平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(670)消去法で決まったインドの旅。(16)

6月19日。
赤い花びらの足湯をして、高級ホテルを味わったら、また高級ホテルを、さらに味わおう。
凡は、こういうホテルに泊まったなら、1度やってみたいことがあった。
ハイティーだ。
ちょっとした高級ホテルには、ハイティーとして、ケーキなどのお菓子、サンドイッチ、軽食などを、紅茶などで、優雅に楽しむことのできるラウンジがある。
今までは、凡には似合わないし、値段も高いので、行くことはなかった。
でも、今日は高級ホテルに泊まる凡である。
しかも、インドは、イギリスに統治された時期があって、アフタヌーン・ティーも、インドでは、雰囲気である。
客室のエレベーターの前に、カードが置いてあって、本館のシー・ラウンジでやっていると言う。
本館の雰囲気も見てみたいので、行ってみることにした。
4時30分ぐらいだったかな、まだ時間は間に合いそうだ。
シー・ラウンジに来ると、ピアノの生演奏が聞こえた。
知っている曲で耳を傾けると、曲の途中、弾き間違って音が外れたので、ちょうど入るときだったので、コケそうになった。
シー・ラウンジという名前だけあって、窓際の席からは、海が見える。
ただ、結構人がいて、凡の席は、入口に近い場所だった。
お菓子や軽食は、ビュッフェ形式である。
お茶は、コーヒーをお願いした。
スタッフも多く、これまた高級感が満ち満ちている。
凡は、ケーキやフルーツをテーブルに持ってきた。
よく写真などで見ていたお皿が2段重ねになったトレーと、インドのお菓子らしきものは、老練のスタッフが、持って来て、説明をしてくれた。

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窓際のカップルを見ると、ティーじゃなくて、シャンパンで楽しんでいた。
優雅な昼下がりだね。
真ん中のテーブルには、中国人が、結構しっかりしたおかずで、ビールを飲んで、よっぱらっていた。
居酒屋と間違えているようである。
凡はと言うと、ケーキなどのお菓子を、1つひとつ、味わいながら、まだ見ぬインドの若い女の子との出会いを妄想していた。
その出会いから、2人が愛し合い、そして、別れるまでを、これまた妄想しながら、悲しくて、悲しくって、唇を噛みしめて、涙を1粒落としてしまった。
1人なので、そんなことぐらいしか、することがない。
この妄想の女性との出会いについては、まず実現は無理だろう。
インドは出会いの少ない国だろうと思う。
何しろ、インドは男性社会だ。
女性は、家にいるものだと考えられている。
なので、街中、どこへ行ったって、男ばかり。
このホテルのスタッフさえ、ほとんどが男である。
なので、出会いは諦めて、のんびりとハイティーを楽しもう。
老練のスタッフは、ケーキが少なくなってきたり、飲み物が無くなってきたら、声を掛けてくれる。
嬉しいような、見られている感がプレッシャーのような。
ハイティー、1952.6ルピー。
さて、ここでまた失敗である。
チップである。
会計の時に、老齢のスタッフが、計算書をフォルダーに挟んで持って来た。
昨日、日本食レストランのシェフに、チップは、気持ちがなければ、別に渡さなくても良いと聞いていたのですが、老練の人には、気を遣ってもらったので、なにがしかを渡したい。
それなら、飲食代の約2000ルピーの20パーセントぐらいかと思い、計算をして40ルピーをフォルダーに挟んで、サインをして渡した。
老練は、中をちらっと見て、そのまま奥へ行った。
シー・ラウンジを出て、ハッと気が付いた。
2000ルピーの20パーセントは、400ルピーだ。
40ルピーなんて、70円ぐらいのものだ。
70円は、この高級ホテルの、高級なラウンジには、似合わない。
もどって渡し直そうかと思ったのだけれど、それもカッコ悪いので、やめた。
でも、老練は、40ルピーを見て、バカにされたと思っているのではないかと、凡のやったことを後悔したのであります。
これなら、渡さない方が良かった。
チップは、難しい。
ただ、ガイドブックによったら、5パーセントと書いてあるのもあるので、それなら100ルピーとなって、40ルピーでも、後悔するまでもないのかもしれない。
或いは、10パーセントだったら、200ルピーで、この場合もまた、少ないに違いないので、後悔をしてしまう。
さあ、どっちなんでしょうか。
さて、優雅なひと時も楽しんだので、部屋に戻る。
明日は、いよいよ日本へ帰る日である。
これから、また街へ繰り出すのも、いいだろう。
でも、まだ下痢は続いているし、夕食は、いまハイティーをしたばかりで、お腹がいっぱいだ。
なので、ホテルでゆっくりと過ごすことにした。
ムンバイは、散歩をするには、すごく気持ちの良い街なんだけれどね。
ただし、蒸し暑さを除いてだけれど。
テレビをつけて、宗教放送などを、ベッドに横になりながら見る。
あまり、有り難くなさそうなグルが、ヨガの指導をしていた。
これも言葉が解ったら、面白いんだろうな。

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夜になって、トイレへ行くと、下痢も少し回復の兆しが見え始めて来た。
カレーを食べていないのと、インドの薬が効いてきたのだろうか。
ハイティーが遅かったので、もう夕食の時間だけれど、お腹が空いていない。
もう、このままホテルにいることにした。
とはいうものの、ホテルの夕食も、何か重たい。
昨夜の和食のシェフによると、ホテルの中のレストランでも、中華料理とインド料理の両方を出すお店があるのだけれど、そこは、和食よりもリーズナブルだと教えてくれた。
でも、出される料理を想像したら、無理っぽい。
なので、このまま部屋にいて、ルームサービスをすることにしたのである。
部屋で、横になってテレビを見て、過ごす。
そして、ルームサービスの終わりかけの11時過ぎに、電話を入れて、中華料理も提供するレストランの出前をたのんだ。
凡は麵が好きだ。
インドでラーメンと言うのも、いいな。
スープが好きなんだよね。
そう思って、シーフード・ヌードルを注文。
一緒に、ビールを2本頼んだ。
30分弱ぐらい経ったら、スタッフが大きな銀のトレーを肩に担いてやってきた。
そして、ソファの前のテーブルにセッティングしてくれる。
銀のアイスピッチャーに、氷とビールが入っているのを見て、高級だなあと、心の中でつぶやいた。

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スタッフは、食べたら、また煎茶を持って、食器を引き下げにくるという。
行ってから、セッティングされた料理を、改めて見てみると、何かおかしい。
料理の蓋を取ったら、焼きそばだった。
シーフード・ヌードルと書いてあったもんだから、てっきりラーメンのようなものを想像していたが、焼きそばとは思ってもみなかった。
でも、仕方がない。
ビールには、焼きそばの方が合うだろう。
食事の味に付いては、まあ普通だろうか。
シーフードと言いながらも、シーフードは、小さく切られていて、存在感がなかった。
40分ほどして、さっきのスタッフが来て、銀のトレーを片付ける。
このトレーがまた、ものすごく重いのである。
それをスタッフに言ったら、毎日のことだからねと笑った。

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持って来た煎茶は、これでもかというぐらい熱い。
100度Cだ。
凡は、以前に日本茶の仕事をしていたので、煎茶の淹れかたには詳しい。
その知識で言うなら、茶葉の量も、そして茶葉の品質も、そして淹れ方も、まるでなっていない。
とはいうものの、これはインドで淹れてもらったお茶である。
普段は飲めない特別なお茶である。
そういう気持ちで飲んだなら、これもまた至福の1杯ではある。
それに、凡は、ちゃんとしたお茶を、ちゃんと淹れたのより、安物のお茶の方が好きなのである。
インドで煎茶をルームサービスで飲むとは思ってもいなかった。
また、寝る前に楽しい気持ちになったのでありました。
凡のインド旅行も、後半になって腰砕け状態だ。
でも、ホテルの和食も、ルームサービスも、ぐったりとベッドに横になっているのも、インドなんだ。
インドの空気を吸いながら、インドの地面の上に建てられたホテルで、寝ている。
これは、まさしくインドである。
決して日本ではない。
そう思いながら、「これでいいのだ。」と叫んだ。
さて、明日は、いよいよ帰国の途につく。
なんだかんだ言っても、やっぱり今回も、インドが好きになってしまったようである。
そう感じたら、何だか名残惜しい気もした。
とはいうものの、この暑さと、料理の油だけは、どうもなあ。

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コメント

  1. ゆけむり より:

    本格的なアフタヌーンティーは経験ありません
    もちろんハイティーンもありません
    画像を見ると、色々な物が出るんですね~
    お腹一杯になっちゃいそうですね
    食べきれないぐらいの量ですよね
    ここでもチップに悩まされたようですが、40ルピーはちょっと失敗だったかもしれませんね
    チップって、本当に難しいですよね
    ルームサービスの焼きそば風は、ビールにピッタリのようですね
    それにしても高級ホテル、至れり尽くせりって感じで優雅な気分だったんでしょうね~

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    ハイティーは、私も初めてです。
    ケーキなどのお菓子だけじゃなくて、結構しっかりしたおかず的なものもありましたよ。
    なので、そのおかずでビール飲んでいる人もいました。
    フルーツももっと食べたかったのですが、もうお腹いっぱいです。
    それと、チップの計算間違いは、何とも、悪かったかなと思います。
    親切にしていただいただけにね。
    それと、ルームサービスも、乗っているお盆が銀色で、これもまた高級感在りました。
    今回、高級ホテルを楽しんだんですが、これもインドだから出来たんですよね。
    フランスやイタリアでは、絶対に無理です。
    なので、このホテルにして良かったと思いました。

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