平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(573)傷心旅行だよ。みゆきさーん。(5)

1月10日。
みゆきさんにフラれた傷心旅行の帰路であります。
それにしても、いつもながら書くのが遅いなと凡自身も思うのでありますが、ここは先を急がなきゃいけません。
何しろ、1月の25日には、みゆきさんを「眺める」旅に出発するのでありますから。
26日と27日は、東京国際フォーラムのコンサート一会に行ってきます。
もう、今はそれが楽しみで楽しみで。
さて、傷心旅行の帰路でありますが、まずは予定していた富士駅12時56分の電車に乗り込み、静岡まで移動。
13時41分発の浜松行きに乗り換え、15時03分に更に豊橋行きに乗り換える。
15時36分豊橋着。

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(豊橋駅前)
さて、ここでである。
豊橋という地に足を踏み入れたことがない。
往路では改札を出はしたが駅しか見ていない。
それに、往路で時間があれば食べようと思っていた豊橋名物のカレーうどんも食べてみたい。
ということで、豊橋出発を16時51分にしてカレーうどんを食べることにした。
なので、ここで1時間15分の時間がある。
駅前の商店街などを歩いてみると、駅前の狭い範囲だけれど小さな旅行を楽しんでいる気分になって楽しい。
楽しいから、もっと歩き回りたいと思うのだけれど、それほどの時間もない。
目に留まったお店「玉川」さんに入ることにした。

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店内は結構賑わっていて、凡はカウンターに座った。
もちろん、ここは豊橋カレーうどんだ。
その中でも、ノーマルタイプを注文。

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(910円。カレーうどんの上にかぼちゃ、ナス、ミニチキンカツが乗っかっている。)
この豊橋カレーうどんというのは、鉢の底にごはんが少しあって、その上にとろろを乗せいている。
そして、その上に、普通のカレーうどんが乗っかっているのです。

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(こんな感じです。)
なので、始めはカレーうどんとして食べ始めて、麺がなくなったら底にあるごはんと混ぜてカレーライスとして食べることができて、2度楽しめるのである。
食べる前は、何とも無理に捻り出したアイデアのようで、斜に構えて食べ始めたのでありますが、これが意外にも楽しいのであります。
余分な話ですが、この「斜に構える」を「シャ」とよまずに、凡は「ハスに構える」と読んでいるのですが、みなさんはどういう風に読んでいるのでしょうか。
まあ、それは置いておいて。
しかも、カレーうどんの下にとろろがあるので、カレーうどんを食べている間は、ご飯にカレーが混ざらないようになっている。
それに下のカレーライスの味を取り上げても、このとろろとカレーが実にマッチしていて旨いのである。
凡は前から思っていたのですが、カレーライスには粘り気のあるトッピングが合うような気がする。
この豊橋カレーうどんのとろろだって、カレーが何ともまろやかになって美味しかったし、ココイチというカレー屋さんで以前に納豆をトッピングしたら、これが何とも面白いのです。
大阪の人はカレーライスに生卵を乗せて食べる人も多いのですが、これは卵の黄身のまろやかさとカレーがマッチしているからで、納豆やとろろも、その卵の黄身と同じような感覚でカレーにマッチしているんだと思う。
凡はどちらかというと辛いカレーが好きなのですが、たまにまろやかなカレーがどうしても食べたくなる時がある。
でも、そんなカレーを食べたいと思ったときは、なかなかお店を見つけられないんですよね。
そして、そんな豊橋カレーうどんは、間違いなく豊橋の名物でありまして、今回もまた名物やけ食いを達成したのでございます。
さて、カレーを食べたら、そんなにはゆっくりとしていられない。
16時51分発の名古屋行きに乗り込む。
17時43分名古屋着。
さて、カレーうどんを食べてからまだそんなには時間が経ってはいない。
1時間ぐらいだろうか。
とはいうものの、ここで素通りしてしまったら、それはやけ食いの旅にはならないだろう。
丁度いい食いの旅になってしまう。
丁度いい食いの旅では傷心旅行の旅にはならない。
やっぱり名古屋で途中下車して名物を食べねばならないだろう。
それがみゆきさんにフラれた凡の正しい行動であるに違いない。
名古屋で降りたなら、どこの店へ入ろうかということになるのだけれど、どうせなら路面店がいい。
とはいうものの栄などの繁華街に行くには時間がない。
なので駅前をうろうろすることになるのだけれど、なかなか1人で入って楽しそうな店を見つけられない。
残り時間を考えたら、地下街もやむなし。
そう思ってさらに探す。
結局の名古屋駅のみゆきホテルがある方の地下街に降りて行った。
しかし、ここでも名古屋の名物である味噌煮込みや手羽先の風来坊は満席であった。
世界の山ちゃんもない。(と思う。)
どうしようかと思ったときにふとエビフライのお店を見つけた。
見るところ昔からある名物のお店ではなく、最近出来たカジュアルな雰囲気のお店である。
観光客を対象にしたお店なのかなとも思える。
とはいうものの、今は名物になっているエビフライだって、あれはタレントのタモリさんが言い始めて定着したもので、どちらかというとそこに老舗感や歴史的理屈はない。
だったら、思いっきり観光客としてエビフライを食べるのもまた一興だ。
ということで、エビフライのお店に入る。
「海老どて」さん。

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メニューを見ると、やっぱりエビフライ押しだ。
しかも、ジャンボサイズのエビフライがオススメのようです。
そこで、凡が気になったのは、「新名古屋名物」と銘打った、また店名にもなっている「海老どて」だ。
なんでもエビフライを八丁味噌がベースのどて味噌に付けて頂くようである。
これは新しい。
メニューにも「新」名古屋名物とあるものね。

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(ビールも追加して、そんでもって3800円ぐらいだった)
注文をするとまずエビフライにつけるためのどて味噌が運ばれてくる。
下に固形燃料があってアツアツの味噌がつけれらるようになっていた。
お姉さんの説明によると添えられている玉子を溶いて、このどて味噌に回し入れるとのこと。
するとこの玉子がフライをつけた時によく絡まるそうです。
そんなことをしながらエビフライの来るのを待つ。
そして、手羽先も注文。
これは風来坊や世界の山ちゃんのような味にインパクトはない。
説明によると、さっきのどて味噌をつけて食べるといいそうだ。
ただ、凡は塩コショウの方が好みかな。
ビールを飲みながら待っていると、エビフライが運ばれてくる。
もちろんアツアツだ。
それをおもむろにさっきのどて味噌に絡めて食べる。
味は簡単に言うなら、味噌カツの海老バージョンである。
ただ、ぐつぐつと煮えているどて味噌に付けながら食べるのは、これは非常に楽しい。
なんだかんだ言ってお店に入ったけれども、これは大いに満足をして店を出たのであります。
やっぱり新しいお店にも入ってみるべきだなと思った。
入らなきゃ新しい発見がない。
観光客相手の軽いお店と見えても、大いに満足して出ることになるお店もあるということだ。
さて、ホームに上ると次の電車には8分ほどあった。
そして目に留まったのが駅そばである。
さっきの海老どてを食べた後ではありますが、ただそれは美味しく頂いたわけでありまして、そしてお腹も膨れたのではありますが、「もうアカン。もう食べられへん。お腹パッツンパッツンや。」と思わず唸ってしまうほどには食べてはいない。
つまりはやけ食いをしていないのである。
ということは、このままでは、みゆきさんにフラれた傷心旅行の名物やけ食いの旅ではなくなってしまうということである。
急いで駅そばに入って、かけのきしめんを食べる。
かけなのだけれど、小さな揚げも入っている。
凡は猫舌なので、時計とにらめっこでかきこんだ。

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きしめんと言えば、これは名古屋の名物でありますので、これでさらに名物の追い打ちをかけることができたのであります。
さて、名古屋駅19時30分発の電車に乗り込む。
そして米原駅で乗り換え、大阪に22時26分に無事到着したのであります。
それから、京橋まで環状線で行って、京阪電鉄で門真市まで帰ってきた。
何とか、名物も食いまくり、みゆきさんにフラれたこころの傷は癒えたのかどうなのか。
ただ、やっぱり旅は行けばそれなりに、どんな旅でも、楽しいのではありました。
家に帰るとミニボンが、念のために出来合いの弁当を買ってくれていたので、これを食べる。
最後は名物ではなかったが、やっぱりやけ食いになったのでありまして、これにて傷心旅行は終了したのでございます。

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