平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(442)仙台松島の旅(2)

ホテル松島大観荘の送迎バスは、朝の8時台から夕方の5時台まで、1時間に2本ぐらいのペースでホテルと松島駅、松島海岸駅、瑞巌寺やレストハウスをループ状に回っている。
松島海岸駅から、15時15分のバスに乗り込む。
約5分でホテル松島大観荘の玄関に到着した。
フロントでチェックイン。
今回のプランは、和室、洋室、和洋室はホテルにおまかせプランだったのですが、ネットで予約をする際に、「もし出来れば」でいいので禁煙処理などをお願いしていたら、前もって携帯に、禁煙室はないけれど消臭対応をしてくれるとの電話が掛かったのだけれど、果たしてフロントにもそのことが伝わっていた。
こんなことが、安心につながるのでありますね。
まだ新人なのか初々しい感全開の可愛い女の子が部屋まで案内してくれる。
部屋はアネックスの4階。
部屋に入った瞬間、「良かった。」と思った。
実は、ホテルの部屋を予約するときに、迷った部屋があった。
「壁側」という部屋だ。
松島という絶景の観光地に来て、海が見えず、さらに山も見えず、見えるのは「壁」。
普通なら予約しないだろうけれど、凡は迷った。
なぜなら、飲み放題がついて安いプランがあったからだ。
凡は、どうせ夕食のバイキングは酔っぱらって、部屋に戻ってもバタンQとなるのが常である。
だから、綺麗な景色と言ったって眺めるのはせいぜい1時間程度。
それに、ロビーからは松島の海が見渡せる。
綺麗な景色は、それで充分だ。
ミニボンも、任せるという。
でも、松尾芭蕉が魅せられたという、あの松島だものね、やっぱりということで海側指定の、部屋はおまかせというプランを選択した。
そして、部屋に入った瞬間、やっぱり海側にしてよかったと真っ先に思った。

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サッシのないガラス張りの広い窓から松島の絶景が見渡せる。
それに、部屋は1番泊まりたかった和洋室である。
ベッドと畳。
そして、窓に面したところに長い椅子が置いてある。
その長椅子にゆったりと腰を掛け、少し踏ん反り帰り気味に両手を椅子の背もたれに乗せる。
山の高台からの眺めは、遊覧船で見る松島の島々とまた違ったスケールで、凡の目の前に広がっている。
そして、その情緒あふれる風景を前にして、目を閉じた。
美しいものと対峙するのに、時に目を閉じてみることも必要だ。
目と言う感覚だけを頼りにするのではなく、そこにある物、風景を、自分のこころの感覚を使って感じ取ることが出来るからだ。
島々の間を流れて行く風の感触、木々の梢で交わされる小鳥たちのさえずり、海原を飛んでいるかもめの羽根の音、目と言う感覚だけを頼りにしていては決して感じることのない風景にシンクロすることができる。
そして今、凡は松島の風景を前にして、目を閉じた。
そして凡の脳細胞のすべてを使って考える。
「えーっと、やっぱりバイキングは5時30分ちょうどには会場に入りたいし、、、その前にお風呂に行かなきゃいけないし、やっぱり露天があるからお風呂は50分ぐらい見ておいた方が良さそうだな、あ、それよりバイキングは飲み放題があるんやろか、高いんやろか、いや敢えて飲み放題はやめて地酒でも飲むべきか、、、、。」
なんて、松島という美しい風景を目の前にしても、考えることは俗と欲の極みでありまして、ただ貧乏人としての面目は躍如としているのではあります。
さてそれでは、お風呂に行きましょうか。
お風呂のあるB1まで行く。
ここホテル松島大観荘は、大きな施設のホテルで、館内を移動するだけでも楽しい気分になる。
お風呂には内湯と露天があり、露天風呂は松島の景色を目の前にゆったりと湯に浸かることができて、これだけで松島に来て良かったと思える瞬間でもある。

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(露天風呂)

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(内湯)
このホテルは、温泉ではなく普通のお風呂だけれど、凡はそれにはこだわらない。
確かに温泉と言われると嬉しいのではありますが、源泉かけ流しなら胸を張って温泉だと言ってもいいけれど、循環式はね、嬉しい気もするけれど、いつも思ってしまうのは、濾過しているとはいうものの、何人ものオッチャンの臭い汗とかが凝縮された、何度も使っている古い湯じゃないかってことなんだ。
まあ、おじいちゃんは汗が出ないとしても、お昼ににんにく入りのラーメンを食べた、Tシャツの襟をぐっしょり汗で濡らした、そんな小太りのオッチャンの身体の中から噴き出た汗が、何十人分も温泉の成分に混じって循環しているのは、どうも嫌だ。
それを想像すると、普通のお湯でいいと思う。
それより何よりこの風景が温泉をしのぐ効能であります。
お風呂は、まだ時間も早いとあって、人も少なくゆったりと楽しめた。
旅の疲れも取れて、またブラブラと館内を見物しながら部屋に一旦戻った。
さて、これからお待ちかねのバイキングへレッツラゴー。
〈ホテル松島大観荘メモ〉
これから泊まろうとする方に参考になればと。
○お風呂にはタオルがなく、部屋のバスタオルとフェイスタオルを持って行く。
○お風呂の入り口の手前には貴重品ボックスがある。
○お風呂の脱衣所はロッカーではなく脱衣かご。
○浴衣のサイズは、特小から特大まで揃っている。
○バイキングの飲み放題は、アルコールは90分1950円。
             ノンアルコールは、540円。
○和洋中バイキングには、タイムサービスがあった。(和洋中の3回)
○バイキングの料理は、今まで泊まったホテルの中でも、特に良かった。
 品数はそれほどでもないけれど、ちゃんと作った感があった。
○ネットで、お部屋おまかせでも、備考欄に禁煙対応の胸を書いておけば対応してくれる場合がある。
○施設は大きくて、館内をブラブラするだけでも楽しい。

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コメント

  1. ゆけむり より:

    お~、かなり良い部屋ですね!
    眺めが素晴らしいです
    やっぱり壁側じゃなくて絶対良かったですよ
    海外のホテルで何度か壁しか見えない部屋に泊まった事が有りますが、ハッキリ言って悲惨です
    ブログではホテルは寝るだけだからなどと強がり言っていますが、内心ガッカリですよ
    やはり良い眺めに越したことはないですよね
    こちらの露天風呂も見晴らしが良くナイスですね~
    そうそうそれなんですよ
    循環ろ過の温泉もある程度致し方ありませんが、やはりかけ流しが一番です
    それと硫黄成分を含んだ硫化水素型の温泉は強い殺菌力があります
    にごり湯の場合が多く、温泉特有の匂いも楽しめる点で大好きなんです
    まぁなかなかにごり湯ばかりってわけには行かないので、無色透明の循環ろ過式の温泉ももちろん楽しいですけどね~

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    松島は、やっぱり景色の良いところなので、海側にして良かったです。
    これがビジネスホテルならね、景色はどうでも良いですが、景色が売りの松島は、海側が正解。なんてことを言ってますが、本当は、値段が最優先なんですけどね。なので、おまかせで予約すると駐車場側とかいうのもあります。でも、それはそれで楽しいですけれどね。
    そんでもって、温泉は、かけ流しが良いですよね。なので、湯量の多い温泉地が好きです。別府温泉とか。別府なんて、最近は湯量が少し減ったようですが、それでもお湯が余って捨ててるほど多いですからね。無料の温泉もありますし。
    自然の中から噴き出したというのが良いんですよね。
    でも、ホテルや温泉施設によると、施設内のほとんどの浴槽とか露天風呂は循環式で、1部の小さな湯船だけかけ流しというところもあって、その辺は要チェックです。
    それと、内の近所にもあるのですが、地中深くパイプを入れて、無理やり出した温泉というのもありますしね。まあ、温泉には違いないのですが、やっぱり、どんどん湧いて出るのが良いですよね。

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