リゾートホテルのバイキング。
しかも、星野リゾートという有名なリゾートである。
会場に行くと既に入場が始まっていた。
早い時間なので席は庭が見えるガラスの壁の横を案内される。
まだ外が明るいうちからバイキングを頂くなんて、なんて贅沢な話だろう。
凡は、これから始まるリゾートの夕食にこころ踊らせていた。
と、あまり横道にそれるのも、バイキングはどうだったんだということになるので、
さっそく凡のバイキングの評価をしてみる。
まずは凡のバイキングの評価点「好きなものを、好きなだけ、気兼ねなしに」という点だ。
この点は合格であり、大いに満足だ。
もう凡にとって、このポイントだけあれば料理の内容はどうだっていいとさえ言える。
そんなのバイキングなんだから当たり前じゃないと思う人もいるかもしれないが、この基準を満たしていないバイキングレストランも多いのだ。
それに、若い係りの人が一所懸命やっているので気持ちもいい。
とはいうもののである。
ここは高級リゾートの星野リゾートなのだ。
行く前から凡の評価のポイントのハードルがやや高くなっている。
そんな高くなった視点で見ると、やや期待外れだったかと言わざるを得ない部分もある。
まずは料理の種類が少ない。
そして青森を感じさせる料理も少ない。
でも、それはまあいい。
でも、本当に皆に美味しいものを食べさせてあげようという気持ちがない料理が多いのではないかと思う。
なんて言い方はちょっと辛口すぎるかな、ごめんなさい。
でも、感じたことなのであります。
まずは、お造りである。
サーモンと帆立2切れずつ乗っかっている。
せっかくのリゾートの造りなんだからもう少しワクワクするものであってもいい。
そして、どれも大雑把な調理のものが多く、手の込んだ前菜のようなものが少ない。
そんでもって、何故美味しいものを食べさせよとしていないかという部分だけれど、メインである。
帆立の貝焼きは、あらかじめ熱を加えた帆立を、何度も使ったような帆立の貝殻に乗せて、ちょっと温めるだけ。
ちょっと温めるだけだから、貝を焼いた時の香りは全くないし、調理をする人の後ろには帆立の貝殻が山積みされているのが、どうにも興ざめだ。
そんでもって、シェフのこだわり「森のビーフシチュー」だ。
パイ生地の器に、あらかじめ別に茹でて処理したニンジンや野菜を盛ってから、その後にビーフシチューのソースを掛ける。
ビーフシチューなんて食べ物は、具材を一緒にグツグツを鍋で煮て、野菜にシチューの旨味が浸み込んだのを、それをフーフーしながら食べるのが美味いんだ。
別に調理した味のない野菜を熱くないパイ生地にいれているから熱々でもないし、野菜に味も浸み込んでいない。
さっきの帆立の貝焼きと同じだ。
その料理の面目としての勢いがないのであります。
それに凡の気に入らないのは、森のサラダという野菜を小さく切って大きな四角い皿に盛りつけて、さらに何を勘違いしてるのかソースを絵画のように気取って掛けている1品だ。
最近はソースをこんな風に掛けるのが流行っているけれども、あれはどうもいけない。
一見綺麗に見えるけれども、料理としてのチカラが弱いと思うのである。
野菜がメインなのか、絵画のように散らしたソースがメインなのか判然としない。
しかも、このホテルのレストラン会場のテーブルは凡以外のテーブルでも大概において狭い。
この狭いテーブルに大きな四角い皿というのは、全体を見ていないという事だ。
他の人を観察していると、トレーにそのサラダの四角い皿を大きくて乗らないものだから、縦にしておいてセッティングしている人もいる。
つまりは、いくら気取ったものを拵えたって、食べる人がそのシェフが考えたようには置かないし食べないのである。
無意味な演出である。
、、、と、何かバイキングの料理を酷評しているようであるけれども、決してそうではありません。
これだけは断わっておきますが、料理は大変美味しかったし満足をしたのであります。
凡は、地ビールも頂き、地酒も頂き、料理も美味しく頂き、スタッフにも親切にしてもらい、大いに満足したのであります。
それに5時過ぎに行ったから、サービスのビールもミニボンの分を含めて2杯いただいたしね。
あれは嬉しかったね。
ただ、もしかしてこのブログを読んでくれている人に、そしてこれから奥入瀬渓流ホテルに泊まることを計画している人のために参考として書いたのでありまして、その辛口の言葉も星野という高級リゾートでることを考えると仕方のないことなのだとお許しください。
そして、凡もミニボンもお腹いっぱい料理を頂戴しまして、またお酒も頂戴いたしまして、会場を出たのであります。
普通はこのまま部屋に戻ってバタンQなのでありますが、ここは奥入瀬渓流ホテル。
フロントの近くには岡本太郎さんの暖炉があるラウンジ「森の神話」がある。
是非ともここに入ってカクテルなど洒落たものを頂きたいのであります。
ラウンジに行くと、正面には大きなガラスが張ってあって、ペアの椅子が置いてある。
ここからライトアップされた渓流のみどりを見ることができる。
雰囲気ありますね。
でも、凡は暖炉が目的だ。
なので暖炉の横の4人掛けの広いテーブルに座った。
まだ人は少なく、これは本当にリゾートしている気分で良かった。
ミニボンは飲まないけれど、凡の為にアルコールを注文。
オススメという季節のカクテル。
リンゴ塩のソルティドッグすいか 1300円
奥入瀬モヒート 1300円
岡本太郎さんの暖炉。
ライトアップされた奥入瀬のみどり。
木製のソファ。
そんな空間の中で凡は、本当に奥入瀬渓流ホテルに来て良かったなあとしみじみと感じていた。
ゆっくりとラウンジで過ごして一瞬外にでると寒暖計は20度を示していた。
やっぱり涼しいね。
大阪じゃ考えられない快適さだ。
それに、誰もいないロビーも何だか素敵で、本当ならずっと座って空間と時間を感じていたかったな。
(夜のロビー)
でも明日もあるので部屋に戻ることにした。
明日は朝の5時から奥入瀬渓流にある苔むしたテーブルでコーヒーを頂くというアクティビティに参加する予定である。
部屋に戻って少し喉が渇いたな、冷たい水が飲みたいなと思って冷蔵庫を開けるとジャーに水が冷やされていた。
1口飲むと「美味い!!!」
洗面所の説明を読むと、この奥入瀬渓流の水は蛇口から出る水もすべて、この奥入瀬で湧出するミネラルウォーターだそうです。
なので、この冷蔵庫の水も水道の水。
凡は何がこのホテルに来て良かったかと言われたら、1番は太郎さんの暖炉を含むこの施設の雰囲気だと答えるだろうけれど、2番目は絶対にこの水だ。
水道の蛇口からミネラルウォーターが出るなんてこれ以上の贅沢があるだろうか。
凡は滞在中何度も何度も水を飲んだ。
そして何度も何度も、美味いと唸った。
この水はいつもヒンヤリと冷えているので最高の水である。
これだけは絶品だ。
(部屋の洗面の蛇口の上に貼ってある説明)
(岡本太郎さんの暖炉「河神」の横には岡本太郎さんの本が置いてあって読むことができるようになっていたので、1冊借りて部屋で読む。やっぱり面白いね。)
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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント
さすが星野リゾート、ビュッフェも充実しているようですね
これなら満足度も高そうですね!
しかしラウンジのドリンクが幾分お高めのようですね・・・
ありがとう、ゆけむりさん。
ビュッフェは、少し微妙というか中途半端な感じを受けました。
勿論、良かったのですが、期待しすぎたのかな。
ラウンジのドリンクは高めなのですが、
ここで飲まなきゃというか、このラウンジで座って時間を過ごさなきゃ、
きっと後で後悔すると思って、どうしても行きたかったんですね。
でも、雰囲気は抜群でしたよ。