平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(570)傷心旅行だよ。みゆきさーん。(2)

豊橋着12時09分。
次の電車は12時42分の浜松行きまでない。
なのでこの豊橋駅で30分ほどの時間の余裕がある。
駅の中とか駅ビルに豊橋カレーうどんのお店があれば入ってみよう。
何しろ今回の傷心旅行は名物のやけ食いである。
と思って、まずは駅の改札付近をみると、小さなフードコートがあって、うどんコーナーもあって、カレーうどんもあったのですが、どうも写真を見る限り豊橋カレーうどんではなさそうである。
一旦、改札を出て駅の周りを探すが、どうも思ったようなお店を見つけることができなかった。
仕方がないので豊橋の駅というものをブラブラと楽しんで、駅の中の売店で知立名物という藤田屋の大あんまき(170円)というものを買ってホームで食べる。
とりあえずは、名物を食べたのである。

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(写真では大きく見えますが、手のひらに乗せています。)
さて12時42分の浜松駅行きに乗り込む。
意外と乗客が多い。
13時16分浜松着。
そして13時30分発の静岡行きに乗り換える。
何気なく進行方向に向かって右の方を眺めていると、磐田駅を出た辺りだろうか、新幹線と並行して走る区間があって、ちょうどカモノハシのような列車が凡の電車を軽やかに追い抜いていった。
そうだ、あの列車にみゆきさんが乗っているのかな。
そんなことを思ったら、あのカモノハシが愛おしく思えた。
あのカモノハシの列車のグリーン車が愛おしい。
あのカモノハシの列車のグリーン車の座席が愛おしい。
とはいうものの、このカモノハシの新幹線にみゆきさんが乗っているという根拠はゼロに近い確率であり、空想の世界でもある。
意味のなかった愛おしさのやり場は、これはどこにもないのが凡の現実なのであります。
やっぱり、やけ食いで紛らわせるしかないのである。
そんな空想から現実に戻ったら、14時40分に静岡着。
静岡に着いたら、ホームの売店を覗いてみた。
駅弁を売っている。
幕ノ内と鯛めしだ。
こんな場合、凡は幕ノ内が食べたくなる。
どうにも、旅行をしている気分になるんですよね。
まずは、蓋に付いたご飯粒を食べるのが気分なんだ。
あのヘギの香りが何とも好きなのであります。
とはいうものの、ここの駅弁もたぶんそうだろうけれど、最近の幕ノ内は木の弁当箱が少なくなってきたので、ちょっと寂しいのではあります。
幕ノ内は気になったのではありますが、鯛めしは名物のようなので、これを購入。650円。
次の電車は14時54分。
どんなシートなのかもわからないので、そのままホームのベンチで14分の待ち時間でかきこんだ。

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鯛めしの鯛は少し甘いデンブのようなものでご飯の上にたっぷりと敷き詰められている。
ごはんにも味がついているようであるけれども、味音痴なので何の味なのかは不明ですが、たぶん鯛の出汁なのだろう。
素朴な甘さがほっとする。
とにかくである。
とにかく名物を食べた。
そのまま14時54分発の電車に乗り込む。
そしてやっと富士駅に15時27分に到着した。

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これでとりあえずは、目的地に着いたのである。
まずは、駅前のホテルにチェックイン。
アイフォンの楽天のアプリで、1泊7690円だった。
「スーパーホテルJR富士駅前禁煙館」

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フロントのお姉さんの対応も優しくて親切だ。
ここにして良かったと思う瞬間である。
やっぱりホテルは何といっても清潔が第一であるけれども、あとはスタッフの対応が最重点ポイントですものね。
部屋のドアを開けると、ややビックリした。
普通のホテルの間取りは、ドアを開けたらユニットバスがあって、その横が狭い通路で奥にベッドがあるというのが安いビジネスホテルでは多いのではないだろうか。
でも、凡の部屋はドアを開けると部屋が正方形に近い四角で、すぐにデスクとベッドがあるのである。
ユニットバスはドアの横なので、それは普通のホテルと同じなのだけれど、間口と奥行きの長さのバランスが正方形に近いので、ちょっと居心地が悪いような、落ち着かない間取りである。
しかも、凡の部屋はグレードアップしてくれているのかスーパールームといって2名でも使用できるようになっている。
とはいうものの、2段ベッドなのであるので、1名で使用するときは寝ると上にベッドがあって、どうも閉塞感がある。
これなら普通のシングルの方がよかったかもしれない。
そんでもって、このホテルはエコだとかロハスを謳っているのでありますが、そのどれもが凡には窮屈な感じではあります。

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(ドアの裏側)

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(室内)

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(ベッド)
などと、マイナスなイメージのことを書いたのですが、ハードについては、これは言っても仕方がないのであります。
とりあえずは、これからこのホテルに泊まろうかと思っている人への1つの情報としてかいただけであります。
問題は、そこでどれだけお客さんにくつろいでもらえるかなのでありまして、その点は非常に満足がいったのであります。
女性のスタッフの誰もが丁寧で優しく、そして元気がいいのです。
これは特に強調しておきたい。
観光の情報を訪ねた時も、親切に地図をコピーしてくれたり、朝食の時も、高級なホテルにはない元気良さがあって、これから1日スタートするぞというときには、本当に元気の出る朝食をいただくことができました。
さて、チェックインをしたら、今日はもう時間的に観光などをしている時間はないと判断。
部屋で明日の観光の予定を検討する。
はじめに富士駅に決めたのは、大阪から見て東にあるということと、言ったことがない土地で、東京のように夜について次の日も観光もできないというほどには距離が離れていないという点だったのですが、その後決定づけたのが、富士駅の近くには浅間大社があるということを知ったからなのであります。
昔富士山のあたりには超古代王朝「富士王朝」があったと宮下文書に書かれているそうで、その宮下文書を持っていたのが浅間大社だと、何となく漠然と記憶していたからである。
凡が読んでいるムーにも、ときに特集が組まれたりしている。
とはいうものの、そこが凡である。
そこが実にいい加減なのでありまして、この記憶は極めて曖昧で、まさしく不正解であったことをホテルで次の日の観光を考えていた時に知ったのであります。
浅間神社は全国に沢山あるのですが、その総本宮が富士山本宮浅間大社であることは間違いがなかったのですが、宮下文書を所有していたのは、また別の富士吉田市にある北口本宮冨士浅間神社だったのです。
とはいうものの、この2つの神社は重要な結びつきもあるようで、これは両方行ってみたいところなのですが、今回は地理的にも時間的にも、富士宮市の浅間大社だけお参りをすることにした。
そして、他にも富士宮市に行くのには見延線に乗って移動するのですが、その先には身延山がある。
身延山久遠寺がある。
ここは日蓮宗の総本山だ。
凡は日蓮宗ではないけれども、これは興味があるので見てみたい。
そうなると、日蓮正宗の大石寺も見てみたい。
これはまた小野寺さんという南朝天皇といわれる人というか、本人だけが言っているのか、その南朝天皇が出入りしていたこともあるという、これまた真贋は置いておくのでありますが、そんなお寺がある。
そして、その真贋はどうなのかは置いておいても、そしてその話題を抜いて日蓮宗だけを取り上げても、一度は見てみたい気もするお寺ではあります。
それに静岡というと久能山東照宮がある。
ここは家康が日光に祀られるまで死後に埋葬されていたところだ。
こうみてくると、静岡というところは、凡のようにいい加減な不思議大好き中年には、実に興味深いスポットが点在する場所なんだ。
改めて今回の傷心旅行だけでは回り切れないのであります。
などと、ホテルの部屋で明日の予定を調べた結果は、そのどれもが時間がないので行くことが出来ないということに帰結した。
なので、今のところ明日の予定は冨士本宮浅間大社だけとなる。
あとは時間を見ながら明日考えよう。
さて、もうそろそろ夕食でも食べに富士の街に繰り出しましょうか。

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