平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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散散歩歩。(510)やっぱり東京の旅(4)

今日の宿の富山県赤坂会館である。
地下鉄の青山1丁目から青山通りをぶらぶらと歩いていると高橋是清公園があって、そこを曲がるとすぐだった。
周りは各国の大使館などが集まるところなので、静かな雰囲気だ。
受付に行くと女性の方が対応してくださる。
外観はホテルというより、まさしく県民が利用する保養所みたいな感じというか、大きな公民館のような感じだ。
なので、フロントというより受付という感じなのであります。

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そこでキーを貰って部屋に行く。
3階の6畳の和室である。
部屋に入ると、西日でかなり暑い。
予め布団がひかれてあって、しつらえとしてはごく普通の旅館といった感じである。

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一応、部屋の中の写真を記念に撮っていると、部屋の横にある洗面の下に髪の毛が落ちていることに気が付いた。
1、 2本なら掃除の見落としということもあるだろう。
でも、10本ぐらい落ちているのです。
凡はホテルや旅館を評価するときに、部屋の内装や古さには拘らない。
でも、掃除だけはしておいて欲しいのです。
見てみると長い髪である。
そして、少し細い髪の毛だ。
ということから想像するに女性だろう。
洗面の前で梳るぐらいだから少しは見た目を気にする人であるのかもしれない。
美人の可能性も高い。
ただ、超美人ではないだろう。
大概に於いて驚くほどの美人は化粧などに興味が無い場合が多い。
或いは、宿泊代を節約して東京に来た女子高生か。
或いは、新入社員で東京の本社に研修ということも考えられる。
いずれにしても若い女の子であることを想像する試みを頭の中で繰り返す。
どうせなら白いニットの似合う華奢な女の子であってほしい。
などという呑気な妄想をして遊んでいる場合ではない。
凡も外出をしいたいので、受付に電話をして事情を説明した。
すぐに受付の人が掃除に来たので、これはまあいいか。
取りあえずチェックインもしたので、赤坂を一回りしてから渋谷にでも繰り出しますか。
ホテルを出てぶらぶらと歩いているとTBSが近いことを知る。
昨年の年末には、ここでみゆきさんを見たんだなあと、懐かしくもシンミリとした気持ちになった。

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(ACTシアター前には若い女の子が沢山あつまっていた。アイドルグループの公演?)
今年も何かコンサートのようなものを企画しているようなので、赤坂に泊まるのもいいかもしれない。
とはいうものの、富山県赤坂会館は、門限があるので選択はしないだろう。
赤坂には、神社のようなものがある。
神社のようなものというのもへんだけれど、遠くから見て何か神社らしいものが見えるので行ってみようかと思うのだけれど、いつも夜だから行けなかった。
あれは何だろうって、ずっと思っていたのです。
でも、今はまだ日が沈んでいないので行ってみようと思い行けば、やっぱり神社だった。
山王日枝神社。

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ちょっとした丘のようなところに山王さんは祀られていて、その敷地はかなり広いと見える。
素晴らしいのは、その丘の上にある本殿まで参拝者用の露天のエスカレーターがあることだ。
楽ちんであります。
さて、かねてよりの疑問も解けたので、これから少し早いけれど晩御飯でも食べに行こう。
今月に入って禁酒をしていたけれど、ここは東京だ、少しばかり飲んでもいいだろう。
ミニボンの目も届かないしね。
それでどんな店にするかなのだけれど、やっぱり居酒屋とかがいい。
ハシゴがしたいのである。
東京の夜に1軒だけというのは寂しい。
始めにお造りで少し飲み、焼き鳥に行って、最後はラーメンとか。
焼き鳥から、おしゃれなカフェというか最近はバルというのだろうか、そんなのもいい。
東京なんだから、お洒落に行きたいものだ。
兎に角、2軒か3軒回りたい。
とはいうものの、東京の地理には疎い上に、どこへ行けばどんなお店があるなんて想像もできない。
それに、沢山お店があっても、フリで入れるお店でなきゃいけない。
常連が巾を聞かせているお店は居心地が悪い。
1人で入って浮いてしまうのも恥ずかしい。
などと、考えていると訳が分らなくなるのでありまして、ただ始めからハシゴをすると決めれば、失敗しても次がある。
赤坂でとりあえず1軒目、渋谷まで移動して2軒目というパターンで行こう。
そう思って歩いていると、駅前に東急プラザ赤坂というところがあって、広い道路ごしにあるレストランが目に留まった。
「レストラン ストックホルム」

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近くに行って中の様子を窺って見ると、スモーガスボードのお店のようだ。
凡はバイキングが大好きだ。
最近の言い方だとビュッフェというようだけれど。
凡は食べることが好きなので、そのバイキングの原型がスエーデン周辺のスモーガスボードであることは知っていた。
なので、1度食べてみたいというか体験したいと思っていたのです。
ただ、少しばかり敷居の高そうなお店でもある。
高級感があるのです。
料金は5000円である。
居酒屋を想定していたので迷ってしまう。
微妙な値段設定である。
居酒屋に入っても5000円ぐらい使う時もある。
それに、ちゃんとしたお店で5000円は妥当な価格であるかもしれない。
ただ、スモーガスボードなんて凡だけ御馳走を頂いたらミニボンが可愛そうな気もする。
しかし、学生時代から食べて見たかったスモーガスボードである。
大阪には、バイキングはあってもスモーガスボードと銘打つお店はないと思う。
それに、ストックホルムなんて、カッコイイじゃない。
昔、「ストックホルムの朝は早い。」というナレーションの流れるコーヒーのCMがあった。
どんな街なのか知らないけれども、カッコいいなあと思ったものであります。
よし、ここにしよう。
入ると3組ぐらいしかいなくて空いてる。
お店の真ん中に楕円のテーブルが設置されていて料理が並べられている。
お店には中年の男性と若い女の子がメインでスタンバイしてくれていた。

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スモーガスボードの正式な食べ方というのがあるそうで、ただ無暗に食べたい料理をお皿に乗っければいいというものではないらしい。
始めにニシンを中心とした前菜をお皿に盛って一旦テーブルに戻ってそれを食べる。
そして、また違うお皿に次は魚料理を盛ってまたテーブルで食べる。
そして、次は肉料理、次はサラダ、ミートボールなど、そしてデザートという風に、それぞれ1回ずつお皿に盛って食べていくそうです。
そんなことを女の子が教えてくれる。
若いのに落ち着いた感じの女の子で、そのへんのファミリーレストランのバイトのように投げやりな感じが無く、居酒屋のバイトのように大雑把なところもない。
真面目な女の子という感じが、また静かなレストランに似合って、どうも可愛く見えてしまう。
見えてしまうというか、可愛いんだけれどね。
パンも初めて食べるスエーデンのパンだった。
そしてビールもスエーデン。
次第に楽しくなってくる。
楽しくなってアクアビットというスエーデンの蒸留酒を注文した。

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キンキンに冷やしたアクアビットをストレートで口の中に流し込むと香草の香りが鼻の奥に抜ける。
美味しいというか、心地いい。
色んな香りのアクアビットを試してみたら、結局は1万円使ってしまった。
贅沢をいたしました。
ミニボンには値段は内緒にしておかなければいけません。
スモーガスボードについては、これはお酒を飲む人にとっては最高である。
まずはニシンなどのお酒を飲むための料理が揃っている。
手許と相談にはなるけれども、大いに飲んで大いに食べるのが雰囲気だろう。
ただ、ミニボンのような人にとっては、食べるものがない。
ホテルなどの和洋食のバイキングにあるようなステーキやてんぷらやフライなどの普通の料理がないのである。
また冷製のものが多い。
ということで、これは凡が東京で1人で食べたのは正解だったということだ。
本当は、お酒好きの複数人で行くのが楽しいと思う。
さて、もっとお酒を注文して、もっとニシンを食べたい気分だ。
とはいうものの、それをやってしまうとハシゴが出来ない。
ここいらで河岸を変えるべきであろう。
可愛い女の子に未練を残しつつもお店を出て渋谷に向かった。

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