愛の証タージマハールを見た後は、近くのレストランで昼食だ。
この昼食代は、ツアー代に含まれている。
ガイドさんと運転手は、別のテーブルで食べ、凡は1人で食べる。
少し寂しい。
兎に角、エアコンがかかっているので、助かる。
ドリンクは、別注文なので、コーラを注文。
料理は予め決まっていて、3種類のカレーが1プレートに盛られている。
そして、ナンとライス。
このカレーも、ややドロッとしていて、日本のインド料理店で食べるカレーに近い。
ナンがついているということは、北の味ということだろうか。
カレーを食べ終わって、アイスレモンティーを注文したら、可愛いいマグのようなもので出て来た。
始めから、しっかり砂糖が入っていて、冷たくて美味しい。
コーラとアイスレモンティーのお勘定をする。
両方で140ルピー。
チップを入れて150ルピーを渡そうとしたら、ガイドさんがチップ10ルピーはないと言った。
20ルピーか30ルピーと言う。
とはいうものの、10単位のお札がなかったので、200ルピー渡したら、それは渡し過ぎという顔をした。
だって、お札がなかったんだものね。
やっぱりチップって難しい
時間的にも、ゆっくり食事をして、お店を出る。
レストランの名前を確認するのを忘れた。
レストランを出て、レンタル衣装屋さんに王様の服を返しに行く。
ズボンのお尻が破けたと言ったら、ノープロブレムという。
若い男の子が、凡の脱いだ服をビニール袋に、クシャクシャっと入れた
あれは、レンタルというより使い捨てだったのだろうか。
さて、次はアグラ城である
ここは、アクバル帝によって1565年に造られた、ムガル帝国の権力の象徴ということらしい。
敷地も広く、赤い石の建物が美しい。
ただ、この日の気温は、ガイドさんの話によると47度か48度ぐらいらしい。
なので、暑い暑い。
暑さになれたガイドさんも、ここまで来たら、もう半分疲れていて、見た目もテンションが下がっていた。
大きな観光施設には、入口付近に、「ドリンキング・ウォーター」と書かれた水飲み場がある。
ここアグラ城にもあった。
ガイドさんは、あれはインド人用だと説明したが、どんなものか飲んでみた。
一口飲んで、思わず、「これ水?」と確認したくなった。
塩味がするというか、ミネラル分なのか、兎に角、何か無味無臭の水じゃない。
簡単に言うと、「まずい」。
でも、インド人は、それをペットボトルに詰めたりして持って帰っていた。
とはいうものの、ガイドさんも運転手さんも、その水は飲まずに、ずっとペットボトルの水を飲んでいたので、やっぱりインド人でも、ペットボトルの水の方が美味しいと思っているんだろうな。
或いは、あれはポカリスエットのように、ワザと塩を入れているのだろうか。
そんなことで、暑さのあまり、凡もガイドさんも、ヘトヘトで、アグラ城は、ただ1周して観光を終えた。
そして、ここでガイドさんに建て替えて貰っていた今日の観光地の、3か所の外人用の入場料を支払う。2000ルピー。
インドの観光施設の入場料は、外人料金とインド人料金が設定されていて、外人料金は、桁外れに高い。
たとえば、タージマハールなら、外人料金は(ADAという何か解らない料金を含めて)1000ルピーだけれど、インド人料金は、これは、記憶だけれど、20ルピーぐらいだった。
それと、タージマハールのところで書き忘れたが、タージマハールの入場のセキュリティ・チェックは、以上にシツコイです。
バッグの中身を、全部調べます。
ノートだって、そんな薄っぺらいものに、危ないもの挟まないでしょと、ガイドさんもカメラマンさんも、警備員に言うのだけれど、ノートの中も広げて、ティッシュも触って、兎に角、バッグの中身、全部調べましたよ。
なので、バッテリーなど、怪しまれるものは持って入場できないです。
アグラ城を出て、それから、車でまた少しだけ走って、タージマハールの裏に流れるヤムナー河の対岸の、黒のタージマハールが建てられる予定だったところが公園になっているので、そこからタージマハールの後ろの姿を見学する。
「マターブ・バーグ」
(タージマハールの裏側。写真には写ってないが、タージマハールの手前に河がある)
河を挟んで対岸からみるタージマハールが、特に美しいと言われている。
ただ、もう暑いせいだろうか、ガイドさんは、入口で待っているから1人で行って、見たら帰って来いと言う。
100ルピー。
確かに後姿は美しいが、暑くて頭がぼーっとする。
それに、急にトイレがしたくなって、公園のトイレを使ったら、入口でチップを要求された。
10ルピー、渡す。
ヘトヘトで車に戻ると、ガイドさんが、これで今日のガイドは終わりだと言った。
途中の駅前で降りて帰ると言う。
運転手は、凡が相当暑さにやられていると見たのか、途中で露天のお店に寄って冷たい水を買おうとしてくれる。
水は置いてあっても、冷たいのがない店も多く、3軒ほど回って、やっと冷たい水を手に入れてくれた。
このあたりは、本当に優しかったなあ。
駅前で、ガイドさんと別れる。
ツアー会社の説明に書いてあったチップ500ルピーを渡す。
そして、ガイドさんの見送りに運転手が降りた時に、マンゴーをいくつか買って、帰るガイドさんと凡にくれた。
さて、後はデリーに向かって帰るだけだ。
アグラから、高速道路なのだろうか、ほとんど車の通らない立派な道路を、飛ばしに飛ばす。
これは快適だ。
凡は、ただ車窓を眺めている。
その時に、あることに気が付いたというか、前から気になっていたことがあって、運転手に尋ねた。
それは、運転手が何度も小袋から、砕けた粉のようなものを、少し取っては口に入れている。
それは何かと聞いたら、「パン・マサラ」だという。
話を聞いての想像だけれど、これは東南アジアでよく見かけるビンロウという噛みたばこのようなもののようである。
これを口に入れると、ツバが大量に出るそうです。
そして、種類によっては、そのツバが真っ赤になるそうです。
効能は、目がパッチリ、頭スッキリとなるそうです。
そう聞くと、納得がいった。
インドの男性が、よく道端に唾を吐いているんです。
しかも、そのツバの量が、半端じゃない。
それで、たまに真っ赤な液体を吐き出している人もいて、見ると一瞬ビックリする。
デリーのインド人の90パーセントは、やっているという。
そうだ、これだったのだと納得した。
そうだとしたら、この運転手は、唾を吐いていない。
さすが、旅行会社の運転手だ。
でも、飲み込んだら体に悪いものであるから、知らないところで吐いていたんだろうね。
そこで、帰り道で、運転手さんに、凡もそれが欲しいから、お店に立ち寄ってくれと言ったら、「ノー、ノー、ノー。」と首を振った。
身体に悪いからダメだと言う。
残念だったけれど、いい運転手だと思った。
ただ、少し気になったので、後でデリーの道端で1袋買ってみた。
本当は、運転手がやっていた種類が欲しかったのですが、買った小袋は、どうなんだろう。
自宅に帰ってから、やってみようかな。
(次の日に買ったパンマサラ。小さな袋である。)
高速のような道路を走りに走って、やがてデリーに入って、昨日と同じ喧騒の中に飲み込まれていく。
3時間ぐらいだっただろうか、アグラからホテルまで、送ってもらった。
車を降りるときに、チップを1000ルピー渡したら、運転手が「エクセレント」と笑った。
このチップは、インドへ来て、本当に気持ちから渡せたチップだった。
いろいろ気を遣ってもらったので、本当に助かったものね。
さて、ホテルの部屋に戻って、休憩である。
兎に角、身体を冷やす。
少し休んだら、夕食に出かけよう。
インドへ来てから、「あーっ。効くーっ。」っていうような冷たいビールを飲んでいない。
冷えてるのか冷えてないのか判らないビールばかりだ。
なので、今日は夕食にビールを飲みたいのである。
暑いインドで、冷たいビール。
最高じゃない。
とはいうものの、インドへ来たら、インド流にビールを飲まないことを楽しむべきだと言う考え方もあるが、今回の旅では、インドへ来てもインドらしいことに拘らないということで日本を出発したのでありますから、ここはビールを飲んでも、凡の理屈には反しないと考えられるのであります。
さて、このホテルの近くの通りや、メインバザールにも、アルコールを飲ませることを謳ったお店もある。
ただ、バー的なものであったり、ライブ的なものであったり。
やや不安だ。
なので、ガイドブックに載っているお店にしよう。
それなら、安心だ。
ということで、メトロポリス・ツーリスト・ホームというホテルにあるレストランに行くことにした。
一応は、目的のレストランに行く道中でも、ビールの飲めるお店を探しながら歩く。
そこで、2、3軒のお店を見つけるが、選択肢を増やしてしまったことで、また迷ってしまった。
それに、お目当てのレストランまで来たら、そのホテルの入口のドアが、また開けにくいドアなんだ。
重厚な木のドアで、押して開けるのも重そうだ。
なかなか開けるのに勇気がいる。
(入口の扉は木製で、閉まっている)
とはいうものの、ガイドブックの「いつも大勢の客でにぎわっている」という記事を信じて、ドアを開ける。
すると、レストランは階段を上がって2階だと言う。
上がると、そこはオープンエアのレストランで、インド人の女性が1人、ビールを飲んでいた。
賑わっていると思ったら、スカスカだ。
4人掛けのテーブルに座る。
オープンエアだけれど、屋外用のエアコンが3台ぐらい置いてあって、その風で暑くはない。
外は、竹のフェンスで覆われていて、見えないので、空間として落ち着ける雰囲気がある。。
ただ、下の方から、クラクションの音が、ひっきりなしに聞こえてくる。
上を見上げれば、丸い月が出ていた。
まずは、キングフィッシャーを注文。
サーブされたビールは、日本と同じぐらい冷えている。
キューっと喉に流し込んだ。
最高だ。
ただ、体調が悪いのか、すぐに回った。
(オープンエア)
客は少ないけれど、このレストランにして良かったと思った。
料理は、チキンティッカを注文。
何か、いつもチキンティッカを注文しているように思うが、ビールのアテにはピッタリの味だし、骨がついていないので、食べやすい。
ここのチキンティッカは、ヨーグルトが多いのか、ジューシーだった。
このお店は、外の雰囲気を感じながらも、別の空間でもあるから、インドのようで、インドではない、ある意味、丁度いい居心地なのである。
何ともリラックスしながら飲んでいると、後からアメリカなのかヨーロッパなのか、西洋人のカップルが3組と、男性グループ4人が入って来た。
ホテルの宿泊者だろうか。
レストランの男性スタッフが、オリジナルのピザが、「チョー・ウマイ。」と片言の日本語で勧めるので、注文。
それと、ハイネケン。
スタッフも、フレンドリーで、気を遣わないので、居心地が良い。
ゆっくりと食事をして、店を出る。
1500ルピー弱だったかな、それとチップ200ルピー。
(レストランの前の野良犬。兎に角、犬が多くて、そこらじゅうで寝ている)
帰りは、アルコールも入っているので、楽な移動を選択。
ホテルの近くにいた、サイクル・リクシャーを捕まえて、ホテルまで送ってもらった。
40ルピー。
(サイクルリクシャーからの眺め)
自転車だけれど、意外とスピードも出る。
ただ、道がガタガタなので、お尻が痛い。
でも、今日は、気持ちよく1日を終えることができたのであります。
(ホテルの前のお店で、水とファンタを買った)
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平 凡蔵。へのファンレターや
お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント
前項でタージマハールの事を書くのを忘れましたが、やっぱり自分は見てみたいです
生で見たら凄さが倍増でしょうね!
セキュリティが厳しいのは、それだけ大切な場所だからなんでしょうね
またまたチップで悩みましたね
例えば13.5ユーロの食事代だとして、15ユーロ置いてくるんじゃチップが少ない
かと言って20ユーロじゃ多過ぎると言う場合、自分は会計時に「シクスティーン」とか「セブンティーン」ってな感じで言います
ウェイトレスもそれがチップを含めた金額であることをすぐに理解し、ちゃんと3ユーロあるいは4ユーロおつりを置いて行きます
日本人でチップを置く人は少ないのか?すごく喜んでくれますよ
どうですか?
まぁまぁスマートな渡し方でしょ?
そうそう、女性ガイドさんはいくつぐらいだったんですか?
インド人の年齢は見分けにくいですよね(笑)
ガイドさんも暑さでやられたって事は、凡蔵さんもかなりキツカッタのではないでしょうか?
続きです
我がPCも最近かなり調子が悪く、文字変換がいつもと違ったりするので誤字はスルーして下さいね
タージマハールなど、入場料はかなり差がありますね
そこから考えると、凡蔵さんのチップはだいぶはずんでいる事になりますね!
運転手さんも良い人で本当に良かったですね
バンマサラですか?
なんだか危ない薬っぽい感じですが、大丈夫でしたか???
そんな運転手さんに1000ルピーとは、大喜びだった事でしょうね!
お~、ようやく冷たいビールを飲む事ができたんですね
良かったですね
やっぱりビールはキンキンに冷えてなくっちゃね!
帰りはサイクル・リクシャーでホテルに帰ったようですが、ぼられたりしないんですか?
ホーチミンじゃ手ぐすね引いて観光客を待ち構えていますからね
それを承知で乗って、ぼられる事を半ば楽しんで乗っていたら、怪しいピンクの照明の木賃宿みたいな所に連れて行かれ、怪しい男は出てくるし、あの時は焦りましたよ(笑)
参考までに、朝ホテルを出発して、ホテルに戻るまで何時間ぐらい観光をしていたんでしょうか?
ありがとう、ゆけむりさん。
私は、タージマハールも、どうでもいいって思っていたんです。
どちらかというと、普通の街中を見る方が、普通のインドですもんね。
でも、行ってよかったです。
何しろ、ザ・インドですし、タージマハールの周りをグルっと回ったのですが、その裏側からの風景が良い感じだったんです。
テレビなどでも、インドの旅行の番組で、正面からの映像は、何度も見たことがありますが、裏の河の風景とかは、やらないので、実際に行かないと解らない。
なので、やっぱり実際に行くことが大切だなと、再確認しました。
チップで、細かいお金がない時の、ゆけむりさんのチップの渡し方は、ナイスですね。
今度、やってみます。
意外と、チップ渡す人少ないのかもしれないですね。
列車でも、最後に渡している人、少なかったです。
西洋人も、渡してなかった。
渡してないと思うと、これまた、渡すのか悩んでしまうけど。
それから、ガイドさんの年齢は、解りません。
女性の年齢は解らない上に、インドの人ですもん。
でも、20代とか30代では、ないですよね。
(つづきです。)
入場料の差は、大きいですよね。
これが何か所もとなると、結構いきます。
パンマサラは、帰ってから試してみましたが、独特の風味が口の中で広がって、そういえば、インドでよく嗅ぐ匂いだなと、みんなこれをやっていたんだなという香でした。
それで、何となく目がパッチリするような気もします。
運転手は、眠気防止だと言ってましたが、私がやったときは、眠くなかったので、効果はわかりません。
こんど眠い時にやってみようかな。
運転手さんは、いろいろ気を遣ってくれたんです。
ガイドさんより、断然気がきいてました。
やっぱり、1日とか2日、一緒にいるんだから、相手の人は重要です。
親切な人だったら、すごく旅が楽しくなるんですよね。
それで、やっとビール。
気分は、最高でした。
でも、外国人ばかりで、やっぱりインド人は飲まないのかなと思いました。
ゆけむりさんも、ホーチミンで大変な目にあいましたね。
特に、知らない場所に連れていかれるのは、怖いですよね。
誰も助けてくれないですもんね。
インドでは、夜の空港からの車で、そんなことが多いそうです。
なので、私は、空港からの送迎だけは、まず先に確保したんですね。
それから、タージマハールの観光は、たぶん、朝のホテルから、帰りのホテルまでだったら、13時間か13時間半ぐらいだと思います。
今回は、ガイドさんのオススメだけ回りましたが、このツアーは、行きたいところがあれば、その場で、変更もできるそうです。ここに行きたいとか、これを食べたいとかいえば、連れて行ってくれるそうです。その点は、ツアーと言っても、融通が利くので、いいツアーだと思います。