平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(353)日光と東京ツアー(11)

浅草から渋谷へ、なんたら線で渋谷に向かう。
この辺が、田舎者でありまして、東京の路線がまったく理解できておりません。
東京に住んでいる人は、この東京の交通網が頭に入っていて、路線図を見なくても移動できるものなんでしょうかね。
さて、渋谷でゆっくりしたい気分もありますが、岡本太郎さんの壁画も横目で見て、井の頭線の駒場東京前に向かった。
駅を下りると、「ここはいいなあ。」そう思った。
都心から、ほんの少ししか離れていないのに、東大の森の緑豊かな風景が広がり、それに何と言ったって東大だ、何となくアカデミックな空気も感じられ、いっぺんにこの駒場東大前という場所が入った。
若い学生時代にこんなところで過ごすことができたなら、どんなに充実した時間をもてたことだろうね。
東大生じゃなくてもね。
さて、駅から高級住宅街と思われるところを歩いて、駒場公園に着く。
日本近代文学館は、この公園内にある。
公園に入った瞬間、またまた「ここはいいなあ。」そう思った。
霧のような雨が降っている日だったこともあるけれど、しっとりとした空気の中に、手入れはされているだろうけれ
ど、一見して無造作に見える植木の林がそこにあった。
気持ちのいい公園である。
こんな公園は、どうも好きだ。
それに、凡が行った日は、ほとんど人もいない。
こんな素敵な公園に誰も来ないなんて、少し勿体ない気もするけれど、誰も来てほしくない気もするのは、凡だけの公園にしたいという、凡だけの居場所がほしいという欲なのかもしれません。
とはいうものの、大阪に住む凡にとっては無意味な欲と言うものではあります。
日本近代文学館は、コンクリート造りの四角いイメージの建物だった。
昭和42年に開館したということなので、もう随分前からあるんですね。

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文学を愛して、これを保存して行こうという人の募金などで運営されているそうです。
中に入ると受付があって、ふと右側を見ると図書館のようである。
「あれ、ここは図書館なの。」
と思ったら、2階に展示ホールがあるという。
ここ日本近代文学館では、所蔵している図書の閲覧もできたり、ホールで公演もできたりするそうです。
観光目的の凡とミニボンは、展示ホールへ行くことにした。
入場料100円。
展示ホールでは、いろんな作家の原稿や、貴重な本を見ることが出来る。
ふと、夏目漱石の「鶉籠」に目が留まった。
その前書きに、「只文章は趣味を生命とす。文章に趣味なきは天日の冷やかなるが如し卒然として存在の価値を失す。」とあった。
これは、どうも気になる言葉であります。
文章のあじわい、おもむきというのは、これは言うに言われず、解くに解かれずというものでありまして、凡も趣味のある文章を書きたいものでありますが、どうにもいきません。
この文章をメモをした。
展示品には、手書きの原稿が沢山あるのですが、どうも本物のようではない質感なのです。
なので、帰る時に受付の人に「あれはコピーですか。」と聞くと、「いえ、レプリカです。」と返ってきた。
凡に取っては、本物でないという部分で、コピーもレプリカも同じなのでありますが、ここでは初版本のレプリカなども制作しているそうで、このコピーとレプリカという言葉の違いにはこだわりがあるのかもしれません。
1階には喫茶室があって、4、5人の人が座っていた。
凡も入ってみようかなと思ったのですが、どうもね。
喫茶室の名前が、「BUNDAN」なのですよ。
これは、どうも入りずらいですよね。
文学青年、文学少女の聖域に、凡で愚な観光者は、居心地が悪い。
返ろうかなと思ったら、パンフレットの棚があって「夏目漱石記念施設設備基金ご支援ご協力のお願い」というパンフレットがあった。
これは面白そうだ。

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完成したなら是非行ってみたい。
募金は1000円からだという。
沢山寄付したいところではありますが、手許を考えると、それは無理であります。
とはいうものの1000円というのもね。
最低金額。
ということで、2000円を振り込むことにした。
貧乏人の、貧乏人的発想の、妥協金額。
さて、文学館をでたら、あまりにも気持ちのいい公園だったので、すこし歩いてみることにしよう。

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(公園の素敵さを写真に撮ろうと思うんだけれど、うまく撮れない)

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(旧前田侯爵家駒場本邸洋館)
駒場公園内には、旧前田侯爵の屋敷が残されています。
和の建物もあるのですが、歩く流れで洋館に入った。
当時東洋一と言われただけの建物は、沢山の部屋があるだけでなくて、しつらえも素晴らしく。
東京という都会に来たことも忘れて、この洋館と公園を楽しむことができて、意外や意外、この日本近代文学館にきたことが、良かったなと思った。

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(洋館内部)

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(女中室だって結構広い)

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