平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(669)消去法で決まったインドの旅。(15)

6月19日。
優雅な朝食を頂いて、優雅な部屋に戻る。
そして、トイレへ行ったら、またしても、下痢。
一体、インドの下痢の薬は、効かないのだろうか。
頭も少しだけ痛いので、ゆっくりトイレをして、少しベッドに横になる。
さて、今日はどうするか。
ムンバイは、あくせく観光に回るつもりは、始めから無かった。
都会だし、泊まるのが高級ホテルだったから。
日本を出るときに、ムンバイの観光案内を見ていたら、ムンバイのスラム街ツアーというのを非営利団体がやっているのを見つけた。
始めは、行ってみようかと思っていた。
でも、いまは下痢だし、ツアーの途中で、悪化したら辛いことになる。
一体において、スラムという、人が難儀してる姿を、お金を出して、見物にいくというのは、果たして、正しい行為なのだろうかと思う。
相手に対して、失礼じゃないか。
みなさんは、どう思うだろう。
凡は、大変失礼な行為だと思う。
でも、やりたい、知りたい、と思ったなら、いくら相手に失礼でも、相手に不快な思いをさせたとしても、たとえ自分の品位を落としても、やって良いと思う。
そこまでしなきゃ、本当の姿を知ることはできい。
相手の、大丈夫なところだけ、相手の言ってもよいところだけ、話を聞くと言うのは、それは、聞かないよりは良いけれど、本当のところじゃない。
とはいうものの、凡は至って気が弱いのでありまして、そんなことを言っても、実際には、尻込みして、出来ないのだろうと思うのではあります。
それよりも、どこかの誰かが、いろんな心の矛盾を抱えて自分自身悩みながら、取材した内容を、それをマトメテ書いた本などを、まったく違う場所で、何の罪悪感もなく、読んで情報を得ようとする方が、よっぽど、品位がないと思う。
とはいうものの、離れていたり、物理的、金銭的、いろいろな理由で行くことが出来ない時は、その本を読むしかないのではあるので、それはそれで、仕方なないのではあります。
なので、罪悪感なく、のんきに、そんな本で情報を得ることもまた、やって良いと思うのであります。
とはいうものの、今日の凡は、それは体調が悪いので、行かないことにムンバイに着いた時から決めていた。
なので、行かない。
それに考えたら、スラムって何だろうと思う。
これは聞いた話なので、自信を持って言えないけれども、スラム・ツアーに参加した人の話では、ここで働く人の環境は劣悪だそうです。
アルミの粉塵が待っているところで作業をしたり、とてつもなく賃金が安かったり。
でも、住む家はある。
また、スラムに住んで、外に働きに行く人もいると言う。
一概にスラムといっても、色んな形態があるようだ。
そうなると、家も仕事もない、ニューデリーの路上で生活している人と比べて、どちらが悲惨なのかと考えると、答えが出ない。
両方とも悲惨なのだろう。
でも、家があるだけ、スラムの方がましなのかもしれないと、人の話を聞いてだけども、そう思った。
そんな、モヤモヤする疑問を解消するには、やっぱり凡自身が、スラムに行かなければいけないと思う。
そして、現地で凡自身の目でみて、凡自身の耳で聞くしかない。
もし、次回があればだけれども、行ってみたいと思う。
勿論、安全を期してツアーになるだろうけれど。
ただ、願うらくは、今度行くときには、スラムが無くなっていることではある。
考えていたスラム・ツアーも行かないとなると、そしたら、どこへ行こうかと考えた時に、ある場所を思いついた。
「マニ・バワン」(ガンディー博物館)
デリーに引き続き、興味があるので、行ってみよう。
ホテルを出て、タクシーの運転手に、「マニ・バワン」を知っているかと聞くが、知らないと言う。
すると、後ろのタクシーが知っているというので、そのタクシーにお願いした。
値段を聞くと200ルピーと言うので、オッケーと言った。
地図で見ると、距離もありそうだったし、相場も知らなかったので、オッケーしたが、乗って目的地に着いたら、これじゃ、ちょっと高かったかなと思った。
それにしても、ムンバイでタクシーに乗って、ちょっと嬉しかったのであります。
何かね、ムンバイのタクシーは、見た目が可愛いんだよね。
黒と黄色のツートンで、小さくて、形が昔風。
凡の乗ったのは、エアコンなしだったので、更にムンバイ気分が盛り上がったのであります。
そして、タクシーを走らせて、マニ・バワンに到着。
マニ・バワンは、ガンディーがムンバイにいるときに住んでいた住宅で、それがいまも残されている。
なので、見た目が住宅なので、そのまま街の中に風景として埋もれている。
歩いている人に聞いてたどり着いたら、何とも雰囲気のある建物で、周りの道路の木々の陰に、そこだけ何か穏やかな風が吹いているような心地よさがあった。

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中は、1階は図書室。
2階が、ガンディーの資料を展示していて、3階には、ガンディーの部屋が当時を再現して残されている。
展示には、ガンディーの生涯のジオラマなどもあって、楽しく見ることができる。
ただ、資料的には、それほど多くは展示していないが、この建物自体が歴史的資料である。

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(ガンディーの部屋の再現)

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(ジオラマの1つ。生まれた時から火葬の時までのジオラマがあって、分かりやすい)
3階のガンディーの部屋の横のテラスから外を見る。
街路樹の隙間から、通りが見える。
ガンディーも、同じこの風景を見ていたのだろうかと思うと、心が静かに高揚するのを覚えた。

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ここは訪れる人も、少なく、凡のいた時間でも、3、4組の外人が、来ては出て行った。

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(マニ・バワンを出て歩く。黄色と黒のツートンの車がタクシー)
マニ・バワンを出て、周囲をブラブラ歩いて見る。
さて、どこへ行こうかと思う。
今いる場所から、街の風景を楽しみながら歩いていると、歩道橋があって、それを人の多い方向に歩いて行ったら、駅があった。
グラント・ロード駅。

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(駅前)
そうだ、この路線は、チャーチゲート駅まで続いている。
電車に乗って、帰ろう。
改札口で、切符を買って、ホームの番号を聞く。
すごく親切に教えてくれた。
5ルピー。

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(鉄道のチケットだけれど、まったく検札などのチェックはなかった。タダで乗り放題?)
電車の本数は多いようで、ホームで待っていると、すぐに電車が到着した。
到着した、と思ったら、すぐに発車したので、走り出した電車に飛び乗ろうとしたら、電車に乗っていた兄ちゃんが、凡の腕を取って引き上げてくれた。
また、優しくしてもらったよ。
やっぱりムンバイは、人が穏やかで、良い人も多いのだろうか。

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インドの電車と言うと、電車から落っこちそうになりながら、走る絵を想像する。
でも、凡の乗ったときは、時間的に空いていた。
短い時間だったけれど、電車にも乗れて、これまた嬉しかったのであります。

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(チャーチゲート駅に到着)

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(ホームでも野良犬が寝ていた)
さて、これから歩いて、ホテルの方に向かいつつ、博物館にでも行ってみよう。
「チャトラパティ・シヴァージー・マハーラージ・ヴァツ・サングラハラヤ」。
長い名前ですね。
旧名は、プリンス・オブ・ウエールズ博物館とのことです。

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ムンバイで発掘された仏像などが展示され、特に膨大な数にのぼる細密画のコレクションが有名です。
なるほど圧巻ではある。

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(細密画)
庭園の中に立つ博物館も素晴らしいし、中の展示内容も素晴らしい。
なのだけれど、暑い。
博物館だから、エアコンが効いているかなと思ったら、大きな扇風機が各部屋で回っているだけ。
なので、暑いのであります。
ひととおり見て回ったら、近くにある「ジャハーン・ギール美術館」に行ってみることにした。
美術館に入ると、エアコンが効いている。
ありがたきことなるかな。

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美術館の中には、館内を誘導する係員が、やたらと多い。
そして、みんな規律正しいと言うか、何かの信念を持って、美術館に立っているようなのです。
展示されているのは、ある人物の一生という感じの絵画で、年代を追って展示が進められている。
途中にも、何かパンフレットのようなものが置いてあったりと、始め凡は、何かの宗教の教祖の絵画の展示なのかなと思った。
ただ、この美術館の名前が、ジャハーン・ギール美術館というのであって、このジャハーン・ギールというのは、インドの昔の皇帝だった人だそうです。
なので、この人の一生なのかな。
出口で、スタッフに感想を求められたが、答えられなかった。
さて、またホテルに向かって歩いて行こう。
途中に、サトウキビのジュース屋があったので、1杯飲む。10ルピー。

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そして、ホテルの周りをまた散策して、インド門のところに来ると、道端で段ボールのような入れ物からアイスクリームを出しては、売っている。
これが見ていると、インド人に、次から次へと売れている。
なので、凡も1本食べてみた。
味は、あっさりしていて、これまた以外にも美味しかった。
何しろ、暑いものね。

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(アイスクリームの後ろが、アイスクリーム売りのお兄ちゃん)
とはいうものの、露天のサトウキビジュースと言い、アイスクリームといい、下痢は大丈夫なのか。
アイスを食べたら、そのままホテルに戻った。
部屋に入ると、銅のタライに赤い花びらを散らしたものが置いてある。
そして、その横に小物が置いてあって、説明が添えられている。
電話をしたら、お湯を持って来てくれて、足湯ができるそうだ。

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これまた洒落ているじゃない。
そんでもって、高級じゃない。
何となく、中年の男性が赤い花びらのタライで足湯なんて恥ずかしい。
でも、せっかくだから電話をした。
すると、スタッフが来て、お風呂でお湯をはって、中にフットバス用のソルトを入れてくれた。
ここからは、自分でやるそうである。
まずは、10分足を湯につけて、置いてあるヘチマで足裏をこすり、よく水を拭きとってから、フットクリームを塗ってマッサージすると良いそうだ。
赤い花びらの湯につかる凡の足を見る。
、、、美しいとは言えないな。
でも、兎に角だ、兎に角、高級なことをやった気になった。
ただ、暑いところから帰ってきて、温かいお湯は、どうも、気持ちいいというものでもなかった。
これが冷たい水なら、気持ちいいって叫んだかもしれないけれど。
さて、またもや高級を味わった。
まだ、時間は早いので、引き続き高級なことをしてみようと思う。

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(街路樹には、こんな色のペンキが塗られているものが沢山ある。これは、この樹は切ってはダメだと言う印だそうです。ムンバイは、緑を大切にしているんですね)

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(ホテルを出たら、海を見ながら黄昏ている人がいた。絵になるね。)

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コメント

  1. ゆけむり より:

    スラムを見てみたけど失礼になる
    でも見なければ本当の事は分からないし、何かの本で知ったようなつもりになるのはもっと失礼である
    と言う考えに同感です
    お金を出してツアーを組んで見に行くのも微妙ですが、やはり気になるところですよね・・・
    やはり百聞は一見にしかずでしょうね
    どこかの国へたった半日ほど行ったとしても、行かずに語るのとでは雲泥の差ですからね
    さとうきびジュースにアイスですか?
    さすがチャレンジャーですね!
    自分だったらお腹が心配で手が出なかったと思います
    大丈夫だったんでしょうかね???

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    スラムは、次回は行ってみようと思います。
    というか、次回があるかもしれませんが。
    次回がないかもしれないということは、やっぱり、その時がすべてということなんですよね。
    サトウキビや、アイスクリームは、何となく、自分でも大丈夫だろう感じたんですね。
    水や氷は、ダメだと言われていますが、私は、それよりも油だと思っているんです。
    水や氷の菌は、薬が効くだろうと。
    でも、油の合わないのは、薬が効かないような、これは感なんですが。

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