平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(532)奥入瀬のリゾートを満喫の旅(2)

青森空港に到着した凡とミニボンは到着ゲートを出ると、奥入瀬渓流ホテルの送迎バスの乗り場に向かった。
今回の青森の旅行では、ホテルの送迎バスだけが交通手段の命綱だ。
何しろ青森の中心部からホテルまではバスで1時間半かかる。
もしバスに乗り遅れでもしたら、1時間半もかかるような距離をタクシーで行くなんてことは予算的にありえない。
そのホテルの送迎バスなのだけれど、有難いことに新しい路線として青森空港から新青森までの送迎も用意されている。
なので空港からも送迎バスを利用させてもらうことにした。
送迎バスの乗り場に着くと中型のバスが停まっていて、乗客は凡たちだけであった。
青森空港11時10分発の新青森駅11時50分着。
これも長い距離だけれど、新しい青森という土地を車窓から眺めている間に無事到着。
新青森に到着してまずはコインロッカーに荷物を預ける。
そして、同じ1階にお土産コーナーがあった。
見た目も楽しく綺麗なお土産コーナーにミニボンはテンション上がりっぱなし。
もうすでに青森旅行の目的の半分を達成したような勢いである。
凡も地酒の自動販売機で軽く1杯。
にんにくコロッケを半分頂く。

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でも、あんまりお土産コーナーで長居はしてはいられない。
折角来たのだから、青森駅まで出てみたい。
新青森は周りには何もないからだ。
そう思って、JRの改札まで行くと、次の電車は30分後。
新青森からホテルまでの送迎バスは13時45分に発車する。
なので、この30分を待つのは勿体ない。
ということでタクシーで移動。
青森駅についたら、まずは昼食だ。
タクシーの運転手に美味しいお店を尋ねたら、駅近くの市場のようなところで、のっけ丼と言って自分でどんぶりに魚などを市場の魚屋さんで買って乗せて食べるというのが人気だ教えてくれた。

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ミニボンは偏食がキツイので、魚のどんぶりなんて食べないだろうと思ったのだけれど、好きな食材を選べるというので、折角だから行ってみることにした。
したのではありますが、そこは凡である。
何故かこうなる。
市場というか青森魚菜センターまで来ると果たして定休日だった。
そこを目的に行くと休みなんだ。
でも、そこは慣れである。
今回も、定休日だったからと言っても悔しくはない。
寧ろ、なるほど定休日か、やっぱり凡は凡なんだなと、凡が凡であることを納得もし、嬉しくも感じる。
こんなことが続いていると、無意識の内に自分を納得させようとする複雑な思考回路が形成されて、偶然に起こったと思える悲劇を喜びとして認識するようになってくるのであろうか。
であるからして、凡にとっては、定休日の可能性が高い日に、目的の地を訪れるというのが、凡をして安心させしめるには必要になってくる。
やっぱり休みだったんだと。
何とも自虐的だ。
なので、市場が定休日なのを知って、やや安心した面持ちで次のお店を探すことにした。
とはいうものの、時間が無いので駅からの通りに面したお店に入ることにした。
「弁慶」さん。

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2階に上がってお店に入ってメニューを検討する。
青森のお店では観光客には海の幸感満載のどんぶりなどをイチオシにしているお店が多い。

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でも、凡は白身魚フライ定食にした。
全国どこでも食べられるメニューである。
とはいうものの、海の幸が売り物だからといって、何も海の幸が他県と比べて美味しいということではないのである。
日本は海に囲まれている。
なので、大概の県の海沿いには海の幸をイチオシにしたお店が存在する。
そのお店と比べて特に青森の魚だけがずば抜けて美味しいということではないだろう。
それに、東京や大阪だって地方の魚の美味しい産地から取り寄せているお店ばかりなのだから、東京や大阪でも同じように美味しい海の幸が堪能できる。
ということは、青森では何をおいても海の幸だって理屈は凡をして納得させられるものではない。
と、白身魚定食を注文するのにこれだけ言い訳をしなきゃいけないのでありまして、とってつけたような理屈なのでありますが、兎に角メニューの写真を見て食べたくなったのが、白身魚定食だったのだ。
そんでもって、美味しく昼食を頂きまして、どこかへ行こうかと思ったのですが、それほど時間はない。
とはいうものの、折角の青森の1日目なんだから、どこかへ行きたい。
どこか。
海だ。青森の海が見てみたいと思った。
海は青森の駅から歩いてすぐのとろこにある。
そこで思いついたのが、アスパルムという観光物産展だ。
海だけでなく、何となく観光施設っぽいものもある。
そこで、アスパルムに向かった。
とはいうものの、アスパルム自体にはそれほど面白いと思われるものはなかった。
そこでアスパルムからぶらぶら歩いて青森駅まで戻ることにした。
すると海岸の近くに立札のあるのに気が付いた。
「お願い 危険なあそびはおやめください。青森県」とある。
凡は思わず気持ち悪いと思った。

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こんな看板をわざわざ作って立てるのは無意味以外のなにものでもない。
それは別に経費のことをいっているのではない。
凡は役所の経費なんてものは無駄があってもいいと思っている。
いや、寧ろ無駄が必要だと思う。
採算なんて考える必要は無い。
たとえ利益がでなくても、市民の少数派の人が少しでも快適に暮らすことができたらいいんだぐらいのスタンスでやるべきなんだ。
では、何が無意味かというと、この文章である。
これはこの海岸で何か事故や事件があったときに、私はちゃんと皆さんに注意をしていましたよと自己弁護するためだけのものでしかない。
そんなことに税金を使わないでほしいのである。
この文章を考えた人に聞きたい。
「危険なあそび」って何ですかと。
何が危険で何が安全なのかなんて、人それぞれの基準がある。
それをぼやかして、ただ危険なあそびなんて言葉を使用している。
何かあったときに、「あ、それは危険なあそび」ですよって言い訳できるからだ。
まったくこの海岸の事故を減らしたいなんてことは、これっぽっちも頭にない。
もし、事故を減らしたいという気持ちがあったなら、年間にこの海岸で起きている事故を件数の多い順に並べて、その上位3つぐらいを禁止すればいい。
その方がよっぽど具体的で有効な手段じゃないだろうか。
しかも、「危険なあそび」なんていかにももっともらしい言い方をするのも気に入らない。
こんなのを聞いて、そうだなあと納得するのは、あまり深く考えない善良な市民である。
結局はそんな人が損をする。
もし凡が自分を守るために標語をつくるなら、「お願い おやめください。青森県」とするね。
これなら「危険なあそび」だけじゃなく、すべての偶発的な事故や事件に対応できるじゃない。
しかも、これだったら如何に善良な市民だとしても、何か言葉足らずだということが分るんだ。
目的語が抜けているってね。
こっちの方が断然いさぎいい。
一体において、この人は何を以て「危険なあそび」と言っているんだろうね。
海だから魚釣り?
でも、釣りなんて誰でもする。
海で泳がないでということなのか?
砂浜ならいざ知らず、岸壁じゃそんな気も起こらないだろう。
それに、冬の遊泳なら、誰だってしようとは思わない。
或いは、もっと危険なことといったら、ロシアンルーレット?
これは拳銃を手に入れるのに一苦労するだろう。
危険なあそびに、そこまで苦労する人はいない。
或いは、愛人相手とのロックを掛けていないケータイでの記念写真か?
うん、これは相当に危険ではある。
いや、想像しただけでも怖い。
いやだ、いやだ。
助けてくれー!!!
いや、凡がそんなに怯える必要は無い筈だ。
無い筈である。
と考えてくると何が危険なのか。
考えられるのはお尻の穴にロケット花火を差して点火。
それは危険だけれども、そうちょくちょくする人もいない。
或いは、下痢の時に、下剤を飲んで、白いパンツを穿いてデートするとか。
でも、近くにアスパルムがあるので、我慢できなくなったら、アスパルムのトイレにいきそうだ。
そんなことを考えていると、どうにも危険な事が思いつかない。
凡の想像力の貧困なのか。
そんな遊びをしていたら、送迎バスまでの時間がなくなったので、急いで青森駅まで帰ったが、路線バスでは間に合わないので、またもやタクシーで新青森まで辿り着いたら、ホテルまでの送迎バスが待っていて、時間もギリギリセーフだったのであります。
さて、いよいよリゾートを満喫するのでございます。
それにしても、危険なあそびって何なんだろう。
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◆「悩み多きブッダたち」

 なんだこれはという小説ですが、
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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    青森魚彩センターは休みで良かったかもしれませんよ
    売っているのは総じて高めなのに、やる気が(売る気)ないような店員さんばかりで刺身の鮮度もかなり微妙でしたからね・・・

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    そうなんですね。
    ススメラレタところがお休みで残念だと思っていたら、お休みでラッキーだったかもですね。
    旅行に行った時に、どこでお昼を食べようかというのは迷いますよね。
    お昼なんだから、そこまで迷わなくてもと思うんだけれど、迷っちゃう。
    こんなときに、前もって色んな人のブログを参考にするのも良いんでしょうね。

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