平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(513)びわ湖バレイの「きらなみ」と「政所茶」小さなみゆきさんの縁。

25日の月曜日の事だから、1週間ぐらい前の事なのか。
凡とミニボンが2人とも休みだったので、どこかへ行こうかとなったのであります。
と言って、アテはない。
そこでふと凡が思い出したのが、関西で流れているテレビ番組でロケをやっていたびわ湖バレイだ。
冬場はスキー場として関西では有名なところですが、今のシーズンもハイキングなど楽しめるようです。
行ったこともないし天気もいいので行ってみることにした。
凡の住んでいる門真市からは、モノレールで南茨木まで行って、阪急に乗り換え高槻まで行き、JRに乗り換えて京都まで行って、湖西線に乗り換えて志賀駅で降りる。
そんなルートになる。
ここまでで所要時間2時間弱ぐらいだろうか。
湖西線はいいですね。
京都を過ぎると車窓の風景が急に田舎っぽくなって、遠出をしている気分で楽しい。
志賀駅に着いてトイレに行ってゆっくりと改札を出たら駅前にびわ湖バレイの無料送迎バスが停まっていたので急いで乗り込む。
このバスはロープウエイの駅まで行ってくれる。
そこで降りてロープウエイで山頂駅まで行くのだけれど、このロープウエイは121人乗りと大きくて、早さも日本一らしい。
出発すると思ったより急な勾配でロープウエイは上って行く。
すると目の前に広い琵琶湖の風景が広がる。
来る前に想像したよりも高い山だと気が付いた。

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山頂に着いてロープウエイの駅から外に出ると涼しい風が吹きぬきける。
この風だけで来て良かったねと思った。
気持ちがいい。
まずは恋人の聖地というモニュメントのある展望台に行ってみる。
目の前に広がる琵琶湖や浮かぶ島、琵琶湖大橋など天気も良かったので、山の上からのパノラマが見渡せる。
これも素晴らしい。

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さて、これから凡の計画としてはリフトで蓬莱山まで行ってみようと思う。
凡はリフトが好きなんだな。
それに、この気持ちいい風に吹かれながら乗るのは最高だろう。
山に張られたワイヤーに体を引っかけて滑空するジップラインや、スカイウォーカーという何か高いところにワザと不安定な足場を作って歩いて行くというアトラクションもあるようだけれど、凡はやらない。
高いところという危険な場所に君子は近寄るべきではない。
それに、骨折もまだ癒えていない。
それに、値段も少し高そうだ。
まあ、のんびり涼しい風に吹かれながら景色を楽しむのが丁度いい。
蓬莱山の周辺には食べるところはなさそうなので、山頂駅の近くで食べることにした。
人気の山小屋ラーメン。

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レストランを見渡すと人も少なく、景色の見える窓際はかなり年配のグループの方が座って琵琶湖を眺めていた。
この年齢になるとアトラクションということもないだろうから、わざわざロープウエイでここまで上ってきて、景色を眺めるということになるのだろう。
その点は、凡と似たり寄ったりではある。
食事も終えて、さてリフトで蓬莱山まで行こうと思ったらリフトが動いていない。
山頂駅から蓬莱山までは、2つのリフトを乗り継ぐのですが、その両方とも動いていないのです。
週末しか動かさないとのこと。
だったら、もっとホームページに大きく書いておいて欲しいと恨めしく思いながら蓬莱山を見上げた。
そして、ちょっと歩いて行ってみようかとミニボンと歩き始めたのですが、勾配が急になりかけたあたりで歩いて行くのを断念。
レストランで座って景色を見ていた年配のグループに見習って、凡も景色と風を味わったのでこれで良しとすることにした。
園内に無料で楽しめる遊具が手作り感満載で設置されているけれど、何しろこの日はガラガラだったので誰も遊んでいない。

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(これは斜面の上の筒の中にボールを入れて、それが斜面の下の筒から出るまでに、必死で降りてきて、筒の穴から出てきたボールをバットで打つというタダのゲーム。こんなのが沢山設置されている。手作り感満載の施設であります。)
とはいうものの、家族でのんびり1日を過ごそうという人にはオススメの場所だと思う。
景色も綺麗、風も心地いい、広々としていてお弁当なんて持って行って広げて食べるのも楽しいだろう。
帰りにロープウエイの駅で待ち時間にお土産を見ていると、ミニボンがこんなのあるよと教えてくれた。
「きらなみ」

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みゆきさんがキラキラしているようで可愛い。
その場で写メを撮って、なみふくの写メなみ係りにメールで送った。
そして、こんなのも見つけた。
「政所茶」

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これは購入。
そして、1週間たった今日、ニッポン放送の月イチの「北の政所様」宛てとして郵送したのであります。
しかし、この行為はどうだったのだろうかと考えてしまう。
凡はみゆきさんが好きだ。
だから、月イチにハガキを書く。
それは、みゆきさんに凡の名前を呼んで欲しいから。
そして笑って欲しいから。
そして、なみふくにプレゼントを贈ったりしたこともある。
ここまでは、凡としてはツジツマがあっている。
だって、みゆきさんが好きだもの。
でも、月イチの北の政所様にプレゼントを贈るというのは、どうなんだろう。
何かコソコソとハガキを選んでほしいための袖の下と受け取られる可能性もある。
知らない人からお茶なんて贈られても気持ち悪くて飲む気がしないかもしれない。
それよりなにより、みゆきさんに見つかって、「なあんだ。凡ちゃんは誰にでもプレゼントを贈るんだ。」とか「ハガキを選んでほしいから、ここまで姑息なことやるんだ。」なんて誤解をされたら最悪だ。
とはいうものの、みゆきさんにとって凡なんて、どうでもいい存在ではあるだろうけれど。
そんなことを考えたのですが、「まあ、面白いからいいか。」と贈ったのでありました。
ということで、そんなちっちゃなみゆきさんとの縁を発見して、JRの志賀駅まで帰ってきたのでありました。
帰り道、高槻を通るので、あるお店でご飯を食べて帰ろうという事になった。
お好み焼きのお店「海豚」さんだ。
ここはフィギアスケートの高橋大輔さんがよく行くお店だそうです。
ミニボンは、この高橋大輔さんが大好きなようでありまして、DVDを見ながら「高橋君。」と名前を呼びながら涙目でいることが、しばしばあるのであります。
なので、高槻に来たのですから、お店に寄ってかえることにしたのであります。
なのでありますが、どうも凡もミニボンも、こんなときにタイミングが悪いようでありまして、定休日だった。

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うな垂れながら、仕方なく高橋大輔さんの海豚さんは諦めて、近くにあった居酒屋で食べて帰ることにした。
久しぶりのビールを飲みながら、ふと壁を見るとレトロな木版画が掛けられている。
テーブルに近いいくつかを見ていくと、「M」の版画に目が留まった。
「もうお婆さんになりました」の所で笑ってしまいました。
実にいい。

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後で調べると、この版画は、有名な版画家で川上澄生(かわかみすみお)さんという方が作られたもので、大正から昭和にかけて活躍されたそうです。
そして、「ゑげれすいろは」という画集に掲載されたものだそうです。
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M stands for Mama
Mama はかあちやん
僕のかあちやんは
僕より若くて死にました
名前は小繁と申します
かあちやんの姉さんは小鶴と申します
もうお婆さんになりました
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凡は英語は出来ませんが、この最初のM stands for Mamaは、ママのMという意味だろうか。
Mというアルファベットを教えるための言葉のようです。
それを知った時に凡は考えたのです。
川上澄生さんという人は可哀想な人だと。
時代が少し前の方だから仕方のないことなのかもしれません。
でも、可哀想である。
何故なら、Mといって思い出すのがMamaなんだから。
もしも川上澄生さんが今の時代に生きていたなら、この文章は変わっていただろうね。
凡なら、こういう言葉にするよ。
M stands for Miyuki
これしかないよね。
いっそのこと、日本のカルタも「みゆきさんのみ」とかね、そういうのもいいんじゃないかな。
子供のころから、「みゆき」さんの名前で遊ぶわけ。
きっと利発で可愛い子供が育つと思うな。
というわけで、思いつきではありましたが、楽しい日となったのであります。

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