平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(468)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(155)

まだ、夜会までには時間があるので、思いつきで有楽町で電車を降りる。
駅前で、ロト6を買ったり、後はブラブラと銀座方面に歩いて行った。
銀座にいるということだけで、凡はもう東京を満喫しているようで、オノボリサンそのままに、お店を冷かしたりしながら歩き回る。
すると、「煉瓦亭」という洋食屋を見つけた。

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(こんな看板を見たら、美味しいに決まってるやんと思ってしまう。)
これは、ひょっとして作家の池波正太郎さんが通った店じゃないだろうか。
入ってみようかなと思ったが値段が気になる。
とはいうものの、11月に東京に来た時に、デニーズへ入って後悔したその経験から、値段などに左右されずに、食べたいものは、食べたい時に食べろ、という教訓を凡はその時に得たのでありまして。
ここは入るべし。
ドアを開けると1階には、テーブルが記憶では3卓ぐらい置いてあって、古い機械式のレジの横に、これも記憶なのですが、椅子なのか車いすなのかに、膝にケットを巻いて老年の男性が静かに座っている。
凡が2階へ案内された時に男性を見ると、何となく会釈をしたような気がした。
今は現役を退いてもお店のことが気がかりで、座ってお客様を迎えてらっしゃるご主人だろう。
2階へ上がると、やや広いスペースに先客が2組いる。
凡は窓際の席に座った。
さて、何を注文するか。
先客はトンカツのようなものを食べている。
メニューを見ると、オムライスやスパゲッティーもある。
銀座の老舗でオムライスなんて、いいですよね。
でも、今は17時ごろ。
普通の料理を注文してもいい時間だ。
これは正解で、後から来たお客様がオムライスを注文したのを見てみると、見た目は美味しそうだったけれど、中のライスはバターライスのような感じだった。
凡は、オムライスはケチャップたっぷりじゃなきゃダメなんだ。
じゃ、シチューなんかも美味しそうだけれど、これは高すぎる。
トンカツは、トンカツ屋で食べればいい。
ということで、悩んで「仔牛のカツレツ」、それにパンとビールを注文。
カツレツは2300円、パンが300円、ビールが800円だった。

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やや衣が柔らかいように感じたが、美味しい。
それに、昔からのお店なのに、堅苦しくなくゆっくりと食事が出来る雰囲気がある。
また来て、他の料理も注文したいなと思った。
帰り際にカレンダーを貰う。
帰ってから開けてみると銀座の絵の中に岡本太郎さんの塔のようなものが描かれている。
銀座にこんなものがあったんだ。
次に行った時は訪ねてみよう。

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食事を終えて、銀座をぶらぶら歩いていると先週に行った山野楽器の前に来たので入ってみる。
まだ、みゆきさんのギターは展示されているのかな。
と思ったら、吉田拓郎さんのギターに変わっていた。

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そのまま、ぶらぶらを続けていると、ヤマハのビルを発見。
中に入ってCDのある階へ上がってみる。
おすすめコーナーがあったけれど、みゆきさんのCDは置いてなかった。
何でみゆきさんをおすすめしないのよ、なんてねCDの棚に向かってツッコンデみる。

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そうこうするうちに丁度いい時間となったので赤坂に向かうことにしよう。
今日の席はミニボンの名前で取ったもので、P列の19番だ。
劇場で確認してみると、前後でも左右でも、丁度真ん中ぐらいで、簡単に言うと客席の中央っていう感じの場所だった。
これはいいんじゃないかな。
みゆきさんその人そのものを肉眼でも見ることが出来るし、ストーリーとしても楽しむことが出来る。
後は隣の席に誰が座るかなのであります。
凡の右隣は女性の2人組。
これは良かった。
それで、凡の左隣は男性の2人組。
しかも、凡の隣に座ったのは、結構横幅のある太目のガッチリとした人だ。
ただ、凡の方の腕を気にして、凡に当たらない様に腕を抱えたりしてくれていたので、太っているのに凡の腕に当たることはなかった。
すごいね。
すごいね、みゆきさんは。
みゆきさんのファンの中には、心遣いのできる人も多い。
或いは、どんな人をも良識ある紳士淑女に変えてしまう魅力があるのだろうか。
ということで、ステージは席のストレスも少なく、また席の場所的にも良く見えて、充実した気持ちで見終えることができた。
初日は、まだストーリーも歌も知らないし、気持ち的に焦っていたんだね。
みゆきさんに会えるってことで気持ちが高ぶっていた。
何か虫眼鏡で息を詰めてみゆきさんを見ているような感じだった。
で、途中ではグロッキーで、ヘトヘトで見た。
そんでもって今回は、ようやく見ることの出来る喜び、会えていることの喜びを感じながら、ステージ自体も楽しむことができた。
みゆきさんがそこに存在しているということを頭でもこころでも理解しながら、ステージ全体も感じるというふう。
とはいうものの、緊張はかなりしているんですね。
みなさんは、どうなんだろうか。
体痒くならないですか。
凡は席に座って、ステージが始まったら、急に体が痒くなる。
膝の後ろとか、耳の後ろとか、頭のてっぺんとか、いろんなところが痒くなる。
でも、ステージが始まってるからゴソゴソと掻くのも周りの人に迷惑だろう。
なので我慢しようと思うのだけれど、そう思うとなを痒くなる。
なので、静かにゆっくりと掻くのだけれど、掻いた途端、また別の場所が痒くなる。
で、また我慢できずに、そっと掻くと、またその途端に別の所が痒くなる。
咳もそうだ。
ステージが始まると、何故か喉にイガイガが発生する。
でも、咳なんて出来るものじゃない。
でも、したい。
なので、我慢して我慢して、みゆきさんの歌とは関係ない部分で、こそっと咳をする。
そんなことを、素敵なみゆきさんのステージを見ながらやっているのであります。
ほんと、疲れますわ。
何とかうまいようにやって欲しいですわ、凡の皮膚と喉。
というか、これは脳の為せる業なのでありましょうか。
どうも厄介だね、凡の脳は。
さて、ステージも終わって、出待ちをするべし。
8日の出待ちでは、みゆきさんがタクシーの窓を開けて応えてくれた。
そのこころの打ち震えが今も続いている。
なので、今日もというか、今日が最後なので、今日こそは出待ちしなきゃいけません。
なのですが、今から出待ちをしても45分ぐらいは、みゆきさんは出てこない。
それに、先日も待っている間に手足がかじかんで冷たくなっていた。
そこで、凡は一計を案じた。
みゆきさんが出てくるであろう時間まで、食事をするということだ。
劇場を出ると、前もってここにしようかなと考えていたお店に行く。
「いきなりステーキ」さん。

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23時が閉店なので、店内にはお客は1人しかいない。
このお店には椅子は無く、立ち食いのカウンターがあるだけで、なので勿論立って食べる。
まずはサイドオーダーをするようで、ライスとビールを注文。
そして、ステーキはというと、カットするコーナーまで行って、グラム数と肉の種類と焼き加減を決めるのだ。
凡は、ステーキを食べるぞという気持ちで入店してるので、量は食べたい。
リブロース、サーロイン、ヒレと3種類あるなかで、1番安い1グラム5.5円のリブロースを頼む。
グラム数は、沢山食べたいので、その分切り分けてもらうと426グラムだった。
焼き加減は、レアを勧められたが、凡は中が熱くないステーキは嫌なので、もう少し焼いて欲しいと伝えた。
そして出てきたステーキは想像通りのボリュームで、いかにもステーキを食べているという満足感に浸れる料理だった。

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美味しかったです。
リブロースステーキ2531円、ライス216円、ビール519円、グラスワイン540円だった。
さて、美味しいステーキも食べたので、出待ち場所まで急いで戻る。
10時55分位に到着。
着いてみると、今まで3回出待ちしたよりも多くの人が集まっている。
35人ぐらいだろうか。
みんな夜会が終わってしまうのが寂しんだね、きっと。
劇場の通用口から道路までの間に左右に分かれて人が集まっている。
凡は迷わず向かって左側に立つ。
そして、反対側に立っている人を見て、「そっちにいたら見えないよ。可哀想だね。」と心の中で呟いた。
意地悪で教えて上げないのじゃなくて、凡が絶対に正解という訳でもないし、35人の前で、そっちは違うよって大声で叫ぶ勇気がなかったんです。
ごめんね、反対側のみなさん。
でも、凡の近くにいたご婦人が、どっちがいいんやろと話していたので、その人にはこっちが絶対にいいってアドバイス差し上げたのであります。
出待ち場所に戻って来たのはいいのだけれど、なかなかみゆきさんは現れない。
そして、それから待つこと30分。
11時30分ごろ、みゆきさんが出てきた。
凡は8日の計画と同じく道路の直線部分まで移動する。
すると、目の前を今回もタクシーの窓を全開にして通り過ぎて行った。
そのみゆきさんの笑顔ときたら、もう凡は骨なしのメロメロだ。
見た目の印象は8日と同じだ。
白くて小さい。
それよりも、今回はみゆきさんの笑顔にやられてしまった。
あれほど優しくて可愛い笑顔は、世界中どこを探してもいるものではない。
凡はへなへなと力なくして膝から崩れ落ちそうになる。
それから凡は、みゆきさんの笑顔を忘れてしまわない様に、何度も何度も頭の中で繰り返しながら、ホテルのある大井町へと戻ったのであります。
ホテルへ着いたら、凡は露天風呂に入ろうと思った。
もう12時近いのですが、このホテルの横に「おふろの王様」という入浴施設があって、26時までやっている。
ホテルの宿泊者は400円で入ることができるし、ホテルから連絡通路もある。
少し時間は遅いけれども、東京最後の夜を、星空でも見ながら、そしてみゆきさんの笑顔を思い出しながら、ゆっくりと湯に浸かるのもいいだろうなと思ったのだ。
フロントでチケットを買って、部屋からタオルを持って、お風呂へ行く。
1人静かに星空を見ながら露天風呂を夢見てね。
お風呂の受付をして風呂場に行くと、中には湯ぶねが4つぐらいあるのだけれども、そのどれもに男性客が、男湯なので男性客は当然なのだけれど、満杯に湯に浸かっていたのです。
1人静かに夜空の下で露天風呂の筈が、露天風呂に男ばかりがギュウギュウ詰め。
しかも露天は宿泊施設から見えない様にしてあるので、詰まりは星空は見えない。
やっぱりここはサラリーマンが仕事を終えて、一杯飲んで、最後にお風呂でもってことになるんだろうね。
何しろアワーズイン阪急は、シングルだけでも1000室以上の部屋がある。
それだけ人も沢山いるものね。
早めに風呂は切り上げて、そのまま就寝というか眠れないので横になっていた。
そして、5時にチェックアウト、近くの富士そばでコロッケそばを食べて、羽田までリムジンに乗り、飛行機で伊丹まで帰って来た。

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今日も普通の1日の始まりであります。
もうこれで、みゆきさんには会えないんだと思うと、もう寂しくてしかたがないよ。
「問題集」の「ジョークにしないか」の歌詞が身に染みて聞こえる。

コメント

  1. うかれぶた より:

    こんばんにゃ~凡さん♪
    いやぁ~、楽しかったですね、凡さんのお話し(^-^)/
    私も、みゆきさんの笑顔が目の当たりに見えたようです♪(*^-‘)b
    まっ、テレパスがあるから当たり前か(^o^ゞ
    この前、TVで爆笑問題と数人のお坊さん逹を 交えての ぶっちゃけ話。
    をやってて…
    1人の方は、みゆきさんのファンだとゆう♪
    益々、お経 繋がりを感じていると…
    賽銭箱は、楽器♪なのだという、下に溜まった銭と 入れた時の反響♪が良くなるように創られているという。
    そして、「喜捨」を行うところに、もっと大きな喜びが返ってくるという♪
    みゆきさんの 唄を通じての 私達への想いと通じるような…
    お寺の屋根裏などの「龍」も、みゆきさんの生まれ年だし、阿弥陀如来的 安らぎさえ感じる みゆきさん。
    ツタンカーメンのピラミッドから発掘中の 「二隻の舟」も神秘的。
    なつかないペルシャ♪
    のこと、
    今月は、リクエストしちゃいました(^o^)/

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    は~あ、、、。
    そうなんですよね、楽しかったんです。
    ものすごく、楽しかった。
    でも、もう終わってしまった。
    今年の楽しみは、もう終わってしまった。
    とはいうものの、行けたということは、それだけでも本当に感謝、感謝なのでありまして。
    それにしても、みゆきさんは、美しくて、可愛かったです。
    うかれぶたさんの、みゆきさん、うかれぶたさん、お坊さんのお経繋がりは、笑えますよね。
    ポク、ポク、ポク、、、。
    3人がカラオケルームで、木魚を叩いている姿を想像してしまいました。
    でも、喜捨は私の賽銭箱に、どうぞお入れくださいまし。
    エコーがかかってますので、すっごくいい音がしますよ。
    今月の月イチ、私も読んでもらえなかった、でも来月は結構早いですよね。
    今からでも、書かなくちゃ。

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