平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

散散歩歩。(474)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(160)

京阪電車の長椅子に座って向かいの座席の女性を見る。
可愛い。
それは良いとして、じっと見つめていると何だか変な気持ちになることがある。
人は誰でもパーツとしては同じものを同じように顔に配置させている。
しかし、少しずつ誰もが違うのであって、それだからこそ誰が誰なのかの見分けがつく。
でも、そのパーツをじっと見ていると、どうにも奇妙である。
すごくケッタイなんだ。
目だってそうだ。
みゆきさんの白目は美しいなんて、凡は常日頃に言っているけれど、そしてそれは真実なのだけれど、よくよく見てみるとひょうきんな器官であることに気が付いてしまう。
湿った丸い球体に、パチパチと薄い皮膚なのか何なのかが上下から閉じたり開いたりしているのだ。
それだけをとったら、おかしいじゃないか。
さらに口なんて、ケッタイ極まりない。
顔というか体に穴があいているのだよ。
ぽっかりと穴が開いている。
それも皆がすぐに目につく顔の真ん中にさ。
街中の喫茶店でカップルが仲良く見つめ合ったりしているけれど、あれはよく見ると穴と穴を向い合せているんだよ。
おかしくないかい。
そして、たまにその穴と穴を重ね合わせたりするのだ。
それは羨ましい。
実に羨ましいが、同時に可笑しくて堪らない。
しかも、その穴は体の中で筒状になっていて、お尻の穴まで繋がっている。
悲しいかなキッスをしている穴の筒の反対側はお尻の穴だ。
とはいうものの、それもまた羨ましいのではある。
そんな風に、凡は人の身体を見ていると、どうにも人間の身体は奇妙に作られているなと思う時がある。
それでも、みゆきさんを見ると、人間の顔の美しさに見とれてしまう。
どういうことなんだろうねと凡自身も思うのであります。
みゆきさんの白目や頭蓋骨が美しいと以前に書いてきました。
でも、ある器官を凡は忘れていた。
絶対に見ているのだけれど、それまでそれ程意識をすることはなかった。
その器官は「鼻」だ。
この鼻という器官は、よく観察するとその、人間の特質を決定づけるぐらいの重要な位置を占めるものだ。
何しろ顔の中心に配置をされている。
普通女性がメイクをする場合、1番力を入れるのは目だろう。
ラインを引いたりつけまつ毛を付けたりと、誰でも目を強調したがる。
その気持ちは男の凡だって解る気がする。
自分の顔の魅力を最大限に発揮できるのが目だろう。
次が口だ。
ルージュの色や引き方など、これもやりかたで随分と印象が変わってくる。
これも凡は理解が出来る。
そして、1番適当に扱われているのが鼻じゃないだろうか。
勿論、メイクの仕方で高く見えたりするのだろう。
でも、大概は顔全体のメイクの延長でしかない。
これは鼻というのは骨格によって、その形が決まってしまうので、どうしようもないからだろうと思うのです。
高い鼻。低い鼻。
鷲鼻。上を向いた鼻。
横に広がった鼻。縦長の鼻。
どれも生まれた時にほとんどが決まってしまって、その後はその鼻で一生を終えることになる。
メイクも気休めだ。
そんな鼻なのだけれど、この鼻が曲者である。
鼻という字には、「自分」や「はじまり」という意味が含まれているそうだ。
そう聞いて凡は、なるほどと思った。
自分を象徴するものが鼻なんだと。
鼻が自分であり、どんな鼻かで相手にすべてを判断される。
そう思うと、人の好き嫌いは鼻で決めているのじゃないだろうか。
あの人何となく嫌だなと思う人の鼻は、その人にとって嫌いな鼻の形をしているのじゃないだろうか。
鼻の形が、その人のそのまま全部なのである。
鼻だけで、その人の性格を判断してしまう。
そして、理由のない好き嫌いを判断して、その人の本当の姿を見ようとしない。
中々厄介な器官である。
しかし。
しかしである。
そんな厄介な器官を見事に美というものの表現に自由自在に操ることができる人がいるのである。
そう、中島みゆきさんだ。
みゆきさんの鼻は美しい。
結論は、このひと言に尽きる。
誰の鼻を見ても、誰でもが少しばかりケチを付けたくなるだろう。
でも、みゆきさんの鼻だけはケチをつけるところが1つもない。
高くはないけれど、低くもない。
鷲鼻でもなく、上を向いている訳でもない。
団子鼻でもなく、幅広の鼻ということもない。
みゆきさんの鼻のどこをとっても、丁度いい具合の、丁度いい鼻なのである。
小さなみゆきさんの顔の真ん中に、絶妙のバランスの鼻がちょこっと座っている。
うっとりしてしまう。
そんな丁度いい具合の鼻だからこそ、どんなメイクをしても美しく仕上がってしまう。
みゆきさんのメイクが完璧なのは、みゆきさんの鼻の形が完璧だからなのかもしれない。
この丁度良いというのは、中庸ということである。
偏りがなく自然に存在している。
つまりは、みゆきさんの鼻は中庸であり、その鼻の表すみゆきさんは、中国の古い書物に出てくる中庸の徳を備えているということだ。
こんな人はいないよ。
みゆきさん自身も、偏りのないすごくバランスのいい女性なんだね。
素敵だね。
いつか凡も、東京の洒落た喫茶店で、みゆきさんと凡の鼻と鼻がくっ付きそうになるぐらいの距離で見つめ合って、ストローを2本差したソーダを飲みたいものだ。
見つめ合ってね。
鼻と鼻をくっ付けてさ。
2本のストローでソーダをね。
チュー、チュー、チューとね。
そう、チュー、チュー、チュー。
チュー、チュー、チューとさ。
そんでもって、チュー、チュー、チュー、、、、。
そんなにチューチューしなくても良い訳なんですが、やっぱりしたいよね。
そんな妄想に耽っていると、駅のポスターにアニメの少女の描かれた広告が目に入った。
そして、あることに気が付いた。
これは、その宣伝だけじゃなくて、色んな少女のアニメを思い出しても、そうなのです。
アニメの少女の絵には鼻が描かれていない。
鼻がないのです。
さっきの鼻の意味に自分という意味が含まれるという説からいうと、このアニメの少女には自分がないということだ。
つまりは、自分の意志表示をしない女の子、自分というものが無い女の子ということに繋がる。
少女の自分を押し付けられることがないから、見ている人のこころを脅かさない。
つまりは、従順な女の子という訳だ。
であるから、男性が見て可愛いと思うのだろう。
そして、それが楽なのかもしれない。
その点からいうと、少女アニメの好きなオタクと言われる人は、素直な思考の持ち主だと言える。
男性には少なからず、そんな女の子が欲しいという願望がある。
と思うのだけれど、他の男性諸氏はどうなんでありますか。
そんなことを、考えながら、ふとパソコンの待ち受けを見ると、「ちびなみちゃん」の壁紙である。
そのちびなみちゃんを見ると、「あ、鼻がない。」
ちびなみちゃんも、また従順な女の子なのだろうか。
ということは、そのモデルであるところのみゆきさんも従順なのだろうか。
「きゃー。従順なみゆきさんって。もう凡が独り占めしたいよー。」
なんて、叫びそうになりましたが、実際はどうなのでありましょうか。
とはいうものの、凡はみゆきさんが従順でも強情でも、どちらでも構わないのであります。
みゆきさんがいれば、それでいい。
みゆきさんの鼻があれば、それでいいのでございます。

コメント

  1. うかれぶた より:

    ごきげんよう♪凡さん♪
    やはり、みゆきさんは、、最後の女神♪だけに、、
    あらゆる人間の 見本になる美しさの 極地!!を、
    神様が 創られた♪
    としか思えませんね(^○^)
    表面的、形だけでなく…
    内に 存在する正義感や、おもいやり、漫画的 面白さ、可愛らしさ、、、あらゆる 善!の 神的、いと をかし♪
    を兼ね備えた… 滲みでている 表現しきれない 神秘性の持ち主です(*^-‘)
    昨日、週末の溜まった疲れに 追い討ちをかけるように、退社時に 大道具のおっさんの担いだこん棒が回転して、前頭葉を強打!
    漫画のようなキラキラ星!!がとびかうなか、またも、、
    当たるのは 宝くじだけにしてほしい…ネガティブ川柳かΣ(゜д゜;)
    やっと たどり着いた、駐輪場の前の店の 電光スクリーンから…
    大好きな人々~♪
    大好きな明け暮れ~♪
    大音響で、出迎えてくれたみゆきさん♪
    女神は、こんなパターンで私をも 癒してくれるのですね(*^▽^)/★*☆♪

  2. うかれぶた より:

    そぅいえば…
    家の前に …
    「アルカディア歯科」
    と書いた、電信柱があります。
    通るたびに、、
    今までは、キャプテンハーロックの宇宙船が 思い浮かんでたのですが、
    今は、みゆきさんの
    (^o^)v が浮かびます。
    ちなみに、
    その歯科医院を見たことは ありません…
    今度、行ってみようかなぁ~

  3. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    大丈夫ですか、うかれぶたさん。
    年末は、鼻を負傷。
    年明けは、頭を強打ですか。
    これも、ネガティブ川柳のネタを神様がくれたのかもしれませんよ。
    紅白にみゆきさんが出場してから、街中のお店とかで麦の唄が流れるのをよく聞きます。
    さすが、紅白ですよね。
    電気屋のCDコーナーを通ったら、問題集が人気商品として紹介されていました。
    これって、本当に人気なのか、みゆきさんファンが店員にいたのかと考えてしまいました。
    アルカディアは、今までは何とも思わなかったのですが、
    みゆきさんの夜会の名前になってからは、2回ぐらい見かけました。
    東京のビルと東京のマンションの名前になってました。
    ビルは、なみふくに送ったけれど、東京だからね。
    みんな同じビルの写真をメールしてるんじゃないかな。
    それにしても、歯医者でアルカディアというのも、カッコイイですよね。

タイトルとURLをコピーしました