平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

散散歩歩。(660)消去法で決まったインドの旅。(6)

インドの観光の初日。
デリー市内の観光を終えて、ホテルのエアコンの効いた部屋で1時間ぐらい休む。
さて、そろそろ夕食でも食べにいこうと思う。
その前に、ホテルで1万円両替。
ホテルを出ると、オートリクシャや車、そして人の流れが、昼間より多い気がした。
まだ、時間も早いし、食べるお店のアテもないので、ホテル周辺や、昼間歩いたメインバザールあたりを散策でもしてみよう。

画像

(ホテル周辺)
ニューデリー駅からメインバザールにかけての通りは、昼間より断然に人が増えて、更にゴチャゴチャになっていた。
人とオートリクシャとバイクが、それぞれ、スレスレに、わずかのスキでもあれば、鼻先を突っ込んで、我先にと進んで行く。
日の落ちかけた商店街に、クラクションが2秒に1回ぐらいの頻度で、あっちでも、こっちでも鳴り続ける。
でも、凡はそんな街が好きだ。
人の流れに身を任せて、メインバザールの先にあるメトロの駅に向かって歩く。

画像

(メインバザール)
人が多いせいか、昼間のように声を掛けてくる人は、少ない。
たまにオートリクシャの人が、凡の顔を覗きながら横に付けたりするだけだ。
ずらっと商店が並んでいるが、欲しい商品は、1つもない。
なので、食べるお店を探しながら歩いて、ここも良いかなというお店を、頭の中でピックアップする。
とはいうものの、ここからが問題だ。
始めに屋台で軽いものを食べるのも面白いかもしれないが、座って落ち着いて食べれる屋台はない。
美味しそうなお店があっても、小さなお店でキュウキュウに座っているのも入りにくい。
ガラガラなのも、ちょっとね。
なんて、消去法で選んで行ったら、結局決められずに、また道を後戻りしていた。
そして、またメトロ方向に向かって、またまた後戻り。
そんなことを2、3度繰り返して、結局決められず、またホテル周辺まで戻って来た。
そして、店先にタンドリーの串をぶら下げてある小さなお店に入ることにした。
見た目も、普通のインドの食堂という感じだし、1人の先客がいて、その人の雰囲気も、スレテイナイ。

画像

AL-SAMEERさん。
バターが乗っかったカレーと、チキンティッカ。
そして、水とチャパティ。
勿論、ビールはない。

画像

チキンティッカは、チキンだけが来るんだと思っていたら、ライスと混ぜ合わせてあった。
味は、カレーもチキンティッカも、美味しかったです。
凡の後から、家族連れが来て、その人たちは、手で食べていたが、凡はもちろんフォークで食べた。
全部で、490ルピー。
因みに、この店は、ハーフも注文で来て、この料理は全部、ハーフです。
それにしては、ボリュームあります。

画像

(牛も多くて、街中をのんびりと歩いている)
21時ごろホテルに戻ると、フロントの横にいた若い男の子が、凡と一緒に部屋に付いてくる。
そして、何か要るものがあるかと聞く。
なので、ビールはあるかと言うと、オッケーと言った。
そして、部屋の中に入ってきて、テレビは直したという。
その声を聞いて、すぐに、フロアーの担当のオッチャンもまた、部屋に入ってきて、そのオッチャンもテレビを直したという。
2人して、チャンネルのリモコンを持って、テレビを点けては、消して、凡にアピールをする。
昨日、テレビが壊れていたので、朝に外出するときにフロントに直してくれと言って出たのです。
なので、ちゃんと話は通じているようだ。
しばらく、リモコンを2人でガチャガチャやっていたが、それ以上何もないので、出て行った。
こんな時に、テレビを直してくれたんだから、チップを渡すべきだったのだろうか。
どうも、毎日、チップに悩まされる。
どうしたらいいのか教えてと、独り言のように呟いた。
少しして、また若い男の子が戻ってきて、ビールですねと言いに来たので、また、そうだと言った。
どうも、フロアーのオッチャンには、ビールを頼まれたことを知られたくないようである。
しかし、それから、いくら待ってもビールは来ない。
30分近く待ったら、若い男の子が入ってきて、新聞紙でグルグルと巻いた瓶ビールを持ってきた。
250ルピーだというので、300ルピー渡す。
遅かったのは、たぶん、通りの端の酒屋に買いに行ってくれたんだろう。
そして、部屋を出るときに、何でも良いから用事があったら言ってくれと言った。
シャワーをして、ビールを流し込む。
やっぱり冷えてはいなかった。
さて、明日のタージマハールは、朝が早いので、もう寝ることにしよう。
エアコンが効きすぎるので、スイッチを切って目を閉じた。

画像
画像

=========================================
平 凡蔵。へのファンレターや
       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
=========================================

コメント

  1. ゆけむり より:

    メインバザールの雑多な感じが良いですね~
    スリに気を付けつつ、色々なお店を見て周る
    コレが楽しいんですよね~
    屋台にするかお店にするか結局決められずに、また道を後戻りしていたとありますが、分かります分かります
    どうせだったら美味しそうな店が良い
    でもちょっと冒険してもみたい、でもはずれるのは嫌だしとかね(笑)
    自分もアレコレ悩み、ウロチョロしますよ
    男の子もテレビを直した人も、凡蔵さんがチップをはずむからまたチップを貰えると思って必死にアピールしているんですね(笑)
    ところで部屋に冷蔵庫は無かったのでしょうか?
    やっぱり冷たいビールが飲みたいですよね
    そうそう、ビールがちゃんとあるレストランは少ないのでしょうか?
    ちなみにこの日の最高気温はどれぐらいですか?
    夜は何度ぐらいあるのでしょうか?
    参考までにお聞かせください

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    夕食のお店は、1人だと、いつも迷うんです。
    なので、ウロウロと1時間以上さまよってしまうこともあります。
    入口がガラス張りだったら、外から中を覗いてみることもできるんですが、
    中が見えなかったら、ドアを開けるのに、相当勇気を出さないと、開けられません。
    いざ、入ろうと思っても、お店の前で、立ち止まって考えたりと、ほんと、勇気無いんですよね。
    それでもって、そうそう、ホテルのスタッフも、始めの日に、小額紙幣がなくて、部屋を案内してくれたり、何かしてくれれたら、100ルピー渡してたんで、それがみんなに伝わったんでしょうね。
    男の子も、ビールを頼まれたのを、部屋のスタッフに知られないようにしたり、ちょっとしたドラマがありました。何か可笑しかったです。
    冷蔵庫は、あったのですが、買っておいて冷やすというところまで、気が回りませんでした。というか、余裕なかったです。
    でも、次の日は、無事、冷えたビールを夕食に頂きましたよ。
    それは、最高でした。
    そんでもって、ビールのあるレストランは、増えては来ているらしいのですが、安いお店では置いていないです。
    ホテルのレストランとか、そんなちゃんとしたというか、外国人も相手にしているレストランぐらいしか置いてないです。
    それと、酒屋も、私がいる間に見かけたのは、1軒だけでした。
    それと、最高気温は、ネットでは38度~40度ぐらいだったのですが、どうなんだろう。
    次の日にタージマハールに行ったときに、ガイドさんが47度か48度って言ってました。
    ただ、夜は意外と気温がさがります。
    でも、クーラーがないと、寝れないかもですが。

タイトルとURLをコピーしました