平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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散散歩歩。(383)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(101)

JTBのびっくりプライス岡山の旅の途中でありますが、またこれも書かなくちゃ。
一昨日、「夜会2/2劇場版」に行ってきました。
夜会Vol.7・2/2は、DVDで見たことがあるのですが、今回はVol.17の新しいバージョンということで、楽しみにしていました。
使われている曲なども、全然違うのですね。

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(イオンにある立て看板)
劇場は、凡の住んでいる門真市からモノレールで1駅の大日イオンにある。
30分ぐらい前に着いてチケット売り場に並ぶ。

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(映画の半券なのに、みゆきさんと書かれているだけで、むやみに愛おしい。ただの紙とインクなのにね。)
凡の2人前の男性を見ていると、どうもみゆきさんの映画を買っているようだ。
サファリっぽい上着に、綿のズボン。肩に地味な色の布製のバッグを抱えている。
65歳ぐらいだろうか、みゆきさんの映画を見れる嬉しさと、もう仕事をリタイアした寂しさと、1人で来ているところから察するに独身か、または妻に先立たれたのか、どことなく悲しい後ろ姿である。
とはいうものの、他人から見ると凡も同じような悲しい背中でチケット売り場に並んでいるのかもしれない。
背筋を伸ばして笑顔を作ってみる。
若い青年を演出してみたものの、後ろに並んでいるのは、やっぱり悲しい背中の男性か、嬉しい背中のおばさんだけだ。
席は、前から3列目にした。
いつもは1列目に座ることも多いのだけれど、係りの人があまりにも首を上にして見上げなきゃいけないということを強調したものだから。
さて、まだ時間があるので、ロビーで待っていると、だんだん人数が増えてくる。
見ていると異様に年齢層が高い。
65歳以上の人が、ほとんどだ。
真ん中の円形のソファに80歳を十分に越えているだろう男性が座っている。
野球帽に派手な柄のジャンパーで昔はやんちゃな人だったんだろうなと思えるような格好で、口をパクパクしながら待っていた。
もうお年だからね、自然と口がパクパクとなる。
それでも来ているんだから、相当にみゆきさんが好きなんだろうな。
とはいうものの、凡も口をパクパクさせるようになるまでには、そんな長い時間は必要ない。
もう、すぐそこなんですよね、口パクパクまで。
出来るなら、それまでにみゆきさんに会いたいのであります。
でなきゃ、ロマンスも生まれない。
その周りも、ほとんどが年配のお兄さんとお姉さんで、凡は若い人の部類に入るのであります。
だんだん人数も増えてきました。
結構、みゆきさんを見に来ているんですね。
さあ、そろそろみゆきさんの映画の入場時間かなと思っていると、その前に上演される「清須会議」の入場アナウンスが流れた。
するとそこらじゅうにいた年配のお兄さん、お姉さんが一斉に入り口に向かう。
口パクパクのおじいさんも清須会議の受付に歩いて行った。
みゆきさんと違うかったんや。
それでも、あのお年で1人で映画を見に来るなんて、なかなかいいですね。
凡も、もう少し年をとったら、そういう風に日々を過ごしたいものだ。
ただ、口はしっかりと結んで、しゃきっと背筋を伸ばしてさ、そして笑顔でね。
そんなことをしたって、若い女の子にモテる訳でもないのではありますが。
さていよいよ、みゆきさんの映画のアナウンスが流れる。
会場に入って待つ。
ガラガラである。
だいたい20名弱だろうか。
凡の席は、前から3列目なのですが、車いすのスペースの横にある。
ややあって、母親が座った車いすを息子が押しながら、入ってきた。
2人の会話が聞こえてくる。
「良かったね。いい席やね。良く見えるね。」
「係りの人が、車椅子の横の席を取ってくれたからね。」
大きな声だけれど、内容は素敵な親子の会話だ。
そして、いよいよ映画が始まった。
内容については、凡は語りたくない。
というか、語れない。
何故なら、凡はみゆきさんが好きな訳で、たまたま、そのみゆきさんには、すごい音楽的才能があるだけで、それについて語る知識もセンスも凡は持ち合わせていないのですから。
才能の無い人が、才能のある人を語るなんてことは、愚の骨頂だ。
ただ、凡でもいえることは、前に発売されたDVDに比べると、随分と解りやすくなっている。
そして、みゆきさんが笑顔になるシーンがあるんだけれど、これがもう、絶品なんですね。
どうしようもないぐらい可愛くて、素敵なんです。
映画館は画面が大きいですからね。
みゆきさんがアップで見られる。
それだけでもう、幸せな時間だというものでございます。
気がつくと後半に、凡の頬を涙が伝っていた。
みゆきさんの美しさと、迫力のある演技と、素敵な歌のせいであります。
あー恥ずかしい。
映画館が暗くてよかった。
それにしても、最近は涙腺が緩みっぱなしで、年のせいでありましょうか。
ゆっくりとみゆきさんの世界に浸っていたのですが、そんな時間ももう終わってしまった。
この2/2は、双子がキーワードになっている。
もし、みゆきさんが双子だったら、どうだったんだろう。
凡は、2人のみゆきさんを好きになっていたのだろうか。
或いは、どちらかのみゆきさんだけを好きになっていたのだろうか。
双子だといっても、まったく同じではないのであって、2人は別人だ。
とはいうものの、非常に似ているだろう。
歌を歌わないみゆきさんと、歌を歌うみゆきさん。
しっかりした性格のみゆきさんと、甘えたさんのみゆきさん。
有名人のみゆきさんと、一般の人のみゆきさん。
お姉さんのみゆきさんと、妹のみゆきさん。
どちらを好きになっていただろう。
どちらも好きだというのは、みゆきさんに対して失礼なのかもしれない。
とはいうものの、たぶんどちらも好きになっているだろうと思う。
2人ともみゆきさんなのだから。
もし、三つ子だったら、もし四つ子だったら、もし五つ子だったら。
どうだったろうね。
みゆきさんがいっぱいいるから、たぶん素敵な世界だろうと思う。
それに5人もみゆきさんがいるのなら、1人のみゆきさんとぐらい縁ができてもいいじゃない。
そう思うと、みゆきさんは多い方がいいね。
でも、本当に好きなのは、今のみゆきさんだ。
大画面で、みゆきさんを見て、涙を拭き拭き家に帰ったのでありました。

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(数日前に載っていた新聞の広告)

コメント

  1. うかれぶた より:

    私も ひとりで平日に行きました♪
    恩知らずのPV撮りは、物凄い風だったと この前も言ってたビルが見える…
    映画館で♪
    そんな事から 感激しているのは あたしだけかも。
    去年 前方の席のことは 懐古したくないので、、、
    今回は、最後列 ど真ん中!!にした。
    後に 満席になった。
    まず隣に、私より はるか上である女性が座り、思わず、去年観ましたか?なんて聞いたり…
    はじめて 何となく入っただけだそう。
    聞かなきゃ よかった…
    そんな中、ストーリーも知ってるのに、泣ける場面でもないのに、、、
    話とは別の、私の心のどこかに、ぐさっと、みゆきさまの思いが 刺さるとゆーか…
    やはり女神なのである♪ みんなにも、それがみゆきさんなんだろう。
    が、つーーーっと
    流れっぱなしの 涙を、頬杖をついてるふりして、ハンカチで 押さえるのが 大変だった。。
    おそらく 私だけ!?
    一番最後に、マスクをしてから劇場をでた♪

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    あれー。
    うかれぶたさんも、ツーっと頬を熱いものが流れましたか。
    何も泣くようなストーリーでもないのですけれどね、やっぱり見ている内に自分の中にたまっている感情が湧き上がってくるというか、、、いや、そうではないかも。
    ただただ、みゆきさんの演技にこころを打たれたという感じだろうか。
    私も、劇場で涙をごまかすのが大変でした。
    それにしても、マスクというのは、いいアイデアでありますね。
    なのだけれど、いつも鼻が詰まっているので、それはちょっと息苦しいかな。
    それにしても、まだまだ引きずっているようですね。
    もうスカッと忘れちゃって、前の席に座らなきゃ。
    大阪ではガラガラだったのに、横浜では満席なんて、やっぱり東京というか横浜と言うか、関東は違いますね。

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