平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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散散歩歩。(512)やっぱり東京の旅(6)

急に思い立ってやってきた東京でありますが、そろそろ終わりが近づいてきたのであります。
折角の東京だからと追っかけて見たくなった影。
性格には影のようなもの。
勿論、本体どころか影に出会う確率ゼロパーセントなのでありますが、何故か凡には見えてしまうのであります。
さて、原宿から日本橋にやってきたらお昼前だ。
これは12時までに、どこかでお昼をこなさなければいけない。
何しろ東京はサラリーマンも多いから時分どきに重なると行列に並んで更にギュウギュウ詰めで食べなきゃいけなくなってしまう。
とはいうものの迷う時間もないので近くにあった一見するに喫茶店のようにも見える洋食のお店に直感的に入った。
「れすとらん 桂」さん。

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入ると確かに食べる気にさせるレストランで、美味しそうな雰囲気を醸し出している。
給仕をしてくれる年配の女性も親しみのある話かたで、メニュを見るとそれなりの洋食を提供してくれそうだけれども堅苦しさがなく、注文も凡のような初めてのものでもし易い感じだ。
奥に見える厨房では長年伝統の味を作り続けてきたと思わせるコックさんが忙しそうに動いていた。
なかなか良いお店に入ったものだ。
有頭海老のフライとビーフシチュウのランチを注文。

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なかなかに美味しかったです。
もし近くに勤めていたのなら週に何度も通ってしまうだろう。
ゆっくりとしたかったのではありますが、これからのお昼のかき入れ時に長居をするべきではない。
すぐにお店を出て、日本橋の「タロー書房」さんに行く。

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(写真を撮らせてとお願いしたら、こころよくオッケーしてくださる。)

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店のそこここに岡本太郎さん押しの「タロー」という文字が組み込まれている。
折角だから、何かを買って帰ろうと思ったが、微妙に凡の趣味と違う本ばかりで、選ぶのに思いのほか時間が掛かってしまった。
カウンターでカバーを掛けるか訊かれたので、もちろん掛けていただいた。
ここのカバーは岡本太郎さんのデザインであります。

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(ブックカバーとしおり)
しかし、この時に思ったのは、みゆきさんが歌だけで仕事をしてくれていることに本当に感謝したいということだ。
もしもだよ、もしもだ、みゆきさんが多角経営などをしていてごらんなさい。
もう、ダメだ。
凡は、全財産を失くしてしまって、結局は借金まみれで、どうにかなっているだろう。
岡本太郎さんがデザインをした本屋というだけで、買う予定のない本を2冊買っている。
もしもこれが、みゆきさんの経営している「みゆき書房」という本屋だったら、困ったことになる。
毎日本を買いに行って、要らない本の読みすぎで、ノイローゼになっているだろう。
そして、みゆき書房の片隅で1日中ニヤニヤと笑いながら独り言をいうことになるのだ。
もしも、みゆきさんがスーパーでもしててごらんなさい。
「スーパー・みゆき」
毎日、毎日、カップ麺やお弁当を必要以上に買い込んで、カロリー過多で顔もお腹も真ん丸になっているだろう。
そして、電車に乗る時もポケットに魚肉ソーセージを入れておいて、ムシャムシャと山手線に乗りながら食べ続ける人になっているのだ。
もしも、みゆきさんが音楽の専門学校でも経営していてごらんなさい。
「みゆき音楽専門学校」
凡は音楽はできないので、勝手にボランティアで、学校のトイレ掃除なんかしちゃって、その学校の名物オジサンになっていただろう。
特に女性トイレを念入りに掃除して、「きゃー、変態!」なんて学生に罵られることになることに間違いはない。
いずれにしても、凡は変なオジサンになるか、身を破滅させてしまうかだ。
そんな凡は、どんどんみゆきさんの好きなタイプから離れて行ってしまう。
虚しい。
どうか、みゆきさんは、経営の才能もあるとは思うけれども、今のままでいてほしいものであります。
さて、これから本当は、もう1度なみふくのあるビルに戻るつもりだったのですが、時間が無い。
なので、とりあえず東京へ来たんだという気分を味わいに銀座まで出たのであり余すが、これまたよく考えてみると時間が中途半端である。
ということで、諦めて東京からJRで成田まで帰ることにした。
空港に着くと帰路のジェットスターは飛行機が30分ほど遅れていた。
成田から関空まで飛んで、バスで守口市まで戻ってきて京阪電車で門真市まで帰る。
今回のジェットスターの交通手段はというと、空港が成田と関空ということで目的地までの時間が少し掛かるのが辛いところだけれど、タイミングによっては飛行機の運賃が安いという事で、今後もまた選択肢の中に入れておいてもいいなと思った。
それにしても、今回の東京の旅も、一体に何がしたいんやと言われるかもしれないのでありますが、凡にとっては、みゆきさんの住んでいる東京という街に、今、その短い瞬間であっても、そこにいるという事自体が価値のあることなのでありまして、やっぱり東京へ行って良かったと、しみじみと思うのでありました。
そして、日数的には長かった凡の骨折の休暇もこれで終わり、明日からのいつもの生活が始まるのでありまして、何かいい記念にもなったなという次第でありました。
そんでもって、次に行く時は、影じゃなくて実体に会いたいと、神宮前のビルを思い出しながら思うのでありました。

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