平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(462)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(149)

岡本太郎記念館。
凡のエネルギーの充電場所。
今回は出発前から行こうと決めていた。
そして、行って良かった。
ここでは定期的にテーマを決めて展示内容を変えているんです。
前回行った時は、今ある作品の下に塗り込められた、修正前のというか、
塗り込める前の作品と、今の作品の対比を見るという内容だった。
これも興味深いテーマだ。
でも、凡は絵については、感覚では凡でも色々感じるところはあるけれど、
解らない。
でも、今回のテーマは文章だ。
文章も解るとは言えないかもしれないけれど、凡が岡本太郎さんという人物に惹かれる部分なんだ。
というか、岡本太郎さんの書いた文章から岡本太郎さんの生き方考え方に、凡自身が強烈なこころの揺さぶりを受ける。
テーマは「壁は自分自身だ」である。

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岡本太郎さんは、芸術家の中でもモーレツに書きまくっている人であるらしい。
入館して、まずはアトリエに行って岡本太郎さんの創造の空間を眺める。
そこから何かを感じるなんてことは凡には無理だ。
なので、ただ眺める。
そして、おもむろに2階へ階段を上がっていくと、畳のようなクッションが引きつめられていて靴を脱いで上がる仕掛けになっている。

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床にはディスプレイがいくつか散りばめられていて、そこに岡本太郎さんの言葉の断片が映し出されていく。
そして、その周りには岡本太郎さんのこれもまた言葉の断片が何枚も何枚も落ち葉のように敷き詰められている。
凡は、その1つ1つを見て回る。
後から来た女子高生の2人組が畳に座り込んで、言葉を1つ1つ読んでいる。
そして、写真を何枚も撮っていた。
そうなんだ。
岡本太郎さんの言葉には年齢なんて関係ない。
どんな人にだって、その人のこころを動かす力がある。
凡も、既に本で読んだことのある断片なんだけれども、何枚も写真を撮ってしまって、ついには泣いていた。
勿論、女子高生には見られないようにだ。
いや、ここは女子高生に凡の泣いている姿を見せたほうが良かったか。
「あ、あの素敵なお兄さんが泣いている。岡本太郎さんの言葉に感動したんだ。何て純粋な人なの。あたし好きになっちゃったかも。」
なんて展開もあった筈である。
そうするとどうなる。
相手は2人組だよ。
もしその内の1人が凡の事を好きになったら、もちろんデートするだろう。
じゃ、もう1人が記念館に残されちゃうよね。
これは可哀想だ。
しかし、仕方がない。
仲のいい友達も、いざとなると愛を優先させてしまうものだ。
凡は記念館を出てデートをすることになるんだけれど、どこへ行けばいいのか。
東京は土地鑑がゼロだ。
でも、女子高生は凡の純粋さに感動したんだからね、ただ落ち葉の絨毯をあるくだけでも幸せなんだね。
なので、ただ歩く、歩く、歩く。
そしたら、言うね。
「あたし疲れちゃった。」ってね。
ここがポイントだ。
凡は彼女をお姫様抱っこするんだ。
こんなサプライズが青春だ。
それで薬局まで抱っこしていくんだね。
凡は颯爽とドリンク剤の前に行ってリポビタンDを2本掴むね。
そして、彼女に渡す。
「これで少しは楽になるよ。」
そうなると、もう女子高生は凡にメロメロだ。
でも、そこであることに気が付く。
もうそろそろ夜会に行かなくちゃ。
すると、女子高生は言うだろう。
「行っちゃいやだ。あたしとみゆきさんのどっちが大切なの。」
これは難問だ。
しかし、泣く泣く凡は女子高生と別れてみゆきさんを選ぶだろう。
だって、やっぱり凡にはみゆきさんしかいないものね。
って、こんなアホな話を続けてる場合じゃない。
岡本太郎さんの言葉の洪水だ。
凡はその1枚1枚を読んでいた。
でも、その1枚1枚にみゆきさんとの繋がりを探してしまう。

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「いつでも愛はどちらかの方が深く、切ない。」
まさにそうなんだ。
これはみゆきさんに限らず、どんな恋愛もそうなんだ。
そして、凡はいつも切ない方だ。

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「ぼくは君の心の中に実在している。疑う必要はいっさいないさ。そうだろ。」
こんな言葉を1度で良いから言ってみたい。
凡の心の中には、みゆきさんが100%の割合で実在していて、もう溢れ出てしまいそうだ。
でも、みゆきさんの心の中には、凡はゼロ%も存在していない。
これっぽっちもね。
プランクトンの耳くそほどもね。
悲しいよね。
悲しくて、切ない。

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「赤という色には、人間の根源がある。」
そうだ。
だから、みゆきさんはいつも赤を切るのだろうか。
赤いドレスを着たみゆきさんって素敵だよね。
でも、人間の根源って何だろう。
血の色。
怒りの色。
生きるエネルギーの色。
何か怖い気がするね。
しかし、みゆきさんほど赤という色を優雅に着こなせる人はいない。
これがたとえ有名な服飾デザイナーであっても、有名なモデルであっても、赤という色のドレスを着たなら、それは綺麗な人もいるだろうけれど、似合っている人もいるだろうけれど、それは赤であって、赤以外の何ものでもない色を着ているだけなのである。
単なる赤い服を着た人。
でも、みゆきさんは、どこか違う。
赤い色のドレスを着ているんだけれど、凡には何故か白を感じる。
それは、みゆきさんの白い肌からきているのかもしれない。
或いは、出待ちした時のタクシーの窓から振られた白い指先なのか。
赤い服を着た人じゃなくて、白い肌の人なのか。
素顔を近くて見たことはないけれど、だから本当に色白なのかは不明だ。
でも、そんな印象を受けるんだ。
そんな赤と白との組み合わせは、世の中を明るくさせる組み合わせであり、人に幸せをもたらす組み合わせだ。
その赤は情熱を表し、その白は少女のような純真さを表す。
そして、赤は身を焦がすような燃える愛を表し、白は凡との間には、真っ白けー、なーんにも関係ないことを表す。
いや、ちょっと待って。
それは、事実だけれど、それもまた切な過ぎる。
兎に角だ、みゆきさんは、赤という色を美しいという表現に変えることが出来る人なんだ。
素敵だね。
その他にも感度の言葉の枯葉を、幾枚も幾枚も見続けた。
「遊ぶ字」という字も展示されていてが、これもみゆきさんとシンクロしているよ。

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「美・赤・歌」
暫らく文字を追いかけて、帰りはやっぱり本やDVDなどを購入。

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ここで面白かったのが「TARO MONEY」。
企画されたのはかなり前だけれど、今も記念館では買うことが出来る。

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これは岡本太郎さんのお金だ。
いつか、このお金が普通に全国で使えるようになると日本ももっと面白くなるんだけどなあ。
いや、岡本太郎さんだから、世界の共通貨幣にしてしまえばいい。
円もドルもユーロもない。
「TARO」だ。
このタローマネーの売り上げは、渋谷の「明日の神話」の維持などに使われるそうです。
そんでもって、このマネーのパッケージにはURLとコインごとに番号が印刷されていて、そのホームページに名前を登録することができるようになっています。
凡も、このコインで「平 凡蔵。」と登録した。

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また12月に行って、もっと買ってみんなに配ろうかな。
記念館を見て回って、庭にある喫茶の「a Piece of Cake」さんに入る。
岡本太郎さんの家の庭は、本当に素敵だ。
そんな庭を眺めながら、前を同じミントソーダを頂く。

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気が付いたら、記念館に来てから2時間近く過ぎていた。

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岡本太郎さんの原稿。
書きつづってきたものを大胆にペケで削除している。

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さすが太郎さんの庭。
変わった実がなっていた。
凡にはキツイ言葉。

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そして最後に、前回もシールを貰ったんだけれど、今回は缶バッチを買って気が付いた。
「やっぱり、岡本太郎さんは天才だ。」
白目を黒で表現していた。

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これは、本人の作品かどうかはしらないけれど。
スゴイよね。
もし、みゆきさんの白目が黒で、黒目が赤だったらどうだっただろう。
、、、これは、だれであっても怖いね。
やっぱりみゆきさんには、白目だ。

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