平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(640)台北ピーチ2990円の旅。(5)

台北の旅の3日目。
今日が最終日である。
今日は、朝からミニボンが、出来れば行ってみたいと言っていた朝食屋さんに行こうと思う。
ただ、そのお店は人気店で、少し遅めに行くと行列が出来て、相当に待たなきゃいけないという。
なので、ホテルを6時30分に出て、地下鉄で1駅次の駅なのだけれど、歩いてその朝食屋まで行く。
「阜杭豆漿」さん。
ここは朝の5時30分から営業されているそうです。
凡が到着したときは、それほど並んではいなかった。
何を食べようかなと思うが、壁のメニューを見ても、大体は解るが、どうやってそれを伝えるかと考えて、紙に商品の名前を書こうとしていたら、スタッフのおばさんが、「大丈夫。書かなくてもいい。日本は解るから心配ないよ。」と注文を急かすように言った。
そして、「甘いの、甘くないの。」と、これまた急かされるように言われて、甘いのというと豆乳を2つトレーに乗せた。
すると、隣にいたスタッフのおばさんが、今度は料理の注文を、この人は、日本語は解らないようで、手振りで凡を急かす。
日本語大丈夫と言っているわりには、まったく日本語がおばさんから出てこない。
すると、おばさんは、パンのようなものをトングで挟んで、これかというように持ち上げて凡に見せた。
なので、凡は「エッグ。」と言いながら、そのパンに玉子を挟むようなジェスチャーをした。さらに、隣の人の料理も指さして、これもと追加した。
それで何とか注文できたが、あの急かされぶりでは、料理に詳しくない観光客には、ゆっくりと考えていられないなと思った。
でも、何とか料理を確保。
食べるスペースは、フードコートのようになっているが、この阜杭豆漿以外の料理を食べている人はいなかった。
そんでもって、料理はシンプルですが、美味しかったです。

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お店を出たら、少し遠回りをして、二二八和平公園を散歩。
いつもの台湾の朝の公園の雰囲気を楽しんで、ホテルに戻った。

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(ナッツを持っていけばよかった。)

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(公園の水飲み場。なぜか水飲み場が好きだ。)
ホテルで、荷物の整理をして、9時30分ごろチェックアウト。
荷物の重さを量ってもらって、10キロ以内であることを確認、そのまま荷物をホテルに預けて外へ出た。
さて、最終日は、それほどゆっくりともしてはいられない
どこへ行こうか迷ったが、動物園というのも、面白いなと考えた。
パンダもいるし、何といっても行ったことがない。
地下鉄で、動物園駅まで移動。
台北市立動物園。

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さて、この動物園だが、凡は最高に気に入りました。
今まで見たことのある動物園の中では、間違いなく最高だ。
何が良いかと言って、兎に角、敷地が広い。
何でも、アジアでは最大級の広さだそうです。
しかも、その敷地に木や花が、亜熱帯の自然豊かな雰囲気そのままに、展開されていて、ただ敷地内を歩くだけでも、楽しくって、楽しくって。
しかも、動物園特有の、獣臭い匂いとか、糞の匂いとかが、非常に少ない。
そして、檻なども極力少なくしてある。
それよりもなによりも、特に気に入ったのが、動物の見せ方だ。
今の日本の動物園は、動物が良く見えるように設計されている。
特に凡の好きな神戸の王子動物園なんかは、動物をいろんな角度から観察できるように、ガラスの配置など、工夫を凝らしてある。
動物を見ると言うことにおいて、王子動物園は最高だ。
でも、この台北市立動物園は、まったく別の意味で見せ方が最高なんだ。
というか、特に見せようとしていないのです。
たとえば、トラのコーナーでは、森なのかジャングルなのかをイメージして造られているので、いろんな丸太などのオブジェなども置かれているんですね。
でも、そのせいでトラは、その後ろにずっといて、時々遠くにチラッチラッと見えるだけなんです。
見ている人も、そのチラッと見えるだけで「おー。」なんて喜んでいる。
カバのコーナーでは、ただコーナーを見ただけでは、カバはいない。
どこにいるんだろうと、探して探して、柵から身を乗り出したら、柵の下の草木に隠れて寝ていた。
どういうことかというと、この動物園では、まずその動物が、そのコーナーのどこにいるのか、必死で探さなきゃいけないんです。
素晴らしいじゃない。
楽しいじゃない。
あえて、動物を間近で、より詳しく見せようとするのじゃなくて、そのまま動物が好きなようにしているのを見る。
そのやり方が、あまりにも新鮮だったので、写真を撮ったり、また園内も木々の雰囲気が良くって、兎に角兎に角、楽しく、思ったより時間を費やしてしまったのであります。

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(たとえば、トラは、こんなとこにいる。)

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(カバちゃんは、どこにいるのかなと見ても、いない。)

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(探すと、手すりの下の方に、寝ていた。)

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(パンダの展示場)
人気のパンダも、もちろん見ましたよ。
園内を走る電車のようなものにも乗りましたよ。
でも、あまりに広いので、園内の3分の1ぐらいしか見ることが出来ない状態で、動物園を出たのであります。
何故、全部見ずに出たかと言うと、そろそろ西門のビビアン・スーの弟のラーメン屋に行かないと、帰りの飛行機に間に合わなくなるからだ。
動物園の駅から西門の駅まで移動。
地下鉄の西門駅から地上に出たら、昔来た時のイメージとはガラッと雰囲気が変わっていて、こんなに活気のある街なら、今回も、もっと早く西門に来ればよかったと思った。
若者であふれかえっていて、凡はすごく好きな感じの街になっていた。

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さて、ビビアン・スーの弟のラーメン屋だ。
住所を頼りに探して歩く、住所からいうと、もうそろそろと思うのだけれど、そのビルがない。
この辺りなんだけれどなあという場所にあった洋服屋のお兄ちゃんに訊いてみたら、住所はここだという。
まさしく、凡が訊いたお兄ちゃんのいるお店がその住所だという。
でも、そこにはビビアン・スーの弟のラーメン屋はないという。
あるのは韓国料理屋だけだそうだ。
しかも、ビルの名前も違う。
それでも諦めきれずに、その周辺を探しまくる。
でも、見つからないので、ネットで見たら、出発前には気が付かなかった記事が見つかって、そのお店は閉店したそうです。
もう、弟よ!どうして閉店してしまったのよ。
これでビビアン・スーちゃんとの出会いもなくってしまったじゃないのよ。
ガックリと肩を落とす凡。

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(ビビアンの弟の店のあったビル)

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(ビビアンの弟の店の住所にあった服屋)

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(ビビアンとビビアンの弟。むかしあったお店の写真)
仕方がないので、今回は諦めて、何か食べて空港へ行こう。
台北の駅ででも食べようかと思っていたら、「阿宗麵線」さんという有名な麵のお店があった。
そうめんのような細い麺に、カツオだしの効いたトロミのある汁が掛けてある。
ただ、テッチャンのようなものも入っているので、それは苦手だが、味は美味しかった。
小サイズ、50元。

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それから台北駅に戻って、ホテルで荷物を受け取り、空港行きのバスに向かう。
その途中の地下街に「黒面蔡」という台湾料理のファーストフードのようなお店があったので、最後のご飯を食べる。
豚のそぼろの掛かったご飯のセットと、麺のセット。両方で259元。

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15時発の、國光客運のバスで、台湾桃園国際空港まで向かう。
ここで乗ったバスは、何故か少し上等で、座席も2-1とゆったりとしているし、前の座席の裏側には、液晶のパネルが付いていて映画なども見ることができるようである。
15時45分ごろ空港に到着。
16時30分にチェックイン。
ミニボンは、みんなにお土産を買い。
凡は、薬屋があったので、またもや二日酔いに効く薬を購入。

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そして、残った現金を両替して、出国手続きをした。
すると、出国したところにも免税店やらお土産物屋やら、いろいろお店があって、テレサ・テンさんのDVDがあった。
これは、記念だから買わなきゃね。
ミニボンが先に歩いて行ったが、もどってきて呆れた顔で凡を見ていた。
店員さんが、テレサ・テンさんの人形があるから買わないかと言う。
ラストワンだという。
でも、人形はさすがに買わずに店を出た。

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さて、帰路の飛行機は、悪天候のために遅れていた。
結局、30分ぐらい遅れたのかな、でも無事に乗り込む。
とはいうものの、いざ飛行機が飛び上がったと思ったら、急に機体がガクガクと揺れ始めた。
しかも、かなり激しい。
そして、普通なら安定飛行に入る高さにまで上がっても、更に揺れは激しくなって、シートベルトのサインは点きっぱなしだ。
結局、ワゴンで機内サービスが回ってくることはなく、それぞれのお客の注文を、個別に手で運んでと、CAさんも忙しそうだったので、ここはビールも注文を控えようと思っていた。
でも、あと15分でサービスが終わるというときに、CAさんから声を掛けてもらったので、そこでビールを注文。
それを流し込んだら、着陸態勢にはいったのであります。
そして、無事関空に到着。
その時に、もっと早く気が付くべきだったのですが、第2ターミナルからシャトルバスで関空駅の方に向かう時に時間を見たら、もうそこで凡の住む門真市までは帰れないことが判明。
しかたなく、関空快速で天王寺まで移動して、大阪の環状線まで走って、環状線の最終に乗りこみ、京橋からタクシーで凡のマンションまで帰ったのでありました。
最後は、バタバタとなりましたが、終始楽しく、改めてまた台北が大好きになって帰ってきたのであります。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    ビビアンスーの弟さんのラーメン屋さんは残念でしたね
    せっかく行ったのに閉店だなんてね・・・
    人気の朝食店ですが、これは台湾風クレープみたいえすが、いか焼きの皮っぽいのでしょうかね?
    朝から行列するなんて、きっと美味しんでしょうね~
    でも注文を急かされるのは嫌ですよね
    最後は豚そぼろご飯と台湾まぜそばでしょうか?
    これも台湾っぽくって実に良いですね
    帰りのフライトはかなり揺れたんですね
    揺れるとお楽しみに機内サービスがサーブされなかったりするから嫌ですよね
    今回の台湾旅行記を拝見していると、色々な物を食べられ、行きたい所にも行き、かなり充実していましたね
    見ていると自分も行きたくなってきちゃいましたよ
    楽しく、かなり参考になりましたm(__)m

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    そして、コメントのお返事遅くなり、ごめんなさい。
    昨日、香港から帰ってきました。
    香港でも、ブログ更新と思って、アイパッドを持って行ったのですが、
    どうも、落ち着かず、ブログの更新や、コメントのお返事もできずに終わりました。
    そんでもって、台湾のブログに戻りまして。
    ビビアンの弟のラーメン屋は、閉店したのは、このお店でどうも2回目のようです。
    周りは繁華街で、立派なビルでした。
    これじゃ、家賃高くついて、やっていくのシンドイだろうなと思いました。
    それから、朝食なんですが、1つは表面がサクッとしたパンのようなものを割って玉子を挟んでいます。
    そして、もう1つはクレープのようなものに、玉子を巻いているんですが、そういえばイカ焼きの皮っぽいです。
    美味しいですし、飽きの来ない味という感じです。
    急かされるのは、やっぱり焦りますね。
    でも、行列をさばくのには仕方ないのかもですが、予めメニューを書いて持っていけばよかったかなと思います。
    それから、今回の旅で思ったのは、日数が少ないときは、行くところとか、行き方とかを、前もって調べていく方がいいですね。
    なので、今回は、時間は少なかったのですが、すこし遠出もできましたし、いろいろスムーズに出来たなと思っています。
    とはいうものの、行くだけでも楽しいんですけどね。
    それに、今回は飛行機代片道2990円だったし。

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