模様で、それに距離的にもあるので、機影を収めることができなかった。
残念。
そんな風に時間を過ごして、それから1階にあるインターネットで、明日のオススメなどを検索したりして、18時に夕食会場へ行った。
往路の送迎バスで、2人だけだったので、夕食も空いているかもと期待していたら、果たして空いていた。
席の半分ぐらいだろうか、埋まってはいたが、繁忙期なら18時から21時までで、3交代の時間設定を設けるそうなのだけれど、今回は入れ替えなしの自由席だったので、これも楽だった。
アルコールは、1人でも飲み放題が可能とのことで、それなら3杯飲んだら元が取れるとお姉さんが言うので、1500円で飲み放題にした。
会場は、やや雑然としてはいるが、今日のように空いていると、まったく気にならない。
今月の特別料理は、海鮮バーベキューとのことで、ホタテやエビを網で焼いたものがライブで提供されている。
あと、料理の鉄人の太田忠道さんプロデュースのコーナーもあったが、料理の温度も冷めていたし、それほどのものではなかった。

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料理の種類は、そこまで多くはないが、内容としてのメリハリもあり、何しろ7500円という価格を考えたら、充分に美味しくて、満足のいく内容だとは思う。
それに、1人でも飲み放題が出来るのも良いですよね。
閉店まで食べ続けることは出来ず、部屋へ戻る。
すると、夜の20時ごろなのに、また自衛隊のジェット機の音が、「ゴー。」と鳴っている。
窓の外を、目を凝らしてみると、戦闘機のジェット噴射の火なのか、機体に付けらえたランプなのか、暗い空を、急上昇したり、急降下したりしていた。
少ししたら音が止んだので、そのまま布団の上に横になる。
眠ってしまって、目が覚めたら23時ごろだった。
どうにも中途半端な時間である。
そのまま、ウトウトしたり、起きたりで、朝の5時まで、落ち着かないのではあった。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    凡蔵さん、福井のソースかつ丼美味しいですよね!
    自分も去年だったかな?
    北陸に行った際に福井にも足を延ばし、永平寺に行ったりしました
    その時ソースかつ丼と越前そばを食べましたよ!
    ところで今回の送迎付きのホテルプランですが、往復の送迎代はおいくらなんでしょうか?
    それにしても大型バスにお二人だけとは贅沢ですね~
    でも立った二人だとちょっぴりさびしい気もしますね・・・
    宿泊費が7500円で、夕食もパッと見た感じなかなか良さそうですね
    海鮮BBQってのがまた良いですね!
    旅行ならではの感じがするし、豪華さも一段とアップしますよね
    自分がこないだ行った伊東よりも全然良い感じです
    1人分だけ飲み放題をセットできるのもポイント高いですね!
    片山津温泉の総湯も入りましたよ~
    モダンな建物で、美術館かと間違えそうです(笑)
    屋形船があったのは知りませんでした
    翌日は金沢へ行かれたんですね
    何処を周られたのか楽しみです!

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    福井のソースかつ丼は、美味しいですよね。
    私、味の濃いのが好きなんで、ソースかつ丼も好きです。
    ゆけむりさんも、金沢には、何度も行ってられるので、ゆけむりさんがブログで紹介されていた「ぶどうの木」や、海鮮丼や8番ラーメン、チャンピオンカレーなどへ行ってみたかったのですが、行けませんでした。
    自由時間が2時間しかなかったので。
    車が運転できて、時間があったら、行けたかもですが。
    カレーは、行きましたが、歩く道でみつけた、ターバンカレーさんに入りました。
    それから、ホテルは、湯快リゾートで1泊2日で、税抜き7500円です。
    それから、大阪から片山津温泉への送迎バスは、往復で税抜き3500円です。
    でも、送迎バスは、たまにキャンペーンで無料になったりするので、その時がねらい目なんです。
    今回も、先月だったら送迎無料のハガキが家に届いてました。
    今回、それを言ったら、やっぱり6月のだから無理と言われました。
    それと、7月22日だったかな、それから1か月ぐらい、送迎無料の期間がありました。
    でも、今回みたいに、2人だけなんだったら、バス代を払っても、お得ですよね。
    それから、夕食は、それほど豪華ではないですが、それと、品数もそれほど多くないのですが、まあ安いですから、充分満足です。
    それと、夕食も空いてましたからね。
    全部が、タイミングよく、楽ちんでした。
    そうそう、総湯はオシャレですよね。

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