平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(463)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(150)

岡本太郎さんの記念館も行ったし、これからどうしようかなと思っていたのですが、記念館の入り口にチラシを発見。
日比谷図書文化館で林忠彦さんの写真展「日本の作家109人の顔」というのをやっている。
ここに行ってみよう。
実は凡はこの林忠彦さんの作家の写真集を持っていたんです。
でも、母親も亡くなって、父親も亡くなった時に、実家にあった本をほとんどタダ同然で売ってしまったんですね。
段ボールに10箱以上あったかな。
その中に、この林忠彦さんの写真集もあった。
他にも、夏目漱石の新書版の全集とか、今から思うと置いておけば良かったと思う本がたくさんある。
でも、そんな本を今住んでいるところに持ってきたら、寝るところがなくなっちゃうし、当時は人生の儚さ無常さで頭の思考回路が出来上がっていたので、こんなものを置いておいても凡が死んだらゴミになるだけだなんて思って、まあ捨てるように処分してしまったのです。
まあ、見るものすべてが、あと何十年か、或いは明日かもしれないけれど、凡が存在しなくなったら、大切にとっておいても無意味なんだとしか考えられなかった。
両親の大切にしていただろう物たちを捨てざるを得ない状況を経てそんな考えになってしまったんだね。
ということで、このチラシを見た時は、もう1度写真を見てみたいなと思ったのです。
別に他の用事も思いつかないしね。
そして、日比谷公園まで移動する。
ここでも思うのが、東京の緑の多さ、公園の素晴らしさ。
いいねえ、東京。
で、まずは何かを食べよう。
もうお昼もだいぶ回っている。
公園の地図の看板を見ると、松本楼とある。
大阪の凡でも知っている名前だ。
公園を歩いて、松本楼の1階の安い方のグリルに入る。
時分時を過ぎているけれども、混んでいた。
凡は定番のカレーライスを食べる。
味は今となっては忘れてしまったけれど、何か東京で由緒正しい食事をした気分になった。

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そして、日比谷図書文化館に入る。
一般300円。
これで特別展の入場と、結構しっかりとした冊子を貰える。
絶対に300円では元が取れないような冊子だ。
でも、こんなところが公共施設のいいところだね。
採算は無視しても、やりたいことをやれる。

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中に入ると、どれも持っていた写真集に載っていた写真だ。
人物の写真をこれほど真っ直ぐに撮れる人はいないだろうと思う。
どの写真も、その作家の顔だけじゃなくて、そこから発する雰囲気を上手くとらえている。
そして、この特別展で本では見ることが出来なかったものが展示されていた。
コンタクトシートと呼ばれるものだ。
最近はデジタルのカメラばかりだから、こんなのは必要ないのだろうけれど、昔のフィルムの写真の場合は、写真が沢山ある場合は、コンタクトシートを焼き付けてもらうことがあった。
凡の周りの言葉で言うと、ベタ焼きだ。
これはフィルムをそのまま印画紙に移しただけのもので、フィルムと同じ大きさの写真がフィルムと同じ順番で写っている。
インデックスとしても使えるし、焼き増しするときの参考にもなる。
プロはこれを見て、使う写真を決めるそうだ。
その時系列にならんだ写真を見て、これにしようって決めたときの痕跡をそこに見ることが出来る。
これは面白い企画だった。
1部屋だけだけれど、ゆっくり見て回って出た。

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これからが予定が無い。
で、ふと思ったのが、ベルト。
前に東京のアメ横のベルト屋で買ったベルトが、少しやせたのか緩くなってきた。
ちょっと穴の調整をしてもらおうと思ったので上野へ移動した。
でもお目当てのベルト屋は休みなのか無くなったのか探せなかった。
しかたがないので、アメ横のケバブ屋でケバブを食べて、一旦ホテルに戻ることにした。
そして、いよいよ2日目の夜会を見るべく赤坂に向かう。
今日は既に昨日グッズも買ったので、ゆっくりと開場前に到着。
すぐに入場が始まった。
まずは席を確認。
今日の席はTBSのメルマガで当たったチケットだ。
Q列8番。
1階席だけれども、ほとんど後ろの最後の方だ。
少しブラブラしてから、席に着く。
凡の右隣は地方から来たのだろうか家族を家に残してやってきた中年の男性である。
少しマナーからそれるけれど、席で携帯で話をしているのを聞いて分った。
まあ開演前だからね、そして田舎の人だからね、それぐらいはOKだ。
でも、やっぱり男性なのね、そして中年なのね、そして1人で来てるんだね。
凡の左隣は後からやってきた、サラリーマンで仕事帰りに来た感じである。
それでもって、やっぱり男性なのね、そして中年なのね、そして1人で来ているね。
ただ、今日の両隣の人は肘掛を取り合うでもなく、凡のスペースに乗り出してくることもなく、お互いに少し窮屈ではあるけれど、気を遣って座っていたので、これは気持ちがいいですね。
そして、いよいよ開演。
内容はというと、これは昨日と同じ。
昨日は、ステージに近い席で本当に幸せだった。
とはいうものの、今日の席も、比べると遠いけれども、ステージの内容を見るのにはいいかもしれない。
全体を見ることができるからだ。
昨日は前だったけれど右端のブロックだったので、左端のステージが見えたのだけれど、今日後ろから見て、「あ、こんな風になっていたんだ。」と始めて気が付いたところもあった。
なので、劇を劇として楽しむには後ろが良いのかもしれない。
でも、やっぱり前がいいけれどね。
そして、劇の中で、「あれ、昨日はこんなシーンがあったのに今日はないの。」と思う時があった。
まさか、その日によって内容が違うとか。
でもすぐに、その原因に気が付いた。
ストーリーは昨日見たので知っている。
なので、気分的に少し余裕があったのか、みゆきさんが歌ったり何かしていない時に、双眼鏡でみゆきさんだけを見ていたんだね。
だから、昨日あったみゆきさん以外のシーンもあったんだけれど、見てなかった。
やっぱり凡はみゆきさんを見たいんだなあと、切なくも思った。
そして、寂しくも公演が終了。
内容については、昨日の公演のブログに書いたぐらいか。
というか、凡は公演の内容について書きたいとは思わない。
というより、書くべきではないと思う。
凡は、女性中島みゆきさんという人が好きなんだ。
だから、その好きという気持ちだけで進んで行きたい。
歌手でもスターでもないみゆきさんに、好きだと言いたいんだ。
そして、ウッヒヒヒー、みゆきさんとデートしたいんだね。
また、デートのことになるとお下品になってしまいましたけれどね。
なので、凡のみゆきさんに対する覚悟。
まあ、そんな大したものじゃないけれど。
「みゆきさんのファンになったような行動をしてはいけない。」
「みゆきさんの作品の批評家になってはいけない。」
そして、
「純粋に、みゆきさんを愛する人になろう。」
とはいうものの、グッズはさ、これはみゆきさんが、というかみゆきさんのスタッフが買ってもらおうと思って作ったものだから、これはその気持ちに答えて買わなきゃいけないよね。
そんでもって、出待ちもさ、これはせっかくだから、帰りにちょっとぐらい、もしもを期待して通用口の近くに立っててもいいよね。
ということで、そんな言い訳をしながら、今日も出待ちをするためにシアターの通用口まで歩いて行くのでありました。

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