平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(533)奥入瀬のリゾートを満喫の旅。(3)

新青森駅からの送迎バスは大型のバスで、お客さんでいっぱいだった。
13時45分に出発して、街中を抜けて山の中を進んで行く。
走るバスの窓ガラスが、細い道の横の木々の葉を擦りながら進んでいくのは、ちょっと楽しい。
またある時は牧場のようなところ、ある時は三角形の山、そんな自然な風景を見ながら、15時15分のホテル到着までバスは走って行く。
新青森からなんと1時間30分かかるんですね。
これはナンボ何でも遠すぎるとミニボンは言うのであるけれど、寝てたのにね。
でも無事ホテルに到着した。
まずはチェックインなのだけれど、送迎バス出来た人が大勢いるので、先にロビーで全員座って待つ。

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(待っている間に出された抹茶入りのリンゴジュース)
すると入り口近いところから座りながらチェックインの手続きが始まる。
凡は最後の方に座っていたので、チェックインの案内も最後だ。
とはいうものの、ここはリゾート。
ハヤル気持ちを押さえて待っていた。
目の前には凡が楽しみにしていた岡本太郎さんのデザインした暖炉が見えている。
それを見ながら、ただ待っているだけなのに何とも贅沢をしている気分にひたっていた。

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やがて凡の番が来て、説明を聞きながら部屋まで案内をされる。
凡の泊まった部屋の館には、もう1つ別のデザインの岡本太郎さんの暖炉があった。
これは来て良かったと思った。

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3階について凡の部屋に案内をされる。
通路を歩いて行くと右側に1つひとつ均等にドアが並んでいる。
まあ、普通はそうだろう。
1番端っこまで来たときに、建物の造りが端っこが半円形になっているのだろう、4つのドアがキューッと寄せ合詰まっているところがあった。
係りの兄ちゃんは、お部屋はここですと言った。
今まで等間隔にドアがならんでいたのに凡の部屋だけ、というか凡の隣を合わせると4部屋だけれど、ドアがキューッっと引っ付いている。
何となく寂しい。
このあたりがリゾートなのに1番安い部屋にしたという結果なのだろう。
とはいうものの、まあ寝るだけだからね。

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部屋に入るとそんなには広くはない。
何しろ1番安い部屋にしたんだから。
とはいうものの室内は落ち着いていて、ベッドもふんわりとしていて高級感はある。
ベッドにはエアウィーヴが使われていた。
係りの男の子によると改装して間もないとのこと。
凡とミニボンは、やっとたどり着いた高級リゾートでちょっと嬉しくなったのであります。

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窓のカーテンを開けると奥入瀬の山々を借景にして給水塔や年月の経ったベニヤ板の施設が見える。
素敵だ。

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よくこんなリゾートに来たなら何としても渓流の見える部屋がいいと言い張る人もいるだろう。
でも、凡にはこんな風景が落ち着くのである。
良く見るとベニヤ板の上には名も知らぬ雑草が生えている。
素敵である。
雑草と言う名前は使いたくはないけれども、凡は雑草が好きだ。
よくこんな状況で芽を出すことができたねと拍手を贈りたくなる。
自然て素晴らしいね。
何となく1番安い部屋にして良かったと思った。
これがどうだ、ちょっと高い部屋にして、その部屋の窓から奥入瀬の渓流でも見えたなら、こんなベニヤ板の雑草の自然の素晴らしさ力強さを見ることはなかっただろう。
本当に1番安い部屋にして正解だったといえるだろう。
さて取りあえずは温泉だ。
奥入瀬渓流ホテルには温泉施設が3カ所ある。
まずは「九重九重の湯」と言って渓流のそばにある温泉だそうです。
でも、ここは男女の入浴時間が決まっている上に、温泉まで行くのに送迎バスに乗って行かなきゃいけない。
時間的にここは断念した。
そして東館にある「東の湯」だ。
まずはここに入ることにしよう。
その前に凡にはあることをする予定が、実は出発前からあったのである。
というよりも是非ともしておかなければいけない儀式だ。
それは2月23日に始まるストーリーを完結するためだ。
2月23日といえば、、、そうなのである。
みゆきさんの誕生日だ。
凡はみゆきさんの誕生日に凡がデザインしたオリジナルのTシャツを作って贈ったんだ。

まあ、みゆきさんが着てくれているか、それ以前にみゆきさんまで届いているのかは不明だけれども、凡は贈った。
そして凡用にも1枚同じものを作った。
そしてそれには深い意味があったのだ。
つまりはこうだ。
時間というものは一方方向に流れていっていると普通の人は思っているかもしれない。
でも、現在も、未来も、そして過去までも、実はまだ詳細には決まっていないといことがエライ先生によって説かれている。
なのでこのTシャツだ。
凡はみゆきさんにオリジナルTシャツを贈った。
もしだ、もしみゆきさんが、そのTシャツに1回でも袖を通してくれたなら。
そして、凡が片割れのTシャツを着たのなら。
凡とみゆきさんの時間を超越した遠距離ペアルックが成立するのである
ウットリ。
これって素敵じゃない。
とはいうものの、凡はみゆきさんにTシャツを贈ったけれども、凡自身はそのデザインが恥ずかしくて大阪の街中を着て歩く自信が無かった。
なので、まだ1度も来ていないのである。
ということは、「もしのもし」が実現して、みゆきさんがTシャツに袖を通してくれていたとしても遠距離ペアルックが成り立たないのである。
ということは、何としても凡がすべきことはTシャツを着ることなのであります。
でも、大阪の街中じゃ恥ずかしい。
でも、奥入瀬のリゾートなら、そして岡本太郎さんの暖炉の前なら着る勇気がでそうだということで出発する前からバッグにTシャツを詰め込んできたのだ。
それを温泉に入る前にやらなきゃいけない。
ということで凡は温泉に入る支度をしてTシャツを着て岡本太郎さんの暖炉の前に立ったのであります。
そこをミニボンに写真撮影してもらった。

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「よし、これで終わった。」
凡は何とも言えない達成感に包まれていた。
そしてみゆきさんとペアルックになったことを妄想した。
でも、実際のところどうなんだろう。
みゆきさんは着てくれたのだろうか。
そして、その後温泉へ入る。
温泉は貴重品ロッカーがあるので安心である。
ただ、タオルは部屋から持って行かなきゃいけない。
ただ部屋には1人に1個タオルを入れたり私物を入れるビニールのカゴがついているので、そんなに不便ではない。
温泉は内風呂と露天とあって、大きさはそれほど広くはない。
露天風呂も、その下に渓流が流れているのだけれど、木の柵があるので見えない。
端っこのやや低くなった柵の所からは少しは見えるのだけれど。
時間のサービスで脱衣所にアイスキャンデーが無料で取れるようになっていたが、夕食前なのでやめた。
そして、タオルや私物を便利なビニールのカゴに詰めていると、あることに気が付いた
凡のカゴはビニールである。
何となく可愛い。
でもふと周りをみると竹を編んで漆を塗った瀟洒なカゴを持っている人が数人いる。
考えるまでもなく高い部屋の人である。
少しばかり可愛いビニールが寂しくなった。
とはいうもののである。
瀟洒な塗りのカゴを持っている人は高い部屋の人で、それは泥棒さんが狙っている可能性が高い。
ビニールのカゴを持ている人は安い部屋の人で、泥棒さんはビニールを気の毒にと思うだろう。
ということはだ、リゾートという心身を休める場所に来たのに瀟洒な塗りのカゴの人は泥棒さんが気になって芯からリゾートで心身を休めることができないのである。
それに対してビニールのカゴの人は、泥棒さんに狙われるという心配をすることなく、リゾートで心身をリラックスさせることができるということである。
凡はそう考えたときに、1番安い部屋にして良かったと思った。

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(籠は売店で買うこともできる)
さて、温泉にも入ったし後は夕食のバイキングである。
館内を歩ける部屋着に着替えて夕食会場の「レストラン紅山」向う。
時間は5時過ぎだ。
何故なら5時から5時30分の間に行くと、アルコールを含めてドリンクが1杯無料でサービスされるからだ。
高級リゾートの1杯は、他のホテルの1杯とは格が違うのである。
これは頂かなきゃね。
さてさて、リゾートのバイキングはどんなだろう。
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平 凡蔵。の本。


◆「アルカディアのレフュジー」

 中島みゆきさんの「一会」を見に行く前に
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       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    こんばんは、お久しぶりです
    こちらの星野リゾートは、いつか泊まってみたいと思っていたのでとても参考になります
    この大きな暖炉は見応えありますね!
    この後の温泉&食事が楽しみです

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    ゆけむりさんは、相変わらず精力的に旅行やグルメにまい進されていますね。
    それは、素晴らしいと思います。
    星野リゾートにも、いろいろあるようで、今回泊まった奥入瀬は、始めは別のホテルであったのを星野リゾートが買い取ったようですね。
    それでも、星野リゾートですもんね。
    そんでもって、暖炉はやっぱり良かったですよ。
    でも、温泉と食事は、、、期待すると、、、どうだろう。
    ゆけむりさんのように、いろいろなところに行ってられる人には、期待と実際のギャップがあるかもしれません。
    とはいうものの、
    すごく良かったし、満足はしたんですよ。

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