平 凡蔵。の 創作劇場

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どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(594)徒然なるままに神頼み。大本編(2)のその1。

新興宗教と聞くと、断っても断っても、しつこく訪ねてくる勧誘を真っ先に思い浮かべてしまう。
凡は、情報は多い方が良いと考えているので、そんな勧誘も別に嫌じゃない。
情報を得てから、受け入れてもいいし、拒否してもいい。
なので、たまに自宅にピンポンと訪ねてくるキリスト教系の勧誘も別にこれは話ぐらい聞いてもいいかなと思うときもあるのだけれど、そんな時に限って用事があったりする。
それに、そういう場合は相手を知らない訳で、始めに自分の所属や名前などを述べてくれれば安心するのだけれど、いきなりくることも多くて、最近はかなり偏った団体もあったり、或いは宗教を隠れ蓑とした商売もあるわけで、それに対してこちらは、自宅にいるので個人情報もあったものではない訳で、不安もあり、なかなか話を聞くところまでには至らないことがほとんどだ。
それに対して、今日の凡は、こちらから訪問するのであって、別に来て下さいとも言われていないから気が楽だというか、楽しみなのである。
というか、急に行っても大丈夫なものだろうか。
そんな思いで駅から歩いていくと、堀が見えて、もう少しいくと「おおもと」と書かれた黒い門があった。
そこを抜けて歩いていくと広い広場のようなところに着いた。
案内板があって、参拝する人は受付をするようにと書かれている。

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なので、みろく会館という立派な建物の受付に声を掛ける。
男性の方がいらしたので、見学をしたい旨を告げる。
すると、「どうぞ。」と言われる。
どうぞと言われて、どこへ行きますか。
分からない。
なので、どこからどこまで行って良いのかを、また尋ねる。
すると、教主さまが住んでいるところと禁足地はダメだけど、その他は自由に回って良いと言われる。
この施設のある場所は、昔は明智光秀の居城の亀岡城のあったところだ。
そこに教団の施設を建てている。
というか、一旦造って、弾圧で壊されて、また建てたのだそうですが。
なので、一般の人も自由にお城の跡を見学したり散歩をしたりしているのだ。
とはいうものの、凡が行ったのは日曜日なのですが、境内はガラガラに空いていた。
さて、凡は大本という宗教について知りたくて来たのである。
なので、パンフレットなどを貰いつつ、「大本について知りたいのだけれど。」と訪ねると、ギャラリーでビデオもあるから見てみてはとのことだった。
それにしても、こんなに興味を持って来ている凡に一言の勧誘の言葉もなく、これでいいのだろうかと思いながら、2階にあるギャラリーに入った。
ここもまた、立派と言うか綺麗な施設で中に入ると出口なおさんや出口王仁三郎さんの作品が並べられている。
入口にいらっしゃった男性が、凡が初めて来たと分かったのか、凡についてくれて、1つひとつの作品について説明をしてくれた。
代表的な作品は出口王仁三郎さんの茶盌だ。
ビックリするような色彩の茶盌は「耀盌(ようわん)」と名付けたもので、その作風だけを見てもただならぬ自由さを感じる。

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(ギャラリーのパンフレットから拝借。この後の作品の写真もパンフレットから無断拝借いたしました。すいません。)
「古今独歩」と題された展示のテーマもぴったりだ。
この古今独歩という言葉の響きに凡は非常に感じるものがあったのであります。
何ともこんな風に作品を作れたら、これは楽しいだろうなと思う。
自由であり、楽しみでもあり、こころを動かす力を持ったもの。
「芸術は宗教の母なり」という王仁三郎さんの言葉は、上手くは言えないけれど、こころにストレートに影響を及ぼすものだと言う点で、何か岡本太郎さんにも通じるものがあるように感じた。
その他にも、凡はここに来るまで知らなかった人で、出口すみこさんという人を知ることが出来た。
出口なおさんの子供で出口王仁三郎さんの夫である。
この人の書は、北大路魯山人をして「その字たるや魅力将軍太閤様ばりで実に天真爛漫、スケールが大きくて自由自在、こんな立派な字を書く人なら会ってみたい」と言わしめて、実際に会いに行っているのでありまして、凡もまた感じ入った1人なのであります。

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(何ともおおらかな字だ。)
或いは、この出口すみこさんという人は、その字のように天真爛漫な性格をここで知って、今回訪れて1番知って良かったと思った人かもしれない。
こんな風に生きられたらと思う。
そして、開祖出口なおさんのお筆先も拝見することが出来たのも来た甲斐があった。

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(半紙にして20万枚も書いたそうなので、これはただ事じゃないですよね。)
そんな作品をギャラリーの人の説明を聞きながら回ったのは、これは非常に楽しかった。
さて、そして作品だけじゃない。
受付で教えた貰ったビデオだ。
凡は大本について知りたいから来たのであって、ビデオも見てみたいのでありまして、ギャラリーの一角にあるコーナーでビデオを見せていただいた。
とりあえず1本10分ぐらいのものを見たけれども、更に追加をお願いして結局、4本のビデオすべてを見てしまった。
これもよくできていて、何となく大本の教えに触れたような気になったのでありました。
凡はこのギャラリーへ来たことを本当に良かったと思う。
宗教を抜きにしても、その芸術性の高さというか、いや高い低いというより、その独自性と自由さに感動をした。
とあまりにも影響されすぎというか、ほめちぎりすぎでありましょうか。
さて、これから園内というか境内を歩いてみよう。
ブラブラと歩くと「万祥殿」という建物があった。
どうも、神殿のような感じなので建物の外から参拝をした。
ふと見ると受付のようなところがある。
ガラス戸を開けて中に入ってもいいかと尋ねると、お祓いをすれば良いという。
なのでお願いをした。
建物前でお祓いをしていただいたら、あとは勝手に中に入って良いという。
入ると中央に神様が祀られていて、向かって右に能舞台のようなものがある。
すると後から5名ほどの団体が入ってきて、先達の人と一緒に祝詞をあげだした。
先達の人が他の人にその意味などを説明しているところをみると新しい信者なのだろうか。
そんな様子を凡はどうしたものか、座りも出来ずに、ただ立ってボンヤリと見ていた。
その後もまた家族連れがやってきて順番を待っている様子だった。
果たして、この人たちはどんなご縁でこの地にやってきたのだろうか。
凡のように始めっから直接訪ねてくる人も少ないだろうから、誰かに誘われたのだろう。
或いは親からの信者とか。
そんなことを思うと縁の不思議さを感じるね。
さて、境内をブラブラと歩いたら、ここでどうしようかと思う。
この「おおもと」という教団は、ここ亀岡に本部というか聖地があるのだけれど、もう1か所聖地と言われるところが綾部にある。
この亀岡は出口王仁三郎さんが造った聖地で宣教の中心で、綾部の方は出口なおさんの住んでいたところで祭りの中心なのだそうです。
ここまで来たんだから綾部の方も行ってみたい。
それを案内所で相談すると、今からならギリギリ日暮れまでに行けるのではないかとのことだった。
急いで亀岡まで引き返して、ちょうど1分後に発車する特急に乗り込んだ。
車内で特急券を買う。
綾部着は記憶では16時30分頃だという。
乗車時間は45分ぐらいか。

※字数が多くなりすぎたので、ここで一旦アップします。
  この続きもありますので、よろしければ引き続き読んでくださいまし。
  次のブログに続きます。

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(売店で購入。これも面白かった。)

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